最終更新日:2026/09/20

アジアの英語留学先として人気の高いフィリピン。どうしてフィリピン人はそんなに英語が話せるのかというと、公用語として広く英語が使われているからです。
それもフィリピンの英語はアメリカ寄りの英語なため、人により多少の訛りはありますが、日本人にとってはかなり聞き取りやすい英語だと言えます。
今回はフィリピン英語の歴史的な背景とその特徴について解説していきます。特にこれから留学へ行こうと考えている方で、フィリピン英語の訛りなどに不安を感じている方はぜひ参考にしてみてください。
なお、フィリピン留学について、費用やおすすめの都市、学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
フィリピン留学
[目次]
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訛りとは、その地方特有の発音や標準語・共通語とは異なった発音のことです。英語は広く世界の共通語でもあるので、ある意味すべての人が訛りを持っているとも言えます。それが正しい・正しくないの問題ではなく、地域によって発音が違うことは当たり前のことです。
日本語訛りの英語は、英語のネイティブスピーカーにとって理解しづらい訛りのひとつとされています。カタカナ英語や外来語が広く浸透していることが理由です。
フィリピン人の英語の発音はもちろん人によってクセがありますが、英語圏に行っても通用する発音です。英語圏の教材と聞き比べても大差はないほどです。
英語の訛りも、人によって強い人とそうでない人がいます。基本的にはアメリカ英語がベースですが、人によってはこもった話し方の場合もあります。コールセンターや英語の講師などの仕事に就いている人の場合、日頃から意識してネイティブの発音に近づけて話しています。

一般的に教養のあるフィリピン人の英語はアメリカ英語がベースになっています。大学を卒業して日常的に仕事で英語を使っている(コールセンターや語学学校の先生など)フィリピン人の英語の発音は、ほとんどネイティブスピーカーと変わりません。
家庭ではタガログ語やセブアノ語など、地域ごとの言葉を使うことが多いです。英語を学校や社会で身につけた人も多く、学習者がつまずくポイントを講師自身が経験しています。
英語を学ぶ日本人に対しても、分かりやすい言葉を選んで話してくれます。難しい単語やボキャブラリーも仕事で使う中で習得しているため、レベルに合わせた説明ができます。
具体的にフィリピン人がどのような英語を話しているかは下の動画を参考にしてみてください。
フィリピン留学先として人気が高い地域は、マニラ・セブ島・バギオ・クラーク・ダバオなどですが、英語自体の違いはさほどないと考えてよいでしょう。
語学学校の講師は、発音や会話の指導について訓練を受けています。地域による差を心配する必要はありません。
地域や島ごとの言語に由来する発音の特徴はありますが、留学先として避けるべき地域があるわけではありません。都市選びでは英語の違いより、気候や生活環境、学校の特徴を基準にするほうが実用的です。
フィリピン英語の特徴として、欧米諸国と大きく異なる点は、主に接客時や人に対して呼びかける時の表現です。フィリピンでは、男性には「Sir(サー)」女性には「Ma’am(マァム)」という表現をよく使います。人の名前を呼ぶときも名前の前に「Mr.(ミスター)」や「Ms.(ミズ)」を入れて使うことが多くあります。
相手に敬意を払うために名前に敬称をつけるところは、日本の習慣と似ています。日本人が「◯◯さん」「◯◯先生」と呼ぶ感覚と似たものがあるのかもしれません。
「Sir」や「Ma’am」はあまり親しくない場合か、名前を知らない目上の相手に対して丁寧な表現として使えます。特に「Ma’am(Madam:マダム)」を使うとかなり年上という印象になるので、むやみに使ってしまうと不快にさせてしまう恐れがあるので、若そうな人であれば「Ms.(ミズ)」の方がよいでしょう。
注意が必要な点は、これらの英語はフィリピン英語の特徴であり、欧米諸国ではほぼ耳にしないということです。
「Mr./Ms.」に関しては、ラストネーム(苗字)につけて呼ぶことはあっても、ファーストネームにはつけません。呼び方に迷ったら、はじめに「How can I call you?(何て呼んだらいいですか?)」と確認しておくと確実です。
その地域で流行っている特有のスラングやイディオム(慣用句)もあるので、聞き慣れない単語が出てきたら学校の先生や地元の人に聞いてみましょう。
フィリピンが英語留学先として挙がると、「アジアの国なのに英語が話せるの」と疑問に思う方がいます。
フィリピンでは英語がフィリピン語とならぶ公用語です。テレビや新聞、看板、レストランのメニューは英語表記が一般的で、法律や裁判、行政の文書も英語で書かれます。学校では算数や理科などの科目そのものを英語で学びます。
英語は勉強する対象ではなく、生活や仕事で使う言語として定着しています。フィリピンは以前から、アメリカ企業が顧客対応業務を委託する先として選ばれてきました。
業界団体IBPAPの業界ロードマップによると、2022年時点でフィリピンのIT-BPM業界は発注元の約70%が北米で、顧客対応サービスの分野では世界最大の受託先でした。同資料は、北米企業がフィリピンを選ぶ理由のひとつに「訛りの少ない英語話者の人材層の厚さ」を挙げています。
アメリカの消費者に電話で応対する業務を任されている以上、そこで働く人の英語は英語圏で通用していることになります。
ただし、英語力には個人差があります。都市部と地方では教育環境に差があり、全員が同じ水準というわけではありません。語学学校の講師は採用時に選考を受け、教えるための訓練を積んでいるため、この点は心配いりません。

