
カナダのCo-op留学は、語学学習と現地就業経験を同時に積める魅力的な留学プログラムです。一方で、「Co-op留学は難しい」「思ったより大変だった」という声を耳にすることもあるかもしれません。
実際に、Co-op留学をするには審査を受け、「学生ビザ(Study Permit)」と「Co-op Work Permit」を取得する必要があります。また、語学学校やカレッジの学費に加えて生活費もかかるため、ビザ申請や費用面に不安を感じる方は多いでしょう。
そこで本記事では、Co-op留学の基本的な仕組みをイチから解説します。なぜ「難しい」と言われるのか、その理由と乗り越えるためのポイントも紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてください。

Co-op留学とは、カナダの教育機関で専門知識を学ぶ「座学」と、実際に現地企業で働く「就業実習(インターンシップ)」を組み合わせたプログラム。企業で就労するため、参加条件は高校卒業以上、IELTS(アカデミック)5.5〜6.5程度の英語力が求められます。
期間は1年〜1年半ほどのものが多く、プログラム前半で専門分野の知識や実践スキルを学び、後半では学んだ内容に関連する職場で就業経験を積みます。実務経験を得ることで、卒業後に活かせる実践力を身につけられる点が大きな特徴です。
学べる分野も幅広く、ビジネスマネジメントやホスピタリティ、ITなど、自身のキャリアプランに合わせて選択可能。語学留学とは異なり、学習と実務経験を同時に得られる点が、カナダのCo-op留学ならではの魅力といえるでしょう。
詳しくは以下の記事もあわせてご確認ください。
30歳を超えても働ける!Co-op留学(カナダで就学+就労体験できるプログラム)を徹底解説します

ワーキングホリデーとは異なり年齢制限がなく、語学留学よりもスキルベースの留学が叶う「Co-op留学」。社会人にとって魅力が多いCo-op留学ですが、なぜ「難しい」といわれるのでしょうか。その理由を8つ紹介します。
Co-op留学は、実技や座学でスキルアップすることを目的とした留学プログラム。「海外で生活してみたい」「異文化を体験したい」といった漠然とした動機だけで挑戦すると、想像以上の負担を感じることがあります。
異文化圏で学び、働くのは「楽」なことではありません。しかし、「現地就職の可能性を広げたい」「キャリアチェンジのために専門知識と英語力を身につけたい」など、留学後の目標が明確であれば、困難があっても乗り越えやすくなります。
ただし、理想の職種や働き方にこだわりすぎると、現実とのギャップに苦しむことも。現状に完璧を求めすぎず、「留学後にどうなりたいか」という将来像を具体的に考えておくことが重要です。
一般的な語学留学は、半年以上の長期にならない限りビザを申請する必要がありません。一方、Co-op留学では、就学期間が6か月未満であっても、就労許可(Co-op Work Permit)付きの学生ビザ(Study Permit)が必要です。
申請書類の準備や審査への対応など、渡航前の手続きが増えるため、「思ったより準備が大変だった」と感じる人も少なくありません。この手続きの複雑さが、Co-op留学のハードルを高く感じさせる理由のひとつといえるでしょう。

Co-op留学では、渡航後すぐに専門分野の授業を英語で受けます。そのため、英語力が不足していたり、専攻分野の基礎知識がまったくない状態で渡航したりすると、授業内容の理解にも苦労しやすくなります。
語学留学は英語力が乏しくても渡航できますが、Co-op留学を成功させるには、事前準備が必要不可欠。ベースとなる英語力だけでなく、学ぶ分野に関する専門英語も身につけておくと安心です。このような準備が必要な面も、ハードルが高いといわれる一因と考えられます。
Co-op留学ではインターンもプログラムに入っていますが、就職活動は現地の求職者と同じ土俵でおこなわなければなりません。
学校が履歴書の作成や面接対策をしてくれたり、インターン先を紹介してくれたりすることはあっても、実際に採用されるかは確約されていません。基本的には自分自身で求人に応募し、仕事を見つける必要があります。
「現地で働ける」と期待して渡航したものの、希望する職種のインターン先が見つからず、難しさを感じるケースもあるでしょう。ただし、仕事探しが難航したとしても、「異国の地で自分で仕事を獲得した」という経験は大きな財産になりますよ。
「海外企業でインターンシップができる」と聞くと、オフィスワークをイメージする人も多いでしょう。しかし、英語力や実務経験によっては、希望する職種で働くことが難しく、接客業やサービス業を選択するケースも少なくありません。
また、「留学経験がある=就職や転職に有利」とは一概にはいえません。重要なのは、留学中に何を学び、どのような成果を得たのか。「どう成長したのか」が評価に関わります。理想だけでなく、現実的なキャリア形成の視点を持つことが大切です。

