最終更新日:2024/08/23
「アメリカ留学にはどんなビザが必要なんだろう……」
「自分の留学方法ではどのビザを申請すればいいのかな」
と悩んでいる人はいませんか?
アメリカのビザは取得までの過程が他の国より少しややこしく、審査も厳しいです。ビザ受領には事前に必要な書類や手続きをしっかり把握して、着実に準備することが必要です。
そこで今回はアメリカのビザの種類、申請方法、取得までの期間や料金から面接の対策まで解説します。
アメリカ留学を検討している人は、参考にしてみてくださいね。
なお、アメリカ留学について、費用やおすすめの都市、学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
アメリカ留学
本記事ではアメリカドルをUSDと表記、為替レートには2024年1月21日時点での情報を参照し、1USD=149円で計算しています。
なお、本記事内で紹介した内容はビザ申請の審査結果を保証するものではございませんので、予めご了承ください。ビザ関連の情報は突如変更されることもあるので、申請する際には必ず最新のものを大使館情報などを参照しご確認ください。
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最初にアメリカ留学ではどのようなビザがあるのか、どんな場合にビザ申請が必要なのかを紹介します。
アメリカ留学に申請できるビザを下記の表にまとめました。
ビザの種類 | ESTA | 学生ビザ (F-1、M-1、J-1※一部例外あり) |
---|---|---|
就学条件 | 週18時間未満、最大90日までの就学可能 | 週18時間以上、91日以上の就学可能 |
就労条件 | 不可 | 基本は不可。条件をクリアすると校内で週20時間まで就労可能 |
費用 | 申請費:21USD(3,129円) | 申請費:160USD(23,840円) + SEVIS登録費:350USD(52,150円) |
アメリカに長期で留学するには、基本的に学生ビザが必要です。主に次のようなケースです。
学生ビザにはF-1ビザとM-1ビザ、一部のJ1ビザの3種類があり、アメリカに留学する人はいずれかを取得します。
基本的には3ヶ月を超える留学の場合ビザが必要という認識を持っていただければと思いますが、90日以下での語学留学の場合でも、授業が1週間あたり18時間を超える人は学生ビザの申請が求められるので注意してください。
上記に当てはまらない、90日以内の留学で語学学校での授業が18時間未満の場合、学生ビザは必要がありません。その代わり、ESTAと呼ばれる短期の観光客向けのビザ免除プログラムを申請してください。
ビザの種類は異なるものの、何かしらの申請は必要だと考えておきましょう。
なお、もし留学方法や期間が未定な場合には、留学カウンセラーが無料で留学相談に乗りながらベストな留学プランを提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
アメリカで90日以内、かつ語学学校での授業が18時間未満の場合、学生ビザは必要なく、ESTAと呼ばれる短期の観光客向けのビザ免除プログラムを申請して渡航する形を取ります。
ESTA(Electronic System for Travel Authorization)は電子渡航認証システムのことで、厳密に言うとビザではありません。
ビザが免除される旅行者や短期滞在者が保安上、アメリカにリスクをもたらすことがないか確認するものです。
観光やビジネスなど90日以内の滞在はビザを取得しなくとも、ESTAの認証を受ければ入国できます。一度ESTAの認証を受けると、2年以内は何回でも同じESTAで渡航することが可能です。
留学においてESTAは90日以下の短期留学で利用しますが、先ほどもお伝えした通りフルタイム(週18時間以上)の授業を受ける場合は学生ビザの取得が必要です(※1)。現地でのビザの切り替えは一切できないため、気を付けましょう。
ESTAの申請はアメリカ合衆国税関・国境警備局のホームページから行います。
申請には、申請者の個人情報や渡航情報を申告した上で、申請費を支払う形となります。
申請費は21USD(3,129円)(※2)。支払いはクレジットカードで行われるので、手元に用意してから申請を行なってください。
具体的な入力項目は下記アメリカ大使館が案内しているので、何を入力すれば良いかわからない時には参考にしてみてください。
