「留学する目的が分からない」
「目的がないのはダメなのかな……」
とお悩みではありませんか?
確かに留学の目的は就職・転職活動で問われる部分であり、留学を計画する上でも重要です。しかし必ずしも海外大学の学位取得、外資系企業への転職など大きい目的である必要はありません。
実際に留学経験者の中には、国際交流をしてみたいといった目的で渡航した人もいます。
重要なのは自分で決めた目的を持つこと、そして目的達成のために向かってどのような計画を立てて行動したかです。
そこで今回は目的の必要性や例、考え方、目的がない場合の対処法、見失ったときの対処法、就活でのアピール方法などを紹介します。
目的が分からず悩んでいる方は、この記事で一緒に留学の目的を考えていきましょう。
[目次]
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そもそもなぜこれほど留学に目的を持つことを求められるのでしょうか。
結論からお伝えすると主に留学の価値を測るためですが、人によって変わります。詳しく解説します。
まず留学する本人にとって、目的は留学を充実させるための重要項目です。
主に目的が関係する留学プランと留学中の行動指針について解説します。
留学したいと考えたとき、多くの人は「英語を話せるようになりたい」「海外の人と交流してみたい」など、何か理由があったのではないでしょうか。理由は留学後に目指す姿であり、留学で達成すべき目的となります。
そして留学は目的によってプランが変わります。例えば英語を上達させたい場合は語学留学が最適ですが、特定の分野を研究したい場合は語学留学では達成できません。
大学留学など専門機関で学ぶことが必要な上に、大学留学であれば期間も長くなります。
このように目的によって留学先や期間が異なるため、プランを練る上で重要なのです。
現地では留学の目的を達成するために、やるべきことをリストアップし、実行する必要があります。
例えば外資系企業で働きたいために、留学で英語力を身に付けるとしましょう。そのために入社に必要なTOEIC900点を目指す、これが目標です。
そして現在の英語力からTOEIC900点を取得するために、新しい英単語を3,000語覚える必要があるとします。
暗記達成のためには留学中に何をどれだけすべきか、考えます。
このような日々の行動は目的が定まっていなければ決めることができません。
また目的から考えた目標は、現地での行動指針になります。モチベーションが下がったり疲れたりしたとき、ついつい勉強をサボりたくなることもあるかと思います。
しかし目的をもとに作った目標があれば、いまサボると達成できないかもとモチベーションが持ち直せることもあります。
このように目的があると「自分はいま何をすべきか?」ということが常に見えやすくなり、留学中の行動指針となります。
社会人の場合、帰国後には再就職をする必要があります。近年は留学にポジティブなイメージを持つ人も増えましたが、まだまだ履歴書上では留学期間をブランクと捉える人がいるのも事実です。
ネガティブなイメージを持たれることもあるものの、それはなんとなく留学した場合。なぜ留学したかったのか、自分で答えられる理由があれば、納得してもらえることもあります。
そのためにもなぜ留学したいのか?という目的は重要です。
先ほどお伝えしたように、なんとなく留学した場合はあまり良いイメージを持たれません。無計画に留学すると英語力や専門知識など、特定の成果を得られないことが関係しています。
留学は何か目的があり、目的達成に必要な力を身に付ける期間でもあります。つまり留学を通してスキルや知識を得ていたら、目的に向かって行動した結果として評価されます。
そのためには目的を持って留学中の行動を明確にし、取得したいスキルを着実に物にすることが必要。その計画を考えるために目的が必須なのです。
留学するにあたり、資金を親からの援助や奨学金の活用などによって確保する人もいるかと思います。その場合、自分が希望する留学プランに価値を感じてもらう必要があります。
特に奨学金の申請では、留学資金を援助する意味はあるのか、検討しなければなりません。そのために担当者は留学生が現地で何を学び、帰国後にどのような活動をするのか知る必要があります。
現地で学ぶ内容や活動は目的ありき。しっかりと計画を立てるためにも、まず目的を考えなければならないのです。
留学するにあたって、多くの人が不安に感じるのが就職です。特に語学留学の場合、大学留学と比べると遊んでいるだけだと思われないか、不安ですよね。
就活では学生が留学にどのような価値を見出して時間やお金を使い、その結果何を得たか聞かれます。留学はあくまで目的を達成する手段であり、実際に達成のために行動できる人か見きわめるためです。
基本的に、英語力や専門知識など仕事で活かせるスキルを留学で得ていれば、採用を決める理由の1つになります。
また仮に仕事で活かせる能力でなくても、目的や行動、得たものの筋が通っていれば、考えて行動できる人だと理解してもらえます。
