「ニュージーランド留学にはどんなビザがあるんだろう」
「自分はどのビザを申請すれば良いのかな……」
と悩んでいませんか?
ニュージーランド留学では主に観光ビザ、学生ビザ、ワーキングホリデービザのどれかを申請します。
手続きは窓口や郵送、オンラインなどさまざまな方法で受け付けていますが、申請にあたって必要な書類や料金などはビザによって異なります。
また手続きは英語のため、最初はなかなか難しそうに感じるものです。
そこで今回は留学またはワーキングホリデーに必要となるビザ一覧と、各ビザの特徴や申請方法、申請料金などを紹介します。
事前に申請方法を知っておくことで、複雑な手続きも乗り越えられます。今回の記事を参考に、ニュージーランド留学の準備を進めていきましょう。
※すべて2022年1月時点の情報を参考にしています。※本記事ではニュージーランドドルをNZDと表記します。為替レートには2022年2月4日時点での情報を参照し、1NZD=79円で計算しています。
[目次]
3ヶ月以上ニュージーランドに滞在する場合、日本人留学生はビザを発行してもらう必要があります。主に次の3種類から選びます。
ビザの種類 | 特徴・対象者 |
---|---|
観光ビザ | 3ヶ月以内の語学留学 |
学生ビザ | 3ヶ月を超える語学留学、大学や大学院、または専門学校への留学 |
ワーキングホリデービザ | 働きたい、あるいは観光や勉強など自由に過ごしたい18〜30歳 |
なお、各ビザでは就学、就労条件などが異なります。
ビザの種類 | 観光ビザ | 学生ビザ | ワーキングホリデービザ |
---|---|---|---|
就学条件 | 最大3ヶ月まで可能 | 20時間以上の授業を受け、3ヶ月以上の就学を希望する | 6ヶ月まで就学可能 |
就労条件 | 不可 | 週20時間まで就労可能 ※博士、修士過程学生は就労時間に制限なし | 12ヶ月まで制限なしで就労可能 |
申請費 | 12NZD(948円)※別途観光税35NZD(2,765円)の支払いが必要 | 5,600円(手数料) ※別途観光税35NZD(2,765円)の支払いが必要 | 無料 ※別途観光税35NZD(2,765円)の支払いが必要 |
それぞれ詳しく解説しますね。
観光ビザ「NZeTA」は、ニュージーランドの滞在期間が3ヶ月以内の留学生が対象のビザです。
厳密に言うと、3ヶ月以内の滞在者はビザの申請が必要ありません。しかし2019年10月からニュージーランドに観光を目的に入国する人に、事前にNZeTAという電子渡航認証の申請が義務付けられました。
セキュリティとして、どんな人が入国したのかを履歴として残すことが目的です。
観光を目的としたビザ(渡航認証)であるため、就労はできません。ただし3ヶ月以内の就学は認められているため、3ヶ月未満の語学留学ではNZeTAを発行します(※1)。
滞在中にNZeTAの有効期限が切れた場合の再申請、もしくは別ビザへの切り替えも認められています。
例えばNZeTAから学生ビザやワーキングホリデーなど、別の滞在方法に変更も可能です。途中で語学学校から大学に編入したい、アルバイトしたいなどの要望も叶えられます。
まず1回の申請では最長2年まで利用できます。期間中は何度でも使用でき、再申請の必要はありません(※2)。
一度の入国における有効期間は、1回あたり3ヶ月です。一度でもニュージーランドから出国すると、滞在期間はゼロに戻ります。
そのためビザ期限の2年以内であれば、再入国するとまた最大で3ヶ月滞在することが可能です。
ただしニュージーランドは、18ヶ月中に滞在できる日数が最大で9ヶ月と決められています(※3)。連続して入国する場合は、最大9ヶ月までと覚えておきましょう。
ビザは基本的にはオンラインですぐ申請できますが、時間がかかる可能性もあります。遅くとも1ヶ月以上前から取りかかりましょう。
新しいパスポートの申請も必要な場合は、さらに2〜3週間前から準備を始めてください。
申請条件は、次の通りです。
6ヶ月を超えて滞在する場合は、ニュージーランド政府指定の病院で胸部X線検査を受ける必要があります。
NZeTAを申請するには以下の書類や該当データが必要です(※4)。
ビザの申請で顔写真の提出が必要な場合があります。そして顔写真には以下の条件があります(※5)。
NZeTAはオンラインで申請します。
ニュージーランド移民局のホームページにアクセスし、次の流れで進めてください。
以上で完了します。
NZeTAの申請費用は12NZD(948円)です(※6)。
またニュージーランドは入国にあたって、IVL(観光税)として35NZD(2,765円)を支払う必要もあります。
観光税はすべてのビザで支払いの義務があるため、一緒に精算しましょう。
NZeTAは申請から最短で10分、最長で72時間かかります。3日以内には発行されますが、それより遅い場合は申請内容に不備があったか、認められなかった可能性が高いです。
その場合は再申請もしくは別ビザでの留学を検討しましょう。
photo by:reinaimaging / Shutterstock.com
学生ビザは1週間に20時間以上の授業を受け、3ヶ月以上の就学を希望する場合に申請するビザです(※7)。
