最終更新日:2024/08/23
オーストラリアはイギリスに植民地支配を受けていた影響もあり、英語もイギリス英語の影響を強く受けています。そして独立後、「オージーイングリッシュ」と言われるような、独自の英語に発展しました。
特にオーストラリア英語には、発音に「rを発音しない(r-less)」、「aは「アイ」と発音される」、「短縮形が多い」という3つの特徴があります。そして、単語の使い方にも「語尾を"-ie"に変形させる」、「erを"re"という順で表記する」というような特徴があります。
今回は、オーストラリア英語の特徴を歴史的背景から実用的な表現まで、詳しく解説します。
なお、オーストラリア留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
オーストラリア留学
[目次]
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オーストラリア英語は、イギリス英語の影響を大きく受けながら独自のオーストラリア英語へと発展しました。イギリスから植民地支配を受けていた時代が、特に影響をもたらしています。
オーストラリアには、もともとアボリジニと呼ばれる先住民が暮らしていました。アボリジニたちは、少なくとも5万年前からはオーストラリアに住居を構えていたと言われており、独自の言語や文化を築き上げていました。
しかし、1770年にイギリス人の探検家であるキャプテン・ジェームス・クックがオーストラリアに到着します。というのも、1700年代は数多くのヨーロッパ人探検家が航海をしている時代でもありました。オーストラリアもそうしてイギリス人に発見され、1778年にはシドニー・ハーバーに多くのイギリス人が到着し、植民地支配がはじまります。
そして、1901年にオーストラリアが国家として成立するまで、イギリス人を中心に中国人や中東系の人々など、数多くの国からオーストラリアへ移住者が訪れました。その中でも、一番始めにオーストラリアへやってきたイギリス人の英語が強く残っています。
また、オーストラリア独立後の英語の変化は、オーストラリア人の気さくで少し怠惰な性格も影響していると言われています。その性格から、短縮形や変形した〝オージーイングリッシュ〟と言われる、独自の単語の形が生まれました。
オーストラリア観光局が出しているプロモーション動画を貼っておきますので、まずはオーストラリア人が実際にどんな発音をするのかを実際に聞いてみましょう。
オーストラリア人の英語で特に特徴的なものは以下の4つです。
・rを発音しない(r-less)
・erをreという順で表記する
・aは「アイ」と発音される
・短縮形が多い
一つひとつ紹介していきますね。
オーストラリア英語では、rの音を発音しないと言われており、イギリス英語にも同じ特徴があります。通常アメリカ英語では舌を巻いて発音するところを、オーストラリア英語では舌を伸ばしたまま発音します。
そのため、英語ネイティブであるはずのオーストラリア人の英語でも、なんとなくカタカナ英語のように聞こえることがあります。rの音を発音しないことは、r-lessと言われています。
オーストラリア英語では、スペルもアメリカ英語と異なる点がいくつかあります。そのひとつにerのスペルの順番があります。
例えば、"center"という単語は"centre"というように、eとrの順番が逆に表記されます。このスペルの違いは、イギリス英語がもとになっており、オーストラリア英語でもそのまま受け継がれた表現方法です。
aの音は、アメリカ英語であれば、「エ」や「エイ」と発音されます。しかし、オーストラリア英語では、aの音は「ア」や「アイ」と発音されています。
例えば「Today」という単語は、アメリカ英語や授業で習う発音は「トゥデイ」となる一方、オーストラリア英語では「トゥダイ」と発音されます。
しかし、オーストラリア人は「アイ」と発音しますが、語学学校の先生たちはtsだしい発音である「トゥデイ」と教えるところがほとんどです。
オーストラリア人は、よく単語を短縮した形で話します。あまりにも短く短縮するため、何を意味するのか分からないこともしばしばあります。
代表的な短縮形に以下の単語があります。
・Ta「タ」
"Thank you"の短縮形です。
・G Day「グッダイ」
"Good Day"の短縮形です。友人や知り合いに挨拶するときに使います。
・mossi「モージー」
蚊を意味する"mosquito"の変形した形です。
・arvo「アルヴォ」
午後という意味の"afternoon"を意味する単語が変形した形です。
・cuppa「カッパ」
"cup of tea"(一杯の紅茶)という意味の単語が短縮されています。
ここに紹介したオーストラリア英語の短縮形は、まだまだ一部です。オーストラリア人はたくさんの短縮形を利用するので、知っておくと会話がスムーズになるかもしれません。
オーストラリア英語では、「can」は「キャン」ではなく「カン」と発音するのが大きな特徴です。アメリカ英語では「CA」を「キャ」と発音しますが、オーストラリア英語では「カ」と発音します。
「can」や「can't」といった助動詞は主語の直後に現れるので認識しやすいですが、実際の会話では、他の単語でも判断が難しいことがあるでしょう。
例えば、「cat」(猫)の発音もアメリカ英語が「キャット」なのに対し、オーストラリア英語では「カット」と発音します。細かな違いに気をつけながらリスニングをし、文脈を理解することがコミュニケーションの鍵です。人名や固有名詞に使われる「CA」も「カ」と発音されるため、注意しましょう。
オーストラリア英語では、センテンスの終わりでイントネーションが上がるという特徴があります。これは「High rising terminal」または「Australian Question Intonation」と呼ばれ、質問形式のようなイントネーションが特徴です。肯定文でも文末のイントネーションが上昇するので、注意しましょう。
例えば、「I live in Japan.」という文をアメリカ英語とオーストラリア英語で比較すると、アメリカ英語は語尾を下げますが、オーストラリア英語は文末を疑問文のように上げ調子のイントネーションになります。
