「アイルランド留学に向けてビザを申請しなければいけない」
「でもどうやって申請するんだろう」
とお悩みではありませんか?
アイルランド留学の手続きでは無査証入国、学生ビザ、ワーキングホリデービザの3種類から選びます。
留学方法によって必要なビザの種類が異なり、種類が変われば滞在期間や申請料金なども変わります。手続きでミスするとビザが発行されず、留学できないこともあります。
手続き前に各ビザの対象者や申請方法などをしっかり把握しておきましょう。
そこで今回は、アイルランド留学に必要なビザの種類や申請方法、書類、申請の流れまでをまとめました。
ビザ申請と聞くと難しく感じるかもしれませんが、内容を把握しておけば問題ありません。
アイルランド留学を考えている人は無事に留学するためにも、この記事を見ながらビザ申請に向けて準備を進めていきましょう。
※本記事はすべて2022年1月時点のものを参考にしています。
※記事内ではユーロをEURと表記します。為替レートには2022年2月4日時点での情報を参照し、1EUR=133円で計算しています。
[目次]
アイルランドへの入国には、ビザが必要なケースと不要なケースがあります。
90日以内の短期留学ならビザを取得する必要はありません。90日以上の留学をする場合にビザが必要になります。
ビザの種類 | 特徴・対象者 |
---|---|
無査証入国(ビザなし) | 3ヶ月以内の語学留学 |
学生ビザ | 3ヶ月を超える語学留学、大学や大学院または専門学校への留学 |
ワーキングホリデービザ | 働きたい、あるいは観光や勉強など自由に過ごしたい18〜30歳 |
なお、各ビザでは就学、就労条件などが異なります。
ビザの種類 | 観光ビザ | 学生ビザ | ワーキングホリデービザ |
---|---|---|---|
就学条件 | 3ヶ月まで就学可能 | 3ヶ月を超える期間、週15時間以上の授業を受ける | 制限なく就学可能 |
就労条件 | 不可 | 週最大20時間まで就労可能 ※休暇中は週最大40時間まで可能 | 12ヶ月まで無制限で就労可能 |
申請費 | 無料 | 外国人登録費300EUR(39,900円)の支払いが必要 | 13,800円※別途、外国人登録費300EUR(48,000円)の支払いが必要 |
それぞれのビザの申請方法や料金、流れはこの後詳しく解説しますね。
日本人がアイルランドに入国するとき、3ヶ月(90日以内)であればビザは必要ありません(※1)。
次の準備物があれば、パスポートのみで入国できます。
基本的にパスポートのみで入国できますが、帰国時の航空券や語学学校の入学許可証、滞在先情報を求められることもあります(※2)。
場合によっては帰りの航空券ではなく、残高証明書や現金など出国用の航空券が買えるほど十分な資金があることを説明できれば、入国を許可されるケースもあるようです。
ビザなし入国は3ヶ月以内の語学留学に限られるため、期間と留学方法には気を付けましょう。
注意点として、ビザなし入国での就労は認められていません。アルバイトをしたい場合は、この後紹介するワーキングホリデービザなどを申請しましょう。
無査証入国では入国日から90日まで滞在できます。
基本的に、ビザなし入国で滞在期間を延長することは許可されていません。
長く滞在したい場合は、最初から期間の長い学生ビザやワーキングホリデービザを申請する、または一度出国してから再度ビザなしでアイルランドに戻ることが必要です。
ちなみにヨーロッパはシェンゲン協定の加盟国の場合、滞在できる日数が180日の内最大90日までに限られますが、アイルランドはシェンゲン協定に含まれていません。
90日まで滞在しても、再入国によって再び90日滞在することが可能です。
無査証入国で用意するものはパスポートのみのため、書類などを準備する必要はありません。
パスポートを持っていない場合は、新しく申請しますが取得までに1〜2週間ほどかかります。余裕を持って、留学の1ヶ月前から準備を始めておきましょう。
photo by: EQRoy / Shutterstock.com
90日以上の留学に必要となるのが学生ビザです(※3)。
アイルランド留学で学生ビザを申請するのは、次のような人です。
基本的に長期留学では学生ビザを申請すると考えましょう。
またアイルランドの学生ビザには、2つの特徴があります。
まず学生ビザは留学前に日本で申請する必要がなく、現地に到着してから手続きをします。
学生ビザが取得できる多くの国では事前に申請が必要なため、めずらしいですよね。
事前に日本で学校を決める必要がなく、現地で通学先を探すことも可能です。
加えて学生ビザでも就労が認められており、通学中は週に20時間、休暇中はフルタイムで働くことが許可されています。
留学費用が心もとない場合、現地でアルバイトをしながら滞在することも可能です。
学生ビザでアイルランドに滞在できる期間は、留学する学校の種類によって違います。下記の表にまとめました。
種類 | 期間 |
---|---|
語学留学 | 25週間以上の通学期間があるならば、8ヶ月(6ヶ月の通学+2ヶ月のホリデー)の滞在が可能。延長は2回まで認められており、最長で24ヶ月の滞在が認められている。 |
