最終更新日:2026/08/16

「オーストラリア英語ってなまってるって聞くけど、留学して授業や会話についていけるか不安……」そう感じている方は少なくありません。
オーストラリア英語は確かにアメリカ英語とは異なる発音の特徴を持ちますが、ポイントを押さえておけば留学前でも十分に慣れることができます。
この記事では、オーストラリア英語の歴史的背景や発音・スラングの特徴、アメリカ英語やイギリス英語との違い、そして「聞き取れない」と感じたときの対処法まで、留学前に知っておきたいポイントを解説します。
\各国の英語の特徴まとめはこちら/

[目次]
なお、オーストラリア留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
オーストラリア留学
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まずはオーストラリア人が実際にどんな発音をするのかを実際に聞いてみましょう。以下はオーストラリア観光局が出しているプロモーション動画です。
オーストラリア人の英語で特に特徴的なものは以下の4つです。
オーストラリア英語では、rの音を発音しないと言われており、イギリス英語にも同じ特徴があります。通常アメリカ英語では舌を巻いて発音するところを、オーストラリア英語では舌を伸ばしたまま発音します。
そのため、英語ネイティブであるはずのオーストラリア人の英語でも、なんとなくカタカナ英語のように聞こえることがあります。rの音を発音しないことは、r-lessと言われています。
オーストラリア英語では、スペルもアメリカ英語と異なる点がいくつかあります。そのひとつにerのスペルの順番があります。
例えば、"center"という単語は"centre"というように、eとrの順番が逆に表記されます。このスペルの違いは、イギリス英語がもとになっており、オーストラリア英語でもそのまま受け継がれた表現方法です。
aの音は、アメリカ英語であれば、「エ」や「エイ」と発音されます。しかし、オーストラリア英語では、aの音は「ア」や「アイ」と発音されています。
例えば「Today」という単語は、アメリカ英語や授業で習う発音は「トゥデイ」となる一方、オーストラリア英語では「トゥダイ」と発音されます。
しかし、オーストラリア人は「アイ」と発音しますが、語学学校の先生たちは正しい発音である「トゥデイ」と教えるところがほとんどです。
オーストラリア人は、よく単語を短縮した形で話します。あまりにも短く短縮するため、何を意味するのか分からないこともしばしばあります。
代表的な短縮形に以下の単語があります。
| 短縮形 | 読み方 | もとの単語・意味 |
|---|---|---|
| Ta | タ | "Thank you"の短縮形 |
| G Day | グッダイ | "Good Day"の短縮形。友人や知り合いに挨拶するときに使う |
| mossi | モージー | 蚊を意味する"mosquito"の変形 |
| arvo | アルヴォ | 午後を意味する"afternoon"の変形 |
| cuppa | カッパ | "cup of tea"(一杯の紅茶)の短縮形 |
ここに紹介したオーストラリア英語の短縮形は、まだまだ一部です。オーストラリア人はたくさんの短縮形を利用するので、知っておくと会話がスムーズになるかもしれません。
オーストラリア英語では、「can」は「キャン」ではなく「カン」と発音するのが大きな特徴です。アメリカ英語では「CA」を「キャ」と発音しますが、オーストラリア英語では「カ」と発音します。
「can」や「can't」といった助動詞は主語の直後に現れるので認識しやすいですが、実際の会話では、他の単語でも判断が難しいことがあるでしょう。
例えば、「cat」(猫)の発音もアメリカ英語が「キャット」なのに対し、オーストラリア英語では「カット」と発音します。細かな違いに気をつけながらリスニングをし、文脈を理解することがコミュニケーションの鍵です。人名や固有名詞に使われる「CA」も「カ」と発音されるため、注意しましょう。
オーストラリア英語では、センテンスの終わりでイントネーションが上がるという特徴があります。これは「High rising terminal」または「Australian Question Intonation」と呼ばれ、質問形式のようなイントネーションが特徴です。肯定文でも文末のイントネーションが上昇するので、注意しましょう。
例えば、「I live in Japan.」という文をアメリカ英語とオーストラリア英語で比較すると、アメリカ英語は語尾を下げますが、オーストラリア英語は文末を疑問文のように上げ調子のイントネーションになります。
オーストラリア英語は、発音ではイギリス英語に近い特徴を持ち、スペルも基本的にイギリス式を踏襲しています。
一方でアメリカ英語とは、発音・スペル・語彙のいずれの面でも異なる部分が多くあります。
3カ国の英語の違いを一覧にすると、以下のようになります。
| 項目 | オーストラリア英語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
|---|---|---|---|
| rの発音 | 発音しない(r-less) | 発音する(r-ful) | 発音しない(r-less) |
| aの発音(todayなど) | アイ(トゥダイ) | エイ(トゥデイ) | エイ(トゥデイ) |
| スペル(center/centre) | centre | center | centre |
| 文末のイントネーション | 上がりやすい | 下がる | 下がる |
| 短縮語・スラング | 非常に多い | 比較的少ない | 比較的少ない |
文字で読むよりも、実際の音声を聞き比べたほうが違いはつかみやすいものです。
以下の動画では、オーストラリア英語・アメリカ英語・イギリス英語の発音の違いがネイティブスピーカーによって紹介されているので、ぜひ聞き比べてみてください。
このように、オーストラリア英語はイギリス英語がベースになりつつも、独自の短縮語や発音のクセが加わって形成されています。
アメリカ英語に慣れている方ほど、最初は「aの発音」や「rを発音しない」点に戸惑いやすい傾向があります。

