最終更新日:2024/08/23
語学留学に興味がある方であれば、一度は「カナダの英語の発音はきれい」と聞いたことがありませんか?
それを聞いて「そんなにイギリスやアメリカと違うのか?」と疑問に思ったこともあるかと思います。
そこでこの記事では、カナダ英語の特徴や地域ごとの違いや、イギリス英語やアメリカ英語とどう違うのかといったことをお伝えいたします。
なお、カナダ留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
カナダ留学
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カナダ英語の綴りはイギリス式が多いですが、一部アメリカ式が混ざっていることもあります。発音はアメリカ式が中心ですが、一部イギリス式が混ざっていることも。また、東部のケベック州ではフランス語が公用語のため、フランス語訛りの英語を話す人も多いです。
カナダにはさまざまな民族が移民としてやってきた背景があり、それぞれの言語もカナダ英語に影響を及ぼしています。どうして発音がアメリカ寄りで綴りがイギリス寄りなのか、以下で歴史的背景を説明します。
カナダ英語とアメリカ英語の発音が似ているのは、1776年から1793年の間にアメリカ独立革命を逃れて当時イギリスの領土であったカナダに大量流入した亡命集団がカナダ英語の基盤となっているためです。
王党派と呼ばれる亡命集団の一派は、アメリカ合衆国の中北部から北上してきた人々ですが、アメリカでも同じ中北部から西部開拓が始まり、アメリカ英語がアメリカ全土に広まっていきました。ですのでルーツは同じ地域に住む人々から始まっています。
対してイギリス寄りの綴りをする背景は、教育の影響が大きいそうです。アメリカから逃れてきた王党派はどうにかしてイギリスに近い状態でいようと試みました。その結果として、イギリスの教育者や権威者がイギリス綴りやイギリス文法を学校で教えるようになりました。
このようにして、発音はアメリカ寄り、綴りはイギリス寄りという特殊な状態が生まれたと言われています。
カナダ国内でも地域ごとに多少の英語の発音の違いがあります。例えば西部のブリティッシュコロンビア州では、appleなどの[æ]の音が鼻の前で抜けるような発音をします。
またケベック州ではフランス語のみが公用語となっているため、英語話者がぐっと減るのも特徴的です。ただし、ケベック州の中でもモントリオールでは英語を話す人も多くなります。
モントリオールで使われる英語はフランス語の影響を大きく受けており、marryやmerry、parishとperishを明確に異なる発音で話したり、通りの名前を英語ではなくフランス語のまま呼んだりするそうです。
その他にもその地域に住む先住民の単語をそのまま英単語として使われていることもあるなど、地域によって特色が見られます。
カナダ英語の綴りは多くの場合イギリス英語と同じですが、一部アメリカ英語と同じ綴りをするものもあります。
まずイギリス英語と同じ綴りの代表的な例として、アメリカ英語では単語が「-or」、「-er」で終わるものが挙げられます。これらの単語はイギリス英語では「-our」、「-re」と表記されます。(例:colour、cheque、centre、metre)
ただ、アメリカと同じ綴りを用いる場合もあります。末尾が「-ize」「-yze」で終わる単語についてはアメリカと同じ綴りが使われています。(例:realize、paralyze)
綴りについては政治・経済の影響もあり、例えば「tire」はアメリカ式の綴りが使われますが、これは自動車産業がアメリカ中心で、アメリカとの取引が多いためだそうです。それに対して、金融機関はイギリスとの関係が密であるため、「cheque」などの金融系の単語にはイギリス式の綴りが使われるようです。
日本語 | アメリカ | カナダ | イギリス |
小切手 | check | cheque | cheque |
色 | color | colour | colour |
中心、中心地 | center | centre | centre |
メートル | meter | metre | metre |
防御する | defense | defence | defence |
味 | flavor | flavour | flavour |
タイヤ | tire | tire | tyre |
認識する | realize | realize | realise |
麻痺する | paralyze | pararyze | pararyse |
「発音がきれい」と言われることも多いカナダの英語。カナダ英語は基本的にアメリカ寄りの発音をしますが、一部イギリス寄りの発音をするのが特徴です。ここではイギリス寄りの発音をするものを紹介します。
