カナダ留学で失敗しないための学校の選び方

最終更新日:2024/08/23

失敗しないための学校選び

カナダに語学留学するにあたり、学校選びは非常に重要です。ただ語学留学は今や多様な選択肢があり、どのようにして決めればいいか悩みますよね。しかも学校選びを失敗すると留学自体が楽しめない、そんなことになりかねません。

この記事ではカナダで語学留学をするに当たって、最低限押さえておきたい学校選び情報をまとめましたので留学先を選ぶ時の参考にしてください。

なお、カナダ留学について、費用やおすすめの都市などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
カナダ留学

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どの国・地域に滞在するか決める

カナダ

今は語学留学といっても国、地域も多種多様で様々な選択肢があります。まずどの国、地域にするか決めるにあたってどのようなメリット、デメリットがあるか把握することが大切です。

ここではまずなぜカナダなのか、カナダ留学をする上でのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
カナダ留学おすすめ人気都市ランキング

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カナダ留学のメリット

カナダ留学

英語の発音がキレイかつイギリス式の表記が学べる

カナダの英語は一般的に発音がきれいと言われます。これは元々アメリカに移民したイギリス人が、アメリカ独立派から別れてカナダにやってきたことに由来しています。

アメリカ寄りの発音を保持したまま、イギリス式の教育を取り入れたため、アメリカ・イギリス双方の英語が混在しているのがカナダ英語の特徴です。

街の人が英語が不慣れな人に慣れている

バンクーバーやトロントといった地域では留学生も多く、街の人も英語が不慣れな留学生の対応に慣れているため、ゆっくり丁寧に話してくれる人も多いです。

また多民族国家で移民を多く受け入れており、大人から英語を学ぶ人も多いため、語学ができない人に寛容・慣れている国、国民であると言えます。

日本と比べて、バスや電車の中で知らない人同士でも会話を楽しむカルチャーでもあるため、フレンドリーに話しかけられることも多いでしょう。学校外でも英語をインプット・アウトプットする機会が多いと言えます。

アメリカと比べて移住がしやすく仕事を見つけやすい

カナダでの語学留学を考えている人は、お隣のアメリカ合衆国での留学も考えている人もいると思います。カナダとアメリカの違いとしては、上記の英語の違いの他に、移住のしやすさ、仕事の見つけやすさもあります。

アメリカ合衆国は2017年12月現在、トランプ政権になってから、さらに他国からの移民や労働者を制限しており、仕事を見つけるのが難しくなっています。

対してカナダは2万人の難民を受け入れるなど、積極的に他国からの移民・難民を受け入れていることもあり、アメリカと比べると仕事を見つけやすく、移住しやすいといった特長があります。

特に移民政策は毎年のように変わるので注意が必要ですが、もし語学留学後に専門学校留学をし、移住を目指すのであれば、カナダの方が何倍も移住しやすいと言えます。

大自然を満喫できる

カナダの自然

カナダでの語学留学の醍醐味として、日本では体験できない大自然を堪能できることが挙げられます。

冬期オリンピック会場にもなったヘリスキーもできるウィスラー、美しい湖やロッキー山脈を堪能できるバンフ、美しいオーロラを見ることができるイエローナイフ、世界最大のナイアガラの滝

このようなカナダならではの大自然を楽しめるというのもカナダ留学の醍醐味の一つでしょう。

比較的治安がいい

カナダは東南アジアやアメリカと比べると治安がいい国と言えます。都会であってもメインストリート沿いであれば夜の女性一人歩きでも安全です。

バックストリートと呼ばれる裏道は危険であったり、都市毎に一部危険な地域はありますが、近づかないように注意すれば特に問題ないと言えます。

ただ2016年にバンクーバーで日本人女性の殺害事件があったように、「絶対安全」とは言えないので用心するに越したことはないでしょう。
カナダの治安は実際どうなの?カナダの治安事情とトラブル対処法まとめ

カナダ留学のデメリット

お金

次にカナダ留学のデメリットを紹介します。

フィリピン留学よりも費用はかさむ

カナダ語学留学のデメリットとして、フィリピンの語学留学より留学費用がかさむという点が挙げられます。フィリピン留学であれば生活費や授業料、航空券など総額1ヶ月約30万円で済みますが、カナダ留学ではトータル1ヶ月約40万円はかかります。
1ヶ月のカナダ留学費用の内訳と総額