結論として、オーストラリア訛りの英語を学んでも問題ありません。
英語にはそれぞれ国による特徴があり、イギリスやアメリカそれぞれ訛りがありますが、単語やその意味などベースは同じなので、訛りのある英語が他の国でまったく伝わらないということはありません。
とはいえ、学習を始める前にメリット・デメリットの両方を知っておくと安心です。それぞれ見ていきましょう。
一方で、覚えておきたいデメリットもあります。
デメリットもありますが、いずれも事前に知っておき、繰り返し音声に触れることでカバーできる範囲です。

オーストラリア人は、単語の語尾を"-ie"や"-o"の形に変形させたり、独自のスラングを使ったりする傾向があります。日常会話でよく使われる代表的なスラングを、以下の表にまとめました。
| スラング | 英語 | 和訳 |
|---|---|---|
| G’day | Good day | こんにちは |
| Cheers, mate | Thanks, friend | ありがとう、相棒 |
| No worries | No problem / You’re welcome | 気にしないで、どういたしまして |
| Arvo | Afternoon | 午後 |
| Brekkie | Breakfast | 朝食 |
| Servo | Service station | ガソリンスタンド |
| Mozzie | Mosquito | 蚊 |
| Reckon | I think / I guess | 〜だと思う |
| Heaps | A lot | たくさん |
| Ta | Thank you | ありがとう |
この中でも特によく使われる代表的な3つの表現について、詳しく見ていきましょう。
"G’day"は"Good day"の短縮形で、オーストラリアを象徴する挨拶表現です。
朝でも夕方でも時間帯を問わず使うことができ、フォーマルな場面で使われることもあります。
"G’day, mate!"のように、友人や仲間を指す"mate"と組み合わせて使われることが多く、気さくな雰囲気を伝えられる一言です。
"Cheers"はもともとイギリス英語で乾杯の意味を持ちますが、オーストラリアでは「ありがとう」というお礼の意味でも日常的に使われます。"mate"は友人や仲間を指す呼びかけで、初対面の相手や店員に対しても気軽に使われる単語です。
そのため"Cheers, mate"は、お礼を伝えるときだけでなく、別れ際の挨拶としても幅広いシーンで使われる表現です。
オーストラリアではNo Worries「ノーウォーリー」という言い回しが一番よく使われます。
「どういたしまして」を意味する"You’re welcome"や"No problem"の意味です。
何かお礼を言われたときに、"Ta"(ありがとう)、"No Worries"(心配ないよ!)というやりとりができれば正しい使い方です。
もっと深くオーストラリア人のスラングや言葉を知りたいという方は、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
【オーストラリアのスラング一覧】ネイティブが使う挨拶や会話表現40選

