アメリカの気候とオススメの服装を解説！

アメリカへ渡航するにあたって、現地の気候や持っていくべき服装はどのようなものがいいか悩みますよね。

実際アメリカは東京と比べると気温や日照時間、降水量などが異なり、知らずに渡航してしまうと現地で服を一式買い直すなど、不要に出費がかさんでしまう恐れがあります。

そこで今回は、アメリカの気候や季節ごとの雰囲気、服装などをご紹介します。アメリカへの渡航準備を進めている方は、ぜひこの記事を参考に持っていく服装のイメージを持っていただければと思います。

なお、アメリカの観光情報については下のページでまとめているので、おすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
アメリカのおすすめ観光スポットやイベント、グルメを紹介！

アメリカの気候帯

まずはそもそもアメリカがどの気候帯に属しているかを確認しましょう。ここでは気候学者W.P.ケッペンによって考案された気候区分に従い、気候帯をご紹介します。

メルボルン大学のM. C. Peelらの発表によると、アメリカの主要都市はそれぞれ下の気候に区分されます（※1）。

地中海性気候

地中海性気候は夏に乾季があり、夏と冬での降水量の大きな差が出るのが特徴で、フランス南部やスペイン北西部、ポルトガル北部などが属しています。

日本との比較

一方で日本は、北海道や東北、沖縄などを除くと、大部分の地域が温暖湿潤気候に属しています。

年間を通して気温差が大きく、夏に雨が多く冬は乾燥するため、乾燥する時期や年間を通した寒暖差に違いが出てくるので注意が必要です。

亜寒帯湿潤気候

亜寒帯湿潤気候は夏と冬の寒暖差が激しく、年間を通して一定の降水量があることが特徴です。日本の大部分が属する温帯湿潤気候との違いは最寒月と最暖月の気温。

亜寒帯では、最寒月の平均気温が-3℃未満、最暖月の平均気温が10℃を以上となる地域を指し、年間を通した寒暖差が温帯に比べ一層激しくなります。

日本との比較

一方で日本は、北海道や東北などが亜寒帯湿潤気候に、その他地域の大部分は温帯湿潤機構に属しています。

年間を通して気温差が大きく、夏場に雨が多く冬場は乾燥する点では日本の気候と似ていますが、冬の冷え込みが厳しい点に注意が必要です。

西岸海洋性気候

西岸海洋性気候は、暖流や偏西風などの影響により、他の温帯に属する気候と比べると年間を通した気温や降水量の変化が穏やかな点が特徴です。

世界の都市では、ドイツのベルリン、オランダのアムステルダム、スイスのジュネーブなどが西岸海洋性気候に属しています。

日本との比較

一方で日本は、北海道や東北などが亜寒帯湿潤気候に、その他地域の大部分は温暖湿潤気候に属しています。

年間を通して気温差が大きい日本と比べると、年間を通した寒暖差が少なく、安定した気温の中で生活を送れます。

ステップ気候

ステップ気候は乾燥気候に含まれており、年間を通した降水量は少ないです。ただし、砂漠気候と比べると、季節によっては雨が降るため、降水量はややあるというのが特徴です。

なおステップ気候には、セネガルのダカール、モンゴルのウランバートルなどが属しています。

日本との比較

日本は、北海道や東北、沖縄などを除くと、大部分の地域が温暖湿潤気候に属しています。

年間を通した気温差は日本の方が激しく、降水量も日本の方が多いため乾燥などには注意が必要です。

熱帯モンスーン気候

熱帯モンスーン気候は年間を通して気温が高く、降水量も多いですが若干の乾季があるのが特徴です。同じく熱帯モンスーン気候には、ブラジル北部、フィリピン北西部、カンボジア沿岸部などが属しています。

日本との比較

一方で日本は、北海道や東北などが亜寒帯湿潤気候に、その他地域の大部分は温帯湿潤機構に属しています。

年間を通して気温差が大きい日本と比べると、年間を通した寒暖差が少なく、安定した気温の中で生活を送れます。

都市ごとにまるで違うアメリカの気候

ここまでアメリカの気候帯について簡単にご紹介しましたが、実際のところ、アメリカは国土が広く、エリアごとに気候がまるで異なります。

上ではアメリカの主要都市の平均気温をまとめましたが、ご覧の通り気温の推移は都市ごとに大きく異なり、一概に紹介するのが難しいです。そこで次の章では、実際の気温や降水量などを都市単位でご紹介します。

なお、以下で紹介するデータはアメリカに拠点を置くCanty and Associates LLCが運営する気候データベース「Weatherbase」掲載の情報を参照しています（※2〜12）。