大学・大学院 | 最初に1年のビザが付与され、その後は1年ごとに更新。コース終了とともに期限となり、終了日から1週間ほどの滞在は可能。基本的に帰国の準備が整ったらすぐ出国する。 |
ちなみに学生ビザで一度出国した後に、すぐ無査証入国で戻ることはあまり認められません。
コース終了後すぐに戻りたい場合は、再び学生ビザを申請して入国することをおすすめします。
学生ビザの場合、必ずしも事前に準備が必要な訳ではありません。まずは滞在先だけ決めて無査証で入国し、その後アイルランド国内で申請をすれば大丈夫です。
ただし入国にあたって、入学許可証などを持っている方がスムーズに入国できることもあります。
入国に手間がかかると現地で学校を探すこともできないため、事前に学校を決めておくのがおすすめです。
そして入学許可証など書類を準備して渡航するのがもっとも安心です。
1ヶ月以上前には手配しておくようにしましょう。
学生ビザを申請するには、以下の条件を満たす必要があります。
種類 | 条件 |
---|---|
語学留学 | 政府が認めている学校でフルタイム(15時間以上)の授業を受けること |
大学・大学院 | 政府が認定している学校で1年以上、フルタイム(週15時間以上)で授業を受けること |
共通の条件 | 留学期間をカバーできる海外留学保険に加入していること、十分な生活費として3,000EUR(399,000円)を用意していること |
学校を事前に決める必要はありませんが、申請時に上記を満たす学校に入学することを証明できるようにしておいてください。
入国審査で1ヶ月または3ヶ月のビザが発行されます。そのビザが有効な間に必要書類を持ってイミグレーションオフィスに行きましょう。
その後必要書類などを申請し、外国人登録(GNIB)をすれば、長期で活用できる学生ビザの申請が完了します。
アイルランドの学生ビザ申請には以下の書類が必要です。
申請 | 必要書類 |
---|---|
入国時の学生ビザの捺印 | ・パスポート ・入学許可証 ・学費の支払証明書 ・滞在費証明(現金または英文預金残高証明書など) ・出国の航空券 |
GNIB(外国人登録) | ・パスポート ・入学許可証 ・住所証明 ・銀行口座開設、残高証明3,000EUR(399,000円) ・保険加入証明 ・申請料 300EUR(39,900円) |
入国時の書類は必須ではありませんが、入学許可証や残高証明書がないと入国やビザ発行が認められないこともあります。
なるべくスムーズに入国・手続きできるように、用意できるものは手配しておきましょう。
申請費用は300EUR(39,900円)です(※4)。入国後1ヶ月以内に行うGNIB(外国人登録)の際に支払う形となります。
アイルランドでは学生ビザでの就労が認められています。
ただしフルタイムで学校へ通っている期間とホリデー期間で働ける時間が異なります。
さらに語学学校の留学生か、大学生かで条件が変わるため、注意してください。
時期 | 就労可能時間 |
---|---|
フルタイム時 | 最大週に20時間まで |
ホリデー中 | 最大週に40時間まで |
アルバイトをする場合は上記の時間を守りましょう。
photo by: Aleksandrs Muiznieks / Shutterstock.com
アイルランドは日本とワーキングホリデー協定を結んでいることから、ワーキングホリデーとして滞在することもできます。
そもそもワーキングホリデーとは、協定を結んだ国で観光や就学、就労など自由に滞在することを許可する制度であり、一般的には1年の留学が認められています。
国によってはそもそも2年滞在できる、延長によって2〜3年留学することも可能です。
アイルランドも最大1年までワーキングホリデービザで滞在することができますが、人数に制限が設けられています。
さらにビザ発行は抽選となり、当選してからさらに書類手続きなどが必要です。
ワーキングホリデービザの発行人数は2021年の場合、1年あたり800人が上限でした(※5)。
またビザ申請は年に2回までと決められているため、申請時期をしっかり確認した上で手続きを進める必要があります。
アイルランドの他のビザや他国のワーキングホリデービザと申請ステップが異なるため、公式の情報をしっかりとチェックしましょう。
ワーキングホリデーの有効期限は最長1年で、ビザの延長は認められていません。
また無事に入国しても現地で外国人登録が必要となります。登録を忘れると滞在できない可能性もあるため、到着したらすぐにイミグレーションオフィスに向かいましょう。
アイルランドのワーキングホリデービザは申請期間が決まっており、年によって申請期間は異なります。
詳しくはアイルランド大使館のウェブサイトまたは一般社団法人ワーキング・ホリデー協会のアイルランドのページから確認してください。
ワーキングホリデービザの申請にあたって、以下の条件を満たしている必要があります。
・現在日本に居住している
・本来の目的として1年など一定期間アイルランドで休暇を過ごすことがある
・申請を受理するときに年齢が18歳以上30歳以下である
・扶養家族である配偶者を同伴しない
・有効なパスポートと帰国用航空券、または帰路の航空券を購入するのに十分な資金を保持している
