ロンドンはイギリスの首都で、世界中から留学生やビジネスマン、観光客が集まる国際都市です。イギリス経済の中心地でもあり、留学して質の高い教育を受けた後に就職してキャリアを形成する道も期待できます。
一方でインターネット上では、物価が高いことや、天候が曇りがち、などマイナスな情報も見受けられます。「ロンドンに興味があるけど、留学先として選んで大丈夫かな……?」と案じている人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、ロンドンの基本情報や留学の種類、実際に経験した人の体験談などをまとめました。現在留学先としてロンドンを候補にしている人は、ぜひ記事を読んでみてください。
※記事内ではイギリス・ポンドをGBPと表記します。為替レートは2024年6月25日時点での情報を参照し、1GBP=206円で計算しています。
[目次]
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ロンドンは世界経済の中心地で活気があふれ、留学にも適した街です。世界有数の金融センターである「シティ・オブ・ロンドン」にはロンドン証券取引所やイングランド銀行などの金融機関が集い、市内にはナショナルギャラリーやバッキンガム宮殿など著名な観光地があります。
街には世界中から人々が集まり、国際的な雰囲気が漂います。歴史と現代が融合していて、古い建築物と最新の建物が共存しています。
日本からは飛行機で12〜13時間の距離にあり、時差は日本と比べてマイナス9時間(夏時間はマイナス8時間)です。時差が大きいので、家族や友人との連絡には注意が必要です。
ロンドンの歴史は古く、始まりは紀元前のローマ時代にまで遡ります。当時、ローマ人はこの地に「ロンディニウム」という都市を建設し、商業と行政の中心地として発展させました。そして18世紀から19世紀には産業革命が進み、ヴィクトリア朝時代にはロンドンは世界最大の都市となり、今も金融、文化、教育の中心地として発展を続けています。
ここでは留学先としてのロンドンの魅力や、メリットを詳しく紹介していきます。
ロンドンはイギリス英語の発祥地であり、語学を学ぶには最適な場所です。ネイティブが話す言葉は訛りも少なく、ロンドンで身につけた英語は世界中どの国に行ってもコミュニケーションが取りやすいことでしょう。
また、ロンドンは世界各国からの留学生が集まり、多文化が共存する都市です。異文化交流を通じて英語を使ったコミュニケーション能力を高めるとともに、グローバルな視野を養う経験が多く生まれます。留学を通じてさまざまな背景を持つ人々と交流する機会を持ち、実践的な英語力を磨くことができます。
ロンドンは、イギリスの伝統文化と歴史が色濃く感じられる都市であり、英語の学習を通じて文化体験を同時に楽しめる場所です。大英博物館やナショナルギャラリー、ウエストエンドの劇場など、世界的に有名な価値ある施設が多数存在します。
大英博物館は、古代から現代までの多様な歴史的遺産を無料で観覧できる博物館です。古代のエジプトで発掘されたロゼッタストーンや、セイウチの牙やクジラの歯を材料にしたルイス島のチェス駒などが展示されています。
ナショナルギャラリーにはヨーロッパの名画が数多く展示されており、ウエストエンドの劇場ではシェイクスピア劇や最新のミュージカルが楽しめます。これらの施設の訪問を通じて、古くから続くイギリスの歴史や文化を深く理解できるでしょう。
ロンドンでは、日常生活のなかで英語を使う機会が非常に多いです。公共交通機関の利用、ショッピング、レストランでの注文など、日常のあらゆる場面で英語が必要です。毎日英語を使い続けることで自然と英語力が向上するでしょう。
また、ネイティブスピーカーだけでなく、世界中から集まった留学生のさまざまなイントネーションや言葉の表現に触れ、国際的な英語力を習得する機会が増えます。
そして、世界の経済の中心地であるロンドンでは、英語を使いこなせるようになった後の選択肢も豊富にあります。金融、IT、教育を始めとした求人が多くあり、留学後の就職を目指す人にもおすすめできる都市です。
ロンドンでは語学学校に通う以外にもさまざまな留学の方法があります。ここでは、ロンドンで実現できる留学の種類を解説します。
語学学校は、短期で英語を集中的に学びたい人、英語のコミュニケーションを取る機会を持ちたい人、ビジネス英語や資格取得を目指す人、大学進学を考えている人など、幅広い人におすすめです。
ロンドンには多くの語学学校があり、質の高い教育を提供しています。世界各国からの留学生も多数在籍しており、日本人にとっても馴染みやすい環境が整っています。
語学学校は、短期・長期で自由に期間を選択できることが特徴です。数週間から数カ月の短期留学の場合は観光や文化体験と併せて学び、短期間で効果的に英語力を向上させることができます。
