最終更新日:2024/11/26
「カナダってどんな国だろうか?」
今記事を読んでいる方の多くは、漠然としたカナダのイメージはあるものの、実際にはどのような文化や歴史があり、どのような暮らしがあるのかはわからないところかと思います。
国土が広く、かつ移民国家のカナダ社会では、実際に生活環境や文化などが日本社会と比べ大きく異なります。
そこで今回はカナダについて、基本情報や生活情報、観光スポットなどをまとめました。
まずはカナダについてのイメージを持つことで、旅行や留学、移住先としての検討が始められるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
なお、カナダの観光情報については下のページでまとめているので、おすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
カナダのおすすめ観光スポットやイベント、グルメを紹介!
本記事は2024年11月時点での情報に基づいて作成しております。公開から期間が経つ場合には、為替変動などにより紹介項目にかかる金額が変わる恐れがありますのでご注意ください。なお、記事内ではカナダドルをCADと表記します。
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まずはカナダがどのような国なのか、簡単ではありますが基本情報を整理したので確認しましょう。
【カナダの基本情報】(※1〜3)
人口 | 41,288,599人(2024年時点) |
---|---|
国土面積 | 998万4,670平方キロメートル |
人種 | ヨーロッパ系:46.7%、北米系:32.7%、アジア系:14.5%、アフリカ系:2.5%、その他:3.6%(2016年時点) |
宗教 | キリスト教:53.3%、イスラム教:4.9%、無宗教:34.6%(2024年時点) |
首都 | オタワ |
時差 | -12.5時間から-17時間 (サマータイム時:-11.5時間から-16時間) |
公用語 | 英語、フランス語 |
レート | 1CAD=112.33円 ※2024年11月25日時点 |
電源 | Aタイプ(日本と同タイプ) |
カナダの人口は2024年時点で約4,128万人ほどとなっており、これは東京都市圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の人口とほぼ同じ数です。
一方で国土面積は日本の26倍ほどの大きさとなる998万4,670平方キロメートルと、かなり広大です。
カナダでは都市周辺に人口が集中しているため、特に近年は積極的な移民政策でカナダに移り住んだ人々がバンクーバーやトロントなどの都市部で暮らすため、カナダ国内の大都市の人口は年々増加しています。
カナダでは公用語が英語とフランス語の2言語に定められています。
英語圏のイメージのあるカナダでフランス語が話されている様子を想像しづらい方もいるかもしれませんが、東部の一部地域ではフランス語が主に話されています。
州を挙げるとケベック州がフランス語、ニューブランズウィック州が英語とフランス語を公用語としています。
イギリス系移民とフランス系移民が中心となり作られたカナダ。国全体で見ると主には英語でのコミュニケーションが可能ですが、一部地域ではフランス語表記などがされていることは念頭においた上で渡航しましょう。
カナダとはイギリス系移民とフランス系移民によって作られた国です。
もともとはカナダインディアンが暮らしていた土地に、16世紀ごろから移民が移り住んで暮らしていましたが、当時はカナダという国ではまとまっておらず、あくまで植民地としてカナダは扱われていました。その後、イギリスの植民地時代に自治権を認められ、1931年からカナダは独立国家となりました。
簡単な年表を下にまとめたので、まずはイメージを持ちたいという方は参考にしてみてください。
続いてはカナダの魅力についてご紹介します。
カナダでは、オーロラやバンフ、ナイアガラの滝をはじめとした雄大な自然が作り出す景観が魅力です。
普段都市部で生活している人にとっては、景色の広大さ、木々の彩りなどは鮮明に感じられ、まさに非日常的な空間の中で感動的な経験を味わえます。
さらにカナダの有名な絶景スポットの中には、都市部に近い場所が多いのも嬉しいポイントです。例えばナイアガラの滝へはトロントから車で1時間ほど、バンフへはカルガリーから車で2時間ほどで辿り着けます。
たとえ都市の中で生活していても、紅葉や桜など視覚的に自然を感じられるので、カナダでは自然を楽しめるのが一つの魅力です。
