ワーキングホリデーの費用はいくらかかる?国別1カ月の費用や節約方法を解説

ワーキングホリデー 費用

働きながら海外に滞在できるワーキングホリデー。毎年多くの方がワーキングホリデービザで海外へ渡っていますが、「ワーキングホリデーに行ってみたいけれど、費用はいくらかかるのかな……」と不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

滞在中に仕事ができるとはいえ、最初にいくらくらい必要か、毎月いくらかかるかは分かりにくいですよね。

そこでこの記事では、ワーキングホリデーにかかる費用を、オーストラリアやカナダをはじめとした主要渡航先別に紹介します。海外への長期滞在は費用面で特に不安に感じると思いますが、あらかじめかかる費用を押さえておけば心配はいりません。

まずはこの記事で、国ごとに必要なワーキングホリデーの費用について知りましょう!

なお、ワーキングホリデーでできることや費用、後悔しないためのポイントなどは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ワーキングホリデー

なお、本記事は2024年12月時点での情報を元に作成しています。最新の情報につきましては、記事内で紹介している内容と異なる場合もありますので、必ずご自身でお調べください。

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ワーキングホリデーの初期費用は149.7〜217.5万円が目安

羽田空港

photo by: Tang Yan Song / Shutterstock.com

ワーキングホリデーに行く上でもっとも気になるのが、最初に準備しなければいけない初期費用でしょう。ワーキングホリデーで人気の英語圏の初期費用の目安は下記の通りです。

なお、今回は仕事が見つかるまでを3カ月間と想定し、3カ月分の学費・生活費・食費を初期費用に加えてあります。

費用
カナダ 149.7万円
オーストラリア 152~156万円
ニュージーランド 167.3万円
アイルランド 192.5万円
イギリス 217.5万円

もっともリーズナブルなのはカナダ。反対に一番初期費用を要するのはイギリスです。ただし、ご紹介する費用は滞在する方法や生活の仕方によって大きく異なるので、一つの参考としてご覧ください。それでは、各国の費用について詳しく見ていきましょう。

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ワーキングホリデーにかかる費用:オーストラリア編

ワーキングホリデー 費用 オーストラリア

オーストラリアは日本が初めてワーキングホリデーの協定を結んだ国で、現在でも日本からのワーホリ利用者がもっとも多い国です。ビザの発給制限もなく、賃金ベースも高いことからワーホリ先として人気を集めています。

合計

オーストリアでのワーキングホリデーの初期費用は、およそ120.8~124.8万円です。内訳は下記の通りです。

・航空券:9万円~13万円
・語学学校:約15.6万円×3カ月=約46.8万円
・ビザ申請:約6.3万円
・保険:約1.4万円
・生活費:約25万円×3カ月=約75万円
・食費:約4.5万円×3カ月=約13.5万円

留学でかかる費用は高めですが、オーストラリアは賃金ベースが高く「稼ぎやすい」国といわれています。アルバイト先が見つかればある程度の収入を得られるので、資金に不安がある場合は、オーストラリアを選択肢として優先するのもおすすめです。

人気都市、おすすめの語学学校などオーストラリアのワーキングホリデー情報詳細はこちら
ワーキングホリデーならオーストラリアがおすすめ!必要費用や条件を徹底解説

航空券

オーストラリアまでの航空券の費用相場は、おおむね9~13万円です。LCCなどの格安航空を使えばさらに安く渡航することができます。シーズン的には6~11月が最も安く、12~5月にかけて高くなる傾向です。

航空券を安く買う方法はこちらからご覧ください。
オーストラリア(シドニー・メルボルン・ブリスベン)行き格安航空券の徹底比較!