フィリピンで広く使われていた言葉が元になってできたと言われる英単語があります。実際、オックスフォード英語辞典には、約40個ほどそれらの単語が登録されています。
これらの英単語はフィリピンで生まれ、欧米諸国に移民したフィリピン人を中心に広まりました。そのため、それよりも前から暮らしていた移民にはそこまで浸透していません。
下記にそれらの単語の一部を紹介します。
トイレのこと。comfort roomの頭文字を取り「CR シーアール」と表現することもあります。トイレを探すときは、”Where is CR?”と聞いてみると通じます。
あちこちで見かける町中の小さな家族経営の小売店。子どものお菓子から石けんや洗剤・卵までいろんなものがあります。タバコや卵も1個単位から買える便利で地域密着型のお店です。
スペイン語だと塩パンという意味ですが、ほのかな甘みのパンです。フィリピンの朝ご飯には欠かせないパンで、ピーナッツバターとよく合います。他にはコーヒーやチョコレートとも一緒に食べたりします。
ハロハロとは「ごちゃまぜ」という意味です。ファーストフードの店やフィリピン料理のレストランで食べられる、定番のデザートです。
ブコとはココナッツのことです。ブコジュースには二つの意味があり、自然のそのままのココナッツウォーターと、牛乳や砂糖を加えたココナッツ・シェイクのどちらも指します。
このように、歴史的な背景を受けて独自のフィリピン英語が形づくられてきました。
国ごとの英語の違いに目を向けると、英語そのものへの興味も広がります。

フィリピンの英語の歴史は植民地時代の影響が関係しています。この植民地時代の人々の生活から、日常で使う言語に大きく影響を及ぼしました。フィリピンの植民地支配下の歴史を振り返ってみると、日本も大きく関わって来ることがわかります。
1521年にマゼランがスペイン船団を率いて渡来しました。その後1565年~1898年にスペインが攻撃を仕掛け続け、1565年にセブ島やマニラを制圧してスペインの植民地支配下となります。実はこの期間内の途中2年間、フィリピンはイギリス植民地にされたりと、入れ代わり立ち代わりで占領されていました。
1898年にようやくフィリピンはアメリカの支援を得て、スペイン領から抜け出すことができました。しかしその裏ではアメリカが動いており、スペインに2000万ドルを支払うことでフィリピンを譲り受けていました。
1898年〜1942年の間は事実上はアメリカに支配された状態でした。支配されてはいましたが、将来的には独立できるという約束を交わしていました。アメリカの支配下に置かれつつも、ひそかに独立の準備は行われていました。
1942年~1945年には日本軍がマニラを制圧。独立の方向に進んでいたのもつかの間で、太平洋戦争の影響から1945年に日本が太平洋戦争に敗戦するまでフィリピンは日本の支配下でした。
その後1946年7月4日に日本がフィリピンから撤退し、フィリピン共和国はマニュエル・ロハス大統領を元にようやく独立を果たしました。
フィリピンには各地域・島々によって話されている母語が170以上もあります。その昔、それぞれの島々で話されている言語は、同じ国にいながらも意思疎通ができないほど違いがありました。
フィリピン語の基本となるのはタガログ語ですが、単語やボキャブラリーはスペイン語と共通するものが多くあります。それは300年もの間、スペイン植民地支配下の影響を受けていたことがよくわかります。
その後、アメリカ植民地時代の1902年までにアメリカは1000人の英語講師をフィリピンに派遣し、1930年代には英語能力を有する人の人口が国民の30%を超えたと言われています。
このように、植民地時代にスペイン語・英語(日本が支配していた頃は日本語)と、言語政策によって振り回されてきたフィリピンですが、独立後の1974年に教育省令25号によってフィリピン語と英語による二言語併用教育政策が発表されたことから、フィリピンでは英語が広く使われるようになりました。
英語をまったく話せない状態でも、フィリピン留学は可能です。理由は2つあります。
1つ目は、マンツーマン授業が中心だからです。講師と1対1で進むため、自分のレベルに合わせた内容で授業を受けられます。グループレッスンのように、周りについていけず取り残されることがありません。
2つ目は、講師も英語を学んで身につけているからです。家庭では地域の言葉を使う人が多く、英語は学校や社会で習得します。学習者がつまずきやすいポイントを理解しているため、初心者にも分かりやすい説明ができます。
日本人スタッフが常駐している学校であれば、生活面の相談を日本語でできます。授業以外の不安が少ないぶん、学習に集中しやすくなります。
ただし、まったく準備せずに渡航するのは避けたほうがよいです。中学レベルの単語と文法を復習しておくだけで、授業の理解度が変わります。渡航前にオンライン英会話で英語を話す場面に慣れておくのも有効です。

フィリピンでは英語が公用語のひとつで、発音はアメリカ英語がベースです。人によってクセはありますが、英語圏でも通用する水準です。
フィリピンの英語で問題ないと感じた方は、留学の検討を進めてみましょう。
留学エージェントスクールウィズでは留学経験豊富なカウンセラーによる留学相談を受け付けています。学校選びはもちろん、都市選びなど、具体的にフィリピン留学へ向け準備を進めたい方はぜひお問い合わせください。
一方、「フィリピンの英語はちょっと自分にはどうしても合わないのかな?」と感じた方は、発音のキレイな他の国を検討してみましょう。
主要な英語圏では、英語の訛りの少ないキレイな英語が魅力のカナダがおすすめなので、以下記事を参考にしてみてください。
カナダ英語の特徴とアメリカ英語との違い

留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。

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