最終更新日:2024/08/23
イギリス英語と聞くと「英語に種類があるの?」と思う方もいるかと思います。ほとんどの日本人が学習してきた英語はアメリカ英語です。そして、世界で使用されている英語はイギリス英語の方が多いのです。
今回はそんなイギリス英語の特徴を、アメリカ英語との違いから詳しく説明していきます。
なお、イギリス留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
イギリス留学
[目次]
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まずはそもそもイギリス英語が何を指すものかを紹介します。
「イギリス英語」とは、名前の通りイギリスで使用されている英語です。ここまではみなさん想像がつくかと思います。
しかしイギリス英語は、イギリスだけでなく、オーストラリアやニュージーランドといったかつてイギリスが植民地として支配していた国でも広く話されており、世界中の数多くの国で話されています。
もちろん、中には完璧なイギリス英語を話しているわけではなく、土着の言語の言葉や発音が混ざった地域も数多くあります。例を出すとオーストラリア、ニュージーランドではそれぞれイギリス英語と土着の言語が混ざったオーストラリア英語、ニュージーランド英語が存在します。
イギリス英語の雰囲気がつかめていない方は、こちらの動画でイギリス英語の例をご紹介しているので、参考に見てみてください。
そして、アメリカで話されている英語は「アメリカ英語」と言い、英語が話されている国数ではアメリカ英語圏よりイギリス英語圏の方が数が多い一方、話す人の数はアメリカ英語の方が多いと言われています。
理由は、アメリカが第二次世界大戦以降、経済的な覇権を握ってきたから。
世界のビジネスの中心はここ半世紀の間アメリカにありました。そのため英語を使ってビジネスをする人々は必然的にアメリカ英語を使うようになりました。
戦後アメリカの影響を多大に受けた日本でも、一般的に学ばれるのはアメリカ英語です。
日本語と同じように、イギリスにも標準発音と各地域ならではの訛りがあります。イギリスはアメリカよりも人口・面積は小さいものの、少し離れた街に行けば違った訛りで話をしていることがよくあります。
イギリスにおける標準発音とは、王族が話す発音のことです。「容認発音」とも呼ばれ、公共放送・BBCのアナウンサーが話す発音や英語学習で使用されるのは、この発音であることが多いです。いろいろな呼び方がある標準英語ですが、「クイーンズ・イングリッシュ」と聞けば分かる人も多いのではないでしょうか。
またイギリスでは、方言や訛りの違いから、イングランド英語、ウェールズ英語、スコットランド英語、アイルランド英語などと区別されています。有名大学がある大学都市で世界中から人が集まるオックスフォードやケンブリッジなど、イギリスの南西の地域では訛りが比較的弱いといわれています。
イギリス国内だけでもさまざまな発音、アクセント、言い回しが使われていますが、先述のとおり、一般的に標準英語とされるのがクイーンズ・イングリッシュ(容認発音:Received Pronunciation)です。イギリス公共放送のBBCでも使用されているためBBC英語とも言われることがあります。
イギリス英語のクイーンズ・イングリッシュは英語の中でもきれいな英語とされていて、上品なイメージがもたれます。しかし、実際にクイーンズ・イングリッシュを使用している人口の割合は全体の3%ほどとも言われています。
クイーンズ・イングリッシュの特徴を見ていきましょう。クイーンズ・イングリッシュの場合、「r」を発音するのは母音が次に続く場合のみで、音節末の「r」は発音しません。「For a long time」など、母音が後ろに続く場合は「r」を発音します。
「America is」という発音の場合には、「America-ris」と単語末の母音と次の母音の間に「r」を入れて発音する人もいます。
「a」と「o」の発音にも特徴があります。イギリス英語では、ローマ字のように「a」を「ア」と発音する一方、アメリカ英語では「ア」と「エ」の間の音になります。
またアメリカ英語の場合、「stop」を「スタップ」、つまり「o→a」の発音とします。反対にイギリス英語の場合は、「ストップ」と「o」で発音するので、日本人の和製英語に近いものがあります。
一言にイギリスといっても、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの複数の国から形成されているため、発音、アクセントの違いなど、方言の種類もさまざまです。
イングランド南西部方言、スコットランド方言、アイルランド方言、リバプール方言、ニューカッスル方言、マンチェスター方言、バーミンガム方言、ヨークシャー方言と地域によって方言に名前もついています。
先程挙げたクイーンズ・イングリッシュの「r」の発音も、地域によっては発音するところもあります。その他の例をあげると、「me」の代わりに「us」を使ったり、「my」の代わりに「me」を使う人もいたりします。
イギリス英語とアメリカ英語では、発音やスペル、単語や文法にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