語学学校

オーストラリアでは最大4カ月間就学でき、語学学校の費用は1カ月あたり15.6万円が目安です。特に大都市では語学学校が多く集まるため、幅広いプログラムの中から自分に合ったものを選ぶことができます。

ちなみにオーストラリアへの留学先として人気なのが、

  • ・シドニー
  • ・メルボルン
  • ・ゴールドコースト
  • ・ブリスベン
  • ・ケアンズ

などの都市です。自然豊かなオーストラリアでは、語学を学ぶだけでなく、さまざまなアクティビティを体験できる留学プランもあります。

ビザ申請

オーストラリアのワーキングホリデービザの申請費用は650AUD(約63,334円)です(※1)

なお、現在オーストラリアではワーキングホリデー制度に関して条件緩和の動きが見られます。2019年7月以降では、2年目のワーキングホリデービザで特定の条件を満たすと3年目の滞在が認められるサードワーキングホリデービザ制度が開始されました。

今後さらにワーキングホリデーが利用しやすくなりそうな流れですね。オーストラリアに興味がある方は小まめにオーストラリア大使館が出している情報をチェックしましょう。

保険

オーストラリアへの海外旅行保険は、1カ月あたりおよそ1.4万円です。費用は加入するプランによって異なります。

オーストラリアでの海外旅行保険に関する詳しい情報は、こちらの記事でも解説しています。
オーストラリア留学で必須!海外旅行保険の選び方から費用まで徹底解説

生活費

オーストラリアでの生活費は、1カ月あたり25万円ほどです。これには滞在費(約15万円)のほか、交通費や交際費、通信費などの雑費(10万円)が含まれます。

家賃は滞在先によって大きく変わります。もっとも安いのがシェアハウスで、1カ月3.5~7万円ほど。ホームステイや寮はやや高く、7万円~10万円ほどです。

オーストラリアの物価については、こちらの記事ご確認ください!
オーストラリアの物価って実際どれくらい高い?現地の物価事情を項目別にまとめて解説!

食費

オーストラリアでの食費は1カ月4.5万円ほどです。オーストラリアの物価は日本よりもやや高いといわれています。特に外食費は高いため、現地のスーパーで購入した食材を使用して自炊するのがおすすめです。農作物の栽培が盛んなことから、食材に関しては季節の野菜や果物が手に入りやすいですよ。

収入はどのくらい見込める?

オーストラリアの賃金ベースは世界的に見ても高水準です。物価の上昇に合わせて近年も最低時給は上がっており、オーストラリア公正労働委員会の発表によると、2018年7月から最低時給が24.10AUSになっています(※2)

これは日本円にすると約2,300円を超える金額となり、いかにオーストラリアの賃金水準が高いかが分かります。

フルタイムでの仕事では、月160時間で約36万8,000円。月100時間程度だとしても、約23万円の収入が見込めます。

ワーキングホリデーにかかる費用:ニュージーランド編

ニュージーランド 街並み

photo by: JHVEPhoto / Shutterstock.com

豊かな自然と穏やかな気候、親しみやすい国民性が魅力のニュージーランドは、世界各国から留学生が集まる留学大国。ワーキングホリデービザ発行数の制限もないため、毎年たくさんの人がニュージーランドワーホリへ旅立っています。

合計

ニュージーランドでのワーキングホリデーの初期費用は、およそ134.3万円です。内訳は下記の通りです。

・航空券:13万円
・語学学校:16.5万円×3カ月=約49.5万円
・ビザ申請:約0.8万円(観光税)
・保険:約1.4万円
・生活費:約30万円×3カ月=約90万円
・食費:約4.2万円×3カ月=約12.6万円

ニュージーランドのワーホリには就労制限がほとんどなく、アルバイトを掛け持ちすることも可能。たくさん就労経験を積みたい、働いてお金を稼ぎたいという人におすすめですよ。

ニュージーランドでのワーキングホリデー情報はこちらの記事でも解説しています。
人気都市、おすすめの語学学校などオーストラリアのワーキングホリデー情報詳細はこちら

航空券

日本からニュージーランドの航空券は13万円ほどが目安。ハイシーズンになるとやや高く、ローシーズンになると航空券が比較的安くなります。

ちなみに、南半球に位置するため、ニュージーランドは日本と気候が反対になります。そのためハイシーズンはニュージーランドの夏にあたる11~3月、冬にあたる4~10月がローシーズンです。

語学学校

語学学校の学費の目安は、1カ月あたり約16.5万円。ニュージーランドワーホリでは最長6カ月間就学でき、通学期間が長くなるほど学費が割安になります。

特に以下の都市が留学先として人気を集めています。

  • ・オークランド
  • ・ウェリントン
  • ・クライストチャーチ
  • ・クイーンズタウン

ニュージーランドはどこの都市も比較的コンパクトで、自然と共存しているのが魅力。勉強をしたり自然に触れてリフレッシュしたり、のびのびと生活できるでしょう。

ビザ申請

ニュージーランドのワーキングホリデービザは国籍によって申請費用が異なり、日本国籍の場合は無料です。ただし、ニュージーランドに入国する際には観光税100NZD(約8,798円)を支払います(※3)

