社会人になってから、年末年始やGWなどを利用して留学したいと考えている人もいるかと思います。
その中でもオーストラリアは語学留学に加えておけいこ留学やTAFE留学など、留学方法の選択肢が豊富です。
社会人は帰国後のキャリアを考えて長期留学がおすすめですが、オーストラリアであればおけいこ留学など、1週間でも楽しめるプログラムも豊富。夏休みや年末年始に留学する社会人でもいろいろ体験できる魅力的な留学先です。
とはいえ、どんなプランにすれば良いのか、どれくらい費用がかかるのか、わからないこともたくさんありますよね。
そこで今回は、社会人の留学先にオーストラリアをおすすめする理由を始め、留学方法や留学費用など、詳しく解説します。
社会人留学でよくある不安にもお答えするので、留学すべきか、オーストラリアで良いのか悩んでいる社会人は参考にしてみてください。
具体的な社会人でのオーストラリア留学のプランの検討を進めるなら、留学カウンセラーが個別でご相談に乗るのでぜひ下のボタンよりLINEを登録し、ご相談にお進みください。
なお、オーストラリア留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
オーストラリア留学
※記事内ではオーストラリアドルをAUDと表記し、為替レートは2024年3月時点での情報を参照し、1AUD=98.74円で計算しています。
監修者
留学カウンセラー:小野 勢希
高校時代にニュージーランドに2年の長期留学、オーストラリアでは短期留学の経験あり。フィリピンでは30校以上を訪問。「2ヵ国留学」「ワーホリ」など、オセアニア圏の留学を得意としている。
[目次]
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オーストラリアはどの世代にも人気の留学先ですが、「学生ビザでも就労できる」「多国籍で交際交流がしやすい」といった点から社会人に特におすすめな国です。
多くの国で現地で働ける留学方法はありますが、そのほとんどがワーキングホリデービザに限られます。
しかしその中でもオーストラリアはワーホリビザに加え、学生ビザでも就労できる点が魅力です。学生ビザで留学した人は2週間に40時間まで就労が可能です(※2023年8月に、48時間から40時間に短縮)。
3カ月を超える留学であれば学生ビザで渡航するため、3カ月以上の語学留学では就労が許可されます。ワーホリは30歳以下の留学生に限られますが、学生ビザであれば30〜40代も就労経験が積めます。
現地でアルバイトをするには英語力が必須ですが、海外で働く経験が積めるのは大きな魅力です。
社会人の留学は帰国後の転職活動で活かせる経験があるほうが安心なため、幅広い留学方法で就労が認められるオーストラリアは社会人にこそおすすめです。
オーストラリアのビザ情報はこちらのページにもまとめています。
【2024年版】オーストラリア留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説
オーストラリアは移民の多い国で、多国籍な環境です。2021年の国勢調査では、オーストラリアの全人口の内29.1%の人が国外で生まれているという報告がありました(※1)。
国内にさまざまな文化や歴史的背景を持った人が生活しており、お互いの文化を認め合う雰囲気があります。街中にもチャイナやコリアン、イタリア、インドなど「〇〇タウン」と名の付くエリアがあり、その国の料理が食べられる飲食店や小売店が並ぶ環境です。
留学生も多く、語学学校ではアジアや中東、中南米など世界各国からの学生と一緒に勉強します。
街中や学校で異文化体験をしやすい環境があり、1つの国で複数の文化を経験できるのはオーストラリアのおすすめポイントです。
オーストラリアは都市の数が多い分、都会的な都市もあれば自然豊かな都市もあります。例えばシドニーやメルボルンはオフィス街などもある都会的な街並みが見られますが、パースやケアンズに行くと自然豊かな街並みに変わります。
オーストラリアはどの都市も街中に緑が多く、ひとつの都市にしか滞在しないとしても都会ながら自然豊かな一面も見ることが可能です。都会と自然のバランスが良く、リラックスして過ごせます。
都会的な利便性と自然豊かで穏やかな雰囲気、両方楽しめるのはオーストラリア留学の魅力です。仕事の合間の短期留学では、リフレッシュにもなるでしょう。