移民国家カナダでは世界中から集まった人々が暮らしており、街では彼らが持ち込んだ文化を垣間見ることができます。
特にトロントは「人種のモザイク」と呼ばれるほど文化の多様さに富んでいて、中華街やイタリア人街、インド街はもちろん、ギリシャや韓国、ブラジル、アイルランドなどのエスニックタウンが形成されています。
レストランなどであれば気軽に入れるため、食などを通じカナダだけではなく世界の文化に触れられるのも移民国家カナダの魅力です。
多様な文化や価値観が混在するカナダでは、自分だけでなく、相手の文化や価値観を尊重する姿勢を持つ人が多いです。
実際にイギリスに拠点を置くシンクタンク「レガタム研究所」の発表するTHE LEGATUM PROSPERITY INDEX 2023では、社会的な寛容さなどを測る部門で北欧諸国に次ぐ世界13位の順位を獲得しています(※4)。
なお、同調査では日本は16位で、15位のオーストラリアと17位のシンガポールに挟まれる形となっています。
もちろん、街で生活していると差別など不寛容な態度を取る人に出くわすこともありますが、道を尋ねたら真摯に答えてくれる、道端やお店で気軽に話しかけてくれるなど、日本よりも人との距離感を近く感じられる機会は多いです。
続いてはカナダの観光情報についてご紹介します。
カナダは広大な国土を有し、自然環境豊かな国内には観光におすすめのスポットがたくさんあります。
例えばトロント近郊にあるナイアガラの滝は、世界三大瀑布として知られ、カナダで最も有名な観光スポットの一つです。
轟音とともに上がる水飛沫で、滝壺周辺は常に霧が立ち込めており、日本では感じられない
その他カナダにはバンフやメープル街道をはじめ、大自然を感じられる観光スポットがたくさんあるので、もっとカナダの観光スポットを知りたい方は下の記事を読んでみてください。
カナダのおすすめ観光スポット10選
カナダに行ったら絶対行きたい!世界遺産18カ所すべてを紹介してみた
メイプルシロップはカナダの人気のお土産です。世界で流通する量の7割をカナダ産が占めるなど、産業です。
毎年春になると様々な地域で採取が始まります。
他にもファッションブランドではCanada GooseやRootsなどが有名です。
カナダのお土産については、下の記事でまとめているので、旅行や留学へ行った際にどんなものを買っていこうか気になる方は参考にしてみてください。
【保存版】カナダ観光で絶対買っておくべき人気お土産42選まとめ
続いてはカナダの魅力についてご紹介します。
カナダは日本と比べ冬の寒さが厳しいことが特徴です。冬の平均気温は氷点下となり、日によっては-20〜-30℃まで冷え込む日もあるため、冬に滞在する際には、日本の冬以上に防寒対策をとる必要があります。
ここでは簡単に主要都市のバンクーバーとトロントの気温を紹介します。(※5〜7)
月別 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バンクーバー | 4.1℃ | 4.9℃ | 6.9℃ | 9.4℃ | 12.8℃ | 15.7℃ | 18℃ | 18℃ | 14.9℃ | 10.3℃ | 6.3℃ | 3.6℃ |
東京 | 6.1℃ | 6.5℃ | 9.4℃ | 14.6℃ | 18.9℃ | 22.1℃ | 25.8℃ | 27.4℃ | 23.8℃ | 18.5℃ | 13.3℃ | 8.7℃ |
バンクーバーの平均気温は東京と比べると、年間を通してやや低くなります。特に夏の平均気温には差が大きくなり、東京よりは暑さが穏やかになります。
一方で冬の平均気温は東京都あまり変わらず、寒さ厳しいカナダの中では比較的温暖な気温の中生活が送れます。
月別 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トロント | -5.8℃ | -5.6℃ | -0.4℃ | 6.7℃ | 13℃ | 18.6℃ | 21.2℃ | 20.2℃ | 15.7℃ | 8.9℃ | 3.1℃ | -2.9℃ |
東京 | 6.1℃ | 6.5℃ | 9.4℃ | 14.6℃ | 18.9℃ | 22.1℃ | 25.8℃ | 27.4℃ | 23.8℃ | 18.5℃ | 13.3℃ | 8.7℃ |
亜寒帯湿潤気候に属するトロントは、東京と比べ季節ごとの気温の変化は似ていますが、ややトロントの方が年間を通して気温が低くなります。
特に冬の気温は東京よりも冷え込むため、冬に滞在する場合には、日本で生活する以上の防寒対策を取りましょう。
カナダの気候については下記に詳しくまとめているので、気になる方は併せてご確認ください。
カナダの気候とおすすめの服装を解説!
