こんにちは、School With編集部の三上です。
みなさんは仕事を抱える社会人が海外留学することに、どんな印象を持っていますか?
本当は留学してみたいけど仕事があるから諦めている、そもそも社会人になってから留学するなんて想像したこともない、そんな方も少なくないはず。仕事をしながら留学したり、会社を辞めて留学することはとても勇気がいることですよね。
実はSchool Withのメンバーには、社会人になってから休職したり、仕事を辞めてから留学したメンバーもいます。そこで今回は、社会人の留学事情を共有してもらうべく、School Withメンバーに留学体験を伺ってみました!
今回ご紹介するのは、現在School Withで広告運用などマーケティグ業務を勤める
成松美菜(なりまつ みな)さん。成松さんは新卒入社した会社を勤めてから4年半経った時、2ヶ月間休職してカナダのバンクーバーに語学留学しました。
成松 美菜(なりまつ みな)さん
神奈川県出身の1988年生まれ。新卒で大手インターネット広告代理店に入社。5年目の2015年の9月から休職、2ヶ月間カナダのバンクーバーに語学留学。現在はSchool Withで広告運用や、人と人と繋げることをモットーに、株式会社54やStartup Weekendなどでイベントオーガナイザーとしても活躍中。
私は物心がつく頃から、「いつか英語を話せるようになりたい!」と漠然とですが思っていました。私の父親は語学を学ぶことが好きで、英語を話せるんです。家族旅行で海外に行った際に英語でやりとりする父親を見て、英語を話すことに憧れはありました。
また大学生の時には、ゼミの研修で10日間ほどタイへ行ったことがあります。英語が話せない私は、現地の方に上手く自分の考えや思いを伝えることができませんでした。話を聞いていても英語ができなければ、なぜそれが面白いのか、なぜそれが好きなのか、表面的な部分しか理解することができません。
「もっと英語を話せたら、色々な人ともっと深くコミュニケーションを取れるのに。せっかくの機会なのに、なんてもったいないんだろう」と、すごくもどかしかったです。
留学することを強く意識するようになった出来事が、社会人5年目の時に起こりました。父方と母方の祖父が、2人ほぼ同時期に亡くなったんです。その時、人生は有限なんだと本当に痛感しましたね。
「自分が本当にやりたいことはなんだろう?」と、立ち止まって考えてみたんです。
私は海外に行くことや、人とコミュニケーションを取ることが大好きです。やっぱり英語を話せるようになって、色んな人とコミュニケーションを取れるようになるために留学したい!という気持ちに改めて気づきました。
当時は仕事がとても忙しく、自分を見つめ直す意味でも、もう留学するなら今しかないと。そこで当初は思い切って仕事を辞めて、1年間ワーキングホリデー(語学学校に留学できたり、現地企業などに就労できる制度)に行くことを考えていました。
仕事を辞めて、1年間ワーホリに行く旨を周りの人に相談すると、
「英語を学んだ先の目的が定まっていない状態で、20代の貴重な1年を留学に費やすのはもったいない」という人と、
「留学に行ってから価値観が変わったり、分かることもある。だからとりあえず行ってみるべき」
という2つの意見があり、どちらの意見も正しく思えました。
確かに私は「英語を話せるようになった後に具体的に何がしたいのか」という問いに対して、明確な答えがあるわけではありませんでした。それなのに貴重な1年間を、仕事を辞めてまで目的が明確でない留学に費やしていいのか?と自問する日々を過ごしていました。
留学は諦めたくない。一方で、勤め先も大好きな会社だったので、本当は会社も辞めたくはありませんでした。
そこで色々考えたところ、先が見えないまま仕事を辞めて1年間留学するより、2ヶ月間休職しためしに留学してみて、英語を学んだ先に自分が何を望んでいるのか、確かめてみようと思ったんです。
なぜ留学期間が2ヶ月だったのかと言えば、有給期間やシルバーウィークをフル活用して、休むことができる最長の期間だったからです。
会社を休むことにためらいはなかったですね。もともと会社を辞めて1年間留学に行くつもりだったので。幸いにも、会社には私の悩みを聞いてくれる先輩や同期がたくさんいて、「ためしに有給を使って留学に行ってみたい!」と言った私の背中を押してくれました。突拍子もない案でしたが、言ってみて良かったです。
また私は留学する1ヶ月前に、組織変更があり新チームのマネージャーを務めることになりました。チームのメンバーには留学期間を全力でサポートしてもらい、本当に感謝しています。
バンクーバーを一言で言えば、「自然と都会さが融合したとっても過ごしやすい街」です!!