大体の場所で冬は寒い・積雪がある

カナダ留学のデメリットとして、北に位置する国なので西海岸の一部の地域を除いて冬が寒いという点が上げられます。トロントは冬の底冷えが厳しいですし、モントリオールは雪が多く積ります。

-20、30℃まで下がる都市もあるため、冬の防寒対策をしっかりする必要があるでしょう。

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カナダの語学学校の運営形態は大きく分けて2つ

カナダの語学学校

次にカナダの語学学校の一般的な運営形態について理解しておきましょう。まずはカナダの語学学校は大別して私立の学校と大学付属のESLの2つに分けられます。

私立の語学学校

まずカナダの語学学校を大きく2つに分けて、私立の語学学校大学付属のESLかに分けられます。

私立の語学学校では主にワーキングホリデーの方向けや短期留学向けのプログラムが充実しており、毎週月曜に入学し、1週間単位で通えるシステムとなっています。

大学付属のESL

大学付属のESLは大学と同じセメスター制(約4ヶ月)です。私立の語学学校と大学付属の語学学校の違いについては以下の表でより詳しく説明します。

私立語学学校 大学付属のESL
授業料 多様なコースが存在し、コース毎に料金もバラバラ。1ヶ月8万円〜15万円。 セメスター単位で定額制であるため私立よりも高い傾向がある。ただしセメスターと同じ期間私立語学学校で通うより安くすむ。4ヶ月で約40万円。
留学期間 1週間単位で通学可能な学校が多い セメスター毎に通う学校が多い
授業スタイル コミュニケーションに力を入れてる学校が多い。宿題や課題が楽な傾向がある 全体的に硬めで厳しい授業が多い。宿題や試験が多い。
プログラムの特長 会話重視のところが多いが、一部の学校では文法やTOEIC対策、発音専門の学校もある 基本的に大学進学を前提としており、エッセイや文法もしっかりと学習させる傾向がある。
学生の国籍 ブラジル、アラブ、東南アジア、韓国、中国、日本など。 私立の語学学校と比べると中国人留学生の比率が高くなる。
メリット 授業は1ヶ月区切りのところが多く柔軟性が高い。私立語学学校同士の競争により大学付属校よりも楽しく面白い授業をする。 課題・宿題が多く、何回も落第すると退学処分となるためしっかりとした英語力が身につく。大学の施設を利用できる。
デメリット 宿題・試験が少なく、英語力はつかず「楽しい思い出」のみ残ることも有り カリキュラムの柔軟性に乏しく、1ヶ月単位での受講ができない

総括しますと、大学付属のESLはその大学の正規の授業を受けられるように授業が組まれているため、大学で使うエッセイ・ライティングの授業がしっかりされています。アカデミック寄りの基本をしっかりした英語力を付けることに主眼が置かれています。

対して私立の語学学校では生徒を飽きさせない工夫を凝らしているところが多く、授業以外にもアクティビティ・課外活動などが充実していると言えます。このように私立と大学付属のESLでは運営形態に大きな違いがあります。

語学学校を選ぶ上で考慮すべき条件や確かめ方

カナダ留学

これから留学先を絞っていくのに、様々な条件をリストアップし、自分が行きたい留学学校の条件を洗い出すことが重要です。以下語学学校の条件面でどのような条件を考慮していけばよいのか説明していきます。

ここからは選択肢が多い私立の語学学校を中心に、どのような条件で違いがあるのかについて説明をしていきます。

語学学校の規模と学生数

語学学校の規模も学校によって数十人という小規模な学校から数百人という大規模なものまで様々です。大規模な学校では開講されるコースの種類やクラスのレベルが細かく分かれており、自分の希望に沿ったクラスが選びやすいです。

対して小規模な学校では選べるコースに制限があるものの、1クラスの人数が少なく、先生との距離が近くよりきめ細かく指導が受けられます。

授業時間数とレッスン内容

平均的なESLの授業時間週20時間〜25時間となります。カリキュラムによっては週30時間授業がありますが、短期集中型のコースとなります。また授業以外にも課題・宿題が出されることもあるため、自分の留学スタイルに合うかどうかという面で選択するといいでしょう。