保険

海外旅行保険費用の目安は、ひと月あたり1.4万円ほどが必要です。

ニュージーランドの保険事情について知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
ニュージランド留学するなら知っておくべき保険事情まとめ

生活費

生活費は宿泊費のほか、交通費・交際費・通信費などの雑費を含めて約30万円。生活費のうちもっとも割合を多く占めるのが宿泊費(14.3万円)です。

ホームステイよりはシェアハウスのほうが安い傾向にありますが、月5~10万円はかかると思っておきましょう。

食費

食費の目安は月に4.2万円です。食費を安く抑えたいなら自炊メインの生活をするのがおすすめ。ちなみに、ニュージーランドには日本食やアジアの食材を取り扱っているスーパーも多くあります。

収入はどのくらい見込める?

ニュージーランドの最低賃金は、1時間当たり23.15NZD(約2,037円)です(※4)

フルタイムでの仕事では、月160時間で約32万円。月100時間時間程度だとしても、約20万円の収入が見込めます。

ニュージーランドのワーホリには就労制限がなく、アルバイトを掛け持ちしたり、フルタイムで働いたりすることもできます。十分なアルバイト時間を確保できれば留学費用をまかなうこともできるでしょう。

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ワーキングホリデーにかかる費用:カナダ編

ワーキングホリデー 費用 カナダ

カナダは治安が良く、ウィンタースポーツも盛んなため、ワーホリ先として人気があります。多くの移民を受け入れている多民族国家でもあるため、教育機関での受け入れ態勢が充実しているのも魅力です。

合計

カナダでのワーキングホリデーの初期費用は、およそ149.7万円です。内訳は下記の通りです。

・航空券:18万円
・語学学校:18.6万円×3カ月=約55.8万円
・ビザ:3.7万円
・保険:1.4万円
・生活費:18.6万円×3カ月=約55.8万円
・食費:5万円×3カ月=約15万円

カナダでのワーキングホリデー情報はこちらの記事でも解説しています。
人気都市、おすすめの語学学校などカナダのワーキングホリデー情報詳細はこちら

航空券

カナダへの航空券の相場は18万円です。季節によって費用は異なり、11月を中心とした冬のシーズンがもっとも安く、8月のハイシーズンがもっとも高くなります。

安い航空券を探す方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
カナダ行き(バンクーバー・トロント・モントリオール)格安航空券の徹底比較!

語学学校

カナダへの語学学校の費用は1カ月あたり18.6万円です。カナダのワーキングホリデーでは最長6カ月就学でき、学費は長期間の申し込みで割安になる傾向にあります。また、キャンペーンを実施することもあるので、それを利用すればさらに安くなる場合もあります。

カナダのワーホリ先として人気の都市は、

  • ・トロント
  • ・モントリオール
  • ・ビクトリア
  • ・バンクーバー
  • ・カルガリー

などです。

ビザ申請

カナダのワーキングホリデービザの申請費用は下記の3種類があり、これまでにカナダ長期滞在ビザを取得したことがあるかどうかで金額が異なります(※5)

種類 詳細(対象者) 費用
International Experience Canada fee 一般的な申請費用 179.75CAD
Open work permit holder 既にカナダで就労制限のないビザを所有している場合の費用 100.00CAD
Biometrics 個人識別情報の費用(過去にカナダビザ申請で提出している人は不要) 85.00CAD

初めてカナダのビザを取得する場合は合計で264.75CAD(約28,229円)かかりますが、カレッジや大学を卒業していて、既にカナダで制限なく就労可能なビザを持っている場合は100CADのみで申請できます。

保険

カナダへの海外旅行保険は1カ月あたり1.4万円です。費用は加入するプランによって異なります。また滞在する州によっては、州が定める保険への加入が求められる場合もあります。

カナダでの海外旅行保険に関する詳しい情報は、こちらの記事でも解説しています。
カナダ留学に保険って必要?安い保険やワーホリ向きなどおすすめを紹介します

生活費

カナダにおける1カ月の生活費は、18.6万円です。これは宿泊費(14.6万円)のほかに、交際費や通信費などの雑費(4万円)を含めた金額。

生活費の大半を占める宿泊費は滞在スタイルによって異なり、ルームシェアであれば3.5万円程度から探せますが、ワンルームを借りると5万円~10万円ほどかかります。ホームステイであれば15万円ほどかかるのが一般的です。

カナダの物価に関する詳しい情報は、こちらの記事でも解説しています。
カナダの物価って実際どれくらい高い?現地の物価事情を項目別にまとめて解説!

