こんにちは。1年間ドイツに交換留学していた愛優です。
交換留学にはTOEICやTOEFLといった語学テストで一定のスコアの取得が求められます。私もそのスコア取得に向けて勉強していた一人です。
留学を検討していない方でも、大学や所属の学部によっては一定のスコアの取得が義務付けられているところもあるかもしれません。
ですが、実際にTOEIC試験を受けても、自分のスコアが一体どれくらいのレベルなのか分からない、クリアしなければならないスコアがあるけど、どれくらいのレベルなのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、TOEICのスコアごとのレベル感や、他の語学テストと比べたレベル感、それぞれの点数に向けた勉強法をご紹介していきます。
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最初にTOEICという試験がどのような試験で、またスコアの目安として受験者のスコアがどのように分布しているのかご紹介していきます。
TOEIC試験には「TOEIC Listening & Reading Test」というリスニング力やリーディング力を測る試験と、「TOEIC Speaking & Writing Tests」というスピーキング力とライティング力を測る試験の2つがあります。
一般的に「TOEIC試験」というと前者の「TOEIC Listening & Reading Test」を指し、ここでもこちらの試験についてご紹介していきます。
試験の内容はリスニング、リーディング各100問の合計200問で、それぞれ495点が満点となり、テスト全体を通しての満点は990点です。
またTOEIC試験には「公開テスト」と「IPテスト」の2種類があります。「公開テスト」は一般のテストで、個人で申し込みをして受験するものです。
一方の「IPテスト」は学校や会社といった団体で受験するもので、認定証が発行されません。
また、就職でTOEICスコアを求めている場合IPテストのスコアは受け付けていない場合もあるので気を付けてください。
実際にTOEIC試験を受けた人のスコア分布はどのようになっているのでしょうか。今回は2019年7月に行われた第242回公開テストの分布をご紹介します。
この時の平均スコアは、リスニングセクション321.9点、リーディングセクション259.6点、合計点581.5点でした。
500~650点の点数帯のスコアが最も多く、受験者の約30%がこの点数帯のスコアを獲得しています。
また、895点以上の高スコア獲得者は全体の3.5%ほどです。逆に145点までの低スコア獲得者は、問題がマークシート形式ということもあり全体の0.1%にも満たない程度にとどまりました。
この後スコア別にレベルや勉強法についてご紹介していくのですが、その際は~450点、450~600点、600~750点、750~850点、850~950点、950~990点というスコアで区切ってご紹介していきます。
ここからは実際に勉強をこれから始める方、またはテストを受けスコアが分かったけれども、ここからどうスコアを伸ばせばいいのか分からないという方のためにスコア別に解説をしていきます。
最初は450点までのスコアです。これまでなかなか英語学習に取り組んでこず苦手意識がある方も多いかもしれません。
英語で日常会話をするのにも少し困るレベルです。
簡単な文章や単語を使って自分の気持ちを伝えたり、初めて会った相手との出身地や趣味といった情報交換はできますが、早く話されたり複雑な表現を使われると意味が分からなくなることもあります。
まずは覚えている単語を増やすことからはじめましょう。難しい文法が文中に出てきても、単語の意味を知っていれば意味や伝えたいことを推測することができます。
英語に苦手意識を持っている方も少なくないと思いますので、まずは少しずつ英語に慣れることからはじめていきましょう。
このレベルのおすすめの勉強法は、とにかく英語と触れ合う機会を増やすことです。
1冊自分に合った単語帳を見つけ、それを毎日少しずつ覚えて行ったり、簡単な長文を1日1つ読んで行ったりと、毎日英語に触れて「英語」そのものに慣れることからスタートしていきましょう。
各スコア別の英語レベル、対策については下の記事でまとまっているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください。
TOEIC300点台ってやばい?500点まで上げる勉強法やおすすめの参考書を紹介
TOEIC400点ってどんなレベル?就活でアピールするには?
