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一般的にフィリピンへの留学は、数週間〜1カ月程度の短期留学をイメージされる人が多いかもしれません。
しかし、フィリピンは物価も安くて日本からのアクセスも良く、3カ月や半年以上の長期留学にも適している留学先です。
本記事では、「フィリピン長期留学はおすすめできるか?」という点や、留学期間に応じた英語力の変化、実際に留学した人の体験談などをまとめました。フィリピンで長期留学を考えている人は、ぜひ記事を読み進めてみてください。
[目次]
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ここでは、短期留学のイメージが強いフィリピンで、長期留学した場合にどのような効果があるかを解説します。
フィリピンの語学学校では、1人の生徒に1人の先生がつくマンツーマンレッスンが受けられます。先生が自分に合った勉強計画を立ててくれるので、効率的に英語力を向上できるでしょう。
マンツーマンレッスンでは、グループレッスンとは異なり、きめ細やかなサポートを受けられます。特に発音や会話力など、日本の学校教育では育まれにくい能力を集中的に強化することが可能です。
そのため、特に英語を話す経験が足りていない人や、英語の基礎が固まっていない人、初めて海外で滞在する人にフィリピン留学はおすすめです。
フィリピンでは、他の英語圏の国と比較して留学費用が安いです。50万人以上のユーザーの口コミから世界の生活情報を集計するNUMBEOでは、フィリピンは146カ国中で104位の物価指数を示しています(※1)。
日本からの渡航費も安く、フィリピンでは物価を抑えて生活できます。
フィリピン留学期間別の費用は下記ページで詳細をご確認ください。
【2024年版】期間別フィリピン語学留学の費用まとめ
異国の地での新しい生活は新鮮で刺激的である一方で、日々さまざまな問題や課題に直面することがあります。そうした問題や課題を乗り越えながら過ごすフィリピンでの生活は、自立心と問題解決能力を大いに向上させてくれるでしょう。
フィリピンに留学したら自身の身の回りのことを、すべて英語でこなさなければなりません。コミュニケーションに苦労しながらも、日常生活の中で発生するトラブルを解決する過程で、自信を深めて成長を実感できるはずです。
こうした経験は、学業や今後のキャリアにおいても、価値ある経験として役立ちます。
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スクールウィズでフィリピン留学を経験した6133人を対象に行った「英語力の伸びを感じる平均期間」の調査を元に、期間別でどれほど英語力が伸びたかをまとめました。英語力は個人の勉強時間や生活スタイルでも伸び率は大きく変わるので、あくまで参考として捉えるようにしてください。
ここでは留学前の語学レベルが「Lv.2:英単語や英文法が少しだけ分かる」「Lv.5:日常会話はスムーズにできる」の2つのパターンを例に解説していきます。
3カ月〜半年の留学では、以下の変化が期待できます。
留学前 | 留学後 | |
---|---|---|
初級レベル | Lv.2:英単語や英文法が少しだけ分かる | Lv.4:よく使う表現はスムーズに使える |
中級レベル | Lv.5:日常会話はスムーズにできる | Lv.6:限られた領域ならビジネスで使える |
「Lv.2:英単語や英文法が少しだけ分かる」人は、ぎこちないながらもある程度会話が成り立つくらいの英語力まで伸ばせるでしょう。「Lv.5:日常会話はスムーズにできる」英語力を持った人は、専門的なフレーズを覚えてビジネスでも一部活用できるほどの力を身につけられます。
半年以上の留学では、以下の変化が期待できます。
留学前 | 留学後 | |
---|---|---|
初級→中級レベル | Lv.2:英単語や英文法が少しだけ分かる | Lv.5:日常会話はスムーズにできる |
中級レベル | Lv.5:日常会話はスムーズにできる | Lv.7:会議への参加、プレゼンができる |
「Lv.2:英単語や英文法が少しだけ分かる」レベルの人は、日常で行う会話はスムーズにできるようになるでしょう。学校での先生や生徒との会話、スーパーでの買い物や家のトラブル時にオーナーと話す際に苦労することは、かなり少なくなっているはずです。