イギリス英語ではZ単体を「ゼッド」と発音しますが、アメリカでは「ズィー(zii)」と発音します。実はアメリカ英語の「ズィー」はアメリカのみでの発音で、他地域では「ゼッド」が一般的です。
「o」の音もアメリカ英語とは違いイギリス寄りになります。アメリカ英語では、「o」は日本人からすると「ア」に近い音に聞こえ、イギリスと比べるとかなり口を大きく横に開いて発音します。
対してイギリス・カナダ英語ではもっと口をすぼめるため、日本語の「オ」に近い音に聞こえます。「pot」「not」などといった基本的な単語でよく使われる音ですので、カナダからアメリカ旅行に行った時には注意深く聞いてみると面白いかもしれません。
カナダ英語で使用する単位はイギリス式で一部アメリカの単位を使います。例えば距離を表すのにアメリカではマイル(mile)を使い、カナダではメートル記法(km、m)で言い表します。
他にも、温度を表す単位としてカナダでは摂氏(℃)を使用するのに対して、アメリカでは華氏( °F)を用います。ただし長さに関してはアメリカにならい、インチ(inch)、フィート(feet)で表します。
カナダ特有の表現としてよく挙げられるのが、「そうじゃないの?」と聞く時に使う表現です。「〜aren’t you?」や「〜don’t you?」といった付加疑問文を、カナダでは「〜eh?」で表現する人が多いです。
日本人からすると少し怒ってるのか?と思い失礼な感じに聞こえてしまうようにも感じますが、単純に「そうなんでしょ?」と聞いているだけということがあります。
アメリカでは「〜right?」という聞き方が主流で、カナダ人もよく使います。「aren’t you?」「don’t you?」をまったく使わないということではないため、あくまでカナダ特有のくだけた表現として認識しておくに留めるのがいいでしょう。
「トイレ・お手洗い」を言い表すのに、カナダ、アメリカ、イギリスでそれぞれ別の言い方をします。カナダ英語では一般的に「washroom」と呼ばれます。「お手洗い」をそのまま直訳した感じで日本人にとってもすんなりと理解できる単語だと思います。アメリカでは「bathroom」と呼ぶ人が多いです。
アメリカ・カナダの両方とも、家はユニットバスが基本でシャワーもトイレも一緒の部屋になっているという背景があってbathroomでも通じます。ただ公共の場ではもちろんトイレのみのため、「bathroom」と聞くとおかしいと感じるようです。
イギリス英語ではpublic toilet、またはlavatoryと呼ばれます。アメリカ・カナダでは日本語のように「トイレ」と言っても通じない場合がありますので注意が必要です。
ここまでカナダ英語の特徴を見てきましたが、実際にカナダ英語を学んで通用するのか気になる人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、カナダ英語を学んでも弊害はありません。カナダ英語はアメリカ英語ととてもよく似ているため、世界中で通用する英語を学ぶことができるでしょう。
英語は世界中で話者の多い言語です。アメリカ英語にしてもイギリス英語にしてもそれぞれ発音に訛りがあり、カナダ英語もその一つに過ぎません。
発音の訛りなどは英語を話すうえでは微々たる問題です。それよりも、自分の意見をしっかりと英語で伝えられるか、ネイティブがよく使う表現を使ってナチュラルな英語を話せるかといったことがより重要となります。
日本人は学校での英語学習で英語の文法や発音などの「正解」を求められてきたこともあり、英会話でも「完璧な英語」を話すことにこだわる人も多いです。ですが、実際には世界中の英語話者のほとんどは発音に鈍りがあるものなので、訛りを気にする必要はあまりないでしょう。
カナダでの留学や移住を考えているなら、渡航前にカナダ英語に慣れておきましょう。
日本にいながらカナダ英語に慣れるには、YouTubeやPodCastなどでカナダのネイティブスピーカーの会話を聞くのがおすすめです。繰り返し耳で聞いて独特の発音の訛りに慣れることで、自然と発音できるようになりますよ。
カナダ英語の発音に慣れない間は、音声だけでなくスクリプトもセットになったものを教材として使いましょう。聞き取れない発音の意味をチェックして効率的に学習することができます。
中でもおすすめなのが「CBC」。これは書き起こし付きのポッドキャストで、さまざまなテーマについてのラジオをスクリプトを見ながら視聴することができます。
現地の英語に早く慣れるためにも、渡航前からこのようなリソースで学習しておきましょう。
もしカナダ英語を学びたいと感じたら、本格的に留学について考えてみましょう。
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留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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