海外を訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はロンドンの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり抑えておきましょう。
[目次]
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ロンドンは世界中から観光客が訪れる人気の街です。また、ヨーロッパ圏内でも移民が多い国と言われていて、さまざまな人種の人が集まっています。ちょっとした価値観の違いから生まれる対面でのトラブルもしばしばです。
ロンドンで多いのは観光客を狙った軽犯罪。スリや置き引きなどは、ロンドン市内の観光名所や人通りの多いストリート、広場で多発しています。レストランやお店によっては観光客に高額の料金を不正に要求してくるお店もあったりするようです。怪しげなお店や人には近づかないように気をつけましょう。
それでは実際に近年のロンドンの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪件数をお伝えいたします。
凶悪犯罪:殺人、性犯罪、強盗、暴行・傷害、ストーカー、ハラスメント
窃盗犯罪:侵入盗、非侵入盗、乗り物盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較はできませんが、一つ現地の治安イメージを持つ参考として捉えていただければと思います。
その上で、2021年にロンドンで発生した犯罪件数は下の通りです(※1)。
大ロンドン庁の発表に基づいて編集部が作成
大ロンドン庁の発表に基づいて編集部が作成
2021年、ロンドンでは窃盗犯罪の発生件数は減った一方で、凶悪犯罪の発生件数は増加しました。犯罪発生率の推移を見ると、近年増加傾向にあった窃盗犯罪が、2020年は新型コロナウイルスの蔓延に伴う外出自粛などもあり、発生率が低下していることが伺えます。
また、2020年の犯罪発生率を日本、イギリスの平均値と比べると下の通りです(※2、3)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
ロンドン | 3,029.8件 | 3,781件 |
イギリス平均 (スコットランド、北アイルランドを含まない) |
3,361.6件 | 2,091.3件 |
日本平均 | 48.6件 (ハラスメントを含めない) |
330.6件 |
ロンドンの犯罪率は日本平均と比べるとかなり犯罪率が高くなります。特に近年を暴行・傷害の増加に伴い凶悪犯罪の発生率は高まっているので、滞在中は身の回りに一層注意をする必要があります。
ここではロンドンで実際に発生している犯罪、トラブルについて紹介します。対策を練るにもまずはどんなトラブルが実際に起こっているかを知る必要があります。
観光客が多いロンドンでは、スリの被害が多発しています。この手のトラブルが多いのが、駅やショッピング施設などの人が多く集まる場所。
例えば、セルフリッジズなどのデパートが並ぶオックスフォードストリートは、スリの被害が多いことで知られています。また、衛兵交代式が開催されるバッキンガム宮殿の周辺もスリの被害が多い場所。
人混みに紛れてポケットやバッグから貴重品を抜き取る犯罪者がいるため、手荷物の管理には特に注意が必要です。
ロンドンの地下鉄では、女性が痴漢の被害に遭うケースが増えています。案内板などに気をとられていると、近寄ってきた痴漢に体や衣服を触られるケースもあるので、とくに女性は用心しておきたいところです。
窃盗や詐欺などの犯罪も、ロンドンでは横行しています。
ロンドンの場合、犯罪者が警官の恰好をしていることがあるので要注意。このような偽物の警官が、パスポートやキャッシュカードなどを持ち逃げするトラブルがロンドンでは後を絶ちません。
一見、警官に見える人から暗証番号などを聞かれたら用心しましょう。
大都会であるロンドンでは、傷害事件も頻繁に起きています。酔っ払いが多い夜の繫華街などはとくに治安が悪いため、注意が必要です。
ケンカや内輪のもめ事にまきこまれると、予想外のトラブルに遭う可能性もあります。
一部の地域では、レストランなどで観光客が店員から過剰請求をされるケースも見られます。請求書の金額がいつの間にか水増しされていた、などは、悪質なお店でよく見られるトラブルの一つです。
また、違法営業のタクシーを利用した場合も、このような過剰請求をされる可能性があります。
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、ロンドンに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
ロンドンでのスリの被害は、人が多い場所で頻発しています。そのため人混みでは、貴重品をすぐに抜き取れない場所に保管する、手から離さないなどの対策をとりましょう。
地下鉄などで痴漢の被害に遭わないためには、不自然な形で近寄ってくる相手に注意をしましょう。
痴漢は、背後などの見えないところから忍び寄るケースが多いです。地下鉄では時々後ろを振り返って、不審な人物がいないかどうかを確認しておいたほうがよいかもしれません。