あくまで留学は手段であり、何のために留学して何を得たのか、評価にあたってしっかり説明することが求められます。
目的が重要な理由を解説しましたが、実際に自分はどのような目的を設定すれば良いのか、なかなかイメージしにくいですよね。
そのような場合は他の留学生の目的を参考にしてみましょう。
ここでは勉強を目的に留学した人の例を紹介します。
留学は日本語以外の言葉にふれる時間が長くなる分語学力も身に付きやすく、留学の目的とする人がたくさんいます。
日本でもオンライン英会話や英会話スクールで英語を勉強できますが、授業時間が終わると日本語の生活に戻り、英語を使う機会も十分にはありません。
対して海外は授業や学校から出ても、現地の言葉に触れる時間がたくさんあります。24時間ずっと現地の言葉を見聞きするだけでも、語学力が伸びやすくなります。
語学を学んで自分のスキルにすることを目的とする人は多いです。
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留学生の中には一度就職した後、退職して留学に挑戦する社会人もいます。その場合、自分自身のキャリアアップやスキルアップを目的に設定していることが多いです。
例えば、語学力を身に付けて海外企業や支社で働きたい、そのために英語力を身に付けたいなどです。
さらに語学力を身に付けた上で、現地の専門学校にも通う人たちもいます。海外就職・転職は専門スキルが求められるため、語学力だけで採用してもらうことは難しいのです。
よりスムーズに海外転職を実現するために、留学で新たなスキルを身に付けようとするパターンです。
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国によっては、日本とは異なる教育方法を採用しています。
例えば日本の授業では主に教師が話し、生徒は聞きながらノートを取るという受動的な授業スタイルが一般的です。
対して海外、特に欧米ではディスカッションやディベートなどを中心に授業が展開される、双方向のスタイルです。ゆえに自分自身で考える力、意見を伝える力なども求められ、身に付くスキルもまた違ったものとなります。
またジャンルによっては海外の方が研究が進んでいることもあり、興味のある人は留学で学ぶしかありません。
習得したいスキル・知識があるからこそ、海外の教育を受けることを目的に留学する人もいます
先ほど勉強につながる目的を紹介しましたが、留学の目的は学びだけではありません。
英語や勉強以外の目的例として、
の6つを紹介しますね。
留学先には世界中から学生が集まり、同じ留学生という立場から自然と意気投合することがあります。授業中のグループワークや寮でのルームシェアなどを通して、お互いに助け合えます。
友情や絆が深まり、生涯の親友となることもあるでしょう。
また国が違えば考え方や価値観、習慣は異なります。例えばルームシェアでは他人、ましてや外国人と同居する中でトラブルなどが起きることもあり得ます。
日本人同士であれば、お互いに空気を読んでケンカや衝突を避けるかもしれません。しかし海外では自分の意見を言うことが重要になり、本音で自分の意見を言った方が相手に自分の考えが伝わりやすいです。
このような違いも、実際に日本人以外とコミュニケーションを取って初めて見えるもの。世界中の人とコミュニケーションを取る中で、学ぶこともたくさんあるはずです。
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特定の国に長く滞在していると、その国の文化や習慣が当たり前になってしまいます。
特に日本は在住外国人の数が多くはないため、他の国の文化や習慣に触れる機会があまりありません。しかし海外の移民が多い国などでは、日常的に日本とは違った文化や習慣に触れる機会があります。
今まで関わることのなかった文化や習慣に触れることは、新しい物事の考え方や視点を備えるチャンス。留学は多様な文化や習慣に触れる場面がたくさんあるため、視野を広げる良い機会です。
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旅行も海外に滞在することになりますが、短期間ゆえに旅行先の一部分しか知ることができません。
対して留学は、観光がメインの旅行とは大きく異なります。期間が長い上に、ときには食事の準備や日用品の買い出しなど自分で担当する分、その国の日常が見えやすいです。
勉強だけでなく生活も同時に体験できることから、暮らしの中で色んな文化や風習に触れられます。
そうやって将来自分が住む場所を決めるために留学するのも可能です。
留学生活を通して、国際感覚を身に付けたいと望む人もいます。
留学先では中国やアメリカ、フランス人など世界各国の人々と関わることができます。国ごとに肌の色や瞳の色だけでなく、考え方や習慣、振る舞いもそれぞれ異なります。