続いて450点~600点です。英語が苦手な方でTOEICを受験する方はまずはじめにこのレベルを目指しましょう。
長い文章や込み入った話題を話すのは難しいですが、簡単な話題や日常生活に即した話題であればあまり問題なく英語でのコミュニケーションが取れるレベルです。
英語への苦手意識はなくとも、TOEICの勉強方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。
TOEIC試験は2時間という長丁場です。問題形式は毎回同じものが使われているので、問題の傾向をつかんで自分のペースがつくれるとスコアアップが図れます。
英語学習を開始して間もない方は基礎的な単語力や基本的な文法力を確実に固めましょう。
基礎固めが十分にできている方は、過去問や練習問題をたくさん解いて自分なりの時間配分や取り組む問題の順番といったペースを作っていけると本番でも落ち着いて試験に取り組むことができます。
各スコア別の英語レベル、対策については下の記事でまとまっているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください。
TOEICで600点以上を取る勉強法まとめ!レベル解説からおすすめ参考書まで一挙解説
次に600~750点です。このあたりのレベルになると企業のグローバルな事業で必要としているスコアに近づいてきます。
600点~750点ほどスコアがとれる方になってくると、学校や会社といった自身のコミュニティー内の会話にはおおよそ困らなくなってきます。
また、身近に起こるトラブルも英語で対処できるほどの英語力が身についています。
TOEICスコアも後半になってくると、伸びていたスコアがなぜかぱたりと停滞する人も出てくるかと思います。
もしテストの際にまた最後まで問題に行きつかないという方は、解ける問題を確実に解いていくこと、戦略的にTOEIC試験に臨むことを視野に入れましょう。
600~750点のスコアの方は長文問題より文法問題でスコアが伸びることが多いです。長文読解の勉強を重ねるよりは、文法を確実に抑えていく勉強法がおすすめです。
基礎的な文法だけでなく、発展的な文法まで幅広く押さえることができれば更なる点数アップが望めます。
各スコア別の英語レベル、対策については下の記事でまとまっているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください。
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750~850点のスコアが取れる方は、世間的にも「英語ができる」と言われているレベルです。
大学の授業や仕事といった専門的な話題でも問題なく会話を進めることができます。
仕事の場面では会議や取引といった場面でも充分に英語でやり取りができる程度の英語力です。
このレベルになると自分なりの問題の解き進め方や、取り組む問題の順番が安定的に決まっている方が多いと思います。
それでもまだ問題が最後まで行きつかないという方は回答のスピードを上げていきましょう。スピードアップのポイントは長文を読むスピードを上げることです。
このスコア帯の方は文法はほとんど問題ありません。長文問題の勉強を増やしていきましょう。
長文を読む練習は過去問や練習問題に限った話ではなく、洋書を読んだり、海外の雑誌や新聞を読んだりと様々な方法で勉強ができます。
長文読解に苦手意識のある方は、まず自分の好きな分野に関する長文から読み始めて行くのも一つの方法です。
各スコア別の英語レベル、対策については下の記事でまとまっているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください。
TOEIC800点のレベルはどのくらい?達成するために知っておきたい勉強法まとめ
この点数が取れるようになってくると、満点近い点数も見えてきます。具体的に英語力やスコアアップのポイントをご紹介していきます。
900点前後のスコアを取得できる方は、一般的に「英語力上級者」と言われるレベルです。日常生活においてはもちろん、仕事においてもネイティブの人とのやりとりに困らないほどの高い英語力があります。
外資系の企業は入社するのにこの辺りのレベルが必要となっている会社が多いです。
スピードをさらに上げて全問解くだけでなく、確実に問題を解くこと、さらには最後に見直しをする時間を作れるように意識してみましょう。
「分からない問題」はかなり少ないと思うので、あとはいかにミスを減らすかです。
このレベルの方となると単語力においても文法力においても特に新しく勉強し直すことはないと思います。そこで勉強したいのがイディオムのような独特の言い回しの勉強です。
イディオムに関しては知らないと答えられない問題なので、知っているイディオムの数をとにかく増やしていくことを意識して勉強しましょう。
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最後はTOEIC試験において満点やそれに近い点数が取れるレベルです。
英語力に関してはほぼほぼネイティブに近いレベルです。
学術論文や仕事で使う専門的な書面といった高度な英語が使われている長い文章でも特に困ることなく理解することができます。
会話においても微妙なニュアンスをしっかりと伝えられるだけの英語力を有しています。
このレベルの方は新しく何かを始める必要はありませんが、英語はスポーツと同じでブランクが空けば忘れてしまいます。
長期間英語から離れずにいれば高い英語力を維持することも可能です。
満点近い方は文法やリスニング力といった能力にはほとんど差がなく、あと一歩足りてない部分は人それぞれまったく違うものになってきます。
ひたすら過去問や練習問題を解いて自己採点して間違った部分を見直して間違いを一つ一つつぶしていきましょう。
また、同時に培った英語力を維持することも大切です。英語のニュースを見たり、洋画を字幕なしで観たりといった楽しめる方法で英語から離れないように努力していきましょう。
各スコア別の英語レベル、対策については下の記事でまとまっているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください。
TOEIC990点の攻略法!TOEICで満点を取るために知っておきたい勉強法や参考書まとめ
実際にここまでTOEICスコアについてレベル別にご紹介してきましたが、実際にどの程度のレベルなのかピンと来ないという方もいると思います。そこで、学生時代に受験経験がある方も多いであろう英検とTOEICスコアを比べてみました。
まずは450点までのスコア、これは英検で言う3級の実力、中学卒業程度の英語力が必要となります。
続いて450~600点。このあたりのスコアをとった方は英検準2級程度の英語力があります。高校中級程度の英語力です。
600~750点のスコアをとった方は英検2級程度の実力があります。このレベルはおおよそ高校卒業程度の英語力があるとされています。
750~850点のスコアをとろうとなると、英検準1級程度の英語力が必要です。英検準1級は大学中級ほどの英語力と言われています。
次に850~950点。このあたりのスコアを取った方は英検1級程度の英語力があります。これは大学上級程度の英語力にあたります。
最後に950~990点。このあたりのスコアのレベルになると英検では測ることができません。1級以上の実力があると言えます。
今回はTOEIC試験をスコア分布や各スコアの特徴からご紹介していきました。
また目標スコアによって、押さえるべきポイントはもちろん勉強方法も大きく変わってきます。
目標を決めて勉強を始める前に、実際にTOEIC試験を受験してみたり、書店で過去問を購入して一度解いてみたりといった方法でまずは自分のレベルを知り、目標スコアに向けて徐々にレベルアップを図るのがおすすめです。
自身のレベルにあった勉強方法でTOEICスコアアップを目指してくださいね!
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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