みんなの留学体験記:フィリピン・バギオ「HELP マーティンス校」ハルさん(6ヶ月)

HELP マーティンス校に留学中の様子

こんにちは、スクールウィズ編集部です。留学生のリアルな留学事情に迫るこの企画「みんなの留学体験記」。今回はフィリピン、バギオに留学したハルさんにお伺いしました。

ハルさんは都内の大学を中退しフリーター生活を経て、フィリピン・バギオにあるHELP マーティンス校で約半年語学留学を経験されました。さらに同地で学生対応を主としたインターンとして2年間の滞在したのち、カナダ・ワーキングホリデービザを取得しバンクーバーへ。現在はホワイトホースにてカナダの文化に親しみつつ、永住権の取得を目指しているそうです。

そんなハルさんに留学中の様子はもちろん、留学前のこと、これからの進路についてまで色々と留学体験談をお伺いしていきます!

【留学プロフィール】

ペンネーム:ハルさん
性別:男性
留学時の年齢:20歳
留学した国:フィリピン
留学した地域:バギオ
留学先の学校:HELP マーティンス校
留学期間:2015/01/11 〜 2015/06/29

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まず留学前のことについて教えて欲しいです

そもそも留学を決めた理由は何だったのですか?

日本の外での暮らしや文化を学び、本当の自分の居場所を見つけたかった、というのが一番の理由だったと記憶しています。日本の外を見て回りたかったんです。

近しい親戚や家族で海外での長期滞在経験が豊富な人も居なかったのが、逆に自身の興味を駆り立てていました。

また高校までに英語を学校で習いながらも自由に使えていない現実と向き合っていく中で、いずれこの海外への関心も色褪せてしまうのではないか、と悩んでいる内に、当時大学2年生だった私は、気付くと大学の教務課で中退の手続きを終えていました。

留学先にHELP マーティンス校を選んだ理由は?

とにかく「学ぶ熱意のある人に囲まれよう」と考えていました。この1点に絞って留学エージェントの担当者さんと考えた結果、フィリピンにあるHELP英語学校に決めました。

学校のあるバギオは、小さくも10以上の大学があることから「学園都市」とも呼ばれる有名な街。さらにHELP マーティンス校はフィリピン内で最も古い英語学校の1つということで、大きな変化を生みそうな勢いを感じ、ふつふつと湧き出る興奮とともに選びました。

HELP マーティンス校での学習の前には、より留学を充実させるために、まず基礎をHELP ロンロン校で学び、転校試験を受ける流れをとりました。

留学前に悩んだこと・心配だったことはありますか?

食事と外国人との寮での共同生活が多少、不安でした。食事は韓国資本であることから、韓国の料理が頻繁に提供されていましたが、味付けが他の国籍の学生向けにもなっていたことと、フィリピンや日本、中国などの料理も多く提供されていたことなどもあり、むしろ美味しくいただけました。

またルームメイトとのトラブルは無かったように思います。ルームメイトはひと月ごとに変わることもあり、常に新鮮な気持ちで、さらに学内や週末を一緒に過ごす人の輪を広げることもできました。多国籍ゆえお互いに知りたいという関心から、深夜2時過ぎまで語り合うこともありました。

どの不安も現地のサポートと温かな出会いで杞憂に終わりました。

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HELP マーティンス校での留学生活ってどんな感じ!?

一言でいうと、HELP マーティンス校はどんな学校でしたか?

HELP マーティンス校に留学中の様子
写真真ん中がハルさん

自律と成果」、HELP マーティンス校での生活は、当時学生だった私にとってはとても厳しくも、結果を出した人たちが集まる緊張感が自分を押し上げていました。バギオ内の他校と比べても、多少細則が多いかもしれません。

どの学校で学ぼうと、実際は校則に縛られているのではなく、それを遵守しようとする学生自身が自分を律しています。マーティンス校ではそれがとても顕著であるがゆえに、数ヵ月後の卒業時にはすらすらと大勢の前でプレゼンテーションを行えるようになっていたり、TOEIC、TOEFL、IELTSといった試験で素晴らしい成績を叩き出すのだろうと思います。

気になる授業内容について

私は当初通常のESLコースを選択し、途中からIELTSコースに切り替えました。ESLで最も効果を感じたのは、3人体制のグループクラスでの毎日のプレゼンテーション。

