アイルランド英語の特徴と訛り

最終更新日:2024/01/27

英語

アイルランドの英語は訛っている」と聞いたことがある方もいると思います。アイルランドの英語はアメリカ英語とは違い、日本人の私たちにとってはあまり馴染みのない英語ですよね。

こちらではアイルランド英語の特徴を歴史的背景からの解説と共に、「発音」や「訛り」についてアメリカ英語と比較しながら詳しくご紹介します。

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アイルランド英語の特徴

アイルランド英語の特徴

アイルランド英語は、イギリス英語がルーツとなっています。語彙や発音はイギリス英語に準じているそうですが、一部発音と表現方法は、もともとあったアイルランド語から派生しています。

なぜ、すでにあったアイルランド語ではなく、イギリス英語を使用するようになったのでしょうか?歴史的背景を参考に説明をしていきます。

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アイルランド英語の歴史的背景

もともとアイルランドでは「アイルランド語(ゲール語)」を母国語としていました。紀元前5世紀にアイルランド島にゲール人が移住してきたことがきっかけで、アイルランド語が普及したといわれています。

しかし、16世紀からのイギリスの植民地の支配により、アイルランド語の使用が禁止されてしまったのです。そのため、アイルランド語の代わりに「英語」を話すようになりました。これがきっかけでアイルランド語は徐々に衰退し、現在では「英語」が主流となっています。

ただ、一部の発音や表現方法はアイルランド語の影響を受けて残り、結果的にアメリカ英語とは若干違うアイルランド英語が誕生しました。

地域での違い

イギリスの影響で「英語」が主流となったアイルランドですが、「標準のアクセント」がないといわれており、各地域によってアクセントが違ってきます。

首都であるダブリンのアクセントは、あまり訛りを感じることはなく聞きやすいです。しかし、川を挟んで北と南の地域で若干アクセントが違います。

また、アイルランドの南部にあるコークは歌を歌っているように、流れるように話をするので、聞き取りにくいことが多いです。

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アイルランド英語とアメリカ英語の違い

アイルランド英語とアメリカ英語の違い

アイルランド英語とアメリカ英語の違いは、主に発音スピードが挙げられます。イギリス英語がルーツなので、イギリス英語と共有する部分もあるといわれています。

発音が違う

まず「発音」ですが、アイルランド英語は、アメリカの英語などに比べて、こもっているような発音が特徴です。特に母音の発音に特徴があります。

日本人のほとんどが「i」を「アイ」と発音しますよね。しかしアイルランド人は違います。例えば「I am a Irish」というフレーズ。

通常ならば「アイ アム ア アイリッシュ」と発音しますが、アイルランド人は「オイ アム ア オイリッシュ」と発音します。全般的に「i(アイ)」を「オイ」と発音する傾向があります。

また、「u」の発音も「ウ」と発音をするので、「bus」は「バス」ではなく「ブス」のような発音になってしまうこともあります。

そのため、アイルランドの首都である「Dublin」も「ダブリン」ではなく「ドゥブリン」になってしまいます。基本的にはスペルに沿って発音し、「カタカナ英語」のように聞こるので、日本人には聞こえやすいと感じることも多いです。

その他、「th」はもともとアイルランド英語にはない発音なので、代わりに「d」や「t」という発音になります。「three 」は「トリー」、「that 」「ダット」のように、「th(θ,ð )」の発音がないのが特徴です。

話すスピードが違う

アイルランド人はとにかく話すスピードが速いです。さらにスピードが速い上に話す量も多いです。ネイティブでも聞き返してしまうことがある程なので、はじめはゆっくり話してもらうようにお願いしてみましょう。

単語のスペルが違う

単語の「スペル」も違ってきます。例えば、アメリカ英語の場合、「center」と綴るところを、アイルランド英語の場合だと「centre」に変化します。

語尾が微妙に違うのがアイルランド英語の特徴です。スペルは基本的にイギリス英語と同じと考えていて問題ありません。以下参考です。

語尾の違い[アメリカ:er]と[アイルイランド(イギリス):re]

日本語 アメリカ英語 アイルランド英語(イギリス英語)
中央、センター center centre
映画館・劇場 theater theatre
リットル liter litre
メートル meter metre

アイルランド英語特有の表現について

発音やスピードの違いだけではなく、独特の表現があるのもアイルランド英語の面白さです。

アイルランドには「Yes」「No」に該当する単語がない

日本人は「Yes」と「No」がはっきりしていない、と海外からいわれることがありますが、実はアイルランド英語では「Yes」「No」に該当する単語がないのです。

そのため、質問をしても「Yes」「No」が入らず返事がきます。

例えば、
「Do you like beer? 」 の答えには「I do.」
「Can you play tennis?」の答えには「 I can.」
「Are you coming?」 の答え「I'm coming」

といった具合に「Yes」「No」が入りません。

アイルランド英語では「you」の複数形として「yous」や「ye」を使用します。こういった影響もあり、質問の動詞を繰り返して話すことで「Yes」「No」の代わりにしています。

アイルランド独自の「モノの表現」

アイルランド独自の表現

アメリカ英語とは違い、モノを表現する単語も違っています。例えばアメリカ英語ではスニーカーを表すのは「sneakers」ですが、アイルランド英語では「runners」です。さらにお手洗いを示す「a restroom」は「a loo」といいます。

語彙に特徴があるのは、もともとあったアイルランド語から派生して英語になったことが原因です。アイルランド語から借用したものやアイルランド語を語源としているため、アメリカ英語とは違う語彙が生まれました。

アメリカ英語に慣れている日本人の私たちにとっては、すぐに解読するには難しそうですね。以下参考です。

runners スポーツシューズ tackies とも。ちなみにイギリス英語では「 trainers」、アメリカ英語では 「sneakers」
Sláinte 乾杯! 「健康を祝して!」、「乾杯!」の意味の間投詞。アイルランド語からの借用
soft day 曇り、どんよりした天気 小雨や霧でかすんだ様子を表す。アイルランド語の Lá bog が語源
minerals ソフトドリンク mineral water から
sleeveen 信用できないずる賢い人間 アイルランド語の slíbhín が語源

まとめ

イギリスがルーツであるアイルランド英語は、アメリカ英語とは違い、アイルランド独自の文化が反映されて残っています。

「訛っているように感じる」という原因も、古くからの歴史や文化の名残があるからなんですよね。歴史的な背景や具体的な違いを知ることで、英語の奥深さが知れるのではないでしょうか?アイルランドへ行った際は、ぜひ言葉を注意深く聞いてみてください。

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アイルランド特有の単語について

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