「Lv.5:日常会話はスムーズにできる」人は、英語での会議への参加やプレゼンができるところまでの成長が期待できます。ただし、成長が鈍化することも多く、英語を学びたての時よりも変化を実感できないかもしれません。
そうした状況でも、根気強く勉強を続けていくと、さらに上の「Lv.8:ネイティブと対等に交渉できる」「Lv.9:日常・ビジネスで自然に使える」レベルを狙えるでしょう。
現在の自分のレベルや、どれくらいの英語力をアップしたいかを確認したい人は、「留学計画早見表」をご覧ください。
留学計画早見表
ご自身の目的や英語を学んだ後に何をしたいかで、国と留学期間を選ぶようにしましょう。ここでは、フィリピンの長期留学がどんな人に向いているかを解説します。
フィリピンには多くの語学学校があり、TOEICやIELTS、TOEFLなど、英語の試験対策用のクラスが用意されています。就職や転職、資格取得で高いスコアの取得が必要な人にはフィリピンはおすすめできる留学先です。
フィリピンでは生の英語に触れながら、勉強を進められます。現地の語学学校での経験は、特にリスニングやリーディング、スピーキングの能力向上に役に立つことでしょう。
フィリピンの長期留学は、英語圏の国での大学進学やワーキングホリデービザを取得して現地で働くなど、2カ国留学の1カ国目として考えている人にもおすすめです。
英語力が足りないまま英語圏での留学を始めると、英語力不足のため、思うような進路や仕事につけないこともあります。まだ英語力に自信がない人は、まずはフィリピンで基礎を固めて着実に目標へ向かっていくのも、一つの選択肢となるでしょう。
フィリピンは日常会話レベル以上の英語力がある人には、おすすめできないことがあります。
なぜなら、フィリピンではタガログ語が第一言語であるため、英語圏の国と比較すると、日々の生活の中で触れられる実践的な機会が少ないからです。人口全体の9割が英語を話せるとされていますが、普段の生活ではタガログ語が話されています。
また、フィリピンと英語圏の国とでは英語の発音やアクセントが異なります。すでに英語圏で留学経験があったり、よりネイティブに近い英語が話したい人にとって、フィリピン留学は物足りなさを感じてしまう可能性があるでしょう。
フィリピンでは、アカデミックで高度な英語力を向上させる目的のコースは限られています。
すでに基礎的な英語力があってより高いレベルを目指す場合には、直接英語圏の大学や大学院のプログラムに参加する方が効果的です。この方法では高度な英語を勉強しつつ、専門的な知識も同時に得られます。また、ネイティブの環境で学ぶことで、アカデミックな表現や論文作成のスキルも身につけやすくなります。
将来的に海外でのキャリア構成を目指す方にとって、フィリピン長期留学は遠回りになってしまう可能性があることは覚えておきましょう。
ここでは、実際にフィリピン長期留学した人の体験談を4つ紹介します。フィリピンでどのような学校に通って生活を送っていたか、留学前と留学後の違い、事前に準備しておくことなどが書かれているので、ぜひ参考にしてみてください。
ニュージーランドでのワーキングホリデー前に、フィリピンのダバオで4カ月間の語学留学をした、大学生のR・Yさんはワーキングホリデーで英語圏の国で仕事に就けるかどうか不安があり、事前準備のためにフィリピン・ダバオに留学しました。
フィリピンでは「E&G」という学校に通い、1日4クラスのグループクラスと4クラスのマンツーマンのコースを専攻しました。在学中は英語力が伸びているか分からず、勉強の継続が辛くなることもありましたが、最終的にはTOEICスコアが350点から750点に改善し、英語を話す自信もついたようです。
その後、ニュージーランドへ渡ったR・Yさんはホテルの受付の仕事を経験した後にフィリピンへ戻り、通っていた語学学校E&Gのスチューデントマネージャーとして勤めています。
経験談の詳細はこちらをご覧ください。
ワーキングホリデーの出発前に英語力アップ!フィリピン・ダバオ「E&G」4カ月の語学留学【みんなの留学体験記】
21歳で大学3年時を修了後に1年休学し、フィリピンのターラックへ留学した、Yukiさんは大学でスペイン語を専攻していましたが、海外で英語の勉強をしてTOEICで良いスコアを取得したいという思いから、留学を決意しました。
留学前はフィリピンの治安を心配していましたが、滞在中は危険と思うようなことはまったくなかったようです。留学期間は8カ月ほどと比較的長く、成績が伸び悩んだ時は何度もありましたが、リフレッシュを取り入れながら勉強を重ね、最終的に日常会話なら問題ないレベルまで英語力がアップしました。