・アイルランド滞在中の生活に必要な資金として50万円以上の預金があること
・これまでワーキングホリデープログラムでアイルランドに渡航した経験がない
・健康かつ犯罪歴がない
・滞在期間をカバーする医療保険や海外留学保険に加入している
【出典】駐日アイルランド大使館「アイルランド-日本 ワーキングホリデー・プログラム申請のご案内」(参照日:2022-2-8)
申請の年齢については、申請時点で30歳であれば問題ありません。入国のときに31歳になっていても、申請が完了していればワーキングホリデービザで渡航できます。
またパスポートは、滞在期間プラス6ヶ月の残存期間が求められます。足りない場合は先に新しいパスポートを作成してください。
他の国のように英語力を証明する書類は求められません。ただし先ほどもお伝えしたように、入国後に外国人登録(GNIB)が必要です。
早い内にイミグレーションオフィスに行き、手続きを済ませましょう。
アイルランドのワーキングホリデービザは抽選を経て、その後本申込みに入ります。抽選の段階では基本的にメールなどで手続きが進み、郵送による抽選エントリーは受け付けられていません(※6)。
まず抽選のためにアイルランド大使館のウェブページから申請書をダウンロードし、英語で必要事項を記入します。その後指定のメールアドレスへメールを送りましょう。
当選した場合、翌月の中旬までに結果がメールで送られます。
当選していた人は、必要書類を合同会社VFS JAPANに郵送します。
合同会社VFS JAPANとは、アイルランドのビザ申請受付を代行している合同会社です。
申請内容に問題がなければビザが発行されます。
必要書類はこの後紹介しますね。
必要書類は以下の通りです。
・申請許可のE-mailを印刷したもの
・申請書
・6ヶ月以内に撮影した写真2枚
・パスポート(原本とコピー)
・英文の履歴書
・英文の残高証明書
・英文の卒業証明書または英文在学証明書
・医療保険証券または付保証明の英文原本とA4コピー1枚
・航空券の原本とコピー(Eチケットや予約確認書も可能)
・補足申請フォームと申請料の振込控え
・自身の氏名と住所を記載した返信用レターパック510の封筒
【出典】駐日アイルランド大使館「アイルランド-日本 ワーキングホリデー・プログラム申請のご案内」(参照日:2022-2-8)
英文で提示しなければいけない書類もあるため、早めの準備を心がけましょう。
ちなみにパスポート、医療保険、航空券以外の書類は返却されないため、心配な場合はコピーを取っておくことをおすすめします。
申請費用は13,800円です。アイルランド大使館へ必要書類を送り、申請許可が下りた後は大使館からの案内に従って支払ってください。
入国後、現地で1ヶ月以内にGNIB(外国人登録)を済ませる必要があり、別途300EUR(48,000円)ほどかかります。必要書類は以下の通りです。
アイルランドに到着したら、早めにイミグレーションオフィスを訪れて手続きしてください。
今回は、アイルランド留学に活用できるビザについて解説しました。
アイルランドでは次の3つのビザを申請でき、それぞれ対象者や条件は下記の通りです。
アイルランドのビザの特徴はワーキングホリデー以外、事前申請が必要ないこと。書類など現地に到着してから申請すれば問題なく、留学前も余裕を持って準備できそうです。
対してワーキングホリデービザは抽選かつ書類の手続きなども必要です。条件などをしっかり確認して、確実に申請できるようにしておきましょう。
今回の記事を参考にしながら、アイルランド留学のビザ申請を少しずつ進めてみてください。
※1...Department of Justice「Immigration Service Delivery」(参照日:2022-2-8)
※2...Department of Justice「Entry for non-EU, non-EEA and non-Swiss nationals」(参照日:2022-2-8)
※3...Department of Justice「How to apply for long term study visa」(参照日:2022-2-8)
※3...An Garda Síochána「Introduction of a Fee for Certificates of Registration issued to non-EEA nationals 」(参照日:2022-2-8)
※4...在アイルランド日本国大使館「Introduction of Working Holiday Scheme between Japan and Ireland」(参照日:2022-2-8)
※6...駐日アイルランド大使館「アイルランド-日本 ワーキングホリデー・プログラム申請のご案内」(参照日:2022-2-8)
アイルランドが留学生に注目なワケ
アイルランドはイギリスと比べると物価が安く、ヨーロッパ生活を体験しながら近隣の国にも旅行したいという留学生におすすめ。日本人も少ないので、勉強にも集中できます。
アイルランド留学について見るアイルランド留学ガイド | |
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