なお、渡航時にはESTAの申請が承認されている必要があるので、申請は渡航3日前までには必ず済ませておきましょう。ESTAの申請が許可されていないと、飛行機に乗れない恐れがあるのでご注意ください。
アメリカでの留学で使われる学生ビザは大きく分けて、F-1ビザ、M-1ビザ、J-1ビザの3種類があります。
ビザの種類 | 対象者 |
---|---|
F-1ビザ | 米国内の認定大学、私立高等学校、認可された英語プログラムなどで教育を受ける予定の留学生 週に18時間以上の授業を受ける、または91日以上の語学留学を予定している留学生 |
M-1ビザ | 音楽やダンス、デザイン、美容をはじめとした専門学校での職業的な研修を予定している留学生 |
J-1ビザ | 交換留学プログラムへの参加を予定している留学生 |
アメリカの学生ビザを申請するには、下記条件を満たす必要があります(※3)。
・高等教育、英語学習、職業訓練プログラムに参加予定であること
・アメリカ移民税関局内のSEVP認可を受けている教育機関で就学予定であること
・フルタイムでの就学を予定していること
・英語を自由に使えること、あるいはそうなるためのプログラムに参加すること
・滞在中の生活費を支払える資金を持っていること
・プログラム修了後に帰国する意思があること
学生ビザの申請には、主に下の書類が必要となります(※4、5)。受け入れ先の教育機関によっては、追加で申請に必要な書類も必要となるため、案内は漏れのないよう確認した上で準備を進めてください。
書類 | 説明 |
---|---|
パスポート | 滞在期間+6ヶ月以上有効なパスポートを用意してください。 |
顔写真 | 5cm×5cmサイズの写真をカラーで用意してください。なお、メガネを着用した写真は申請に使えず、写真背景は白いもの、撮影日が6ヶ月以内のものに限られるのでご注意ください。 |
入学許可証(I-20) | 受け入れ先の教育機関が発行する入学許可証(I-20)を用意してください。 |
申請書(DS-160) | ビザ申請書をオンラインで提出し、面接にも申請書の確認ページを印刷して持っていく必要があります。オンラインでの提出は下記ページより行うので、面接の予約を取るまでに提出を済ませておきましょう。 the Bureau of Consular Affairs, U.S. Department of State.「Nonimmigrant Visa - Instructions Page」 なお、申請の詳細は下記ページで日本語での案内を確認できるので、申請の際にはあわせてご確認ください。 米国ビザ申請「DS-160 情報」 |
面接予約確認書 | 面接の予約を取ったことを証明する確認書を持参してください。 |
資金の証明書類 | 学費、滞在費を支払える資金を持っていることを証明してください。明確な規定金額はありませんが、滞在費については最低でも1ヶ月1,000USD(149,000円)ほどで想定し、学費も含め資金を用意しておきましょう。 なお、照明には銀行口座の残高証明書が主に用いられます。申請時には英文・ドル建てで表記したものを用意しましょう。 |
SEVIS申請費の領収書 | 学生ビザを申請するには、事前にSEVIS(Student and Exchange Visitor Information System)と呼ばれる、アメリカ国土安全保障省が管理する留学生情報管理システムに登録する必要があります。下記ページより登録を行い、申請費を支払う際に発行される領収書を印刷し面接に持っていきましょう。 Department of Homeland Security「Form I-901」 |
クリアファイル | 提出書類が多くなるので、まとめて保管・提出しやすいようにクリアファイルを1枚持っていきましょう。 |
過去10年で発行された古いパスポート | 古くなったパスポートでも、発行から10年以内のものは面接時に持参してください。 |
ビザの取得が完了するまでのステップとして、
の6つを紹介します。
上記すべてが完了するまでは、およそ3〜4ヶ月かかるとお考えください。
まずは受け入れ先の教育機関へ申込みます。授業料や入学金といった学費の支払いが済んだら、入学許可証(I-20)を学校側が発行するので受け取り次第次のステップに行きます。
なお、受け入れ先によっては英文での履歴書、最終学歴書、英語スコアの提出が求められる場合があるので、申込条件を確認し必要な書類は早めに準備をしておきましょう。
