海外を訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はブリスベンの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり抑えておきましょう。
[目次]
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オーストラリア第三の都市ブリスベンは、オーストラリア国内の中でも治安は良い方で、街には自然も多いため日本人が現地で生活していても基本的に安全です。
しかし海外の都市であるブリスベンでは、普段日本では気にしない点にも注意をしないとトラブルに巻き込まれる可能性はあるので、実際に現地で起きている犯罪や、トラブルに巻き込まれないために知っておくべきポイントは事前に知っておく必要があります。
それでは実際に近年のブリスベンの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪件数をお伝えいたします。
凶悪犯:殺人、性犯罪、強盗、放火、暴行・傷害
窃盗犯:侵入盗、非侵入盗、乗り物盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較するのは難しいですが、一つ現地の治安イメージを持つ参考として捉えていただければと思います。
その上で、2021年にブリスベンで発生した犯罪件数は下の通りです(※1、2)。
クイーンズランド州警察の発表に基づいて編集部が作成
クイーンズランド州警察の発表に基づいて編集部が作成
2021年、ブリスベンでは窃盗犯罪の発生件数が減った一方で、凶悪犯罪の発生件数が増加しました。過去10年間の犯罪発生率を見ると、やや増加傾向にあった窃盗犯罪が、2020年以降やや発生率が低下しています。
また、2021年の犯罪発生率を日本、オーストラリアの平均値と比べると下の通りです(※3、4)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
ブリスベン | 753.5件 | 3,220.3件 |
オーストラリア平均 | 408.7件 | 2,450件 |
日本平均 | 48.6件 | 330.8件 |
※10万人あたりの犯罪発生件数
ブリスベンの犯罪率は日本平均と比べるとかなり犯罪率が高くなります。ただし、観光地として有名なブリスベンでは、人口に含まれない旅行者が多く、犯罪率は高くなりやすい傾向にあります。
ここではブリスベンで実際に発生している犯罪、トラブルについて紹介します。対策を練るにもまずはどんなトラブルが実際に起こっているかを知る必要があります。
スリは、ブリスベンでも多い犯罪の一つ。空港や駅といった場所では、特に手荷物が狙われやすいので注意が必要です。
ブリスベンでは、空港のボディチェックのスキを狙ってバッグなどを持ち去る被害が相次いでいます。搭乗手続きの際には手荷物の管理が行き届かなくなることがあるため、スリが増えてきます。
こういった被害は空港や駅以外にも、スーパーマーケットやデパートなど人が集まる場所で多く発生しています。
置き引きのトラブルは海外旅行ではよくあるものですが、ブリスベンでも起こります。具体的には、空港の中やホテルの中などが置き引きのトラブルに遭いやすい場所になります。
犯人は無防備な旅行客を狙っていますので、適切な荷物の管理を行なっていないとすぐに被害に遭ってしまうといっても過言ではないでしょう。
女性は特に警戒しなければならないのがレイプを始めとした性犯罪。日本と比較した場合、非常に高い発生件数となっています。
特に日本人女性は、体格がオーストラリア人に比べ華奢であることも多いため標的にされやすいです。
観光客が標的になりやすい犯罪の一つが強盗。深夜帯や人通りが少ない場所で発生数が多いのが特徴です。
巻き込まれれば殺人事件にまで発展することもあり、最も警戒しなければならない犯罪の一つと言えます。
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、ブリスベンに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
スリや置引きは、電車やバスの中など多くの人が行き交う場所で起こっています。そのためそういった場所に近づく際はリュックやかばんを体の前に抱えるようにしましょう。
スリ被害の多くは自分が荷物から目を離した隙に起こるので、体の前に荷物を持ち、常に目を離さないことがポイントです。
夜間の外出を控えるのは、旅行や留学をした際の鉄則。どうしても出歩かなくてはいけない時は、事前に最短ルートを確認しましょう。
ちょっとしたことでも後ろを振り向き、何かあった際はすぐに助けを呼ぶことが大切です。「避難所」になりそうな、夜間でも空いている店を予めチェックしておくのも効果的です。
ブリスベンにも特に注意が必要な危険なエリアは存在します。地元の人でも近寄らないような場所を、面白半分で覗きに行くようなマネはやめましょう。
また、友人や知人に誘われても絶対に同行しないようにしてください。
日本人は、相手に対して明確に「NO」となかなか言えません。相手を気遣う優しさは美徳でもありますが、曖昧な態度は時として自分を危険に晒してしまいます。