また、留学後に受けたTOEICでは800点を取得しています。
留学体験記の詳細はこちらをご覧ください。
フィリピン・ターラック「MMBS」Yukiさん(大学生・8カ月)
フィリピンのクラークに留学した、英樹さんは17歳の高校生で海外の大学入学を目指しており、高校1年生の時に体験したニューヨーク訪問をきっかけに、フィリピン留学を決意しました。
治安が良いという理由でクラークを選択し、語学学校は「GS(Global Standard)」に通います。在学中はエアコンで喉を痛めて病院に通ったこともありましたが、休日中は先生や生徒たちと一緒にショッピングなどを楽しみ、充実した生活を送ることができました。
英樹さんは、留学前には単語を勉強して、できるだけ語彙を増やしておくことをおすすめしています。
留学体験記の詳細はこちらをご覧ください。
フィリピン・クラーク「Global Standard」英樹さん(高校生・5カ月)
都内の大学を中退してフリーター生活を経験し、フィリピンの避暑地・バギオに留学した、ハルさんは留学当時20歳で、「日本以外の国を見て回りたい」という思いからフィリピン留学を決意しました。
留学先は語学学校の「HELP マーティンス校」を選びました。留学中は食事が口に合うか、他国の生徒と共同生活を送れるか不安に思っていましたが、特に大きな問題はありませんでした。
ハルさんはフィリピン留学後にワーキングホリデービザを取得してカナダへ行き、その後はホワイトホースという都市で永住権取得を目指しています。
バギオでの留学体験の詳細はこちらをご覧ください。
フィリピン・バギオ「HELP マーティンス校」ハルさん(6カ月)
ここでは、フィリピンの長期留学でおすすめの都市を3つピックアップしました。都市の特徴に加えどんな人におすすめなのか、またデメリットや注意点もあわせて紹介します。
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セブはフィリピン留学の代表的な都市で、美しいビーチや豊かな自然環境が特徴です。セブには多くの語学学校があり、マンツーマンレッスンで集中して勉強に取り組めることが魅力です。
また物価も安く、学生が生活しやすい環境が整っています。観光地としても有名で、週末にはリフレッシュする場所がたくさんあります。学習とレジャーのバランスが取れていて、初めて海外留学をする人にもおすすめです。
セブ島留学情報の詳細はこちら
セブ島留学
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バギオは、標高約1,500メートルに位置する高原都市です。首都マニラからバスで6時間ほどの距離にあり、気候は涼しく避暑地として人気があり、治安も良く物価も他の都市よりも安めです。
バギオはフィリピンの「夏の都」とも呼ばれ、勉強に集中しやすい環境が整っています。自然豊かな環境に囲まれていて、落ち着いた雰囲気で学習を続けることができます。
バギオ留学の詳細はこちら
バギオ留学
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ドゥマゲッティは、フィリピン・ネグロス島に位置する都市で海に面した「大学生の街」として知られています。留学生が多く集まり、アカデミックな雰囲気が漂う中で英語を学べます。
語学学校の数はセブやバギオほど多くありませんが、質の高いマンツーマンレッスンが受けられるのが特徴です。生活コストも低く、リラックスした環境で学習に専念できます。また、周辺には美しいビーチやダイビングスポットがあり、勉強の合間に自然を楽しむこともできます。
ドゥマゲッティ留学の詳細はこちら
ドゥマゲッティ留学
フィリピンは日本から近い距離にあり、留学先として人気のある国です。インターネット上には語学学校や物価などさまざまな情報がありますが、古いまま残り続けていて、今はまったく参考にならないことも少なくありません。
スクールウィズには、留学問い合わせ7万人以上の実績があります。経験豊富なエージェントが、学校選びや最新の現地情報、保険の選び方や留学前の英語学習機会の提供など、総合的に留学をサポートします。
フィリピンへの長期留学を考えている人は、まずはLINEでの無料相談の利用がおすすめです。LINE相談を考えている人は、以下の記事に体験談があるので、ぜひ参考にしてみてください。
【体験談】スクールウィズのLINE相談ってどんなことができるの?実際の流れやできることなどをまとめてみた!