日本は外国人と出会う機会が少なく、基本的に日本人と関わる時間が圧倒的に長いです。対して留学では多様な文化や習慣、価値観を持つ人々と過ごすことで、自然と違いを受け入れる器が育つことがあります。
今後のグローバル化にともない、さまざまな国籍の人と働く未来が予想されます。そのような場面で異なる考え方を受け入れられない、認めないという考え方では、仕事を円滑に進められません。
バックグラウンドが違う人と関わる中で、どのように振る舞い行動していくべきか、留学でしっかりと考えたいと思う人もいます。
仕事を辞め、20代最後にニューヨーク留学を決めたフリーアナウンサーの話 アナウンサーのNY留学#01
日本での就活や仕事、ライフプランに悩み、考える時間を持つために留学する人もいます。
留学は短くても1週間、長いと数ヶ月〜1年など長期的に日本での生活から離れるため、自分と向き合う時間が増えやすいです。
日本で働きながら生活していると、じっくり考える時間を持つことは難しいです。強制的に時間を取って、海外という異なる地で考えようとすることも目的となります。
また海外は新しい価値観に触れる機会も多い分、自分の考えがアップデートされ、これまでとは異なる生活・働き方が見つかりやすくもあります。
今後の人生について悩んだとき、強制的にいまの生活から離れるために留学が選ばれることもあるのです。
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留学生活は新しいことの連続で、挑戦の日々となります。例えば、難しい資格を取ったりインターンシップやボランティアに参加したりするのはもちろん、クラスメイトに英語で話しかけることも挑戦の一種です。
またそもそも専門知識の習得など、目的を達成するために留学することが挑戦です。そのようなチャレンジを達成した姿に、自分にもできたと自信が生まれるのではと期待する人もいます。
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ここまで一般的な留学の目的を紹介しましたが、目的は留学方法によってさらに細かく分類されます。
そこでここでは語学留学、大学留学、専門留学、ワーキングホリデーの代表的な目的を紹介しますね。
語学留学はその名の通り、語学学校に通って英語など言語を勉強するもの。動機は海外就職や興味などさまざまですが、外国語でコミュニケーションを取れるようになることを目指します。
さらに人によってはTOEICやIELTSなど英語テストのスコアアップ、大学留学に向けた英語学習など、目的はさらに細かく分かれます。
人によって異なりますが、ざっくりと語学の習得が目的だと考えておきましょう。
大学や大学院留学は、主に専門分野を学ぶことが目的です。
海外大学は1年生からその学部の専門的な内容を学ぶカリキュラムが一般的で、日本のような一般教養の授業はあまりありません。
早い段階から専門分野が学べる上に、研究が進んでいる国では日本では学べない内容を勉強することも可能です。
加えて、専門分野を学んだ上で現地就職を目指すなど、さらに大きな目的を持っている人もいます。
専門留学とは専門学校に留学する方法であり、大学・大学院留学と同じく専門分野の習得が目的となります。
大学や大学院との違いとしては、実践的なスキルが得られることです。専門学校は就職を目指しているため、カリキュラムにインターンシップや実務経験のできる授業が組み込まれています。
そのため専門知識を身に付けながら、より実践的な経験をすることが可能です。大学や大学院留学よりさらに現地就職に近付きやすいといえますね。
ワーキングホリデーは期間中に勉強や観光、就労など自由に過ごせることから、海外生活の経験または休暇が目的となります。
その中でもアルバイトをする人が多く、仕事を通して現地に住んでいる気分を味わえます。
気候や治安、物価など実際に長期的に住まないと見えないこともあるため、1年滞在できるワーホリは海外生活のお試し期間として最適です。
留学の目的は学生または社会人でも異なります。詳しく解説しますね。
大学生で留学している人は、将来の準備または可能性を広げるために海外に渡航する傾向があります。
大学生の多くは遅かれ早かれ、就活を意識するのではないでしょうか。しかしいきなり希望の仕事や企業を選ぶのは難しく、立ち止まってしまうことも珍しくありません。
そのときに留学を通してじっくり考える、多様な価値観を知って自分の進路を決めたいという人もいます。
またはすでに進路が決まっている場合、就職に必要なスキルとして英語を身に付けるために留学することもあります。
そのため留学中は、語学留学で英語と向き合いながらゆっくり過ごす人もいれば、大学留学で専門分野を集中的に学ぶ人など、個人によってさまざまです。
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社会人で留学を考えたとき、基本的にはキャリアアップを目指して海外に行こうと決断する人が多いです。
