最終更新日:2024/09/30
オーストラリアを訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はオーストラリアの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり押さえておきましょう。
なお、オーストラリアの観光情報については下のページでまとめているので、おすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
オーストラリアおすすめの観光スポットやイベント、グルメなどを紹介
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まずは世界的なオーストラリアの治安に対する評価を見ていきましょう。
Institute for Economics and Peaceが毎年発表されている世界平和指数ランキング(GLOBAL PEACE INDEX)の2024年版では、対象国163カ国の中でオーストラリアは19位の順位をつけました(※1)。
同ランキングでの日本の順位は17位です。オーストラリアは世界的に見ればかなり治安の良い国として評価されています。
2024 GLOBAL PEACE INDEXの上位20カ国
順位 | 国 |
---|---|
1位 | アイスランド |
2位 | アイルランド |
3位 | オーストリア |
4位 | ニュージーランド |
5位 | シンガポール |
6位 | スイス |
7位 | ポルトガル |
8位 | デンマーク |
9位 | スロベニア |
10位 | マレーシア |
11位 | カナダ |
12位 | チェコ |
13位 | フィンランド |
14位 | ハンガリー |
15位 | クロアチア |
16位 | ベルギー |
17位 | 日本 |
18位 | オランダ |
19位 | オーストラリア |
20位 | ドイツ |
都市単位で見ても、メルボルンやブリスベン、アデレードなど治安や生活環境の良さなどで評価の高い都市が集まっており、特にメルボルンは英エコノミスト紙が発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング2024」で、対象173都市中4位、シドニーは7位の評価を得ています(※2)。
それでは実際に近年のオーストラリアの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪件数をお伝えいたします。
凶悪犯罪:殺人、性犯罪、暴行・傷害
窃盗犯罪:侵入盗、乗り物盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較はできませんが、一つ現地の治安イメージを持つ参考として捉えていただければと思います。
その上で、2023年にオーストラリアで発生した犯罪件数は下の通りです(※3)。
2023年、オーストラリアでは凶悪犯、窃盗犯罪ともに発生件数は増加しました。犯罪発生率の推移を見ると、凶悪犯罪、窃盗犯罪の発生率が、新型コロナウイルスが世界的に蔓延し出した2020年に一時的に低下し、ゆるやかに上昇していることが窺えます。
また、2023年の犯罪発生率を日本、オーストラリア平均で比べると下の通りです(※4、5)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
オーストラリア平均 | 432.5件 | 820.6件 |
日本平均 | 51.5件 | 326.5件 |
※10万人あたりの犯罪発生件数
オーストラリアの犯罪率は日本平均と比べるとかなり犯罪率が高くなります。特に近年は性犯罪、恐喝などの発生率はやや高まっているので、滞在中は身の回りに一層注意をする必要があります。
オーストラリアへ渡航する際には、実際に起こっている犯罪に巻き込まれる可能性を想定して生活を送る必要があります。ここでは、近年オーストラリアで発生している犯罪をいくつかご紹介するので、実際にどのような犯罪が現地で発生しているかのイメージを持っていただければと思います。
2024年8月中旬、ゴールドコースト市内のPacific Fair Shopping Centreの女子トイレにて、邦人が被害に遭う暴行事件が発生しました。犯人の女性はすでに逮捕されています。 (※6)
これまでも、邦人が女性による犯行の被害にあうケースが多数報告されています。男女問わず不審な人物からは距離を取り、身の安全を確保するよう、在ブリスベン日本国総領事館は注意を促しています。
豪州連邦警察は、2024年2月頃より「Money Mule」というお金の運び屋の勧誘が広まっていると注意喚起しています。第三者から自分の銀行口座に送金を受け、別の口座にお金を送金することで報酬を得るような仕組みで、これはマネーロンダリングへの加担となります。 (※7)
短期間で高収入などの広告は詐欺の可能性を疑うこと、また簡単に銀行口座等の個人情報を他者に教えないようにするなど、十分に注意しましょう。
国全体の治安状況がわかったところで、続いては都市別の治安状況をご紹介します。
2023年、シドニーでは窃盗犯罪、凶悪犯罪ともに発生件数が増加しました。しかし、過去10年間の犯罪発生率を見ると、窃盗犯罪、凶悪犯罪ともに発生率は低下しており、特に窃盗犯罪は10年前の1/2ほどの基準まで低下しています。
より詳しいシドニーの治安情報は下の記事よりご確認ください。
【2024年版】シドニーの治安事情まとめ!トラブル事例から防犯のポイントまで紹介
2023年、メルボルンでは窃盗犯罪、凶悪犯罪ともに発生件数が増加しました。過去10年間の犯罪発生率を見ると、窃盗犯罪の発生率がやや低下しつつあります。
より詳しいメルボルンの治安情報は下の記事よりご確認ください。
【2024年版】メルボルンの治安事情まとめ!トラブル事例から防犯のポイントまで紹介
2023年、凶悪犯罪、窃盗犯罪ともに発生件数が増加しました。過去10年間の犯罪発生率を見ると、やや増加傾向にあった窃盗犯罪が、2020年にやや発生率が低下し、2022年以降は増加傾向にあります。
より詳しいブリスベンの治安情報は下の記事よりご確認ください。
【2024年版】ブリスベンの治安事情まとめ!トラブル事例から防犯のポイントまで紹介
その他オーストラリア都市の治安状況は下の記事よりご確認ください。
パースの治安状況
アデレードの治安状況
ゴールドコーストの治安状況
ケアンズの治安状況
バイロン・ベイの治安状況