主に3ヶ月を超える語学留学や大学・大学院留学、専門留学などに利用します。
学生ビザと観光ビザの違いは「就労が認められていること」。
観光ビザでアルバイトはできませんが、学生ビザであれば週に20時間までアルバイトが許可されています(※8)。
就労するには、次の条件を満たすことが必要です。
上記を満たして学生ビザを申請すると、次の就労が認められます(※9)。
基本的には週に20時間までですが、休暇中であればフルタイムでの就労も可能です。そして博士や修士の学生は就労時間に制限がありません。
ビザは延長することもできます。
加えて学生ビザ自体の期間を延長するだけでなく、観光ビザやワーキングホリデービザに切り替えることも可能です。
まず学生ビザは発行から12ヶ月以内にニュージーランドへ入国する必要があります。
現地での有効期限は、就学期間によってさまざま。大学に3年通う場合は、有効期限も3年となります。
※ニュージーランドの大学は日本と異なり、3年制が一般的です。
学生ビザの準備は、学校がスタートする2ヶ月前には始めましょう。早ければ早いに越したことはありません。
ニュージーランドの学生ビザの申請条件は、次の通りです。
また場合によっては、事前に健康診断の受診を求められることがあります。該当するケースは、次の通りです。
学生ビザの申請には次の書類が必要です(※10、11)。
銀行の預金残高証明書は、36週未満なら月1,250NZD(98,750円)、36週間以上なら年15,000NZD(1,185,000円)を用意してください。
またニュージーランドに以前留学し、再度戻る場合はニュージーランドからの学校の成績表や出席票も出してください。
英語以外の言語で書かれた書類を提出する場合、翻訳会社など第三者機関による翻訳証明付きの翻訳版が必要となります。
上記の書類やビザ申請センターの窓口に直接持参、もしくは郵送で提出します。
申請方法については、この後解説しますね。
ビザ自体の費用は無料ですが、申請を取り扱う手数料として5,600円が発生します(※12、13)。加えてIVS(観光税)の35NZD(2,765円)も請求されます。
また郵送による返信を希望する場合は、追加で800円が必要です。
次のどちらかに当てはまる金額をご用意ください。
支払いは郵送で申請する場合は銀行振込、オンラインで申請する場合は申請サイトからクレジットカードなどで支払います。
学生ビザは申請から発行まで、およそ3週間の時間が必要です。
ただし年末年始など休暇中は混み合う上に閉館日もあるため、時間がかかります。余裕を持って4週間ほど前から手続きを進めるのがおすすめです。
ニュージーランドビザの申請方法は、以下の3つです。
(1)窓口申請:ニュージーランドビザ申請センターの窓口で申請
(2)郵送申請:ニュージーランドビザ申請センターに書類を郵送して申請
(3)オンライン申請:ニュージーランド移民局のホームページから申請
学生ビザはどの方法でも申請できます。次でひとつずつ解説しますね。
ちなみに、窓口と郵送で使用するニュージーランドビザ申請センターの住所は以下の通りです。
ニュージーランドビザ申請センター
〒105-0014
東京都港区芝1-4-3
SANKI 芝金杉橋ビル4F
東京のニュージーランドビザ申請センターを訪問して申請する方法です。必要な書類を持って、ビザ申請センターを訪れてください。
受付時間は祝祭日と休館日を除いて、平日の午前8時から午後2時までです。代理人が申請する場合は申請用委任状、写真つきの公的身分証明書のコピーが必要です。
郵送申請の大まかな流れは以下の通りです。
(1)必要な書類を用意する
(2)郵送代金をビザ申請センターの銀行口座に振り込む
(3)必要書類と返信用封筒、そして振込明細書をビザ申請センターへ郵送する
振込明細書はスキャンしたものを、メールでビザ申請センターのメールアドレスに送付することも可能です。
オンライン申請は、ニュージーランド移民局のホームページで受け付けています。
大まかな流れは以下の通りです。
photo by:RUBEN M RAMOS / Shutterstock.com
ワーキングホリデービザは、ニュージーランド国内で就労を希望する人が申請するビザです。
そもそもワーキングホリデーとは、滞在中に観光や就学、就労など幅広い体験が許可されている制度です。18歳から30歳までという年齢制限はありますが、ビザを申請すれば1年間はニュージーランドに滞在できます(※14)。
またニュージーランド入国日から1年間、自由に出入国も可能です。
ワーキングホリデー中、ニュージーランドでは6ヶ月まで就学可能、就労は12ヶ月まで認められています。
希望者はビザの延長も認められています。
条件として「12ヶ月の就労期間の内、3ヶ月以上はニュージーランドの農園やブドウ栽培関係で働いていること」「過去に延長の申請をしたことがないこと」があり、クリアしていれば延長することが可能です。
またワーキングホリデービザから観光ビザへの切り替えも許可されており、複数の方法で滞在する人もいます。
ビザの切り替えについて、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
「ニュージーランド滞在を延長できる!?ワーホリビザを観光ビザへ切り替える方法を解説」
