オーストラリアの首都はキャンベラ!シドニーではない歴史的背景とは?
オーストラリアの都市といえば、オペラハウスやブルーマウンテンズがあるシドニーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
認知度が高いシドニーを「首都」と、つい勘違いしてしまう方は少なくありません。しかし実際のオーストラリアの首都は、シドニー南東部にあるキャンベラです。
キャンベラは日本人にとってあまり馴染みがなく、街の特徴や魅力を知る方は少ないといえます。今回は、そんなオーストラリアの首都キャンベラについて詳しくご紹介します。
なお、オーストラリアの基本情報については下のページでまとめているので、歴史やキャンベラ以外の都市についても知りたい方はチェックしてみてください。
オーストラリアとはどんな国?基本情報から国のイメージを簡単に紹介!
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オーストラリアの首都キャンベラとは
オーストラリアは6つの州と2つの準州を、広大な土地の中に抱えています。その国土面積は769万2,024㎢とされており、日本の約20倍の広さです。(※1、※2)
広い土地を有するオーストラリアですが、人口は2021年9月時点で2,575万人ほど。この数値は、日本の人口の6分の1程度でしかありません。(※1、※3)
オーストラリア内でもっとも人口が多い都市トップ3である下記の都市は、観光エリアとしても人気が高く、毎年世界中から多くの人が訪れています。
都市名 | 人口(※4) |
---|---|
シドニー | 529万7,089人 |
ブリズベン | 503万1,195人 |
シカゴ | 262万8,083人 |
キャンベラの特徴
都市名 | キャンベラ |
---|---|
州 | ニューサウスウェールズ州 |
州面積 | 2,358㎢(※5) |
人口 | 45万6,692人(※4) |
オーストラリアの首都キャンベラは人口ランキングでは第8位で、ニューサウスウェールズ州にある首都特別地域(Australian Capital Territory、略称: ACT)に属しています。
首都特別地域とは、1900年代に入ってから人口的に建設された都市のことを指します。アメリカの建築家バーリーグリフィンが街の建設デザインを手がけており、街には自然と近代的な魅力が詰まっています。
そんな首都キャンベラの象徴といえるのが、街の中央に位置するバーリー・グリフィン湖の存在です。美しい自然を体現するグリフィン湖が近代都市の真ん中にあり、キャンベラは自然と人工物が融合した街であることを、より強く印象づけます。
首都キャンベラの街並は湖の南北で大きく変化します。
たとえば、湖の北側には大学や商業施設が多くあります。若者が多いエリアで、賑やかな場所です。一方で南側には連邦議会議事堂や造幣局、国立美術館などがあります。首都の行政を担うエリアであるため、どこか厳かな雰囲気です。
南北で印象の違うキャンベラの街並みですが、キャンベラの都市全体を通して見れば、和やかでのんびりしたイメージです。
気候も穏やかで、夏であっても30度を越さない日も少なくありません。冬も最低気温がマイナスになる日は多くないことから、年間を通して快適に過ごせます。(※6)
なぜキャンベラが首都になったの?
キャンベラは1908年にオーストラリアの首都として誕生しました。しかしこの結果は、「妥協の産物」と言われることも少なくありません。
キャンベラが首都になるまで
当時、シドニーとメルボルンの間では、首都を巡る争いがありました。どちらも譲らず決着がつかないことから、両都市の間に新都市を建設する妥協案が生まれたとされています。
両都市が拳を下げたと同時に、キャンベラの建設計画がスタート。他のエリアとは違い、「首都」として人工的に建設されていることから、他の街にはない独特な雰囲気がキャンベラにはあります。
オーストラリアの主要都市
首都キャンベラ以外にも、オーストラリアには人気の都市がたくさんあります。
その中でも人口が多く世界的な知名度が高い、下記の5つの都市について詳細をご紹介します。
- ・シドニー
- ・メルボルン
- ・ブリスベン
- ・パース
- ・アデレード
シドニー
オーストラリアを象徴する都市であるシドニーは、ニューサウスウェウールズ州の州都です。オーストラリア大陸の南東に位置する街であり、オーストラリアのシンボルであるオペラハウスが存在します。
そんなシドニーの街並みは、オフィスビル群と自然豊かな環境が共存している、近代的なイメージです。
公園でのんびり過ごしていても視界の端には大きなビル群が立ち並び、オフィスビルの窓からは緑の景色が眺められます。市街地から車で30分も走れば海に出られるため、ビジネスパーソンはもちろん、世界中から観光客が集います。
シドニー観光をより実りのあるものにしたい方は、短期留学を同時におこなうのがおすすめです。シドニーの語学学校の中には、学習と観光を両立できる勉強スケジュールを提供している学校も多くあります。ぜひ、下記記事から気になる学校をピックアップしてみてください。
シドニーの語学学校一覧
メルボルン