もともと留学先は自然が多いところがいいなと思っていました。当時私は仕事で夜遅くまで働くことが多く、心が疲れていたんだと思います(笑)。
ですので、どうせ留学するなら自然が多いところで癒やされたい!と考えていましたね。だから漠然と自然が豊かなイメージがあった、カナダのバンクーバーに留学することを決めました。
バンクーバー市内はとてもコンパクトなので、歩いて観光することもできます。ちょっとバスに乗れば、豊かな自然に囲まれていることを実感できます。私は授業後に時間がある時はバンクーバー市内、週末にはちょっと遠出をして観光をしていました。
スタンレー・パーク
バンクーバー市内の図書館
カナディアン・ロッキー
こちらはロッキーマウンテン。バンクーバー市内からバスで10時間以上と、結構遠いのですが、雄大なカナダの大自然を感じ取ることができますよ。
私が語学留学していたのは、カナダのバンクーバーにあるユーロセンター(Eurocentres Vancouver)という語学学校です。
ユーロセンターでは授業は朝9時から、早い時だと14時前、選択科目の授業があって遅い時でも16時まで。それ以降はフリータイムでしたね。
1授業は50分ほどで、私は1日で全部で5コマ受けていました。授業はメインの先生が担当するものと、サブの先生が担当するものがあり、メインの先生は文法などをゲームをしながら楽しく教えてくれ、サブの先生は実際にその文法が使われているテキストで学ぶ、という授業構成でした。
カリキュラムは基本的に文法と構文を学ぶものが中心で、その中でも発音練習やグループワークが組み込まれていました。
選択科目も色々あって、イギリス英語やスピーキング、英語資格である「IELTS」対策の授業などがありましたね。
実際のグループレッスンで利用した教室
1クラスは、14人ほどの留学生と一緒でした。私の所属していたクラスは真ん中レベルのクラスで、日本人は2人。クラスメイトはサウジアラビアの人が多かったです。あとは南米のブラジルや中国、韓国など、世界各地から集まっているようです。
クラスメイトとの写真
授業中は必ず質問をするようにしていましたね。分からないことはちゃんと先生に聞いて、理解することが大切です。でないとグループレッスンでは自分が理解しないまま、どんどん授業が進んでしまうからです。
授業ではクラスメイトとペアワークを行うことも多いです。初めのころは自分の言いたいことを表現できなかったり、相手の言っていることを聞き取れなかったり、そもそも何をするのか把握できなかったりと、なかなか大変でしたね。ですが何度も繰り返し行うことで少しずつ慣れていくことができました。
2ヶ月間の留学で、ものすごく英語力が伸びた!という訳ではないのですが、留学前と比較して英語がスムーズに出てくるようになったり、ある程度英語に耳も慣れ、リスニングの力もついたように思います。
語学学校で開催されたハロウィンの様子
私は留学中の滞在先に、ホームステイを選びました。ステイ先からダウンタウンの中心地までは、電車に乗る必要がありましたが、家は駅から5分ほどと立地は良かったです。
ホームステイ先の部屋の様子
ステイ先の家族フィリピン人の夫婦で、娘2人、おばあちゃんの5人家族、それと猫が1匹。こちらの家庭ではホームステイは副業としてやっていて、ビジネスライクな印象を受けましたね。だからこそ留学生への対応に慣れていて、私としてはとても過ごしやすかったです。
ステイ先では、私を含めて留学生が常時3人いたこともあり、雰囲気はとてもにぎやかでした。21歳のタイ人、20歳の韓国人、そして27歳の私。韓国の子は現地の大学、タイの子は現地企業のインターンプログラムに参加していて、英語はペラペラ。
シェアメイト達と
毎週金曜日には、みんなでリビングに集まり、英語の映画を見ていましたね。私が理解できない箇所は、シェアメイトに教えてもらったりしていました。近くのショッピングモールに行く際にも、一緒に3人で腕を組んで出かけるなど、いつも3人で仲良くしていましたよ。
カナダから帰国後、2ヶ月ぶりに職場に行ってみると、数日間自分の仕事がなかったんです。初日はずっとメールの確認をしていて、社内ニートみたいなことになっていました。なので、新卒ぶりに「仕事ありませんか?」って社内で聞き周っていましたね(笑)。
しかし3日目を過ぎたあたりから大きなプロジェクトのメンバーに入ることになり、いきなり忙しくなってしまいました。 「バンクーバーで過ごしたあの穏やかな日々はどこに・・」と思いましたね。いきなり現実に引き戻されました。
実際にカナダに語学留学してみて感じたのは、英語はもちろんですが、英語以外のことを思いの他たくさん学ぶことができた!という点です。
私は忙しいことがすごい好きな性格です。友人からもそう言われていましたし、自分でもカナダに行くまでずっとそう思っていました。