当時は留学3ヶ月目、同じクラスの学生の滑らかな説明を聞いては、どうしてあんなに長い説明をまるで魔法の詠唱をするかのようにできるのかと首をかしげ、容赦の無い先生の手痛いフィードバックをもらい続けたのは、今となっては笑えますが、当時は心痛そのものでした。

聞き・話す力を大きく最初の3ヶ月間で伸ばした後に、4技能を広く伸ばしていけたのは、IELTSコースでの先生方との出会いのお陰でした。彼らはテクニックの教授、添削をしてくれるだけではなく、どうしたら自立した学習者になれるのかも学ばせてくれます。

学校周辺の環境や学校の施設について教えてください

残念ながらHELP マーティンス校は、学校施設は豊富ではありません。ジムやプールはありませんし、生活し学ぶ空間であるメインの校舎そのものも、他のHELPの2キャンパスと比べると劣っているでしょう。

しかしながら、学生時代に最も充実した日々を送れたのは間違いなくマーティンスであり、それは既にふれた在学生の緊張感と充実した教育レベルに加えて、バギオ中心街まで徒歩20分程度でアクセスできる立地にもあると思います。

フィリピン バギオの様子
フィリピン・バギオの様子

もちろんタクシーに乗り5分程度で移動することもできますが、眺めの良さと自然、立ち並ぶ多くのカフェやレストランを気軽に探索できたことは、気分転換し集中力を回復させるのに大いに役立ったと思っています。

休日はどんなことをして過ごしていたんですか?

とにかく語り合うこと。海や山へのハイキングにはあまり参加しませんでした。あまり駆り立てられなかったと言っても良いかもしれません。

実際は、外出可能な土日でさえ夕方まで勉強をして(今考えるとちょっと頭おかしいんじゃないかなと思えます 笑)、夜に仲の良い先生や学生とレストランやバーに行き、現地バギオの文化、他国の学生の考えや将来像などを、覚えたての言語で語り明かすことが何よりも面白かったのを、鮮明に覚えています。

真面目ぶっているわけでも何でもなく、相手の話を理解し、自分の話も理解されるその感覚が、とにかく新鮮だったのだろうと思います。今の私のコミュニケーションスタイルを確立する原点となりました。

HELP マーティンス校に留学中の様子

留学中辛かったことや大変だったことは?

想像していた以上には英語を使えるようにはならなかったこと、でしょうか。

今だから正直に話せますが、中盤の6週間ほど、部屋に引き篭もっていた時期がありました。IELTSコースに変更したての頃で、他のデキる学生と比較して落ち込んでいたのです。友人に顔を見せることも辛くなり、食事の頻度も減り、元気もなくなっていきました。

これをどうやって乗り越えたのか。それは高すぎる理想で自分が疲弊している事実を知ることでした。

理想から現実的な計画への移行、当時の自分ができることとできないことの正確な認識が、落ち込む必要などないと上を向かせてくれたように思います。

留学中一番印象に残っているエピソードを教えてください!

ああ、自分いま、話せてる!」と最初に実感した瞬間が、これまでの3年間の中でも飛行機雲のようにくっきりと印象に残っています。

それは留学してから第4週目初日の個別授業に、予定していた15分間のプレゼンの直前のことでした。今冷静に振り返れば、日本語で同じ意味の言葉を連ねている時と同じようなスピードと心地よさで話せているものだから、それに驚いてのことだったのだと思います。

その瞬間の体験をするまでには、毎朝、クラスが始まる1時間前に日の出の見える屋外のベンチに向かい、持参した文法書の例文とクラスのリーディング教材の数行を、50回ずつくらい音読して口を鍛えるというごく自然なことを繰り返していました。

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留学後のことについてお伺いします

今回の留学で英語力に何か変化はありましたか?

聞き話す能力は、英語圏内で会話を楽しみながら旅行するのに十分なほどに6ヶ月間で伸びました。在学中と卒業後にフィリピン国内、マレーシア、オーストラリア、韓国(空港は本当に通じる!笑)の旅を充実させられました。

留学前は英検準2級、英語圏出身の友人も居なかったのでコミュニケーションの経験は高校時代の一部の授業程度でした。また、読み書きがそもそも大嫌いだったのでいわゆる4技能全てにおいてダメダメだった状態からスタートしたと言えるでしょう。

語学以外の面も教えてください!