I-20が手元に用意できたら、オンラインで学生ビザを申請します。申請書(DS-160)とは、米国大使館・領事館で非移民ビザを申請するすべての人が提出するものです。
申請書を作成するには、次のものが必要です。
またアメリカのビザ申請では、専用サイト上でプロフィール(プロファイル)を登録することが求められます。申請料金の支払いにも必要なため、この時点で登録しておきましょう。
詳しいDS-160申請手順はアメリカ大使館が動画にまとめているので、手続きの参考にしてください。
ビザの申請料金は160USD(23,840円)です(※6)。ビザが取得できない場合でも返金されない点は留意してください。
なお、以前はPay easyも対応していましたが、2021年5月より非対応となったため、基本的にはクレジットカードでのお支払いとなります。
アメリカのビザ申請では、一部の年齢、プログラム参加者を除き、面接を受ける必要があります。ビザ申請料金の受付番号が有効になれば、オンラインで予約が可能です。
面接日が確定した後に面接予約確認書をプリントアウトし、当日に持参してください。
面接は全国のアメリカ大使館で受けられるため、近くの大使館を確認しましょう。
名前 | 場所 |
---|---|
在札幌米国総領事館 | 〒064-0821 札幌市中央区北一条西28丁目 電話番号:011-641-1115 「在札幌米国総領事館」をGoogleマップで見る |
在日米国大使館 | 〒107-8420 東京都港区赤坂1-10-5 電話番号:03-3224-5000 「在日米国大使館」をGoogleマップで見る |
在大阪・神戸米国総領事館 | 〒530-8543 大阪市北区西天満2-11−5 米国総領事館ビル 電話番号:06-6315-5900 「在大阪・神戸米国総領事館」をGoogleマップで見る |
在沖縄米国総領事館 | 〒901-2104 沖縄県浦添市当山2-1−1 電話番号:098-876-4211 「在沖米国総領事館」をGoogleマップで見る |
以前は在福岡米国領事館での申請も可能でしたが、2023年4月20日にサービス終了となっております。ご注意ください。
面接日の予約が済んだら、SEVIS登録費用の支払いを済ませます。
SEVIS登録費用は350USD(52,150円)です(※7)。こちらもビザ申請費用と同じで、ビザが取得できなくても返金はされません。
SEVIS登録費用は、面接の3日前(休業日を除く)までに支払いを済ませておく必要があるので、早めに済ませましょう。
支払い方法は下記動画でアメリカ大使館の案内を確認できるので、心配な場合には動画を見ながら手続きを進めてください。
面接場所は先ほど紹介した各地の大使館・領事館で受けることができます。
先ほど紹介した必要書類を漏れなく当日持参しましょう。
なお、札幌で面接を受ける場合のみ、必要書類を面接1週間前までにレターパックで郵送する必要があるのでご注意ください(※8)。
面接の目的は、あなたが米国内で学業を営むのに相応しいかどうかを判断することです。面接と言っても仕事の面接ではないため、難しく考えずリラックスして受けましょう。
質問は、申請書類に書かれている内容が正しいかを確認するものがほとんどです。
米国大使館・領事館はセキュリティが非常に厳重で、持ち込める荷物に制限があります。
引っかかって焦らないためにも、必要最低限の荷物で行くことをおすすめします。
大使館へ持ち込めるものは以下です(※9)。
次のものは持ち込み不可のため、ご注意ください。
面接の流れをはじめ、面接当日の注意事項はアメリカ大使館が動画でまとめているので、あわせて参考にしてください。
無事に面接が終わったら、1〜2週間ほどでパスポートが返却されます。返却方法は窓口での受け取りと郵送が選べ、窓口での受け取りは無料ですが、郵送の場合には追加で3,410円の費用が発生します(※10)。
窓口は東京と大阪の2ヶ所のみ設けられており、受け取りの際にも予約を取る必要があります。窓口保管期間は15日と短いため、大使館/領事館からの連絡があり次第すぐに日程を押さえてください。
項目 | 東京 | 大阪 |
---|---|---|
窓口名 | CGI Federal文書配達センター | Ayobas株式会社 |
住所 | 東京都新宿区左門町 ※番地は受け取り予約確定時にお知らせが届きます |
大阪府大阪市西区西本町 ※番地は受け取り予約確定時にお知らせが届きます |