入学時期と期間

カナダの私立語学学校の多くは毎週月曜日に新入生が入学するところが多いです。期間も1週間から1年までと、取るコースによって様々です。

入学条件

一般的に語学学校には入学条件に一定の英語力を求められることはないが、大学進学コースなど、上位レベルのクラスに最初から入る場合にテストを受けることがあります。

英語力とは別にコースを受講できる最低年齢制限がある場合もあり、多くの学校では18歳以上と定められているため、18歳未満での留学は学校に確認するといいでしょう。

予算との兼ね合い

授業料は週単位またはコース単位で記載されている学校が多いです。学校によっては滞在費を含んだ金額を表示しているところもあります。

自分の留学期間を決めて滞在費、食事費、光熱費、通信費、交通費、レジャー費など留学する国、地域、学校毎に合計金額を調べて予算と照らし合わせてみましょう。

留学生の国籍割合

語学学校によっては日本人ばかり、韓国人・中国人ばかりなどがあるため、国籍の割合についても検討した方がいいでしょう。カナダの語学留学に来る学生としては、ブラジル人、韓国人、メキシコ人、サウジアラビア人、そして日本人、たまにヨーロッパ諸国の人が中心となります。

またクラスのレベルによってもこの国籍比率は変わります。一般的に日本人・韓国人は低いレベルに集まりがちです。気になる方は国籍割合について事前に学校に問い合わせるといいでしょう。

滞在方法と滞在施設

留学中の滞在方法として多いのは、ホームスティ、学生寮、ルームシェア/シェアハウスです。ホームスティはカナダの一般家庭の暮らしを知ることができ、特にまだ来て間もない土地に不慣れな時にいろいろと助けてもらえるためおすすめです。

学生寮は各国の留学生とも交流でき、かつ学校が管理しているため安心して暮らせます。ルームシェアは他国の学生に限らず、カナダ人や社会人とも共同生活となることもあり、より広い交友関係を築くこともできます。

対して、それぞれ生活スタイルが合わないことによる軋轢、いざこざも生まれることもあるため、どの滞在方法が合うのか自分で考えて選択するといいでしょう。

留学目的・優先順位を決める

まず自分が今回の留学で達成したいこと、得たい経験、広げたい見聞など目的を定めます。「TOEICで990点を取る」「1人でも海外で生活できるようになる」「カナダ人の友達を5人作る」「ウィスラーでスノーボードを満喫する」など、それぞれ目的、目標を定めましょう。

そして、その中でも特に「これは絶対外せない」というものに丸をつけ、優先順位を決めるといいです。
どうしてみんな留学するの?留学経験者の留学理由や目的とは

留学学校の条件を定める

次に目的に沿った留学学校の条件を定めます。先ほどの留学学校を選ぶ条件と照らし合わせながら、どんな条件が揃った学校であれば自分の目的が達成できるか紙に書いてリストアップていきます。

留学期間とコースを決める

最後にリストアップした条件がある留学学校を選んでいきます。最初から学校を絞らずに幅広く情報収集するのがコツです。

いくつかピックアップした後に、条件に一番合致する学校を絞っていきましょう。数校に絞って、最終判断がつかない場合は、留学カウンセラーに相談しましょう。

以上留学学校の決め方について説明をしていきました。ここに書いてある方法で調べていくことで、ご自分に合った留学先候補が見つかると思います。皆さんの留学生活が素晴らしいものになるために参考になれば幸いです。

まとめ

ここまでカナダ留学の学校選びのポイントを紹介してきました。

学校を選ぶ際に押さえておきたいポイントはイメージできましたか?

試しにいくつか学校を見ていただき、自分の希望に合うかを条件と照らし合わせながら確認してみてください。
カナダの語学学校一覧を見る

なお、具体的に学校を決める際には、ぜひ一度学校の状況についてご相談することをオススメします。
生徒の入れ替わりの激しい語学学校では、生徒数の規模、国籍比率が時期によって大きく変動し、必ずしも選んだ学校が希望に合うとは限らないからです。

ご相談いただければ指定の学校についての最新情報をご案内いたしますので、学校を決める前に最新の情報を知りたい方、また希望に合う学校がなかなか選べないという方はぜひ一度お問い合わせください。
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留学 ステップ

留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。

  • ポイント1. 留学の目的
  • ポイント2. 生徒規模や雰囲気
  • ポイント3. 日本人留学生の比率や日本人スタップの有無
  • ポイント4. 立地
  • ポイント5. 滞在方法、滞在先の希望
  • 特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
    より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。

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