「マルタ留学にはどんなビザが必要なんだろう」
「どうやって手続きすれば良いのかな」
と悩んでいませんか?
マルタ留学では90日以内の留学であれば、ビザ申請が不要です(※1)。90日を超える場合は、マルタに入国したあとに各自でビザを申請します。
注意すべきは、マルタ共和国はEU加盟国であり「シェンゲン協定」の加盟国でもあること。
協定の加盟国には180日間で最大90日までしか滞在できないため、留学の前後で旅行を計画する場合は注意する必要があります。
とはいえ、それぞれ詳しいビザ内容は、なかなか分かりにくいですよね。
そこで今回はマルタ留学に必要なビザの種類と申請方法、費用、必要書類などを解説します。
この記事を参考にしながら、マルタ留学に向けて準備を進めていきましょう。
※本記事は2022年1月時点の情報を参考に作成しています。
記事内ではユーロをEURと表記します。為替レートには2022年2月4日時点での情報を参照し、1EUR=133円で計算しています。
マルタへの入国には、渡航前にビザの申請は必要なく、滞在期間をよって、現地で学生ビザの申請が求められるかどうかが決まります。
ビザの種類 | 特徴・対象者 |
---|---|
査証入国(ビザなし) | 滞在が90日以内 |
学生ビザ | 滞在が91日以上 |
なお、無査証入国と学生ビザとでは就学、就労条件などが異なります。
ビザの種類 | 無査証入国 | 学生ビザ |
---|---|---|
就学条件 | 90日まで就学可能 | 91日以上の就学可能 |
就労条件 | 不可 | 週最大20時間まで就労可能 ※就労許可申請が必要 |
申請費 | 無料 | 66EUR(8,778円) |
それぞれ詳しく解説しますね。
最初にマルタ留学でビザが必要ないケースと、ビザなしで渡航するときの注意点を紹介します。
日本国籍の場合、90日以内の留学であればビザなしでマルタに留学することができます(※1)。入国の目的が観光でも英語学習でも、特に手続きは必要ありません。
90日以内の留学では、語学学校の入学手続きや滞在先の手配は最低限済ませておけば、留学できるのです。
事前の申請が特に必要ないことから、マルタ留学を決めてから実際に渡航するまでの日数も短くて済みます。そのため留学を思い立ってからすぐ渡航したい人におすすめの国です。
マルタに90日以内であればビザなしで留学できるのは、シェンゲン協定が大きく関係しています。次で、シェンゲン協定国への留学における注意点とあわせて詳しく解説しますね。
先ほどお伝えした90日以内という日数は、厳密にいうと「180日の期間内で最大90日滞在できる」という意味です。
そもそもシェンゲン協定とは、協定国間で厳格な入国審査をせずに国を移動することを認めるもので、2022年1月現在、ヨーロッパにある26の国が加盟しています。
イギリスなど一部加盟していない国もありますが、基本的にヨーロッパにある多くの国は加盟しています。
マルタも加盟国の1つであり、シェンゲン協定に入っている国からの入国または加盟国への出国であれば、出入国手続きは必要ありません。
ただしシェンゲン協定に加盟している国同士の滞在は、過去180日の中で最大90日までと定められています。
一度出国してもリセットされず、基本的に180日経過しないと最大滞在日数は90日に戻りません。
例えば、マルタ留学の前に10日間イタリアを旅行したとしましょう。イタリアもシェンゲン協定の加盟国のため、10日の旅行期間はシェンゲン協定加盟国の滞在日数にカウントされます。
その後マルタに留学できるのは「90日ー10日」で80日となるのです。
反対にマルタ留学後に旅行したい場合も、留学期間を差し引いた分しか滞在できません。留学後に10日間の旅行を計画している場合、留学期間は80日までにおさえることが必要です。
実際に「帰国のついでにヨーロッパ旅行をしたかったのに、留学で90日使い切ってしまった!旅行できない!」というお話も聞きます。
悔しいことにならないよう、留学前後で旅行をしたい方は旅行の日数も計算に含めた上で計画を立てましょう。
もし滞在可能な日数を最大限活用したい場合は、留学中の週末を使って旅行するのもおすすめです。
photo by: Sebastian Furmanek / Shutterstock.com
マルタに91日以上滞在する場合は、学生ビザ(National Long-stay “D”)を申請します(※2)。学生ビザの特徴はマルタに入国してから手続きをすること。事前に日本で申請する必要はありません。
マルタ到着後に必要書類を持って、首都・バレッタの申請センターで手続きします。この学生ビザを入手すると、他のシェンゲン協定の加盟国も行き来できるのです。
ただしシェンゲン協定国のビザの種類やルールは頻繁に変わるため、取得するときは常に最新情報を学校やビザセンターに確認しましょう。
学生ビザの申請条件や対象者は、次の通りです。
他の国に比べると、細かい条件はありません。この後紹介する必要書類をしっかり揃えておきましょう。
長期が対象であることから、学生ビザは大学留学時などに申請します。
マルタの学生ビザは、条件内でのアルバイトが認められています。
条件は次の通り。
入国してすぐにアルバイトできる訳ではないため、注意してください。
学業との両立も求められること、すぐにアルバイトできる訳ではないことから、じっくり考えた上で申請するのがおすすめです。
続いては、マルタの学生ビザ申請において必要な書類を紹介します。
提出は入国後ですが、日本で用意するものもいくつかあります。あらかじめ必要な書類を整理して、手配した上で渡航しましょう(※3)。