カナダは移民が多く暮らしており、中国料理やインド料理をはじめ、さまざまな味わえます。
特にトロントなどは中華やインド、ギリシャや韓国をはじめ、60を超えるエスニックコミュニティが形成されており、一つの街の中でも世界各国の食文化を体験できます。
カナダで生まれた料理では、プーティンがあります。
プーティンは、フライドポテトにグレイビーソースとチーズをかけた料理で、カナダ人なら誰もが1度は食べたことのある、ソウルフードのような存在です。
マクドナルドやバーガーキングでも購入できますし、学校のカフェテリアでも販売されています。料金は5CAD以下の安いものも多いので、中高生がおやつ感覚で購入し、友達数人とシェアすることもよくあります。
その他カナダ料理については下の記事でまとめているので、気になる方はあわせて読んでみてください。
これだけは絶対食べておきたい!カナダ料理のオススメ12選
カナダは「多文化主義政策」のもと、様々な人種が平等に社会参加できる国を目指している移民大国です。中国系やフィリピン系をはじめ移民も多く、マイノリティーにも優しい国なので日本人でも安心して暮らすことができます。
またカナダは大変リベラルで、LGBT運動に関しても先進的で、個人の選択や意思を尊重することを大切にした社会といえます。
例えば2005年に同性婚が認められ、2016年には医師による安楽死が認められ、2017年にはパスポートなど公的証明書に男女の性別とは別に3つ目のオプションXが追加されました。
男女平等意識も強く、基本共働きで男性も家事をしたり育児休暇をとって子育てに積極的に参加することが普通です。
カナダの国民は大らかで温厚な人が多く、相手を尊重し、自己主張もそれほど強くない傾向があります。
また日本人の様に相手の気持ちを思いやる繊細な面もありますが、移民国家のため、自分の意見はしっかりと「言葉」で伝えることが必要になります。
時間にはルーズで、約束の時間に遅れたりバスなどの公共機関が予定より遅れることが日常茶飯事です。
また多文化ゆえ、「相手と自分が完全には分かり合えない。だから分かり合えるところだけ共有しよう」という考えを持っている人もおり、多文化社会での生活模様などもユニークな点です。
カナダの文化については下記に詳しくまとめているので、気になる方は併せてご確認ください。
カナダと日本の文化の違い!特徴から注意点まで、渡航前に知っておきたい情報まとめ
カナダではサービスを受けたら、チップを支払う必要があります。
先ほどチップは任意で支払われるものと紹介しましたが、カナダではチップの支払いがマナーとなっており、支払わなかった場合はお店のスタッフとトラブルを起こしてしまう恐れがあります。
というのも、カナダではチップをもらう職種の収入は他の職種より給与が低めに設定されている場合が多く、チップをもらうサービス業に就いている人は、店から支払われる給料だけでは生活できない場合があります。
そのため生活する上で、チップは大事な収入源になっています。
下記が主なシーンごとのチップの相場です。
・レストラン、バー:15~20%
・フードデリバリー:2~5CAD
・ホテル(サービス1回につき):1~3CAD
・美容院:15%
・タクシー:15%
なお、チップの支払いは現金、カード支払いのどちらかで行います。
現金:お会計の伝票をスタッフからもらい、チップを含めた料金を支払い
カード:スタッフから渡される機械に自分で支払いたいチップの金額を入力し、料金と一緒に支払い
カナダは主要国の中では比較的治安の良い国として知られています。
世界的なシンクタンク「Institute for Economics and Peace」が毎年発表されている世界平和指数ランキング(GLOBAL PEACE INDEX)の2024年版では、対象国163カ国の中でカナダは11位の順位をつけました(※8)。
同ランキングでの日本の順位は17位です。カナダは世界的に見ればかなり治安の良い国として評価されています。
2024 GLOBAL PEACE INDEXの上位20カ国
順位 | 国 |
---|---|
1位 | アイスランド |
2位 | アイルランド |
3位 | オーストリア |
4位 | ニュージーランド |
5位 | シンガポール |
6位 | スイス |
7位 | ポルトガル |
8位 | デンマーク |
9位 | スロベニア |
10位 | マレーシア |
11位 | カナダ |
12位 | チェコ |
13位 | フィンランド |
14位 | ハンガリー |
15位 | クロアチア |
16位 | ベルギー |
17位 | 日本 |
18位 | オランダ |
19位 | オーストラリア |
20位 | ドイツ |
都市単位で見ても、カナダには治安や生活環境の良さなどで評価の高い都市が集まっており、特にカルガリーは英エコノミスト紙が発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング2024」で、対象173都市中5位、バンクーバーは7位の評価を得ています(※9)。
都市単位で見ても、バンクーバーやトロントといったカナダの主要都市は治安の良い都市として名前の挙がることも多く、旅行・留学先として選ばれやすくなっています。
カナダの治安については下記に詳しくまとめているので、気になる方は併せてご確認ください。
【2024年版】カナダの治安事情まとめ!トラブル事例から防犯のポイントまで紹介
今回はカナダの基本情報について紹介しました。カナダについて、記事を読む前よりもイメージが膨らみましたか?
もし今回の記事で紹介した中で興味が湧いたものがあれば、ぜひ記事や書籍などを使って深ぼっていただければと思います。
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留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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※1...Statistics Canada「Population estimates, quarterly」(参照日:2024-11-25)
※2...Statistics Canada「Religion in Canada」(参照日:2024-11-25)
※3...Statistics Canada「Census Profile, 2016 Census」(参照日:2024-11-25)
※4...Legatum Institute Foundation「THE LEGATUM PROSPERITY INDEX™ 2021」(参照日:2024-11-25)
※5...Weatherbase「VANCOUVER, BRITISH COLUMBIA」(参照日:2024-11-25)
※6...Weatherbase「TORONTO, ONTARIO」(参照日:2024-11-25)
※7...Weatherbase「TOKYO, JAPAN」(参照日:2024-11-25)
※8...IEP「GLOBAL PEACE INDEX 2024」(参照日:2024-11-25)
※9...Economist Intelligence Unit「Global Liveability Index 2024」(参照日:2024-11-25)
カナダでキレイな英語を身につけよう!
カナダは訛りが少ない英語で有名。多文化で留学生にも寛容なので、初心者でも一からレベルアップができます。
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