半年から1年以上の長期留学ではじっくりと英語力を磨けます。現地の生活や文化を深く学ぶことができ、卒業後に大学進学やキャリアアップを目指す人にもおすすめです。
イギリスの大学は基本的に3年制で、ロンドンには2024年の「THE世界大学ランキング」8位のインペリアル・カレッジ・ロンドン、22位のロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、(※1)など、世界的に評価の高い名門大学が数多くあります。これらの大学では幅広い専攻があり、研究施設やサポート体制も充実しています。
正規留学では基本的に3年間通うことになりますが、短期間を希望する人はサマースクールやカレッジで学ぶ方法があります。サマースクールとは夏休み期間に専門分野を学べるプログラム、カレッジとは一般的に2年間の課程で専門的なスキルや実践的な知識を身につけられる学校のことです。
カレッジの卒業後は、大学への編入も可能です。海外で仕事のキャリアをスタートさせたい人には魅力的な選択肢になるでしょう。
高校留学は、正規留学、交換留学、サマースクールの3つの選択肢があります。
ロンドンでの正規留学は、現地の高校に通いながら、英語力や学問的な知識を深めることができます。数週間程度から1年間程度の期間を選べ、早いうちから海外に出ることで異文化や歴史を学び、英語力や知識を向上できます。
交換留学とは、提携校同士で生徒がそれぞれ留学し合うプログラムです。現地にホームステイしてイギリスの日常生活を体験しながら生きた英語を学べます。
サマースクールでは、夏休み期間中に短期集中で学びます。英語力の向上が見込まれるとともに、将来的に大学への長期留学を目指す人には環境に触れる良いステップとなることでしょう。
ワーキングホリデーとは、主に18歳から30歳までの若者を対象としていて、現地の語学学校に通ったり、実際に仕事をして給料をもらうこともできる自由度の高い制度です。イギリスのワーキングホリデーのYMSビザ(Youth Mobility Scheme visa)は行ける期間が2年間と長く、2024年からは先着で6,000人までに発給(※2)されます。
ビザの受付が行われるのは、例年1月と7月の2回です。ただし以下の条件があるので、申し込み前には必ず確認しましょう。
詳しくは別記事でも解説しています。イギリスのワーキングホリデーに興味のある人は、ぜひ確認してみてください。
ワーキングホリデーはイギリスで決まり!費用や申請方法など詳しく解説
ここでは、実際にロンドンへ留学した人の体験談を紹介していきます。
3年間社会人として働いた後に退職し、半年間イギリスのロンドンで語学留学を経験したhiroeさん。
留学当初は「正しい英語を話さなければならない」と思って遠慮する気持ちもありましたが、間違いを恐れずにしゃべる外国人を見て、ミスを恐れないことが大事だと実感しました。
留学生活では、留学生同士でそれぞれの国の教育や経済について熱く語ったり、恋愛トークや仮装パーティをしたりなど、日本ではできない経験もたくさんできたようです。hiroeさんは留学では積極的にいろいろな人と話し、異なる文化に触れることが重要と伝えています。
留学から何を学んだ?6か月のロンドン語学留学を終えて変わったこと
イギリスで駐在員としてフルタイムの仕事をしながら、ロンドン唯一の夜間大学「ロンドン大学バークベック・カレッジ」に通った、まやさん。社会人留学の中でも珍しいパターンであり、仕事と勉強の両立しながらの生活を送っています。
まやさんは日本で4年、アメリカで2年半働いた後「会社の外に出て、自社目線から離れて仕事について考えることがよい機会になる」と考え、大学院での勉強を決意しました。
勤め先からの補助やサポートはありませんが、授業の内容が日々の業務にリンクするので学びが深まり、会社や日本人のつながり以外で友達ができることに充実感を感じているようです。
ロンドンでOL駐在員をしながら、大学院に通うという選択肢 | ロンドンOLの大学院生活#1
ロンドンは物価の高い都市であり、留学費用が気になっている人も多いのではないでしょうか。ここでは、ロンドンの語学学校に1カ月間留学した場合の費用を解説していきます。
【2024年版】期間別イギリス語学留学の費用まとめ
ロンドンへ1カ月間留学する際にかかる費用は約75〜80万円です。ただし、これは目安であり、留学のシーズンや授業のコース選択、ロンドンでの過ごし方などで大幅に変動する可能性があります。
ロンドンへ1カ月留学する学費の目安は約34.1万円です。内訳としては学校への授業料が26.1万円、支払い諸費用が8万円です。この授業料は週20時間程度の一般英語コースであり、専門的な分野や特別授業を受講する場合はさらに金額が上がります。
支払い諸費用には入学金や空港送迎費、ホームステイの手配料などが含まれます。自分で空港からロンドンへ移動したり、滞在先を手配したりすることで費用を抑えられます。