「Co-op留学はキャリアチェンジを目指す人におすすめ」と紹介されていることもありますよね。しかし実際には、英語を使いながら専門分野を学び、さらに実務経験を積める期間は限られています。
英語力が乏しい状態で専門学校に通い、合計1〜2年の経験を積んだとしても、キャリアチェンジに繋げるのは、そう簡単ではありません。未経験分野への転職や現地就職につなげるには、十分な実績やスキルを身につける必要があります。短期間で理想のキャリアを手に入れようとせず、長期的な視点を持ちましょう。
Co-op留学は「仕事ができる」という点でワーキングホリデーと比較されることがあります。しかし、「ワーホリ」と「Co-op」の実態は大きく異なります。
ワーキングホリデーが「英語“を”学びながら、英語で働き、生活する」ことを目的とするのに対し、Co-op留学では、まず英語で専門知識を学ぶため、ワーキングホリデーよりハードルが高めです。
また、仕事はCo-op生専用の求人枠が用意されているわけではなく、現地の求職者と同じ条件で就職活動に臨む必要があります。さらに、有給の仕事が見つかる保証もないため、現地収入だけで生活費を補うことは難しく、学費や生活費の負担も大きくなりがちです。
一方、ワーキングホリデーには年齢制限がありますが、Co-op留学には原則として年齢制限がありません。30代以降のキャリア形成やキャリアチェンジの選択肢になり得る点は大きなメリットといえるでしょう。
Co-op留学では、就学期間と就労期間の割合に関するルールが定められており、一般的には就労期間がプログラム全体の50%を超えない範囲で設定されています。
規定された就労時間や実習期間を満たさなければ、卒業要件を満たせない可能性が。たとえ授業を修了していても、インターンシップを最後まで完了できなければ、卒業認定を取得できない場合があります。
きちんとプログラムを完走し、実績に繋げるためにも、計画的に就職活動と実習を進めることが重要です。

Co-op留学で多くの人が苦戦するのが仕事探し。実際に応募を始める前に、まずは欧米企業が採用時にどのような点を重視しているのかを理解しておくことが大切です。
欧米企業は日本の採用とは考え方が大きく異なります。その違いを知るだけでも、現地での就職活動をより現実的にイメージしやすくなるでしょう。そこで次は、Co-op留学生が特に意識したい採用時のポイントを紹介します。
欧米では、日本のような「新卒一括採用」の文化が一般的ではありません。採用時には、在学中に「その人が何を学び、どのような経験を積んできたのか」が重視される傾向にあります。
企業側は、入社後に一から育成するというよりも、「どのような形で組織に貢献できるか」を具体的に示せる人材を求めています。そのため、学校で学んだ内容だけでなく、アルバイトやボランティア、インターンシップなどを通じて身につけた経験やスキルも重要なアピール材料となります。
自分の経験を整理し、「私はこの経験を活かして、御社でこのように貢献できます」と説明できる準備をしておくことが重要。すぐにでも仕事先の一員として働ける人物像を印象づけられるように意識しましょう。
欧米の職場では、周囲と良好な人間関係を築くだけでなく、自分の考えや意見を明確に伝えるコミュニケーション能力が求められます。受け身の姿勢で指示を待つだけでは、仕事を任せてもらえなかったり、十分に評価されなかったりすることも少なくありません。
また、日本語では曖昧な表現や遠回しな伝え方が多い一方、英語圏では、自分の意見や考えを端的かつ明確に伝えることが重視されます。単に英語を話せるだけでなく、相手に自分の意思を正確に伝え、必要に応じて質問や提案ができるコミュニケーション力を身につけることが大切です。
日本では、入社後にOJTなどを通じて業務を教わりながら成長していく文化がありますが、海外では自ら考え行動できる人材が高く評価される傾向があります。
仕事を指示されるまで待つのではなく、自分から課題を見つけて行動したり、わからないことを積極的に質問したりする姿勢が必要です。また、失敗を恐れずに新しいことへ挑戦する姿勢も評価につながります。
完璧にできることよりも、「まずは挑戦してみる」というマインドを持ち、自ら成長の機会をつかみにいく積極性が、Co-op留学を成功させるための大きなポイントになるでしょう。