バンクーバーに留学中は授業が早く終わり、午後は自由な時間も多くありました。ですので1人で町中を散歩したり、海辺にベンチとかもたくさんあるので、座ってぼーっとしてみたり。そういう時間がすごい幸せだなって(笑)。自分の人生についてこれからどうしようかな、と考えたりする時間がすごく幸せでした。
私って何にもしない時間も楽しめるんだ!と個人的には大きな発見でしたね(笑)。
また私は留学中に、自分はどんなことをしている時に幸せなのかを考える中で、自分が今後何をしていきたいのかが以前と比べて見えてきた気がします。
今後長期で留学に行くかどうかは、英語が本当に必要になった段階で、そういう選択肢を取ることもありかなと今では思っています。
長期の留学で得られるであろうことよりも、私が現在School Withで携わっていることの方が自分のやりたいことに近いと考え、納得して仕事に取り組めています。
人を許せるようになったのも、留学で大きく変わった部分かなと思っています。
留学に行くまでは、例えば誰かがミスをした時、口先では「全然だいじょうぶだよ~」と言いつつもどこかモヤッとしている自分がいて、そういう些細なことが気になる自分が嫌だなとずっと感じていました。
しかしカナダに留学に来ると、外国人は平気で集合時間や約束も守らないし、破っても平然としています。でもそれが文化というか、お国柄だったりします。だからそれが普通だし、怒ってもしょうがないんですよ。国が違えば文化も違うように、同じ日本人でも、育った環境が違えば、価値観が違うのも当然です。
とても当たり前ですが、カナダに来て自分や自分を取り巻く環境を客観視できたことで、自分が思った通りに人は動かないし、そこはもうしょうがないことだと、妙に腑に落ちたんですよね。自分と考え方などが異なっても、人を自然と許せたり、受け入れられるようになった気がします。
だから留学して価値観がすごい変わったなぁと思いますね。
私は会社に染まりがちな社会人だからこそ、海外へ留学するべきだと思います。
会社で仕事をしていると、ずっと同じ職場で、同じような人と関わって、とても閉じた空間にいる気がします。そうして徐々に会社に染まっていって、その世界が常識だと思いがちです。
だからこそ今いる自分の状況を客観的に見て、柔軟な考えをもつためにも、留学はとてもいい選択肢だと思っています。自分の理解や常識が及ばない世界へ行き、自分の考えを打ち破るために、社会人だからこそ、留学にいくべきです。
また私は社会人こそ、より有意義な時間を留学で過ごすことができると思っています。
学生は留学するにしても時間はたっぷりありますし、資金も両親から出してもらったり、費用を減額する制度があったりと、いろいろなサポートがあります。
しかし社会人は、仕事の面でも年齢の面でも留学する時間はかなり限られますし、留学費用も自分で稼いでいる場合がほとんどでしょう。そんな社会人だからこそ、集中して留学生活に励むことができるはずです。
留学が気になっている人なら、全員留学にチャレンジしてみて欲しいです。
休職して留学するなど、周囲の目が気になってなかなか踏み切れない方も多いかと思います。ですが、案外相談してみたら理解のある同僚や上司もいるかもしれないですし、また留学を補助する制度だってあるかもしれません。本当に留学してみたいのであれば、ぜひ行動してみてください。
留学に行った人はみんな留学っていいよと言うので、実際はどうなのって悩む方もたくさんいるかと思います。
ですが留学の良さは、実際に行ってみないと分からないし、感じ取れないです。実際に経験し、自分自身で判断して欲しいです。留学に行きたいけど行かなかったら、あの時留学していたら私の人生は変わっていたのかな、とずっとモヤモヤすることになってしまいます。
例え仕事を辞めて留学し、転職することになったとしても、死ぬことはありません。これまでは同じ会社でずっと働く選択肢しか見えなかったりしましたが、今はそれと同じくらい、他の働き方や生き方も多様になっています。そこにぜひ、留学する選択肢もあるってことに気づいて欲しいです。
成松さん、お話をありがとうございました!
最近では仕事で英語の必要性を感じたり、キャリアアップのために留学をする社会人の方も増えてきています。ですが時間もお金もかかる留学をすることは、とても大きな決断ですよね。
ぜひゆっくり考えて、それでも留学してみたい!と思うのであれば、ぜひチャレンジしてみてはどうでしょう。成松さんのように2ヶ月とは言わないまでも、1〜2週間など短期で勉強する分野を絞り、試しに留学してみるという選択肢も十分にありかなと思います。
School Withでは留学経験豊富なカウンセラーによる留学相談を受け付けています。少しでも留学で気になることがあれば、お気軽に問い合わせください!
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