食費

カナダでの1カ月あたりの食費は5万円ほどです。外食は基本的に日本よりも高いので、自炊を増やすことで食費を抑えることができます。

収入はどのくらい見込める?

カナダの最低賃金は州によって異なりますが、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州は17.40CAD(※6)、トロントのあるオンタリオ州の最低賃金は2024年12月時点で時給17.20CADです(※7)。ただし、トロントは学生か否かで最低賃金が変わり、学生の場合は16.20CADとなっています。

日本円にすると約1,700~1,860円となり、カナダの時給は、日本よりもかなり高め。

フルタイムでの仕事では、月160時間で約27〜30万円。月100時間程度だとしても、約17〜18万円の収入が見込めます。安定したアルバイトに就ければ効率よく収入を得て、生活費の足しにすることができます。

ワーキングホリデーにかかる費用:イギリス編

ワーキングホリデー 費用 イギリス

イギリスは、歴史ある伝統や街並みと最先端のトレンドをあわせ持った人気の渡航先です。

ワーキングホリデー制度を利用して1年以上滞在可能な国はそれほど多くありませんが、イギリスでは条件なく2年間の滞在ができます。語学を学ぶのにも適していますし、ヨーロッパ各国を周遊するのにもおすすめな国です。

合計

イギリスでのワーキングホリデーの初期費用は、合計で217.5万円ほど見ておく必要があります。

・航空券:14万円
・語学学校:26万円×3カ月=約78万円
・ビザ:5.7万円
・保険:14.8万円
・生活費:31万円×3カ月=約93万円
・食費:4万円×3カ月=約12万円

イギリスでのワーキングホリデー情報はこちらの記事でも解説しています。
人気都市、おすすめの語学学校などイギリスのワーキングホリデー情報詳細はこちら

航空券

イギリスまでの航空券はおおよそ14万円が相場です。

できるだけ安い航空券を確保したい場合は、直行便ではなく乗継便を選択すると1~2割ほど安くなるケースもあります。

安い航空券を探す方法はこちらの記事で解説しています。
イギリス行き(ロンドン・マンチェスター・エディンバラ)格安航空券の相場は?購入方法まで徹底解説

語学学校

イギリスの語学学校の費用は学校によりかなり差がありますが、26万円ほどはかかると思っておきましょう。語学習得を目的としたワーホリ利用者もかなり多いため、語学学校やプログラムの選択肢は多いです。

ビザ申請

イギリスのワーキングホリデーは正式には「Tier 5: Youth Mobility Scheme」と呼ばれ、その目的は主に就労です。そのためか、学生ビザに比べてビザの取得要件がとても緩くなっています。

ビザ申請費用は298GBP(約56,907円)です。またイギリスに長期滞在する場合は国民健康サービスに加入する必要があり、1年あたり776GBP(148,189円)の支払いが必要です(※8)

保険

上述の通り、イギリスに長期滞在する場合は国民健康保険サービスに加入します。イギリスで生活している間の保険はこちらでまかなえますが、もしイギリスに入国するまでの間にも保険に加入しておきたいというときは、海外保険サービスも利用しましょう。

イギリスへの海外旅行保険は1.5万円です。費用は加入するプランによって異なります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
イギリス留学に保険は必要?おすすめの保険から費用まで一挙解説

生活費

イギリスにおける1カ月の生活費は、およそ31万円です。イギリスのロンドンは地価の高い都市として有名で、滞在先により生活費はかなり変わります。

ワーホリや留学生の多くはフラットシェアと呼ばれる、複数人でアパートをシェアする形で滞在することが多いです。

食費

イギリスでの1カ月あたりの食費は4万円ほどです。外食は日本よりも高めなので、自炊を増やすことで食費を抑えることができます。パンやパスタなどの主食類はかなり安く手に入れることが可能です。

イギリスの物価に関する詳しい情報はこちらの記事で解説しています。
【徹底比較】イギリスの物価は高い?食費や家賃、留学費用まで都市別の物価も解説します

収入はどのくらい見込める?

