こんにちは、アメリカのオレゴン州にある大学で留学中のHonokaです。
私はアメリカの大学に進学する前に、高校生の時、1年間ニュージーランドにある現地の高校へ留学しました。留学といえば大学生の時にするというイメージが強いですよね。なので高校で留学するというのは、あまり聞かないのではないでしょうか。
高校生だと、勉強や部活動があったり、両親に反対されたり、バイトをして稼げなかったり、なかなか留学するという選択肢を取ることは難しいことかと思います。ですがニュージーランドでの留学経験は、私にとってかけがえのない時間で、たくさんのことを学び、今のアメリカ生活でもとても役に立っています。
そこで今回は、私のニュージーランドでの高校留学体験をお話ししたいと思います!
高校留学を検討されてる方や、ニュージーランドでの留学がどのような感じか、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、ニュージーランド留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ニュージーランド留学
私が高校留学を決意した理由は、高校卒業後にアメリカの大学で留学を考えていたからです。そもそも留学に興味を持ったきっかけは海外ドラマでした。それは中学時代にまで遡ります。
私は中学生の頃から海外ドラマなどが好きでよく見ていたのですが、当初は英語でなんて言っているか全く理解できませんでした。中学で毎日英語を学んでいたのに、ネイティブの英語が聞き取れないというのが衝撃的で、「本物の英語を聞き取れるようになりたい」、「話せるようになりたい」と考えるようになっていました。
また私自身、将来心理カウンセラーになりたかったこともあり、中学の時の担任の先生が心理学を学びにアメリカ留学もありじゃないかとアドバイスをくれたのです。
とはいうものの、そもそも英語を話せない私が本当に1人で4年間もアメリカでやっていけるのか不安でいっぱいでした。
将来、大学留学をするかしないか悩んでいた時に、参加した私立高校フェアで私の母校となる高校に出会いました。私の母校では、高校2年次に1年間海外留学できるという魅力的なプログラムがあったんです。
家族と話し合いの結果、高校で1年間留学して、1人でも海外で大丈夫だと思えたら、アメリカの大学に進学しようと決めたのでした。
高校の留学プログラムでは、カナダとニュージーランドのどちらかを選ぶことができ、私はニュージーランド留学を決めました。アメリカ留学を将来的に考えていたのなら、なぜ似た英語を話すカナダの高校に留学しなかったの?と思いますよね。
これには2つ理由があります。
1つ目は、経済的な問題。当時の為替レートでは、ニュージーランド留学の方が安かったんです。私の家は母子家庭なので、なるべく母に経済的に迷惑をかけないニュージーランドを選びました。
2つ目は、文化や環境。将来的にアメリカに行くことを考えていたので、逆にアメリカでは味わえないようなところに行きたかったんです。そう考えたら、アメリカの文化に近いカナダよりも、ニュージーランド留学の方が魅力的でした。
私がニュージーランドに留学したのは、高校2年生の時でした。
人口よりも羊が多いと言われるニュージーランド。日本との時差は4時間とあまりありませんが、南半球にあることから季節は日本と正反対なのは有名ですよね。オーストラリアも同じです。
ニュージーランドは北島・南島と分かれていて、首都はウェリントンという南島にある街です。ただ、留学をする人が多いのは北島にあるオークランドのようです。
ニュージーランドの先住民はマオリ族といい、彼らの民謡舞踊であるハカの迫力はすごいです。また、ニュージーランド出身の人のことは、ニュージーランダーかKiwi(ニュージーランドに生息する飛べない鳥でキーウィ)と呼びます。
私がニュージーランドに着いて驚いたのは、街中を裸足で歩く人がいたこと。これは別に靴を買うお金がないくらい貧しいというわけではなく、そういう習慣なんです。みんながみんな裸足で歩いているというわけではありませんが、3日に1回の頻度で目にします(笑)。
ダニーデンの鉄道
私が1年間留学していたのは、留学生に人気の街「オークランド」ではなく、南島の「ダニーデン」という街でした。ダニーデンの人口は10万人と南島では2番目に大きい街で、オタゴ大学があることで人口の15%が学生なんです。学園都市とも言われています。
特徴的なのは、スコットランドの移民により開拓されたこともあり、スコットランドの文化を街並みに残していることです。
また、たまにスコットランドの文化であるタートルと言われるキルトのスカートを履いた男性達が、バグパイプを吹く姿を見ることができますよ。
学校近くの坂から見た街
私が通っていた高校は、坂の上にあるキリスト系の私立女子校。2〜3階建ての学校で、ガラス張りの教室が多く、晴れた日は外がよく見えとても綺麗でした。
中庭からみた高校
留学先の高校のカリキュラムのほとんどが、私が日本で通っている高校によって決められていました。
1日のスケジュールとしては、朝8時か8時半に学校が始まり、10時半くらいに30分ほどの中休憩が入ります。この中休憩はイギリスに留学した友達もあったと言っていたので、イギリス文化の名残なのかなと思っています。
12時になるとお昼休憩!かと思いきや、私の高校はキリスト系なので、高校内にある小さな教会で、全校集会ならぬお祈りの時間が始まります。
そのお祈りの時間が12時半に終わり、やっと1時間の昼休憩です。ほとんどの生徒がお弁当を持参し、学年ごとに決められた場所か好きなクラスルームで食べます。
お昼休憩の後、1時半から3時か4時くらいまで授業が続きます。
私の高校では、生徒が授業中にパソコンを使うのは普通なのです。図書館でパソコン(MacBook)の貸し出しを利用するか、持参のパソコンを持ってくるかでした。
高校に2〜3箇所、パソコンの受電器が10個ほど並んでいて、誰でもパソコンを充電できるようにもなっていました。学校でどれくらいパソコンを使うかわかりますよね。
また、授業の種類でユニークだなと思ったのが、自主勉強のクラスです。この時間では、どのクラスの予習・復習をしてもいいんです。ほとんどの生徒がドラマを見ていたりするのですが...。
私が通っていた学校は、生徒・先生は白人の方が多いです。学校がオークランドのように、多種多様の人種が集まる大都市ではなかったからなのか、アジア人に対して冷たい人も一部いました。ですが、優しい子はとても優しいので、よくランチに誘ってくれたり、遊びに行ったりしていましたよ!