Co-op留学は、事前準備の質によって得られる経験や成果が大きく変わる留学スタイルです。「思っていたのと違った」「もっと準備しておけばよかった」と後悔しないためにも、渡航前からしっかりと対策を進めておくといいでしょう。
そこで最後に、Co-op留学で後悔しないために意識したい5つのポイントを紹介します。
Co-op留学を検討する際は、「現地で勉強も仕事もできそうだから」といった漠然とした理由だけで決断せず、目標を明確に持ちましょう。
「海外就職の可能性を広げたい」「キャリアチェンジのために実務経験を積みたい」など、目的が明確になるほど、留学中の行動にも一貫性が生まれます。また、目標を深掘りしていく過程で、Co-op留学ではなく、ワーキングホリデーや大学・大学院留学など、別の選択肢の方が適していると気づく場合もあるでしょう。
なぜCo-op留学を選ぶのか、留学後にどのようなキャリアを築きたいのかを具体的に整理しておくことが重要です。

Co-op留学など、カナダのカレッジに入学する場合はIELTS(アカデミック)5.5程度、大学プログラムでは平均6.5以上の英語力が求められることが一般的です。
また、現地就職で求められる英語力は業界や職種によって異なりますが、IELTS 6.5程度(英検準1級〜1級、TOEIC860点程度)がひとつの目安とされています。
ただし、これらのスコアを満たしていたとしても、実務に対応できるとは限りません。実際の職場では、同僚との雑談や報告・相談、お客様対応など、実践的なコミュニケーション能力が求められます。
試験対策だけでなく、英会話やディスカッションなど、アウトプットの機会を積極的に増やし、現場で使える英語力を身につけることが重要です。実際に話してみることで、「単語が出てこない」「言いたいことをうまく伝えられない」といった課題を把握し、改善につなげることができますよ。

現地での授業が始まる前に、英語・日本語それぞれで専門分野の知識を頭に入れておくと良いでしょう。
Co-op留学では、専門分野の授業を英語で受講することになるため、まったく知識のない状態で学び始めると苦労する可能性があります。もちろん、渡航前にすべてを英語でマスターしておく必要はありませんが、これから学ぶ内容について日本語で予習しておくだけでも、授業の理解度は大きく変わります。
専門用語や業界の基本知識、業務の流れなどを事前に把握しておくことも役立ちます。英語力に不安がある人ほど、専門知識を先に身につけておくことが、スムーズな学習につながるでしょう。
カナダをはじめとした海外の就職活動では、学歴だけでなく「どのような経験を積んできたか」が重視されます。これはCo-opのインターンシップ探しでも同様です。そのため、可能であれば事前に目標とする仕事の経験を積んでおくことをおすすめします。
必ずしも正社員やフルタイムでの就業経験が必要というわけではありません。アルバイトや短期インターン、ボランティア活動などでも十分。自分がどのような役割を担い、どのような成果を上げたのかを説明できれば、大きなアピール材料になります。
「接客経験がある」「チームでプロジェクトを進めた経験がある」といった実績は、現地で仕事を探す際の大きな武器になりますよ。
何事にも通じることですが、受け身では実りある留学生活を叶えるのは難しいもの。Co-op留学を成功させるためには、自ら行動する姿勢が欠かせません。
欧米では、授業中でも積極的に発言やディスカッションへの参加するなど、積極性そのものが評価されます。就職活動においても同様です。学校が提携企業を紹介してくれる場合があっても、それだけに頼っていると、希望する仕事に就けない可能性があります。
自分が学んでいる分野にはどのような企業があるのかを早い段階から調べ、求人情報を探したり、企業に直接問い合わせたりする姿勢が重要です。また、興味のある企業に対して、「現在募集しているポジションはありますか」と積極的にコンタクトを取ることで、思わぬチャンスにつながることもあります。
勇気が必要なことですが、待つのではなく、自ら機会をつかみにいく意識を持つことが、充実したCo-op留学生活への第一歩になりますよ。
Co-op留学は、語学学習だけでなく、専門知識の習得や現地での就業経験まで得られる実践型の留学方法。多くの経験ができる分、成功させるためには英語力をはじめ多くのことを求められるため、「難しい」と感じる人が少なくありません。
実際に、英語力や専門知識、就職活動への主体性など、さまざまなハードルがあることは事実です。しかし、自分がなぜ挑戦したいのかという目標を明確にした上で、十分な準備を行えば、その経験は大きな成長や将来のキャリアにつながる貴重な機会になるでしょう。
とはいえ、「自分にはCo-op留学が合っているのだろうか」「どのくらいの英語力が必要なのだろうか」など、Co-op留学に関して不安や疑問がある方もいますよね。そんな時は、一人で悩まず、まずは留学のプロに相談してみることをおすすめします。
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