受付時間 | 月〜金曜日:10:00〜12:00、13:00〜15:00 ※祝日を除く |
火、木曜日:10:00〜13:00※祝日を除く |
なお、受け取りの際には写真付きの身分証明書の原本が必要なので、忘れずに持っていきましょう。
ビザの申請を通過するには、書類はもちろん面接対策も重要です。特にアメリカ政府が確認したいことに的確に答えれば、合格する可能性が高くなります。
主に、次のような質問です。
アメリカ側が確認したいことは「学生ビザの期限を超えて滞在しないか」「週20時間の制限を超えて働くつもりはないか」の2点です。
期限内に帰国する、留学中は学業に専念することをしっかり伝えましょう。例えば「貯金や親からの支援で滞在するため、アメリカで働く必要はない」など話すと、説得力が生まれます。
受け答えは日本語か英語か、面接官によって異なります。万が一に備えて、質問内容は英語でも答えれるようにすると安心です。
アメリカ留学のビザ申請では、受領されたパスポートが手元に届くまで、渡航日を変更・キャンセルできないものを予約しないようにしましょう。
申請が終わるまでは書類の不備などにより、再申請が必要となる場合があります。再申請となるとスケジュールに遅れが発生し、渡航日に間に合わないことがあるからです。
また留学中は、最大で5ヶ月間の一時帰国が可能です。その帰国時にはパスポート、ビザと共に入学許可証を持参することを忘れないようにしましょう。
条件付きではありますが、F-1ビザの取得者は就労も一部許可されています(※11)。フルタイムの学生として教育機関に1年以上在籍している場合、校内で週20時間まで働くことが可能です。
さらに米国移民帰化局に申請して承認を得ると、学校外でも週に20時間までの就労ができるようになります。
また大学で単位を取得して卒業したら、一定期間「OPT(Optional Practical Training)」としてアメリカの企業で無給もしくは有給インターンとして就労することが許可されます。
アメリカ留学中の就労については、こちらの記事も参考にしてみてください。
アメリカ留学中はバイトできない!?留学前に知っておきたい就労のルールを徹底解説
今回は、アメリカ留学に必要なビザや申請条件、申請の流れなどを解説しました。
アメリカ留学は留学方法によってビザが異なりますが、ESTAか学生ビザを申請するのが一般的です。
申請の流れとして、次の6ステップを紹介しました。
必要書類に不備があると再申請となり、スケジュールが遅れます。直前に公式ホームページを確認するなど、常に最新情報をチェックするようにしてください。
なお、もし留学先としてアメリカを検討している場合には、留学カウンセラーが無料で留学相談に乗っています。
おすすめの都市や語学学校、費用イメージや各種手続きなど、一人ではなかなか検討が進まない留学準備を気軽に進めるなら、ぜひご利用ください。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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留学に対するご質問から、留学プランづくり、事前の英語学習、留学中のサポートまで対応しておりますので、ご相談お待ちしております。
※1...Esta TO US「Studying in the United States with an ESTA Visa」(参照日:2024-1-21)
※2...在日米国大使館と領事館「ESTA(エスタ)申請」(参照日:2024-1-21)
※3、4、6...U.S. Department of State: Consular Affairs「Student Visa」(参照日:2024-1-21)
※5...米国ビザ申請「学生ビザ - 日本 (日本語)」(参照日:2024-1-21)
※7...米国ビザ申請「その他の手数料」(参照日:2024-1-21)
※8...米国ビザ申請「申請書を完成させる」(参照日:2024-1-21)
※9...米国国務省「ご来館前の注意事項」(参照日:2024-1-21)
※10...米国ビザ申請「パスポート/ビザの受領場所と時間帯 - 日本 (日本語)」(参照日:2024-1-21)
※11...USCIS.gov「Students and Employment」(参照日:2024-1-21)
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