イギリスの最低賃金は、年齢によって金額が決められています。21歳以上なら時給11.44GBP(2,183円)、18~20歳なら8.60GBP(1,641円)です。

フルタイムでの仕事では、月160時間で約26〜35万円。月100時間程度だとしても、約16〜21万円の収入が見込めます。

ちなみに2025年には下記のように金額改定が予定されています(※9)。<最低賃金>

2024年12月時点 2025年4月以降
21歳以上 11.44GBP 12.21GBP
18~20歳 8.60GBP 10.00GBP
18歳以下 6.40GBP 7.55GBP

ワーキングホリデーにかかる費用:アイルランド編

ワーキングホリデー 費用 アイルランド

アイルランドは豊かな自然に囲まれながらも、適度な都会の暮らしもできることからワーキングホリデー先として人気を集めています。欧州の中でも数少ない英語が公用語の国であることから、語学を学びたい留学生の渡航も多いです。

合計

アイルランドでのワーキングホリデーの初期費用は、合計で192.5万円ほど見ておく必要があります。

・航空券:17万円
・語学学校:23万円×3カ月=約69万円
・ビザ:6.3万円
・保険:1.5万円
・生活費:28.5万円×3カ月=約85.5万円
・食費:4.4万円×3カ月=約13.2万円

アイルランドでのワーキングホリデー情報はこちらの記事でも解説しています。
人気都市、おすすめの語学学校などアイルランドのワーキングホリデー情報詳細はこちら

航空券

アイルランドまでの航空券は約17万円が相場です。現在日本からアイルランドまでの直行便はないため、ヨーロッパの主要都市やアジアのハブ空港を経由して行きます。チケット代を抑えたい方は、アジア乗り継ぎがおすすめです。

安い航空券を探す方法はこちらの記事で解説しています。
アイルランド(ダブリン)行き格安航空券を徹底解説!安い時期や検索のコツとは?

語学学校

語学学校の費用は学校によりかなり差がありますが、相場はおよそ23万円。近くの国であるイギリスと比べると安く学校を探すことができます。語学習得を目的としたワーホリ利用者もかなり多いため、現地の語学学校の選択肢も十分です。

ビザ申請

アイルランドのワーキングホリデービザ申請費用は 16,200円で、別途、外国人登録費300EUR(約47,000円)の支払いが必要です(※10、11)

保険

アイルランドへの海外旅行保険は1.5万円です。費用は加入するプランによって異なります。

生活費

アイルランドにおける1カ月の生活費は、28.5万円です。ヨーロッパは全体的に物価が高い国が多く、アイルランドもそのうちの1つです。

家賃だけでもひと月18.7万円ほどはかかるので、ワーホリや留学生の多くはホームステイやシェアハウスを利用することが多いです。

アイルランドの物価に関する情報はこちらの記事で詳しく解説しています。
アイルランドの物価って実際どれくらい?現地の物価事情を項目別にまとめて解説!

食費

アイルランドでの1カ月あたりの食費は4.4万円ほどです。スーパーの食品や野菜は意外と安いので、自炊中心の生活であれば費用を抑えることができます。

外食は日本よりやや高めとなっています。とはいえ体験したいのが、アイルランドの文化とも言える「パブ」。ビール1杯の目安は4~7ユーロ(約500~900円)ですので飲み過ぎに注意しましょう。

収入はどのくらい見込める?

アイルランドでは度々最低賃金の見直しが行われており、2025年1月には20歳以上の最低賃金が時給12.70EURから13.50EUR(※12)にアップします。日本円にすると約2,130円になります。

フルタイムでの仕事では、月160時間で約34万円。月100時間程度だとしても、約21万円の収入が見込めます。

物価が高い一方、時給も日本と比べるとかなり高いと言えるでしょう。ちなみに「日本食レストラン」や「ハウスキーピング」、「パブのスタッフ」など、サービス業や清掃業の求人が多いです。