思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、否定する時はしっかり否定しましょう。
危険なエリアに思わず足を踏み入れないためには、ブリスベンへ出発する前に危険なエリアについて情報を収集しましょう。現地の最新の治安状況は、大使館などが情報を発信しています。
photo by : ArliftAtoz2205 / Shutterstock.com
トラブルに遭遇しないように配慮していても、場合によっては巻き込まれてしまうことはあります。ブリスベンでトラブルに巻き込まれたら、まずは警察に連絡するようにしましょう。
緊急の場合は「000」に電話をするようにしてください。ブリスベンでは警察、消防、救急いづれも「000」を呼び出すことで連絡をすることができます。
緊急ではない場合はブリスベン市内にある各警察署の電話番号にかけて相談しましょう。
また、パスポートを紛失してしまった場合は警察にポリスレポートを発行してもらった後、日本領事館に連絡する必要があります。紛失後の対処としては帰国するか、パスポートを再発行するかのどちらかを取る必要があるので、いざという時に慌てないように頭の中に留めておきましょう。
ブリスベン市警察署
電話番号 | (+61)7-3258-2582 |
---|---|
住所 | 46 Charlotte St, Brisbane City QLD 4000 Australia |
在ブリスベン日本国総領事館情報
受付時間 | 全般:月〜金曜 9:00-12:00、13:30-16:00 査証:月〜金曜 9:00-11:00、13:30-15:00 |
---|---|
電話番号 | (+61)07-3221-5188 |
住所 | 12 Creek St, Brisbane City QLD 4000 Australia |
犯罪に巻き込まれないようにする方法は在ブリスベン日本国総領事館がまとめている「安全の手引き」にて、詳しく紹介しているので、渡航前には必ず確認するようにしましょう。
在ブリスベン日本国総領事館「安全の手引き」
なお、最新のブリスベンの犯罪発生状況を確認したい方は、クィーンズランド州の公開している犯罪マップをご確認ください。
Queensland Police Service「Online Crime Map」
ブリスベンの中には、特に犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアがあります。ここでは3カ所紹介します。
photo by : jabiru/ Shutterstock.com
ブリスベンの中心部は、ブリスベン川に囲まれて逆三角形をしています。このエリアが、同地域で最も危険なエリアです。
殺人や強盗といった重大な犯罪は、ブリスベン中心部に集中。2016年には日本人が公園で暴行を受けた上、現金を奪われる事件が発生しています。日本人は体格がオーストラリア人に比べ小さく標的になりやすいため、より一層の注意が必要です。
ブリスベン南西部に位置するイナラはアジア人が数多く住む町で、特にベトナム系住人が数多く居住するエリアです。
エリア内にあるベトナム人街は人気のあるスポットで、大きな賑わいを観光客にみせます。その一方で、置引きやひったくりが頻発。多くの窃盗犯が潜む街です。
強盗事件のような凶悪犯罪も数多く発生しているので、人気のない場所は極力回避しましょう。
photo by : EyeofPaul/ Shutterstock.com
フォーティチュード・バレーではナイトクラブやチャイナタウンが集まっている繁華街です。
このエリアはお酒が飲めるお店が多いこともあり、酔っ払い同士のケンカがあとを絶ちません。ケンカであれば暴行傷害事件で片付きますが、中には殺人事件にまで発展するケースもあります。
フォーティチュード・バレーを訪れる場合は、夜遊びはほどほどにし早めに帰宅するのが賢明です。
いかがでしたでしょうか。
ブリスベンでは、スリや置き引きなどのトラブルが実際に発生しています。こういったトラブルに巻き込まれないためには夜間は出歩かないや危険な場所は避けるなどの対策とる必要があります。
また、ブリスベンの中でも特に治安面で注意が必要なエリアはイナラとフォーティチュード・バレーです。
これからブリスベンを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
※2...Queensland Police Service「Queensland Crime Statistics - Brisbane Central」(参照日:2022-08-26)
※2...OECD.Stat「Metropolitan areas」(参照日:2022-08-26)
※3...警察庁「犯罪統計」(参照日:2022-08-26)
※4...Australian Bureau of Statistics「Recorded Crime - Victims」(参照日:2022-08-26)
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