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、オーストラリアに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
スリの手口は実に巧妙で、どれだけ注意を払っていても被害に遭ってしまうことはあります。
スリに遭遇しないことが一番ですが、万が一遭遇してしまったときのために、財布にあまり高額なお金を入れるのはやめましょう。そして、財布やスマートフォンなどの貴重品は後ろのポケットやリュックにしまわないようにすることも大事です。
カバンはウエストポーチを利用するなどの対策を講じましょう。
置き引きなどの窃盗は、外でお酒を飲んでいるときや電車・バスなどを利用している時によく起こります。
未然に被害を防ぐためにも、お酒を飲むときは節度を保って意識を常にしっかり持つことが大事です。また公共交通機関を利用するときの居眠りも厳禁です。荷物は常に目の届くところに置き、危機管理意識を高く持つようにしましょう。
コンビニへ買い物に行くときなど、少しの間だからと言って車の中に荷物を置きっぱなしにする人も多いですが、そういう隙を犯人は常に狙っています。
どれだけ短い時間であろうと、車を開ける際は荷物をしっかり持ち歩くことが大切です。
空き巣被害は留守中に起きることなので、避けるのはなかなか難しいかもしれませんが、部屋を決める際は、セキュリティシステムがしっかりした部屋にする、一階には住まないようにするなど、最低限できることをしておくことが被害を防ぐことにも繋がります。
またジョギングなどの生活習慣を作らないなど、周囲に留守を分からせないようにすることも大切です。
暴行・恐喝などの犯罪は、人目につかない場所で起こりやすいです。なるべく夜間の外出は控えましょう。止むを得ず外出の必要に迫られたときは、人通りの多い道を歩く、誰かと共に行動するなどの対策が必要です。
オーストラリアで何らかの事件に遭遇したら、「000」に電話をかけると警察に連絡がつきます。オーストラリアの場合、警察や救急、消防のいずれも「000」の番号から連絡をするが可能です。
例えば、盗難に遭ったときにはその旨をオペレーターに申し出て、地域名や住所を伝えればパトカーなどが出動してくれます。日本の「110」と同様に、オーストラリアもまずは大元のセンターが電話を受け、エリアを管轄する警察などに連絡をします。
迅速に対応してもらうためにも、地域名や住所は正確に伝えられるようにしましょう。
パスポートを紛失するなどのトラブルには、日本の領事館などに相談しましょう。オーストラリア内にある主要な日本の領事館は下の通りです。
都市 | 連絡先 | 受付時間 | 住所 | ウェブサイト |
---|---|---|---|---|
シドニー | (+61)02-9250-1000 | 月〜金曜 9:30-12:30、14:00-16:30 ※申請内容によって対応時間は異なる |
Level 12, 1 O'Connell Street, Sydney NSW 2000 Australia Googleマップで見る |
在シドニー日本国総領事館 |
メルボルン | (+61)03-9679-4510 | 領事部 月~金曜 9:00-12:30、14:00-16:00 その他 月~金曜 9:00-13:00、14:00-17:00 |
Level 25, 570 Bourke Street, Melbourne VIC 3000 Australia Googleマップで見る |
在メルボルン日本国総領事館 |
ブリスベン | (+61)07-3221-5188 | 全般:月〜金曜 9:00-12:00、13:30-16:00 | Level 17, 12 Creek Street, Brisbane QLD 4000 Googleマップで見る |
在ブリスベン日本国総領事館 |
パース | (+61)08-9480-1800 | 月~金曜 9:00-13:00、14:00-17:00 | U22 / Level 2, 111 Colin Street, West Perth WA 6005 AUSTRALIA Googleマップで見る |
在パース日本国総領事館 |
ケアンズ | (+61)07-4051-5177 | 月〜金曜 9:00-12:30、13:30-17:00 | Level 15 Cairns Corporate Tower, 15 Lake Street, Cairns, QLD 4870 Googleマップで見る |
在ケアンズ領事事務所 |
キャンベラ | (+61)02-6273-3244 | 月~金曜 9:00-12:30、13:30-17:00 | 112 Empire Circuit, Yarralumla ACT 2600, Australia Googleマップで見る |
在オーストラリア日本国大使館 |
加えて渡航前には、各総領事館が発行している安全の手引きを参考に、現地で注意すべき行動、緊急時の各種連絡先を確認するようにしましょう。
外務省「在留邦人向け安全の手引き オーストラリア」
いかがでしたでしょうか。
オーストラリアでは、スリや窃盗などのトラブルが実際に発生しています。こういったトラブルに巻き込まれないためには貴重品は目の届くところに管理し、所持金は必要最低限にするやハメを外さないなどの対策とる必要があります。
これからオーストラリアを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
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※1...IEP「GLOBAL PEACE INDEX 2024」(参照日:2024-9-15)
※2...Economist Intelligence Unit「Global Liveability Index 2024」(参照日:2024-9-15)
※3、4...Australian Bureau of Statistics「Recorded Crime - Victims, 2023」(参照日:2024-9-15)
※5...警察庁「統計」(参照日:2024-9-15)
※6...外務省 海外安全ホームページ「【邦人被害】ショッピングモール内における暴行被害の発生」(参照日:2024-9-15)
※7...外務省 海外安全ホームページ「「Money Mule(お金の運び屋)」に関する注意喚起について(安全情報)」(参照日:2024-9-15)
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