オーストラリア留学は幅広い留学方法を選べますが、社会人は今後のキャリアを考えて、英語力や専門スキルなど特定の能力が身に付く留学方法を選ぶのがおすすめ。ただ具体的な方法は年代によって異なるため、20代と30〜40代にわけておすすめの留学方法を紹介しますね。
20代には語学留学、またはワーキングホリデーがおすすめです。
もっとも一般的なのは、語学学校で英語を学ぶ語学留学です。多国籍で留学生が集まるオーストラリアでは、世界各国からのクラスメイトと交流しながら英語を学べます。
またオーストラリアの語学学校には、おけいこ留学という特定の習い事ができるコースもあります。ヨガやゴルフ、ネイル、バリスタなど、英語の授業に加えて気になる習い事の授業を受けられるプログラムです。
一般的な語学留学もおけいこ留学も、1週間から入学を受け付けています。英語力にあまり自信がない場合はまず語学留学を考えてみてください。
30歳以下であれば、ワーキングホリデーも選択できます。現地で就学はもちろん、就労や観光など1年間自由に過ごせる制度です。語学学校への通学は期間内で最大4カ月と制限はありますが、英語力を高めた上でアルバイトに挑戦できます(※2)。
すでに英語力がある人は、1年ずっとアルバイトに専念することも可能です。現地で働く経験をしたい20代には特におすすめの方法です。
30代や40代の留学は「仕事をどうするか?」という問題がつきまといます。
休暇を使った短期留学であれば問題ありませんが、長期留学となると仕事を辞める必要がある上に、特化したスキルや経験がないと帰国後の再就職のハードルも高くなります。
これまでの仕事経験でスキルが身に付いていれば大丈夫ですが、特にないという人は帰国後の転職活動に役立つスキルが身に付く留学方法を選ぶと安心です。
将来を見据えた留学プランとしてカレッジやTAFE留学、大学・大学院留学を紹介します。
オーストラリアにはカレッジまたはTAFEという、州立の職業訓練専門学校があります。専門スキルの習得に重きを置いているため、実践的な授業を中心に受けられることが特徴です。
調理や美容、経営、ビジネスなどさまざまな専門コースがあり、希望に合わせて選ぶことができます。入学時にIELTS5.5レベルの英語力は求められますが、身に付けたスキルが帰国後の転職活動に役立つ可能性もあります(※3)。
通学期間はコースにもよりますが、平均1〜2年。短いと半年で卒業できる学校もあります。長期留学になりますが、実践的な専門スキルを得たい人にはおすすめです。
オーストラリアの大学・大学院はレベルが高く、より専門的な研究をしたい人にはおすすめの環境です。大学院の入学には学士課程を修了している必要がありますが、日本の大学を卒業していれば受験できます。
ちなみに、オーストラリアの大学に筆記テストでの入試はありません。代わりに英語力といった入学要件があり、要件を満たしているかどうかで合否が判断されます。
コースによって求められる英語力は異なりますが、平均としてIELTS6.0くらいは必要です。
また30代や40代で1週間や1カ月など短期しか留学できない場合は、語学留学もおすすめです。語学学校に年齢制限はなく、最短1週間から入学可能。英語力を鍛えてからのほうがTAFEや大学院に合格する可能性も高くなります。
現在の英語力を確認して、語学留学から始めるか大学院留学にするか、じっくり考えましょう。
その他のオーストラリアの留学方法はこちらにまとめているので、参考にしてみてください。
オーストラリアへ留学する方法とは?語学留学や正規留学など留学パターン別に解説
留学で気になるのが費用です。オーストラリアは先進国の中では物価が安いとはいえ、高そうなイメージもありますよね。そこでオーストラリア留学でかかる費用を期間別に紹介します。
※今回はシドニーのラ リングア ランゲージスクールにあるReal World General English Four Skills 20時間/週に語学留学すると仮定します。
1週間〜6カ月の語学留学をした場合は、費用総額は次の通りです。
語学留学の費用を詳しく見てみましょう。
カテゴリ | 費用項目 | 1週間 | 2週間 | 1カ月 | 3カ月 | 6カ月 |
---|---|---|---|---|---|---|
学費 | 授業料 | 4万円 | 8万円 | 16万円 | 48.2万円 | 96.4万円 |
学校支払い諸費用 | 6.8万円 | 7万円 | 7.2万円 | 21.6万円 | 43.2万円 | |
渡航費 | 航空券購入費 | 10万円 | 10万円 | 10万円 | 10万円 | 10万円 |