イギリス英語の発音の特徴は、「r」の発音の仕方です。日本人が習ってきたアメリカ英語の「r」の発音は、舌を巻くように発音しますが、イギリス英語の場合は、舌を巻かずに発音します。
また、「t」の発音についても特徴的です。アメリカ英語では、「what」のような単語の「t」をしっかり発音しないことが多いのですが、イギリス英語の場合は「t」をしっかり発音して話します。ちょっとした発音の違いでも言語が変わったように感じてしまうこともあります。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。イギリス英語とアメリカ英語で発音が異なる単語をまとめています。
イギリス英語とアメリカ英語の違いって理解できる?覚えておきたい単語や発音の違い3選
またアメリカ英語の発音の仕方などは下の動画を参考にしていただければと思います。
発音同様に単語によっても、イギリス英語とアメリカ英語でちょっとした違いがあるものです。例えば、アメリカ英語のつづりが「center」の単語も、イギリス英語では「centre」と表記されます。
意味としては同じでもスペルの違いがあるため、アメリカ英語を習ってきた日本人には「違う意味なのか?」と思ってしまうこともあります。
この他にも綴りの異なる単語はたくさんあるため、イギリス英語、アメリカ英語それぞれを見比べて違いを発見していくと、スペルの違う単語を覚えられるでしょう。
イギリス英語 | アメリカ英語 | 単語例(英) |
---|---|---|
-our | -or | colour,labour,flavour,humour |
-re | -er | centre, theatre , metre |
-nce | -nse | defence, offence |
-ise,-isation | -ize,-ization | organisation,recognise |
-ae,-oe | -e | encyclopaedia, foetus |
-lled,-lling,-ller | -led,ling,-ler | traveller, signalling |
-l | -ll | instalment, skilful |
イギリス英語とアメリカ英語では、日常的に使う同じ意味の言葉でも異なる単語を使用するケースも多いです。例を挙げてみましょう。
意味 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
---|---|---|
ズボン | trousers | pants |
ガソリン | petrol | gas |
エレベーター | lift | elevator |
なす | aubergine | eggplant |
映画 | film | movie |
サッカー | football | soccer |
ごみ箱 | dustbin | garbage can |
消しゴム | rubber | eraser |
郵便 | post | |
電話する | ring | call / phone |
1階 | ground floor | first floor |
2階 | first floor | second floor |
3階 | second floor | third floor |
日常的に使う単語でもまったく違う言葉を使うことが分かります。名詞だけでなく動詞でもイギリス英語とアメリカ英語では使用する単語が異なることもあるので、一つずつ覚えて慣れていきましょう。
また、建物の階数を表す単語も異なります。「first floor」と言うとイギリス英語では2階、アメリカ英語では1階のことを指すので、注意が必要な表現です。
イギリス英語とアメリカ英語では文法も異なります。集合名詞や過去分詞、完了形など、使い方が異なる文法についてご紹介します。
「family(家族)」や「audience(観客)」のような集合名詞を使用するとき、イギリス英語では複数として扱うことが多く、アメリカ英語では単数として扱います。そのため、後に続く動詞の活用形などが異なります。例を見てみましょう。
(英)My family live in Mexico.
(米)My family lives in Mexico.
イギリス英語とアメリカ英語では、過去形や受動態を表す際の活用「過去分詞形」の末尾が異なります。日本の学校で学ぶのはアメリカ英語の「-ed」ですが、イギリス英語では「-t」となることがあります。例を挙げてみます。
動詞の原形 | 過去分詞(イギリス英語) | 過去分詞(アメリカ英語) |
---|---|---|
learn | learnt | learned |
dream | dreamt | dreamed |
burn | burnt | burned |
過去の行動の表し方も、イギリス英語とアメリカ英語では異なります。
すでに過去に終わった出来事が現在にも関連している場合、アメリカ英語では行動が終わったと考えて過去形を使うことが多いですが、イギリス英語では現在も続いている状態と考えて現在完了が使われます。例文を見てみましょう。
私は午後6時に仕事を終えました。
・(米)I finished work at 6 pm.
・(英)I have finished work at 6 pm.