まずパスポートの原本が必須です。ビザ発行までは3〜4週間かかる上に、パスポートは手続きが終わるまで返却されません。
その間は旅行などマルタから出ることはできないため、気を付けましょう。
未使用のページも含めて、パスポートの全ページをコピーして提出してください。
マルタに入国したスタンプのあるページは入国後でないとコピーできませんが、それ以外のページは日本で準備を済ませておきましょう。
日本はコンビニがあればいつでもどこでもコピーできますが、マルタは日本ほど便利ではありません。留学前に準備できるものは日本で用意しておくのがおすすめです。
学校によっては有料ですがコピーしてくれることもあるため、事前に確認してみてください。
パスポートと同じサイズ(縦4.5cm×横3.5cm)の写真も提出します。1枚と案内される場合もありますが、予備として2枚準備しておきましょう。
英語表記かつユーロで補償額が記載されている海外保険証が必要です。
保険会社がユーロ表記に対応している場合は問題ありませんが、米ドル表記のみの場合はユーロで計算し直した別紙を提出する必要があります。
また滞在期間をカバーしていることも必須条件となるため、必ず確認しましょう。
コピーを提出し、原本を見せることになっています。必ずしも全員が原本を確認する訳ではありませんが、当日は持参した方が安心です。
英語表記の残高証明書も用意しましょう。なるべく出発日に近いものが良いのですが、銀行によって発行日数や手続きが異なります。数ヶ月前など早めの手配を心がけましょう。
銀行預金の残高証明書もユーロ表記が可能ならユーロ表記で発行を、難しい場合は学校の指示に従い、ユーロに計算し直した別紙を用意してください。
なお、残高証明に必要な金額は、滞在期間中に毎月マルタの最低月収の75%ほどの金額を支払えるかどうかを確認されます。明確な金額はお伝えできませんが滞在月数×10万円ほどを想定した上で留学資金を用意してください。
マルタのATMを申請日の直前(前日など)に利用したレシートの提出を求められます。
目的はマルタで現金を降ろせるキャッシュカードを持っていること、そしてその預金がマルタで有効であることを証明するためです。
そのため預金残高証明書とキャッシュカードは同じ銀行のものを用意しましょう。
学校終了後、速やかにマルタを出国することが分かるフライトのEチケットをコピーして提出してください。
滞在先を確保していることを証明するものです。
学校の寮やホームステイ、学校指定のレジデンスを利用する場合は留学先の学校が用意してくれます。
マルタ滞在の目的が就学であることを証明するために提出します。在学予定の期間が記載されていることが必須ですが、基本的には学校が用意してくれます。
留学先の学校から発行されるスチューデントカードです。コピーを持参してください。
「Application for Schengen Visa」という申請書です。ビザ申請書も学校が準備してくれるため、記載方法は学校の指示に従ってください。
自分で書類を提出する場合はバレッタにある「Central Visa Unit」に書類を持って向かいます。冬は比較的空いていますが、夏は行列になることもあるため、早めに行きましょう。
手続きでは簡単な面談を受けて、必要書類を提出します。面談のやり取りは英語ですが、質問は「何のために滞在しているのか」「いつからいつまで滞在するのか」など基本的な項目がほとんどです。
最後にビザの発給として「◯月◯日の◯時に再度来てください」と案内されます。指定の日時に再度訪れましょう。
ビザ申請に必要な費用は66EUR(8,778円)です(※4)。
お釣りがないこともあるため、ちょうど支払える金額を持参しましょう。
書類を提出してから、ビザの発行まで3〜4週間以上かかります。
入国後はなるべく早く申請する方が安心です。学校が予約手配してくれる場合は、学校の指示に従い提出してください。
今回は、マルタ留学において必要なビザについて解説しました。
おさらいすると、マルタ留学は90日以内の留学であればビザは必要ありません。ビザなしでの入国では、シェンゲン協定の90日という最大滞在日数を守りましょう。
90日を超えて滞在する場合は、学生ビザを申請します。学生ビザは長期で滞在できる上に、アルバイトも条件付きで認められています。
ただしマルタは入国後に申請となるため、留学前は書類だけ用意しておいてください。
マルタのビザ申請は他の国ほど難しくありません。しかし英語での手続きが不安、他の準備に時間をかけたい場合は、留学エージェントにサポートを依頼するのもおすすめです。
無料相談も受け付けているため、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
※1...SchengenVisaInfo.com「Who Needs and Who Doesn’t Need a Schengen Visa to Travel to the EU?」(参照日:2022-2-8)
※2...Identity Malta Agency「Central Visa Unit」(参照日:2022-2-8)
※3...VFS Global「MALTA STUDY VISA CHECKLIST」(参照日:2022-2-8)
※4...VFS Global「Visa Requirements for Application of D Visa – Malta Only」(参照日:2022-2-8)
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