海外旅行保険加入費 | 0.5万円 | 1万円 | 2万円 | 6万円 | 13万円 | |
ビザ関連費 | 0.2円 | 0.2円 | 0.2円 | 7.3万円 | 8.6万円 | |
現地生活費 | 滞在費 ※2食付きホームステイに滞在する場合 |
3.2万円 | 6.4万円 | 12.8万円 | 38.4万円 | 76.9万円 |
食費 ※自炊と週末は外食をする場合 |
1.5万円 | 3.1万円 | 6.2万円 | 18.8万円 | 37.7万円 | |
通信費 | 0.1万円 | 0.2万円 | 0.3万円 | 0.9万円 | 1.7万円 | |
交通費 | 0.4万円 | 0.8万円 | 1.6万円 | 4.9万円 | 9.9万円 | |
娯楽費 | 2万円 | 3万円 | 6万円 | 18万円 | 36万円 | |
雑費 | 0.5万円 | 1万円 | 2万円 | 6万円 | 12万円 | |
総額 | 29.2万円 | 40.7万円 | 64.3万円 | 180.1万円 | 345.4万円 |
あくまで目安であり、選ぶ学校や都市によって具体的な金額は変動することはご了承ください。
先ほどの費用内訳はあくまで目安ですが、もう少し安ければ……と考えた人もいるのではないでしょうか。
オーストラリア留学は次のことを意識すると、費用を抑えられます。
【短期留学の場合】
人気シーズンは特別料金を設定している語学学校もあります。またパースやケアンズなど地方エリアのほうが、物価が安くて留学費用を抑えやすいです。
【長期留学の場合】
長期留学は滞在費用と食費を節約すると、出費が抑えられます。アパートやホームステイよりシェアハウスを選ぶと安い傾向があるため、家探しのときは意識してみましょう。
その他費用を抑える方法や用意する方法はこちらにもまとめました。
【2024年版】期間別オーストラリア語学留学の費用まとめ
留学資金を調達する方法5つ。費用をおさえるコツも紹介
留学は滞在都市によっても留学生活が大きく変わります。
社会人の場合、次のような都市がおすすめです。
シドニーやメルボルンは都会的で便利な生活を好む、語学学校の数が多いほうが良い人、ゴールドコーストやパースは自然豊かで物価が抑えられる都市を希望する人に合います。
ただし個人の希望によっておすすめの都市は変わります。一概にこれが良いと断言することは難しく、また個人で決めるのもなかなか難しいポイントです。
不安な場合は留学エージェントに相談してみましょう。スクールウィズでは無料カウンセリングを受け付けており、オーストラリア留学に詳しい担当者があなたの希望に沿ってより良いプランを提案します。
留学の計画から手続きまでサポートしますので、気になる方はこちらのLINEからお気軽にご相談ください。
こちらのおすすめ都市も参考にしてみてください。
オーストラリア留学おすすめ人気都市ランキング
何度かお伝えした通り、社会人の留学はキャリアを中心に考えたほうが充実した留学生活になります。そこで留学準備の段階から意識しておきたいポイントをいくつか紹介します。
仕事を辞めて留学する社会人は、帰国後の転職活動で実務的なスキルや経験を求められる傾向にあります。
学生なら「新しい経験をするため」「自分の視野を広げるため」といった理由でも自己研鑽の一環として見てもらえる一方、社会人となるとキャリアと紐付けた留学理由を話せるほうが納得してもらいやすいです。
留学理由を仕事と関連させて話せたほうが面接での印象も良くなるため、事前に「留学して仕事にどんな良い影響があるか?」「そもそも自分はなぜ留学したいのか?」といった点を明確にしておきましょう。
「留学先で英語を勉強するのだから、今はわからなくても大丈夫」「留学すれば何とかなる」と考えている人もいるのではないでしょうか。
確かに語学学校に入学条件はなく、英語力ゼロでも留学はできますが、学校の授業はすべて英語です。ある程度わかったほうが現地の授業で覚えられることも増え、結果として同じ留学期間でも伸びる英語力に差が生まれます。
堅実にしっかりと英語力を伸ばしたい場合は、日本にいる内になるべく英語力を上げておくことをおすすめします。
目安は中学英語レベルです。英語の授業は日常会話がわかれば理解できることが多く、日常会話は中学レベルの英語だと言われています。
中学の単語帳や参考書を使って事前学習をしておきましょう。