社会人が留学を考える最初のきっかけは、いまの仕事が自分に合っているのか分からない、違う会社で働いてみたい、異業種へ転職したいなど仕事に関する悩みが中心です。
しかしどんな理由でも、最終的に再就職する必要がありますよね。
社会人の再就職は第二新卒などでない限り、スキルで判断されます。前職でどういうスキルを身に付けてどのように活躍したのか、新しい仕事にどのように活きるのか、見きわめた上で採用が決まります。
そのときに未経験から異業種への転職、またはレベルの高い企業に転職したい場合、現在のスキル・経験では足りないこともあるかもしれません。内定に必要な力を留学で身に付け、再就職に挑もうと考えるのです。
転職が決まって業務が始まるまでの空き時間を利用する人もいますが、ほとんどが次の仕事への準備として留学を選んでいます。
社会人向けの留学情報はこちら
ここまで留学の目的例を紹介しました。しかしここまでを読んでもピンとこない人もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、留学の目的がない場合はどうすれば良いのか、解説します。
まず留学の目的がないことは、絶対にダメな訳ではありません。目的があれば留学生活が充実し、成功する可能性が高まるのは間違いありませんが、いきなり見つけるのは難しいです。
何よりも留学を考えたときから目的が定まっている人は、意外と少ないです。最初は誰しも「〇〇に行ってみたい」「留学したい!」という漠然としたものであり、計画する中で徐々に定まります。
計画を立てる中で見つからなければ、留学を通して見つけるのも1つの手段です。特に海外という、現在の生活とは違う環境に身を置くことで見えてくることもあるはずです。
目的がないのは悪いことではありませんが、目的があると留学が失敗する確率を下げることができます。
冒頭で目的とは、留学のプランや現地での行動指針になるとお伝えしました。
つまり目的が分からない状態だと、現地で何をするか留学生活を送りながら決めることになります。その分目的が決まる頃には、留学の大半が終わっている可能性もあるのです。
さらに目的というゴールがないと、留学中に何をすべきか分かりません。ゴールが見えない分モチベーションが落ち、勉強に身が入らなくなることも考えられます。
そのまま留学期間が過ぎると、何も成果が得られないまま留学が終了することもあります。
目的がない状態の留学では、次のような失敗例があります。
ポイントは目的が定まらないことでモチベーションが維持できない、成果を形に残せなかったことです。
ワーホリの例のようにお金を貯めるという、日本でも実現できる、かつ抽象的な目的にしたことで、手段であるアルバイト内容が留学先でしなくても良いことになることもあります。
例えば目的が「100万円貯める」であれば、時給の良い日本でのアルバイトでも達成は難しくありません。しかし「ビジネス英語を使う仕事で100万円を貯める」であれば、現地企業のオフィスワークを選ぶべきです。
このように目的がない状態で留学すると、留学でするべきことが決まらず、充実した留学生活を送れない、間違った行動をしてしまうことがあるのです。
上記のことから、なるべく留学の目的を定めた上で渡航した方が留学は成功しやすくなります。
先ほど留学の目的は決めた方が良いと伝えましたが、どうやって考えるのか悩みますよね。
そこで次は、目的の考え方として
の3ステップを解説します。
何度もお伝えしたように、目的とは留学したい理由です。そのため最初になぜ留学したいと思ったのか、書き出してみましょう。
1つとは限らず、思いつく限り書き連ねて構いません。
留学の目的を書き出したら、それぞれ達成したらどうなりたいのか考えてみてください。
達成後の姿を考える理由は、次の2つです。
まず目的の達成=留学の成功となるため、達成後の姿をイメージすることで自分はできるという自信につながることがあります。
自信を持っている方が留学生活でも新しいことなどにもチャレンジしやすく、留学生活が充実します。
そして何よりも、留学は目的を達成する手段です。その留学経験を活かすことが最終ゴールであり、留学経験を活かしているイメージができないと留学プランが適切ではない可能性があります。
いまのプランで問題ないか確かめる意味でも、目的を達成した後の自分をイメージしてみてください。
次は留学を通して得られる経験を書き出してみましょう。
先ほど紹介した経験を活かしている姿を思い浮かべるために必要な上に、留学で得られる経験は身に付くスキルに結びつく部分でもあります。
経験を踏むからスキルが積み重なります。どんな経験からどんなスキルを得られるのか、確認のためにも考えてみてください。
先ほど目的の考え方を説明しましたが、合わせて目標も考えることが必要です。その理由と例を紹介しますね。
目的を決めるだけでは希望を叶えることはできません。目的をどのように達成するか、ゴールまでの道のりを決めることが必要です。