ワーキングホリデービザは、発行日から12ヶ月以内に入国する必要があります。
入国からは最大で12ヶ月まで滞在することが可能です。
発行自体は数週間で完了しますが、申請者が多いと時間がかかります。出発に遅れないためにも、申請は2ヶ月以上前から準備しましょう。
就労に関して、特に制限はありません。12ヶ月間、同一雇用主のもとで働くことができます。
もともと同一雇用主のもとで働けるのは最大3ヶ月と決められていましたが、期間が変更されました。
1年間ずっと同じアルバイト先で働くこともできるため、滞在中ずっと同じアルバイト先を選ぶ人もいます。
ニュージーランドのワーキングホリデービザの申請条件は、次の通りです。
申請に必要な書類は、以下の通りです。
ワーキングホリデービザはオンラインでの申請に限られ、顔写真の提出にいくつか条件があります。次の条件を満たしているか、確認した上で準備しましょう。
日本人はビザ申請料金が無料です。
ただしIVS(観光税)の35NZD(2,765円)が請求されます(※15)。申請時に支払いましょう。
ワーキングホリデービザの申請はオンラインで完結するため、およそ2週間あれば発行されます。
ただし時間がかかることもあるため、申請自体は渡航の1ヶ月以上前から始めておきましょう。
ワーキングホリデービザは、窓口や郵送で申請できません。ニュージーランド移民局のホームページで手続きを進めましょう。
流れは次の通りです。
今回は、ニュージーランド留学に必要なビザ一覧を紹介しました。
まとめると、ニュージーランド留学では次のどれかを申請します。
申請方法や条件などお伝えしましたが、細かい情報は今後ニュージーランド政府によって変更される可能性もあります。手続きをスムーズに進めるには、準備する前に最新情報を確認した上で進めましょう。
また手続きが英語で大変そう、書類など不備がないか不安という人は、留学エージェントがサポートすることも可能です。気になる方は無料相談も受け付けているため、お気軽にご相談ください。
※1...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Visas that allow you to visit New Zealand」(参照日:2022-2-8)
※2...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Information about NZeTA」(参照日:2022-2-8)
※3...IMMIGRATION NEW ZEALAND「How long can I stay as a visitor?」(参照日:2022-2-8)
※4、6...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Request an NZeTA」(参照日:2022-2-8)
※5...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Acceptable photos for a visa or NZeTA」(参照日:2022-2-8)
※7...IMMIGRATION NEW ZEALAND「When you need an NZ student visa」(参照日:2022-2-8)
※8...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Working while on a student visa」(参照日:2022-2-8)
※9...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Working while on a student visa」(参照日:2022-2-8)
※10...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Before you apply for a student visa」(参照日:2022-2-8)
※11...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Who needs an x-ray or medical examination」(参照日:2022-2-8)
※12...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Fees, decision times and where to apply」(参照日:2022-2-8)
※13...vfsglobal「Tokyo」(参照日:2022-2-8)
※14...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Information about Japan Working Holiday Visa」(参照日:2022-2-8)
※15...IMMIGRATION NEW ZEALAND「Process & costs」(参照日:2022-2-8)
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