留学にはまとまった費用が必要です。オーストラリア留学は現地で働けるとはいえ、仕事を見つけて働き始めるまでに時間がかかることも少なくありません。円安の影響も考え、事前に3〜6カ月は貯金だけで生活できるくらいの資金を準備しておきましょう。
長期留学であれば奨学金を活用できることもあります。おすすめの奨学金はこちらの記事にまとめました。
【社会人必見】留学に使える奨学金9選!返済不要や短期に利用できるものなど幅広く紹介します
また社会人の留学の不安についてはこちらで答えているので、参考にしてみてください。
30代社会人の留学ってどう?メリットやよくある悩み、体験談など紹介します
最後に、社会人のオーストラリア留学でよくある質問に答えます。
フィリピン留学のメリットは費用の安さとマンツーマンレッスンです。費用を抑えながら、短期間でも英語力を伸ばしたい場合はフィリピンのほうがおすすめです。
ただしフィリピンは日本人が多く、インフラも整っていない面があるのは人によって気になるところ。より多国籍で、都会的な環境を求める人にはオーストラリアが合っています。
また似ている国としてニュージーランドがよく挙げられますが、多国籍で物価が安い点はオーストラリアと同じです。ただしニュージーランドは国自体がコンパクトで、お店も18時には閉まるなど、やや田舎だと感じる点が異なります。
穏やかで過ごしやすく、国際的だけれど利便性は必須という人は、オーストラリアを留学先に選ぶことをおすすめします。
ある程度の期間渡航できるなら、どんな留学方法でも長期留学をおすすめします。特に社会人の留学は帰国後の転職やキャリアに影響を与えやすいため、長期留学でできるだけ英語力を伸ばす、専門分野を学んでおくといったプランが安心です。
しかし仕事を休職・退職することが難しい、いきなり仕事を辞めて留学するのは不安ですよね。その場合はまず1週間の短期留学を経験してみましょう。
1週間であれば年末年始やGWなど、長期休暇を使って留学できる期間です。今の仕事を続けながら海外留学を体験できますし、それで良いと感じてから長期留学を計画する形でも遅くありません。
期間はいきなり仕事を辞めて不安ではないか?という点で考えると決めやすいです。
留学に年齢は関係ありません。自分の取り組み方次第で、その効果は変わります。反対に10代や20代であっても現地で怠けてしまえば、留学の効果を実感できません。
授業の予習と復習をしっかりする、クラスメイトと積極的にコミュニケーションを取るなど、現地での姿勢が留学の効果を生みます。帰国後のキャリアや仕事が心配であれば、まずは短期の語学留学などを経験してみましょう。
年齢にとらわれず、新しいことにどんどん挑戦する姿勢があれば留学の効果は十分に感じられるはずです。
オーストラリア留学は自分で手配もできますが、プラン選びはしっかりと考えておく必要があります。しかしどの学校や都市が良いのか、短期と長期どちらが良いのか、自分で決めるのはなかなか難しいものです。
準備が進まない場合は、留学エージェントに相談してみましょう。エージェントは留学に必要な手続きを代行してくれる上に、あなたの希望をヒアリングした上で最適なプランを提案してくれます。
スクールウィズでも無料相談を受け付けており、留学経験のあるカウンセラーがあなたの希望をお伺いします。特にオーストラリアは都市が多く、滞在エリアで悩む人が多いです。それぞれの特徴を一緒に確認しながら、あなたに合う都市を見つけましょう。
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留学準備がなかなか進まない人こそ、お気軽にご利用くださいね!
社会人のオーストラリア留学は不安もあるかと思いますが、多国籍な環境で多様な文化に触れられること、学生ビザでもアルバイトできる点など、社会人におすすめの留学先です。
費用や仕事が不安であれば1週間の語学留学でも十分です。特にオーストラリアはおけいこ留学など、短期でも英語と習い事を楽しめる留学プランを選べます。
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※2...GO STUDY AUSTRALIA「WORKING HOLIDAY VISA」(参照日:2024-03-23)
※3...TAFE NSW international「English language requirements」(参照日:2024-03-23)
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