目的は留学中の行動指針になりますが、あくまで指針です。実際にどんな行動をするか、具体的な行動を表したものが目標となります。
目標は1つとは限りません。
例えば、目的が外資系企業で働けるレベルの英語力の取得であるものの、現在の英語力が日常会話レベルだったとしましょう。
その場合はまず一般英語の習得、その後ビジネス英語の学習やTOEICのスコアアップなど、やるべきことが複数あります。
その一つひとつが目標となり、留学期間に順番にクリアすることで目的達成に近付くのです。
目標は例えば、次のようなものがあります。
留学中の目標について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
留学には目標の設定が不可欠!目標を明確にして英語力を確実にアップさせよう
ここまでを読んで、まだ目的が見つからない人もいるかもしれません。
そのような方が目的を見つけられるような、おすすめの取り組みを紹介しますね。
目的を見つけるためには、英語学習ではない他のことに力を入れてみましょう。
何事もやってみなければ自分が楽しいと感じるのか、苦手なことなのか分かりません。実践していない段階で悩むよりは、やってみて楽しいことをやり続ける方が早い段階から目的が見つかります。
その1つとして英語学習がありますが、ほとんどの人が留学では英語学習に取り組みます。テストやクラスのレベルアップに向けて勉強する機会は十分にあり、理由がなくても夢中になれる可能性があります。
英語以外のことに力を入れて、目的の選択肢を増やすのがおすすめです。
目的を見つけるためには、自分に必死に向き合って本気で取り組むことが重要です。
人は死にもの狂いで物事に取り組むと、性格や行動が変わることがあります。
例えば英語学習や大学の授業など、本気で取り組むとスキルが身に付きます。そこからそのスキルを活かした仕事がしたいなど、やりたいことが生まれ、そのまま目的になります。
目的を見つけるために、まずは目の前のことに集中することが必要です。しかし自分が簡単にクリアできることでは、人は夢中になれません。
そこで最適なのが、少しハードルの高いことに挑戦できる上に環境がガラッと変わる留学です。
例えばアメリカの大学は、課題が膨大で成績が悪いと退学に追い込まれます。母国語ではない英語を話しながら専門分野の勉強に向き合うのはハードですが、自分が勉強できる時間や能力が伸びてやりたいことも見えることがあります。
そのためにも、いまの自分よりレベルが高いコースや学校を選ぶのもひとつの手段です。レベルが高いコースや学校に入るための勉強をする中でも見えてくることがあるはずです。
目的がないと考えているのは、目的を大きく考えすぎているのかもしれません。
例で紹介したように、留学したい理由は英語学習や学位の取得だけではなく、海外の人と交流してみたいなど、日常に関係することも当てはまります。目的の規模を小さく考えると、意外とすんなり見つかるものです。
大きな目的を見つけるためには、そのような小さい目的を少しずつクリアするのがおすすめです。小さなやりたいことをクリアしている内に挑戦の規模が少しずつ大きくなり、海外大学を卒業するといった大きな目的になることがあります。
そのためにも、現地でやりたいことにはとにかく挑戦してみましょう。少しずつクリアしていくことで、留学で成し遂げたいことが見つかるかもしれません。
留学生活が長くなると、留学初期に感じた新鮮さが薄れます。見るもの、感じるものにマンネリを感じ始めた結果、目的を見失う人もいます。
目的を見失ったことでモチベーションが落ち、勉強に身が入らない、終いには帰国を選ぶこともあります。目的達成のために留学したのに、目的を見失っては本末転倒ですよね。
そこでここでは、留学中に目的を見失わないための対策を紹介します。
水が自然と低いほうに流れるように、人は楽な方を選びがちです。
有名なコンサルタント大前研一氏が著書で「人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える。二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える。この三つの要素でしか人間は変わらない。」と述べたように(※1)、マンネリを感じる暇もないくらい努力が必要な環境で生活することも対策のひとつです。
留学当初の気持ちを忘れないためには、志を高く持った人たちのいる環境に身を置きましょう。
例えば学位取得やTOEICのスコアアップに励む友人と過ごすだけでなく、勉強している人が集まる図書館に毎日通うなどもおすすめです。
くじけそうになったときも、周りの人たちが頑張っている姿を見るともう一度頑張ろうと思えるものです。
先ほどと対照的ですが、あえて自分の好きなように生活してみるのもおすすめです。
目的を見つける方法で紹介したように、目の前の興味・関心に向かって行動している内に目的に対するモチベーションが復活する、または新たな目的が見つかることがあります。