オーストラリア英語がどのように形づくられてきたのか、歴史を知るとその背景をより深く理解できます。
| 年代 | できごと |
|---|---|
| 5万年以上前〜 | 先住民のアボリジニがオーストラリアに定住し、独自の言語や文化を築く |
| 1770年 | イギリス人探検家キャプテン・ジェームズ・クックがオーストラリアに到達 |
| 1778年 | シドニー・ハーバーに最初のイギリス人が到着し、植民地支配がはじまる |
| 1901年 | イギリスの植民地から、オーストラリア連邦として国家が成立 |
| 19世紀後半〜20世紀初頭 | ゴールドラッシュや第一次世界大戦をきっかけに、独自のスラングが数多く生まれる |
オーストラリア英語は、イギリス英語の影響を大きく受けながら独自のオーストラリア英語へと発展しました。
イギリスから植民地支配を受けていた時代が、特に影響をもたらしています。
また、オーストラリア独立後の英語の変化は、オーストラリア人の気さくで少し怠惰な性格も影響していると言われています。
その性格から、短縮形や変形した〝オージーイングリッシュ〟と言われる、独自の単語の形が生まれました。
オーストラリア国立大学のAustralian National Dictionary Centreでは、ゴールドラッシュ時代や第一次世界大戦中の軍隊スラングなど、オーストラリア独自の語彙の成り立ちが研究対象として紹介されており、こうした語彙の変遷から現在のオーストラリア英語が形づくられてきたことが分かります(※1)。
オーストラリアの文化的な背景についてさらに知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
オーストラリア文化の特徴とは?面白い文化や日本との違いを現地在住者が解説

これまでオーストラリア英語の特徴とアメリカ英語やイギリス英語との違いを見てきました。次に、オーストラリア英語を習得するおすすめの方法を紹介します。
オーストラリアのラジオ局「ABC」により提供されている『ABC Podcasts』は、オーストラリア英語のリスニング練習におすすめのツールです。豊富なコンテンツがあり、子ども向けからスポーツ、科学、哲学までさまざまなトピックを網羅しています。興味のあるトピックであれば、単語の理解が進みながらも飽きずに学習できるでしょう。
『ABC Podcasts』はスクリプトが付いているのもおすすめのポイント。聞き逃した部分や理解できなかったフレーズを確認することができ、リスニング力向上に便利なツールです。
1.Emmaのオーストラリア英語チャンネル
Emmaのチャンネルはオーストラリア英語に特化し、200以上の動画が視聴できます。難解な単語を避け、オーストラリア英語の発音やスラングを楽しく学べるのが魅力。オーストラリアの文化も紹介されており、留学を控えた方におすすめです。
2. Wengieのチャンネル
移民2世のオーストラリア人YouTuber、Wengieのチャンネルはさまざまなトピックを扱っています。シンプルなライフハックやDIY、ダイエットなどを通じて、シンプルで素敵なライフスタイルを紹介。メイクアップ動画も充実しており、オーストラリア英語を楽しく学ぶには最適です。
映画を楽しみながらオーストラリア英語に浸るのもおすすめです。オーストラリア映画はその壮大なスケールと、オーストラリア独自の文化が魅力。ここで、学習におすすめの映画をいくつかを紹介します。
・『クロコダイル・ダンディ(1986)』
オーストラリアの自然と冒険を描いたコメディ。英語初心者でも楽しみながら学べます。
・『プリシラ(1994)』
ドラッグ・クィーン3人組の冒険を描いたロード・ムービー。スラングや表現が豊富で、オーストラリア英語での会話を堪能できるでしょう。
・『裸足の1500マイル(2002)』
アボリジニたちの実話を基にした映画。オーストラリアの歴史と英語を同時に学べます。
手軽にオーストラリア英語のリスニング・発音練習をしたい方には、専用のWebサイトやアプリの活用もおすすめです。
こうしたツールで日常的にオーストラリア英語の音に触れておくと、留学後の授業や会話でも聞き取りやすさが大きく変わります。
留学前の英語学習に不安がある方は、留学カウンセラーに相談しながら学習プランを立てるのもおすすめです。
ここまでオーストラリア英語の特徴や学び方を紹介してきましたが、日本で学習するだけでなく、実際にオーストラリアへ留学や渡航して現地の環境の中で英語に触れることが上達への一番の近道です。
ここでは、代表的な3つの留学・渡航方法を紹介します。

語学学校に通い、英語力そのものを集中的に伸ばす留学スタイルです。初心者から上級者まで自分のレベルに合わせたクラスを選べるほか、期間も数週間〜1年以上まで柔軟に調整できるため、オーストラリア英語に短期間でしっかり慣れたい方に向いています。
語学留学の詳しい費用やプランについては、以下のページで詳しく紹介しています。