知識、経験不足による言葉にできない気持ちや人生の計画を、留学中のさまざまな出会いを通して具体的にしていくことができたことが一番かなと思います。

年齢的に自分よりも少し前を行く、20代中盤から30代のお兄さんやお姉さんとの対話を重ねることは、どのような楽しみや苦悩がこれからの人生で待っているのか、映画の予告編を見せてもらっているかのようで刺激的でした。

インターンを経験したことも、現在カナダでワーキングホリデーをしていることも、留学前には全く計画していなかったことでした。

留学前にやっておけばよかったと後悔したことは?

特に後悔は思い当たらないのですが、逆に良かったと思ったのは簡単な単語と文法の理解をしていたこと、6ヶ月という比較的長い滞在を決めたこと、退路を断ったことの3点だと思っています。

最後の逃げ道を無くしたというのは、既に大学も辞めていたことや職場も完全に離れていたことから、どんな形であれ次に繋がる結果を残そう、という圧力を自分に与えていたことですね。

半年後、TOEICは模擬試験で690点、IELTSは公式試験で平均5.5を取得することになったので、留学前の自分の英語力からしたら成功したとは言えるかもしれません。

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どんな人にHELP マーティンス校はおすすめ?

今の自分の人生に大きなインパクトを与えたい人や、自分の賢さに磨きをかけたいと貪欲な人向けの学校がHELPマーティンス校だと思います

既にお伝えしたように、施設においては不十分と感じるかもしれませんので、ご自身の目的が英語の運用能力の向上一点にあるならば、優秀な学生と10年前後の教授経験を誇るベテランの先生方に囲まれ、切磋琢磨できる環境を提供してくれるでしょう。

HELP マーティンス校に留学中の様子

学校生活のアドバイスは?

学内模擬試験や実力測定試験の利用を、自らしっかり活用していく必要があります。試験後に結果は配布されるシートからどれだけ成長したのか知ることはできますが、それを復習したり長期的に眺めて何に対策をしていくかなどのアドバイスは、公式には行っていないかと思います。

対話能力を抜群に伸ばした方や公式試験で結果を出した優秀な卒業生の共通点の1つに、常にそれを欠かさなかったことも含まれていると感じたので、出来不出来に向き合うことは何よりも、オススメします。

とはいえ、自立した学習者でいようと懸命であるならば、それは些細な点となってしまうようにも思います。

最後に、これから留学する人にメッセージをお願いします!

海外で言語を学ぶことは、忘れることのできない経験になるのは確かだと思います。

しかし厳しいことを言わせてもらえれば、留学をして外国語を身につけていることが日本人にとって特殊能力のようであったのは、明治時代までです。

これからは本当に自分のやりたいことのために必要だからその言語を学ぶ、という認識が一般化していくでしょう。ヨーロッパでサッカーを極めるプレイヤーもアメリカでアートを学ぶ学生も、情熱の火を消さないためにくべる薪の1つして言語の習得があるのではないでしょうか。

でも今ゴール地点が不明確でも、道中で見つかることもあります。そのおぼろげな気持ちを何よりも大切にしてあげて下さい


みなさんいかがでしたでしょうか?ここまで留学前から留学後のことまで、色々とお伺いしてきました。これから留学を考えている方はぜひ参考にしていただければと思います。

ハルさん、今回は留学体験をレポートしていただき本当にありがとうございました!

ハルさんが留学していた語学学校の詳細は以下から↓↓

HELP マーティンス校
バギオ / フィリピン

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    この留学ブログを書いた人

    ハル

    ハル

    1994年生、東京都出身。都内の大学を中退しフリーター生活を経てフィリピン・バギオに6ヶ月間の英語留学をする。さらに同地で学生対応を主としたインターンとして2年間の滞在ののち、カナダ・ワーキングホリデービザを取得しバンクーバーへ。現在はより現地出身の人々が住まうホワイトホースにてよりカナダ人の文化に親しみつつ、永住権の取得を目指している。座右の銘は"Do more of what fires you up. (君の心に火を点けることをもっとやるんだ)"

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