先生達は私の英語力を配慮して、質問をしに行くととても優しく教えてくれました。私はニュージーランドの歴史の授業を取っていたのですが、授業中にわからないところをその歴史の先生かALS(留学生用の英語の授業)の先生聞くと優しく教えてくれるんです。本当にありがたかったですね。
ニュージーランドの英語は、イギリス英語寄りです。
なので、スペルは日本で学んだものと違う場合や、ニュージーランドでよく使われる単語がイギリス英語だったりします。例えば、color(アメリカ英語のスペル)はcolour(イギリス英語のスペル)。
ただアクセントはニュージーランダー(ニュージーランド人)独特のものがあります。またニュージーランドの先住民・マオリの人のアクセントもあります。そのアクセントをオーストラリアのものと同じ、と言うと怒られること間違いなしなので気をつけてくださいね。
歩いて家に帰った時の帰り道
留学中の1年間、私は70歳のホストファーザーと60歳のホストマザー、そして1匹の猫がいる家にホームステイをしていました。私以外にも香港からの留学生がいて、毎朝一緒に学校へバスで通っていました。
ホームステイ先での食事は3食付き。
朝食はパン、平日の昼食はサンドイッチをホストマザーが作ってくれ、そして晩御飯は、基本的にお米とその上におかずが乗っているというスタイルでした。
お米が出てきたからか、留学中に日本の食事を恋しいと思うことはあまりなかったですね。また毎晩、私か香港出身のホストシスターがテーブルのセッティングを手伝っていました。
いつも作っていたカップケーキ
休日の昼食は、基本的にカップケーキかスープにパンというセット。ホストマザーと一緒にカップケーキを作るのが定番でした。何故かカップケーキを一緒に作る役目は、私の高校の先輩の世代から受け継がれていたようです(笑)。
家の近くの風景
私のホストファミリーとの生活は最高でした。
まるで本当の娘のように接してくれました。
例えば私と香港出身のホストシスターが学校から帰ってくると、娘なんだから帰ってきたら、すぐにその日あったことを話してほしいと言うので、いつもなんでも話しに行きましたね。
また私の英語力を上げるために、毎晩ホストファーザーは2人で絵本を声に出して読むという時間を設けてくれ、本当にありがたかったです。このホストファミリーとたくさん話したおかげで、私の今の英語力があると思っていますし、今アメリカで勉強できるくらいの自信をくれたと思っています。
しかし、生活で1つ困ったことは、お風呂の時間制限でした。初めてホストファミリーに会った時に、お風呂は1人10分までと言われ、最初は本気で冗談だと思っていました。しかし、全く冗談ではなく、10分以上お風呂に入るとよく注意されてしまいました。
日本に帰国してからお風呂の所要時間の短さに、私の家族が驚いたことは言うまでもないです...(笑)。
たまにあまり面倒見の良くないホストファミリーにあたる人もいるみたいですが、私は今でも年に何回かスカイプをするくらい、関係が続いています。
私はこのニュージーランド留学を通して、「ただ生の英語を聞きたい、話せるようになりたい」と思っていた私から、「もっと英語を使って色々な国の人と話したい」と思う私に変わったと思います。
私の中で、英語はただの世界でよく使われる共通言語だったのが、それぞれバックグラウンド(出身国や、育ってきた環境など)が違う人と話せる、気持ちが通じ合えるツールになった気がします。
そう思わせてくれたのは、ニュージーランドで出会った、私の香港出身のホストシスターだったり、私のホストファミリーだったり、ニュージーランドの高校の友達だったり、ニュージーランドで出会えたみんなのおかげだと思っています。
またニュージーランドでの高校の授業で、初めて英語で何かを学ぶという経験をし、確かに最初は英語自体出来なかったので授業についていくだけでも大変でしたが、最後にはそれが楽しくなっていました。
ニュージーランドの南島はまだまだ日本人留学生が少ないので、アメリカ・イギリス留学をお考えで、日本人の少ない留学先がいいなとお考えの方にはオススメの国ですよ!また、高校留学を検討されている方、これからニュージーランドで留学する予定の方も、ぜひスコットランドの文化が垣間見える、一味違った街・ダニーデンに一度訪れてみてくださいね。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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