目的を見失ったら勉強から離れて観光する、旅行する、友達と遊ぶなど自由に過ごしてみましょう。
目的を見失って自信をなくし、どうしても辛いときは一度休みましょう。
無理をして頑張っても、目的を見失った自分に対してどうして自分はダメなんだと、ネガティブな気持ちを感じやすいです。
もしくは早く目的を取り戻さなきゃと無理をしても焦って見つからない上に、さらに自信をなくす可能性もあります。
そのようなときは無理をせずに、勉強や学校を休んでください。ゆっくり過ごすことで、再び自分のやりたいことも見えてくるかもしれません。
留学で気になるのが帰国後の進路。特に就職・転職活動ではどのように留学した目的を伝えるか、悩む方もいるかと思います。
そこで最後に、帰国後の就活に留学を活かすポイントとして
を解説します。
就活では、次の4つを軸に話を組み立てましょう。
詳しく解説します。
採用担当者は「なぜ留学したかったのか」を知りたいと考えています。ここまで何度もお伝えしていますが、留学の目的は留学したかった理由となり、そのまま伝えれば問題ありません。
注意点は、自分で決めた理由であるかどうかです。例えば「就活で有利だと思ったから」「周りも留学しているから」という理由では、あまり良い印象を抱かれません。
自分で「〇〇をやりたいから留学が必要だ」と決めた経緯があり、その経緯をしっかりと説明するためにも、自分の留学したい理由を深堀りしておきましょう。
目的はあくまで留学後の姿であり、留学中に達成に向けていろいろと行動しますよね。実際に目的達成のためにどんな行動をしたか、何が必要だと考えて実行したか、具体的な行動を伝えましょう。
採用担当者は実現方法からゴールから逆算して考えられるかどうかをチェックします。仕事でも売上など達成したい目標から逆算して計画を立てる場面は多く、必要な考え方だからです。
目的達成のためにどんな目標を立てて行動したか、詳しく説明してください。
目的達成に向けて行動する中で感じたこと、成長したことがあれば、そのエピソードも伝えましょう。
目的に向けて行動する中で「思ったより自分は英語ができなかった」「この計画のままでは達成できないかも」など、実際にやってみて分かることもあったはずです。
何を感じてどのように行動したのか、留学したからこそ話せる気付きを整理してみてください。
就活は企業や業務への相性・適正を見きわめる場であり、留学経験も仕事でどのように活かせるのかをチェックされています。
留学経験からの気付きやスキルを仕事でどんな風に活用できるのか、具体的に語れる方が採用担当者もあなたを雇ったときのイメージがつきやすく、採用の可能性も高まります。
英語力や資格、留学での気付きを実際の業務でどのように活かすのか、留学で感じた課題を仕事ではどのように乗り越えるかなど、一度イメージしてみてください。
留学の目的を就活で説明するときの例文を紹介します。
外資系企業で働きたいと思い、留学を決意しました。外資系企業はさまざまな国籍の人が在籍しており、日々の業務も英語で取り組みます。海外の取引先を相手にする場合も多く、ネイティブ特有の表現やフレーズを使うこともあるかと思います。そのような環境で仕事に取り組むには、実際に海外で英語に触れながら学ぶ方が良いと考え、語学留学をしました。
時間や追加質問によっては、上記に加えて「入社に必要なTOEIC900点の取得を目標に、1日10時間の勉強に励み、留学終了時に950点までスコアを伸ばすことに成功しました」など、目標に触れても良いでしょう。
その他ESや履歴書で留学経験を伝える方法、アピールの仕方などはこちらの記事で詳しく紹介しています。
語学留学は履歴書に書いてもいい?書き方や転職でのアピール方法を紹介します
今回は留学の目的について解説しました。
留学の目的は留学したい理由であり、最初は「英語を話せるようになりたい」などフワッとした内容かもしれません。
就活を意識するともう少し具体的に考えた方が良いのではと悩むこともあるかと思いますが、目的は自分で決めたこと、自分のやりたいことであれば十分です。
大切なのは「なぜ留学を選んだのか自分の言葉で話し、実際に目的達成のためにどのように行動したか」です。
難しいかもしれませんが、留学の計画段階や留学生活を通して少しずつ考えていけばハッキリと言語化することは可能です。
今回の記事を参考にしながら、自分の留学したい理由を少しずつ棚卸ししていきましょう。
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留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
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※1...大前研一『時間とムダの科学』(参照日:2022-04-16)
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