ロンドンへ1カ月留学する滞在費の目安は約21万円です。この費用は、語学学校に通える距離で1日2食付きのホームステイを想定しています。
滞在費は6月下旬〜8月下旬のピークシーズンや食事の有無、学生の年齢などの条件によっても変動します。
日本からロンドンまでの往復航空券の目安は約14万円です。ただし、利用する航空会社や渡航時期、乗り換えの有無などで大きく変動します。
航空券は2月頃が安く、8月頃に高くなる傾向にあります。
ロンドンでの1カ月間の食費は約4.1万円を見込んでおくといいでしょう。ホームステイで2食付きのプランに申し込む場合は、基本的にランチだけの負担となります。
自炊する場合、旬の果物や野菜は比較的安く手に入りますが、肉や魚は日本よりも高いことが多いです。
ロンドンでの1カ月間の保険料は約1.5万円です。
イギリスには、6カ月以上滞在する学生が健康付加保険料を支払うことで無料で医療サービスを受けられる「IHS」という制度がありますが、短期の場合は自身で加入することになります(※3)。
イギリスを含む海外では、医療費が予想外に高額になることがあるので、留学期間に応じて、旅行保険や海外留学保険の加入をおすすめします。
ロンドンは人気のある留学先であり、語学学校や物価に関することなどインターネット上には多くの情報があります。しかし、情報が古いままになっていることも少なくありません。
そのため、留学先に関する情報を収集する際は、最新の現地情報を知る留学エージェントの利用をおすすめします。スクールウィズでは問い合わせ6万人の実績があり、最適なプランをカウンセリングして、留学前からサポートを提供しています。
留学のご相談は、オンラインやLINEから受け付けています。LINE相談については、以下に体験記事を掲載しているので、気になる人はぜひ申し込み前に確認してみてください。
【体験談】スクールウィズの留学カウンセリングってどんなことができる?実際の流れをまとめてみた!
ここではロンドン留学時によくある質問と、それに対する回答を述べていきます。
ロンドンで語学学校を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
語学学校では、一般英語、ビジネス英語、IELTSやTOEFLなどの試験対策、大学進学準備などさまざまなカリキュラムが提供されています。ご自身の希望に合ったカリキュラムがあるかを確認するといいでしょう。
また、学費や日本人の割合も異なります。日本人の割合が多い場合、日本語での環境に甘んじてしまい英語を話す機会が減る可能性があるので注意しましょう。
ロンドン留学のデメリットは、生活費が高いことが挙げられます。特に家賃や交通費、食費などのコストは日本と比較しても高いです。予算に合わせて部屋の種類を選んだり、自炊をする必要があります。
また、これはイギリス全体にいえることですが、多くの時間が曇りや雨の日です。暖かく晴れた気候の地域出身の人は、慣れるまで時間がかかることがあります。
ロンドンは治安は悪くはありませんが、街を歩く時は注意が必要です。特に公共交通機関や観光地でのスリや窃盗、詐欺が多いです。また、夜間の外出時には一人よりも複数人で移動することが推奨されます。
外では貴重品を見せない、大金を持ち歩かない、夜間の移動を避けてなるべく多くの人と行動するなど、自分でできる防犯対策は行うようにしてください。
【2024年版】ロンドンの治安は大丈夫?現地のトラブル事例から危険な目に遭わないためのポイントまで紹介
ロンドンは留学先として世界的に人気があり、質の高い教育が受けられる都市です。世界中の優秀な学生が集う街での留学生活は、きっと忘れられない経験になることでしょう。
ロンドンへの留学情報を集める際は、留学エージェントのスクールウィズの利用がおすすめです。スクールウィズでは、留学を検討する人に対して最新の情報を提供させていただいています。公式サイトから無料で申し込みできるので、ぜひ活用してみてください。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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※1...Times Higher Education (THE)「World University Rankings 2024」(参照日:2024-6-25)
※2...GOV.UK「Visas and entry clearance」(参照日:2024-6-25)
※3...GOV.UK「immigration health surcharge (IHS) 」(参照日:2024-6-25)
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