警官を装った犯罪者がたびたび出没するのが、ロンドンの特徴。警官のような服装をしているとつい信用してしまいがちですが、相手が警察に見えてもロンドンではむやみに要求に応じてしまうのは禁物です。
本物の警官は、いきなりキャッシュカードの暗証番号を尋ねることはありません。パスポートを見せてほしいと言われても、すぐに応じずに警察署などで相談をしましょう。
ロンドンには、夜になると一気に治安が悪くなる地域があるため、同伴者がいる場合も夕方以降は慎重に行動しましょう。
日本にいるときの感覚で夜に1人で街に出かけるのは、ロンドンでは少し危険です。街中では酔っ払いのケンカなどもたびたび起こっていますので、巻き込まれると厄介なことになります。
過剰請求の被害を避けるためにも、ロンドンでは常に請求された金額を確認するようにしましょう。レストランの請求書はもちろん、タクシーを利用するときも、あらかじめ相場をチェックしておき、金額が妥当かどうかを判断するようにすれば安心です。
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ロンドンで万が一トラブルに巻きこまれたら、警察などにすぐに連絡しましょう。ロンドンの警察の電話番号は「999」。ちなみに、救急車を呼ぶときや火事の連絡をするときも「999」に電話をします。
また、パスポートなどに問題が生じた場合は、在英日本大使館にも相談しましょう。在英日本大使館の最寄り駅は、グリーンパーク駅とハイドパーク駅。大使館の建物はピカデリー通りに面しており、向かい側にはグリーンパークがあります。
在英国日本国大使館情報
受付時間 | 月~金曜 9:30~16:30(領事館) 月~金曜 9:30~18:00(大使館) |
---|---|
電話番号 | 020-7465-6565(領事館) 020-7465-6500(大使館) |
住所 | 101-104 Piccadilly London W1J 7JT |
ロンドンの中には、特に犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアがあります。ここでは3カ所紹介します。
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ブリクストンは、犯罪の発生率が多いエリアとして有名です。エリアには有名なクラブなどが点在しており、観光客から人気となっています。
しかしながら、こちらのブリクストンはロンドンでもとくに治安が悪く、危険な場所として知られています。タクシーを利用すれば比較的安全ですが、夜間に徒歩で向かうのはリスクが高いため、できるだけ避けたほうがよいでしょう。
photo by:Adel Newman / Shutterstock.com
ロンドンの新たな観光スポットであるザ・シャードやグローブ座の周辺は、偽警官が多く出没する地域です。このエリアは観光客が多いことから、警官を装ってパスポートなどを持ち去る犯罪が頻発している状況です。
制服らしき衣服を身につけた人に話しかけられても、ID番号などをしっかりと確認して本当の警官かどうかをチェックしてから対応をしましょう。警官だと思って道を尋ねたら、じつは偽警官だったということもあり得るので要注意。
道に迷いそうになったときには、警察署や公共施設などで相談するのがよい方法になるでしょう。
キングス・クロス駅の周辺には、日本人観光客が滞在するホテルも点在しており、歩く際にも油断してしまう人が多いかもしれません。しかし、こちらのエリアもロンドンの危険な地域の一つになっているので注意をしましょう。
特に気を付けたいのが、カレドニアンロードがある界隈です。このエリアの近くには、大英博物館などの有名なスポットもあります。
このような施設の場合、週末は夜まで開いていることが多いです。安全を最優先するときには、昼間の時間帯を選んで足を向けるのが賢明と言えます。
人気がなくなると犯罪も増えてくる可能性があるため、とくに女性は周囲が明るいうちに帰宅できるようにスケジュールを組みましょう。
いかがでしたでしょうか。
ロンドンでは、スリや痴漢などのトラブルが実際に発生しています。こういったトラブルに巻き込まれないためには人混みでは手荷物の管理を厳重にするや夜の一人歩きや外出を控えるなどの対策とる必要があります。
また、ロンドンの中でも特に治安面で注意が必要なエリアはブリクストンとサウス・ブロンクスです。
これからロンドンを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
※1...Greater London Authority「Trend-based population projections」(参照日:2022-08-26)
※2...Office for National Statistics「Crime in England and Wales: Appendix tables」(参照日:2022-08-26)
※3...警察庁「犯罪統計」(参照日:2022-08-26)
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