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ここでは、フィリピンの語学留学に3カ月以上行くケースを想定して、費用の目安を計算していきます。
こちらの記事も参考にしてください。
【2024年版】期間別フィリピン語学留学の費用まとめ
フィリピンに長期留学した場合の費用は3カ月:93.7万円、1年:295.4万円です。
ここでは、フィリピンで一般的な語学学校に通った場合の費用を想定して解説します。ただし、滞在する場所や専攻するコースによっても変わるため、あくまで目安として捉えるようにしてください。
学費の目安は3カ月:83.2万円、1年:266.4万円です。
3カ月 | 1年 | |
---|---|---|
授業料・宿泊費・食費 | 76.1万円 | 250.1万円 |
諸経費 | 7.1万円 | 16.3万円 |
フィリピンでは学費に授業料や宿泊費、食費が含まれますので、他国と費用を比較する際はその点に留意してください。学費は寮の部屋で個室を選択したり、専門的なコースを専攻すると割高になる傾向があります。
諸経費とは水道光熱費や教科書代、入学金、滞在先デポジットなどの費用です。これらは学校によって大きな違いはありません。
フィリピンでの滞在費(宿泊費)は、基本的に学費に含まれます。
フィリピンへの渡航費は時期によって変動しますが、およそ5万円を見ておくといいでしょう。
観光の閑散期となる10〜11月に渡航したり、LCCと呼ばれる格安航空会社を使うと、費用を節約できる場合があります。
食費も滞在費と同様に、基本的には学費に含まれます。
フィリピンの食費は比較的安く、外食時にローカルの食堂を利用した場合は数百円程度で、お腹いっぱい食べられます。
フィリピン渡航時の保険料は3カ月5.5万円、1年24万円を見ておきましょう。
フィリピンでは思いがけないことで病気になったり、交通事故に遭うと病院へ行かなければならないこともあります。海外の医療、保険制度は日本とは異なり、想定外に高い費用を請求されるケースも少なくありません。
そのためフィリピンに渡航する際は、海外保険に加入することをおすすめします。
ここでは、留学する前にやっておくべきことを2つ紹介します。事前準備を怠ると、留学の途中でモチベーションが続かなくなり、最悪の場合予定より早めに帰るケースもあります。
最後に「有意義な留学だった」といえるように、留学前までにしっかりと準備しておきましょう。
留学前には「SV」や「SVO」「SVC」などの簡単な文法は最低限覚えておきましょう。文法が頭に入っていないと、先生や留学生達との会話が続かず、英語を学ぶモチベーションが下がってしまうことがあります。
会話は相手とのキャッチボールであり、頭で考えている時間が長くなってしまうと途切れてしまいます。文法が理解できていると次に何を言うかが明確になり、文章を組み立てやすくなります。
これから留学する人は、単語だけではなく、文法もしっかり勉強することがおすすめです。
語学には、リーディングやリスニング、スピーキングなどを始めとした、膨大な学習分野があります。限られた留学期間ではすべてを学び切れないため、自分が何を目的としているかを明確にして、どの分野を伸ばすかを決めることが重要です。
目的が決まっていると、自分が次に何をすべきかが分かるようになります。途中で方向性を見失って時間を無駄に過ごしてしまった、といったことのないように、事前にしっかりと準備しておきましょう。
フィリピンの語学学校はマンツーマン指導を取り入れており、基礎から英語を学ぶのに適しています。長期留学で、じっくりと英語の基礎を固めたい人には適した国といえるでしょう。
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