メルボルンはビクトリア州の州都にあたります。オーストラリアの南側に位置し、のんびりした雰囲気が魅力の街です。
メルボルンの市街地の中心は都会的なイメージが強いですが、少し歩けばイギリス風の建物や庭園が目に飛び込んできます。別名「ガーデンシティ」という名が表す通り、文化的で豊かな景観が楽しめる街です。
また、メルボルンではテニスの全豪オープン戦や競馬、サーフィンの世界的カップも開催されます。スポーツで名の知れた都市でもあり、街の人々もスポーツへの関心が高い様子です。
メルボルンへの留学を検討している方は、下記記事にておすすめの語学学校をまとめています。留学は短期・中期滞在の手段として有効のため、ぜひ検討をしてみてください。
メルボルンの語学学校一覧
ブリスベン
ブリスベンはクイーンズランドの州です。オーストラリアの東側の中心に位置しています。
クイーンズランド州は別名「サンシャインステート(太陽の州)」と呼ばれており、年間を通して晴れの日が多く気温も温かい点が魅力です。暖かい地方ならではの穏やかでのんびりとした空気感があり、リゾート地としても高い人気を誇るエリアといえます。
また、街の中心にはブリスベン川が流れています。ビル群の間には公園や緑が多く建設されており、自然を身近に感じられる環境も、ブリスベンの特徴です。
そんなブリスベンには、観光に便利なエリアに語学学校が点在しています。ブリスベンでの滞在をより充実させるために、英語を学んでみてはいかがでしょうか。
ブリスベンの語学学校一覧
パース
パースはオーストラリアの西側、西オーストラリア州の州都です。オーストラリアらしい自然に触れられる街で、都心部にも緑が豊富に残されています。
パースの大きな魅力の1つといえるのが、街沿いに流れるスワン川です。スワン川はとても大きな川であるため、ウインドサーフィンやヨットを楽しむ人の姿も見られます。
街の中心でマリンアクティビティを楽しめるため、勉強や仕事と息抜きの切り替えがしやすい街といえるでしょう。
また、オーストラリアの西側に位置することから、パースではインド洋に沈むサンセットを堪能できます。東側のシドニーやブリスベンで見られるサンライズとは違い、海に沈む黄金の太陽は、訪れた人の心に深い感動を残します。
パースへの留学を希望する方は、下記の記事をチェックしてみてください。パースには歴史ある語学学校が点在するため、質の高い英語学習が実現できます。
パースの語学学校一覧
アデレード
アデレードは南オーストラリア州の州都です。「文化と芸術の都」と呼ばれることもあり、街には英国風の情緒豊かな雰囲気が漂っています。
そんなアデレードの大きな魅力は「コンパクトな街」であること。アデレードはオーストラリアの人口ランキング4位の街ですが、面積はその他の人口が多い都市に比べると小さめです。
そのため車で20分もあれば街全体を見て回れ、駅前には生活に必要な店舗がすべて揃っています。
また、車を30分走らせれば自然が豊かなエリアにも出られます。気軽にアウトドアアクティビティを楽しめ生活もしやすい点が、アデレードに人々が集まる理由かもしれません。
アデレードでは他国からの留学生にも多く出会えます。現地で国際交流を図りたい方は語学学校への入学がおすすめです。
アデレードの語学学校一覧
まとめ
オーストラリアの首都キャンベラは、シドニーやメルボルンと比べると、日本での知名度は高くありません。しかし人工的に建設されたキャンベラの独特な雰囲気は、訪れた人の心を掴みます。
シドニーを始めとする人口が多く有名な都市もおすすめですが、ぜひオーストラリアを訪れた際は、キャンベラにも足を運んでみてください。
オーストラリアの他の都市にはないキャンベラの空気感に触れることで、オーストラリアの魅力をより深堀できるでしょう。
また、下記記事ではオーストラリアの文化のより詳しい内容や、現地を訪れた際にぜひ食べて欲しい地元の食事をまとめています。オーストラリアへ渡航予定の方は、チェックをした上で旅の準備を進めてみてください。
オーストラリア文化の特徴とは?面白い文化や日本との違いを現地在住者が解説
オーストラリアに行ったら絶対に食べるべき地元の料理12選
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【参考文献一覧】
※1...外務省|オーストラリア基礎データ(参照日:2023年7月19日)
※2...外務省|日本の領土をめぐる情勢(参照日:2023年7月19日)
※3...総務省統計局|人口推計(令和5年(2023年)1月確定値、令和5年(2023年)6月概算値)(2023年6月20日公表)」(参照日:2023年7月19日)
※4...Australian Bureau of Statistics|Regional population(参照日:2023年7月19日)
※5...Australian Government|Area of Australia - States and Territories(参照日:2023年7月19日)
※6...Australian Government |Climate statistics for Australian locations(参照日:2023年7月19日)