ここまでイギリス英語とアメリカ英語の特徴や違いをご紹介してきましたが、結局はどちらの英語を学ぶべきか迷いますよね。しかし、どちらを学んでも世界中で通用するため、自分が英語を学習する目的に合わせて選ぶといいでしょう。
例えば海外での留学や就職を目指しているなら、行きたい国で使われている英語を学ぶのがおすすめです。また、これまで日本の学校で学んできた英語を活かしたいならアメリカ英語がいいでしょう。丁寧な言い回しや発音を重視したいならイギリス英語を選んでみてもいいですね。
次ではイギリス英語を学びたい方に向けてイギリス英語を学ぶ方法について解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ここまでイギリス英語について、特徴とアメリカ英語との違いを紹介してきました。
続いてはイギリス英語を実際に身につけるための方法をご紹介します。
イギリス英語の表現を身につけるには、映画で登場人物の会話を聞いてみるのがおすすめです。
イギリスの映画といえば、『ハリー・ポッター』シリーズ、『ラブ・アクチュアリー』、『英国王のスピーチ』などの作品が有名です。物語として観れば楽しく学習が続けられるので、まずはイギリス英語の勉強を習慣にしたい方におすすめです。
英語学習にオススメの映画20選!初心者が楽しく英語を学ぶコツとは
映画よりもう少ししっかり勉強したいという方は、教材を使った勉強を行いましょう。
英語学習教材の中には、イギリス英語に特化したものも数多く出ています。教材の内容や対象者の想定レベル、口コミなどを参考に自分に合った学習教材を探してみましょう。
イギリス英語教材を選ぶ際には、自分の英語レベルや学習目的に合ったものを選ぶのがポイント。例えば勉強の成果を試験で確認したいという方には、イギリスで開発された資格試験「IELTS(アイエルツ)」の教材もおすすめです。IELTSでは4技能のすべてがテストされるので、英語力の総合的な底上げにも役立ちます。
また、発音練習には『Youglish』という無料の英語学習サイトもおすすめです。YouTubeにアップロードされた動画から学習したい英単語やフレーズを抜粋して再生してくれるので、ネイティブが使う自然な英語表現や正しい発音などをチェックすることができます。
スマホは現代で欠かせないツール。せっかくならスマホを活用して勉強しましょう。おすすめは、「PodCast」のアプリです。通学・通勤の移動中などのスキマ時間を活用してイギリス英語に耳を慣らすことができるうえ、あらゆるジャンルの番組を聞くことができるのもPodCastの魅力です。
PodCastでイギリス英語に慣れるなら、『The British English Podcast』や『、The Unlocking British English Podcast』などの番組がおすすめ。さまざまなテーマについて15分程度のエピソードを聞くことができ、はっきり発音してくれるので比較的聞き取りやすいです。
また、BBCが提供する『6 Minute English』はテープ起こしを確認することも可能なので、イギリス英語の聞き取りに慣れていない人でも取り組みやすくなっています。
最後はアウトプットの練習方法です。英語はインプットだけでは話せるようにはなりません。会話力を身につけるには、アウトプットもしていく必要があります。
理想は旅行や留学など、実際にイギリス英語が話させている地域を訪れ、現地で暮らす人々と話すことですが、お金や時間がかかるため、なかなかすぐには実現できないですよね。
そういったときはオンライン英会話がおすすめです。
オンライン英会話では、英語話者と一対一で英会話の練習が可能です。イギリス英語を効果的に学ぶコツは、しっかりと自分でイギリス英語を使う意識を持つこと、そして担当の英語話者もイギリス英語圏在住、あるいは出身の方を選ぶこと。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
【徹底比較】ネイティブの多いおすすめオンライン英会話5選!メリットや講師の選び方、注意点も解説
イギリス英語でより砕けた表現を使いたい場合、スラングもチェックしておくといいでしょう。イギリス英語のスラングについては下の記事で紹介しているので、参考にしていただければと思います。
【イギリス英語のスラング30選】挨拶からちょっと下品な表現まで一挙ご紹介
ここまでイギリス英語についてご紹介してきました。
ぜひ今回ご紹介した内容で勉強を進めていただければと思いますが、勉強を進める中でモチベーションが上がらない、イギリス英語を話す・聞く機会がないということもあるかと思います。
そんな方には、イギリス留学がおすすめです。
留学では実際にイギリスで生活するため、イギリス英語を身につけられることはもちろん、イギリス人の友達を作ることも可能です。現地で暮らす人との交流を通してイギリス文化をより深く理解でき、これまで以上にイギリスが好きになれるかもしれません。
また、実際にイギリスで生活したことが今後イギリス英語を話す際の自信につながることもあります。
留学エージェントスクールウィズでは実際にイギリス留学を経験したカウンセラーによる留学相談を受け付けています。学校選びはもちろん、都市選びなど、具体的にイギリス留学を考えたい方はぜひお問い合わせくださいね。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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