ワーキングホリデー制度を利用すれば、現地で働きながら生活費を稼ぎつつ、オーストラリア英語に日常的に触れられます。
職場や地域のコミュニティで現地の人と関わる機会が多く、教科書だけでは学べない生きた表現やスラングを自然に身につけられるのが魅力です。
ワーキングホリデーの詳しい制度や渡航準備については、以下のページをチェックしてみてください。
ワーキングホリデー

オーストラリアの大学や専門学校に正規留学すれば、長期間にわたって現地のアカデミックな英語表現やオーストラリア英語のアクセントに触れ続けることができます。
学位取得を目指しながら、将来のキャリアにもつながる高度な英語力を身につけられる点が特徴です。
大学進学の詳しい流れや準備については、以下のページで詳しく紹介しています。
自分に合った留学方法が分からないという方は、留学カウンセラーが無料で相談に乗っています。
ここまで紹介してきたオーストラリア英語の特徴や違いについて、よくある質問をQ&A形式でまとめました。
オーストラリア英語は、18世紀後半にイギリスから渡った移民たちの英語がベースとなり、独自に変化してきたためです。
「rを発音しない」「aをアイと発音する」といった特徴はイギリス英語から受け継がれたもので、そこにオーストラリア人特有の短縮した話し方が加わり、日本の学校で習うアメリカ英語とは異なる響きに聞こえます。
ポッドキャストやYouTubeなど、オーストラリア英語の音声に日常的に触れることが有効です。
本記事で紹介した『ABC Podcasts』やYouGlishなどのサイトを使い、単語やフレーズ単位で発音を繰り返し聞くことで、少しずつ耳が慣れていきます。
影響する可能性があります。
TOEIC L&Rのリスニングでは、アメリカ英語だけでなくイギリス・カナダ・オーストラリアの発音も出題されるとされているため、オーストラリア英語に慣れておくとスコアアップにもつながります(※1)。
「No worries(ノーウォーリー)」のように、気さくで肩の力が抜けた響きを持つ表現はオーストラリア英語ならではの魅力です。
単語の語尾を"-ie"に変形させる独特の言い回しも、オーストラリア人らしいフレンドリーな雰囲気を感じられると人気です。
より多くのスラング表現は、以下の記事でも詳しく紹介しています。
【オーストラリアのスラング一覧】ネイティブが使う挨拶や会話表現40選
発音・スペルともに、オーストラリア英語はアメリカ英語よりイギリス英語に近いといえます。
「rを発音しない」「centreのようなスペル表記」はイギリス英語と共通していますが、語彙面では短縮語やオーストラリア独自のスラングが多く、会話表現としては独自性の強い英語です。

オーストラリア英語は、イギリス入植時代の影響を強く受けています。そして、さらにイギリス英語から変化を遂げて、「オージーイングリッシュ」と呼ばれるオーストラリア独特の表現がたくさん生まれました。
特に、発音はイギリス英語がそのまま受け継がれています。「rを発音しない(r-less)」、「aは「アイ」と発音される」というイギリス英語の特徴に、オーストラリア人の少し怠惰な性格が加わって「短縮形が多い」という表現方法が生まれました。
改めて、アメリカ英語・イギリス英語との違いを一覧で振り返っておきましょう。
| 項目 | オーストラリア英語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
|---|---|---|---|
| rの発音 | 発音しない(r-less) | 発音する(r-ful) | 発音しない(r-less) |
| aの発音(todayなど) | アイ(トゥダイ) | エイ(トゥデイ) | エイ(トゥデイ) |
| スペル(center/centre) | centre | center | centre |
| 文末のイントネーション | 上がりやすい | 下がる | 下がる |
| 短縮語・スラング | 非常に多い | 比較的少ない | 比較的少ない |
特徴的で慣れないうちは難しいかもしれませんが、使っているうちに覚えてきます。よく使われるオーストラリア英語の表現だけでも、覚えて使ってみてください。
オーストラリアという国そのものについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
オーストラリアとはどんな国?基本情報から国のイメージを簡単に紹介!
オーストラリア英語の特徴や訛りに不安がある方も、留学カウンセラーが学習方法や渡航前の準備について無料で相談に乗っています。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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※1 Australian National Dictionary Centre「About the centre」(参照日:2026-08-16)
※2 トライズ「リスニングでは注意!アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド発音の違い」(参照日:2026-08-16)
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