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ワーキングホリデーの費用を節約するコツ

貯金箱

photo by: New Africa / Shutterstock.com

ここまで、国別にワーキングホリデーにかかる費用をお伝えしてきました。全体を通して共通する、ワーキングホリデーの費用を節約するコツを3つご紹介します。

ハイシーズンを外して渡航する

1つ目が、ハイシーズンを外して渡航することです。

観光などに適したハイシーズンは観光客が集中するため、航空券の値段が高くなります。ワーキングホリデー目的の長期滞在であれば、わざわざハイシーズンに渡航する必要はありません。

渡航のタイミングにこだわりがなければ、できるだけハイシーズンを外して航空券を手配しましょう。

また、一部の国や学校によってはハイシーズンは学費がやや高くなるところも。航空券・学費どちらもローシーズンのほうが安く済む傾向にあります。

自炊を中心とした食生活にする

2つ目が、自炊を中心とした食生活にすることです。

今回ご紹介した国はいずれも日本と物価が同等か、日本よりも高い国でした。食事に関して言えば、外食がかなり割高になるケースがほとんどです。外食を抑えて自炊にするだけで、1カ月の食費はかなり節約することができます。

滞在先は首都や大都市を避ける

3つ目が、滞在先を郊外で探すことです。

生活費の大半を占めるのが滞在先の費用です。ワーホリ先として人気のエリアは地価が高く、アパートを借りるにしてもかなり高い費用を求められます。

もちろん複数人でルームシェアをするなどして、1人当たりの費用を抑えることは可能ですが、都心よりも郊外のほうが家賃そのものが安くなります。街の中心部から少し外れるだけで家賃が2~3割低くなるケースもあるので、生活費を押さえたい人は大都市を避けるのもひとつの手ですよ。

一方で、郊外や田舎エリアよりも大都市のほうが求人数が多く、仕事を見つけやすいという面もあります。都心部から少し離れたエリアに部屋を借り、仕事は都心部で行うのがおすすめですよ。

まとめ

今回はワーキングホリデーにかかる費用について国別に分けてお伝えしました。

ワーキングホリデーは、観光を楽しみながら現地で働いて収入を得ることができる、若者を対象にした制度です。利用に年齢制限があるワーキングホリデーは若者の特権といえますので、興味があるのであれば思い切ってやってみることをおすすめします。きっと日本では得ることのできない貴重な体験をすることができるはずです。

海外での長期滞在はお金の心配が一番に来ると思いますので、今回お伝えした内容を参考に、余裕を持った計画を立ててください。くれぐれも体調に気を付けて、皆さんのワーキングホリデーが実りあるものになることをお祈りしています!

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    【参考文献一覧】

    ※1...Australian Government「Working Holiday visa」(参照日:2024-12-05)

    ※2...AUSTRALIAN WORKERS UNION「What is the Australian minimum wage?」(参照日:2024-12-05)

    ※3...NEW ZEALAND IMMIGRATION「Fees, decision times and where to apply」(参照日:2024-12-05)

    ※4...EMPLOYMENT NEW ZEALAND「Minimum wage rates and types」(参照日:2024-12-05)

    ※5...Government of Canada「Pay your International Experience Canada」(参照日:2024-12-09)

    ※6...BRITISH COLUMBIA「Minimum wage」(参照日:2024-12-05)

    ※7...Ontario「Minimum wage」(参照日:2024-12-05)

    ※8...GOV.UK「Youth Mobility Scheme visa」(参照日:2024-12-05)

    ※9...GOV.UK「National Minimum Wage and National Living Wage rates」(参照日:2024-12-05)

    ※10...駐日アイルランド大使館「アイルランド-日本 ワーキング・ホリデープログラム」(参照日:2024-12-09)

    ※11...Immigration Service Delivery Department of Justice「Irish Residence Permit」(参照日:2024-12-09)

    ※12...Citizens Information「Minimum wage」(参照日:2024-12-05)

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    この留学ブログを書いた人

    長濱 裕作

    長濱 裕作

    学生時代はお金を貯めて海外各地を放浪。異文化に触れる楽しさや多様性の価値を知る。学生結婚を経て12年に渡り大手アミューズメント企業に勤めるも、家族と過ごす時間を増やすために退職。現在は田舎に引っ越して古民家を購入、半農半ライターとして生活。子どもたちの留学の在り方についても勉強中。妻ラブな3児の父。

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