英語にはそれぞれ国による特徴があり、イギリスやアメリカそれぞれ訛りがあります。しかし、単語やその意味などベースは同じなので、訛りのある英語が他の国でまったく伝わらないということはありません。
オーストラリアのアクセントに最初は戸惑うかもしれませんが、慣れることで他の国のアクセントも理解しやすくなるでしょう。
またオーストラリア英語を学ぶことで、英語への理解力が向上し、コミュニケーション能力も高まります。英語学習の楽しさに触れることで、英語をより身近に感じるはずです。イギリス訛りやアメリカ訛りの違いを楽しむこともできるでしょう。
とはいえ、残念ながら特徴的なアクセントを嫌う人がいることも事実です。しかし、世界中の英語はそれぞれアクセントが異なります。いろんなアクセントがあることを学ぶのはとても良い機会なので、メリットとして捉えましょう。
オーストラリア英語では、同じ単語でもアメリカ英語と比べると異なる単語の使い方がいくつかあります。その中から「語尾を"-ie"に変形させる」、「"No Worries"」というオーストラリア人がよく使うフレーズをご紹介します。
単語の語尾を、"-ie"の形に変形させてしまうことも、オーストラリア英語の特徴です。例えば、代表的な単語の例に「breakfast(朝食)」があります。
この単語も、オーストラリア英語になると"brekkie"というように変形します。"-ie"の形に変形するという法則を知らなければ、なかなか分かりにくいでしょう。
また、オーストラリア人のことを指す、"Aussie"「オージー」という単語も同じ法則にしたがった単語です。何の単語か分からないときは、"-ie"の前についている文字を参考にしながら考えましょう。
オーストラリアではNo Worries「ノーウォーリー」という言い回しが一番よく使われます。「どういたしまして」を意味する"You’re welcome"や"No problem"の意味です。"Don’t worry"とアメリカ英語でいうところを、Noに変形して使用しています。「気にしないよ!」といった意味で、男女問わず気軽に使われる単語です。
何かお礼を言われたときに、"Ta"(ありがとう)、"No Worries"(心配ないよ!)というやりとりができれば正しい使い方です。
ここまでお伝えしてきたものは、オーストラリア英語のほんの一部です。多くのオーストラリア人が使う表現、特にスラングについては下の記事で詳しくまとめましたので、もっと深くオーストラリア人の言葉を知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
【オーストラリアのスラング一覧】ネイティブが使う挨拶や会話表現40選
これまでオーストラリア英語の特徴とアメリカ英語やイギリス英語との違いを見てきました。次に、オーストラリア英語を習得するおすすめの方法を紹介します。
オーストラリアのラジオ局「ABC」により提供されている『ABC Podcasts』は、オーストラリア英語のリスニング練習におすすめのツールです。豊富なコンテンツがあり、子ども向けからスポーツ、科学、哲学までさまざまなトピックを網羅しています。興味のあるトピックであれば、単語の理解が進みながらも飽きずに学習できるでしょう。
『ABC Podcasts』はスクリプトが付いているのもおすすめのポイント。聞き逃した部分や理解できなかったフレーズを確認することができ、リスニング力向上に便利なツールです。
1.Emmaのオーストラリア英語チャンネル
Emmaのチャンネルはオーストラリア英語に特化し、200以上の動画が視聴できます。難解な単語を避け、オーストラリア英語の発音やスラングを楽しく学べるのが魅力。オーストラリアの文化も紹介されており、留学を控えた方におすすめです。
2. Wengieのチャンネル
移民2世のオーストラリア人YouTuber、Wengieのチャンネルはさまざまなトピックを扱っています。シンプルなライフハックやDIY、ダイエットなどを通じて、シンプルで素敵なライフスタイルを紹介。メイクアップ動画も充実しており、オーストラリア英語を楽しく学ぶには最適です。
映画を楽しみながらオーストラリア英語に浸るのもおすすめです。オーストラリア映画はその壮大なスケールと、オーストラリア独自の文化が魅力。ここで、学習におすすめの映画をいくつかを紹介します。
・『クロコダイル・ダンディ(1986)』
オーストラリアの自然と冒険を描いたコメディ。英語初心者でも楽しみながら学べます。
・『プリシラ(1994)』
ドラッグ・クィーン3人組の冒険を描いたロード・ムービー。スラングや表現が豊富で、オーストラリア英語での会話を堪能できるでしょう。
・『裸足の1500マイル(2002)』
アボリジニたちの実話を基にした映画。オーストラリアの歴史と英語を同時に学べます。
オーストラリア英語は、イギリス入植時代の影響を強く受けています。そして、さらにイギリス英語から変化を遂げて、「オージーイングリッシュ」と呼ばれるオーストラリア独特の表現がたくさん生まれました。
特に、発音はイギリス英語がそのまま受け継がれています。「rを発音しない(r-less)」、「aは「アイ」と発音される」というイギリス英語の特徴に、オーストラリア人の少し怠惰な性格が加わって「短縮形が多い」という表現方法が生まれました。
特徴的で慣れないうちは難しいかもしれませんが、使っているうちに覚えてきます。よく使われるオーストラリア英語の表現だけでも、覚えて使ってみてください。
もしオーストラリア英語を学びたいと感じたら、留学について考えてみましょう。
留学エージェントスクールウィズでは留学経験豊富なカウンセラーによる留学相談を受け付けています。学校選びはもちろん、都市選びなど、具体的にオーストラリア留学へ向け準備を進めたい方はぜひお問い合わせください。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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