シアトルの気候

はじめにシアトルの気候を紹介します。

シアトルの平均気温

シアトルの平均気温は東京と比べ夏場の気温が低く、年間を通した寒暖差が小さいことが特徴です。冬場の気温も日本ほどとなっているため、寒くて生活に耐えられないということはないでしょう。

シアトルの平均最高・最低気温

シアトルでは夏でも朝晩は冷え込み、最低気温が10℃台前半となるため注意が必要です。冬では日によって最低気温がマイナスになることもあるため、しっかりとした防寒対策が必要になります。

シアトルの降水量

シアトルでは、春から夏にかけて湿度が低くカラッとして過ごしやすい一方で、秋から冬にかけては雨季に入るため、湿度が高くなりジメジメした気候となります。

その他日照時間など、より詳しい情報は下の記事で解説しているので、シアトルへの渡航を予定している方はご参照ください。
シアトルの気候とオススメの服装を解説！

ボストンの気候

続いてはボストンの気候についてご紹介します。

ボストンの平均気温

ボストンは日本と同じように春夏秋冬があります。緯度は日本の札幌とほぼ同じ位置にあるため、ボストンの平均気温は、年間を通して東京よりやや低いです。

冬場の気温は東京よりも冷え込むため、冬場に現地で滞在する場合には、日本で生活する以上の防寒対策を取りましょう。

ボストンの平均最高・最低気温

ボストンは朝晩と日中との気温の寒暖の差が大きいという特徴を持っています。冬のボストンの冷え込みは厳しく、1月2月になると0℃を下回る日が多いです。

また、積雪量も多いため、ボストンの冬は東京よりも過ごしにくい環境になります。

ボストンの降水量

ボストンの年間降水量は東京と比べるとやや少なめになっています。ただし、冬場は日本以上に雨が多く降る時期になるため、注意が必要です。

その他日照時間など、より詳しい情報は下の記事で解説しているので、ボストンへの渡航を予定している方はご参照ください。
ボストンの気候とオススメの服装を解説！

ニューヨークの気候

続いて、ニューヨークの気候についてご紹介します。

ニューヨークの平均気温

ニューヨークの平均気温は夏に東京と同じほどの気温まで上がりますが、冬には東京よりも一回り寒くなります。

ニューヨークの平年最高・最低気温

ニューヨークの最高・最低気温も平均気温同様、やや東京と比べ低く、特に冬では最低気温が0℃を下回る日もあります。

ニューヨークの降水量

ニューヨークの降水量は秋を除き東京とあまり変わりません。雨が多くなるのは7月〜8月にかけた夏場で、その時期の夕方にはサンダーストームと呼ばれる雷雨が降ることもあるので注意が必要です。

その他日照時間など、より詳しい情報は下の記事で解説しているので、ニューヨークへの渡航を予定している方はご参照ください。
ニューヨークの気候とオススメの服装を解説！

サンフランシスコの気候

続いては、サンフランシスコの気候をご紹介します。

サンフランシスコの平均気温

サンフランシスコの平均気温は、日本のようにはっきりとした寒暖差はなく、年間を通して変化が穏やかです。ただし、朝晩の冷え込みが厳しいことから、日中との寒暖差には注意が必要です。

サンフランシスコの平均最高・最低気温

サンフランシスコは、東京と比べ冬の最低気温が高く、東京ほど冷え込むことはありません。ただし、それでも10℃を下回る日も多いため防寒対策は抜かりのないようにしましょう。

サンフランシスコの降水量

アメリカ西海岸に位置するサンフランシスコでは、年間を通して降水量が少なく、カラッとした気候が続きます。特に夏場はほとんど雨が降らないため、雨具などはほとんど必要ないでしょう。

その他日照時間など、より詳しい情報は下の記事で解説しているので、サンフランシスコへの渡航を予定している方はご参照ください。
サンフランシスコの気候とオススメの服装を解説！

ロサンゼルスの気候

続いてはロサンゼルスの気候についてご紹介します。

ロサンゼルスの平均気温

ロサンゼルスの平均気温は、東京ほど変動が激しくなく緩やかに推移します。冬場も平均気温が10℃を下回ることはなく、東京ほどは寒さを心配する必要はありません。

ロサンゼルスの平均最高・最低気温

ロサンゼルスでは夏場はもちろん、冬場でも最高気温は20℃を下回ることがあまりないため、日中は薄手の服装で生活できます。一方朝晩は冷え込むため、日中との気温差に注意が必要です。

ロサンゼルスの降水量

アメリカ西海岸に位置するロサンゼルスでは、年間を通して降水量が少なく、カラッとした気候が続きます。特に夏場はほとんど雨が降らないため、雨具などはほとんど必要ないでしょう。

12月〜3月ごろにかけては雨が降る日も出てくるため、注意が必要です。

その他日照時間など、より詳しい情報は下の記事で解説しているので、ロサンゼルスへの渡航を予定している方はご参照ください。
ロサンゼルスの気候とオススメの服装を解説！

サンディエゴの気候

続いてはサンディエゴの気候についてご紹介します。

サンディエゴの平均気温

サンディエゴでは年間を通じて平均気温の寒暖差が小さく、年間を通して過ごしやすいです。

サンディエゴの平均最高・最低気温

サンディエゴでは日中の気温が上がりやすく、冬場でも暖かさを感じられるのが特徴です。一方で朝晩は冷え込むため、冬場の寒暖差に注意が必要です。

サンディエゴの降水量

雨が降ることは少なく、1年で雨が降る日は40日前後しかありません。

雨は1月〜3月頃に降ることがありますが、日本のように1日降り続けるということはありません。サンディエゴは日差しが強いので、紫外線対策に日焼け止め、サングラス、帽子などを忘れずに持って行くようにしてください。

その他日照時間など、より詳しい情報は下の記事で解説しているので、サンディエゴへの渡航を予定している方はご参照ください。
サンディエゴの気候とオススメの服装を解説！

シカゴの気候

続いて、シカゴの気候についてご紹介します。

シカゴの平均気温

シカゴの平均気温は、夏では東京とあまり変わらないほどの気温になりますが、冬は東京より低くなり、一層寒さが厳しくなります。

シカゴの平均最高・最低気温

シカゴの最高・最低気温は夏では東京とあまり変わりませんが、やはり冬では1段階寒さが厳しくなります。東京での最低気温がシカゴでの最高気温ほどになるため、冬にシカゴを訪れる予定の方は、防寒対策は入念に取るようにしましょう。

また風の街と呼ばれるシカゴでは、ミシガン湖から吹く季節風の影響などにより体感温度が変わりやすいです。

シカゴの降水量

シカゴの降水量は、東京ほど季節による変動はなく、年間を通して東京より降水量は少ない状況です。

その他日照時間など、より詳しい情報は下の記事で解説しているので、シカゴへの渡航を予定している方はご参照ください。
シカゴの気候とオススメの服装を解説！

マイアミの気候

続いては、マイアミの気候をご紹介します。

マイアミの平均気温

マイアミでは年間を通して平均気温が20℃以上と暖かく、寒さをあまり気にせずに生活できます。

マイアミの平均最高・最低気温

マイアミでは冬でも最低気温が10℃を下回ることはないため、日本で来ていたような防寒具を持っていく必要はありません。ただし、施設によっては冷房が効き過ぎているところもあるため、上に羽織れるものは何着か持っていくようにしましょう。

マイアミの降水量

マイアミでは、特に夏に降水量が増えます。ハリケーンが発生しやすいのもこの季節なので、渡航の際には注意しましょう。

その他日照時間など、より詳しい情報は下の記事で解説しているので、マイアミへの渡航を予定している方はご参照ください。
マイアミの気候とオススメの服装を解説！

ホノルルの気候

続いては、ホノルルです。

ホノルルの平均気温

ホノルルの平均気温は、年間を通して25℃前後と過ごしやすい気温です。夏場でも湿度が低く乾燥しているため、過ごしやすい日が続きます。

ホノルルの平年最高・最低気温

ホノルルでは最高気温はもちろん、最低気温も20℃を下回る日は少ないため、冷え込みをあまり気にする必要はありません。

ホノルルの降水量

ホノルルの乾季は4月〜9月で、雨季は10月〜3月になります。雨が少なく晴れる日が続くことが特徴で、一日の中の10分〜30分間だけザーっと雨が降ることが多く、日本のように雨が一日中降るということは多くはありません。

その他日照時間など、より詳しい情報は下の記事で解説しているので、ホノルルへの渡航を予定している方はご参照ください。
ホノルルの気候とオススメの服装を解説！

また今回はご紹介できませんでしたが、その他アメリカの都市の気候情報は下のページでそれぞれ紹介しているので、下に挙げた都市への渡航を考えている方はぜひご参照ください。

アメリカの気候まとめ

今回はアメリカの気候について紹介しました。

アメリカの気候はエリアによってかなり異なるので、渡航先が決まっている方は都市単位で気候を見る必要があります。ぜひ今回ご紹介した内容を元にアメリカへ持っていく服装の準備を進めて下さいね。

なお、もし留学先としてアメリカを検討している場合には、留学カウンセラーが無料で留学相談に乗っています。

おすすめの語学学校や準備の流れ、費用イメージや各種手続きなど、一人ではなかなか検討が進まない留学準備を気軽に進めるなら、ぜひご利用ください。

また衣服をはじめ、アメリカ留学に必要な持ち物は下の記事でまとめているので、渡航前に漏れがないかチェックするためにこちらもあわせてご確認ください。
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