カルチャーショックの例7つ!留学でショックを受けないための対処法とは

カルチャーショック

こんにちは、カナダとフランスにワーホリ経験があるyukiです。

初めて海外に行く人や留学を予定している人は、「海外ではどんなカルチャーショックがある?」と気になるのではないでしょうか。

海外には「家の中でも土足で生活」「挨拶のハグやキス」など、日本人には馴染みがない文化がたくさん存在します。

予備知識なく文化の違いに直面すると、戸惑ったり悩んだりすることも少なくありません。しかし、事前にカルチャーショックの例や対処法を知っていれば、慣れない文化や習慣に驚いても落ち着いて対応可能です。

本記事では、私の経験談も交えながら次の内容を紹介します。

・代表的なカルチャーショックの例
・国別のよくあるカルチャーショック
・海外の人から見た日本人へのカルチャーショック
・カルチャーショックへの対処法

世界での具体的なカルチャーショックが気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね!

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代表的なカルチャーショックの例

カルチャーショック

海外での代表的なカルチャーショックとして、次の7つを紹介します。

・家に土足であがる
・挨拶でハグやキスをする
・チップを渡す習慣がある
・鼻水をすするのではなくかむ
・ホームレスが多い
・政治について意見を求められることが多い
・年中行事の祝い方・盛り上がり方が日本と違う

例1.家に土足であがる

日本では土足厳禁の家が一般的ですが、海外では土足で家にあがるのがスタンダード。靴を履いたままカーペットを踏み、そのままベッドに寝転がるのも割と普通のことです。

日本での生活様式に慣れている人からすると、かなり驚きますよね。

最近は靴を脱ぐ家庭も増えてきましたが、まだまだ土足の家が多いです。シャワーと寝るとき以外は靴を履いたままの生活になるので、留学初期は抵抗を感じるかもしれません。

挨拶でハグやキスをする

欧米では友だちや家族と会ったとき、ハグや頬を合わせて挨拶をします。挨拶文化の違いは知識として知っていても、現実に目の前にすると戸惑うものです。

私も語学学校で初めてブラジル人の友だちに海外流の挨拶をされたときは、驚いて抵抗してしまい「ぼくのこと怖いのかと思った!」と逆に気を使わせてしまいました。

現在は、新型コロナの影響で挨拶の仕方にも変化があるかもしれませんね。

例3.チップを渡す習慣がある

海外の多くの国では、レストランやホテルでサービスを受けたときに、チップを渡す習慣があります。

ヨーロッパはチップが義務ではない国が多いですが、アメリカやカナダでは飲食代の10〜20%を担当のウェイターにチップとして渡すのが基本です。チップは彼らの給料の一部なので、チップをもらえないと悪態をついたり、店の外まで追いかけてきたりする人もいます。

また、クレジットカード払いでもチップの機能があったり、お店の業態によって期待されるチップの額が異なったりと、地域ごとのルールやシステムが存在します。

日本人にとって、最初は特に煩わしく感じやすいのが海外のチップ文化です。

例4.鼻水をすするのではなくかむ

海外では、鼻水は「すする」のではなく「かむ」のが常識です。

日本では鼻水が垂れてきたら何気なく鼻をすすりますが、海外で鼻をすする行為は不快に思われます。

逆に、日本人にとって人前で音を立てて鼻をかむのは失礼で恥ずかしいことという感覚が強いですよね。しかし海外では、授業中でもレストランでもお構いなしに、大きな音を立てて鼻をかむ人が多いです。

例5.ホームレスが多い

海外に行くと、日本よりもホームレスの数が多いことに気づくはず。それによって怖い思いをすることもゼロではありませんが、カナダではホームレスに直接支援をする人も多かったです。

お店の外にいるホームレスにお会計後のお釣りを渡したり、ハンバーガーを買ってプレゼントしたりするカナダ人の姿を見て、最初は驚きました。

海外に住むまでは、単純に「ホームレス=怖い」と思っていましたが、生活困窮者に対する共助の考えに触れ、ホームレスの人にもその人なりの背景や事情があることを考えるようになりました。

例6.政治について意見を求められることが多い

日本では、ビジネスの場や友だち同士での政治の話はタブーとされる風潮があると思います。一方、海外では人々が積極的に政治についての意見を交わします。

「政治・経済に対する考えを持っていて当たり前」という雰囲気があるのが日本との違いです。

私も留学中、日本や海外の政治について意見を聞かれることが度々ありました。当時は特に自分の考えを持っていなかったため会話を続けられず、勉強不足を痛感した経験があります。

例7.年中行事の祝い方・盛り上がり方が日本と違う

海外には、日本では馴染みがない年中行事や、同じイベントでも祝い方が違うことも多々あります。例えば、「クリスマスと年末年始の過ごし方が日本とは逆」「家族との時間を大切にする祝日が多い」などです。

【日本と違うイベント例】
・クリスマスは家族と過ごす
・年末年始は友だちと集まってパーティー
・ハロウィンの仮装はかわいいキャラクターなどではなく、みんな血だらけで怖い
・サンクスギビングデーには本当に丸焼きのターキーを食べる
・イースターを家族で祝う
・セントパトリックデー(アイルランドの祝日)には街が緑に染まる
・プライド・パレードには全裸で踊っている人がいる
・ブラックフライデーは店舗でも大規模なセールが実施される

留学中の祝日やイベントは、歴史や文化の違いを感じ、多様な価値観を学ぶいい機会になります。
アメリカらしいイベント?サンクスギビングデー (収穫祭) の過ごし方や定番メニューを紹介|ボストン交換留学#04
イギリスのクリスマスってどんな感じ?現地の様子をロンドンから紹介 | ロンドンOLの大学院生活#4
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【国別】留学でよくあるカルチャーショック

カルチャーショック

上記の7つ以外に、国や地域によって異なるカルチャーショックも存在します。

ここでは、北米(アメリカ・カナダ)・ヨーロッパ(イギリス・フランス・ドイツなど)・オーストラリア・フィリピンの4つに分けて、それぞれのカルチャーショック例を紹介しますね。

北米(アメリカ・カナダ)

まずは、アメリカやカナダでよく見られるカルチャーショックとして、

・飲酒・喫煙のルールが違う
・公衆トイレの隙間が大きくて驚く
・飲食店はテーブルごとに担当が決まっている

の3つを紹介します。

飲酒・喫煙のルールが違う

アメリカやカナダは、日本と飲酒・喫煙のルールが違います。最初はなかなか慣れず、違和感があるかもしれません。

【喫煙ルール】
・日本:歩きタバコNG・喫煙可の店内や喫煙ルームのみOK
・北米:店内は喫煙不可・店外に喫煙スペースあり・場所によっては歩きタバコをしている人も多い

【飲酒ルール】
・日本:屋外での飲酒OK・歩きながら缶ビールやチューハイを飲んでも大丈夫
・北米:公園や路上など屋外での飲酒NG・見つかったら罰金

飲酒可能な年齢は、アメリカは基本21歳から、カナダは19歳からと、日本とは異なります。厳密には、州によっても違いがあるので注意してくださいね。

公衆トイレの隙間が大きくて驚く

アメリカやカナダの公衆トイレは、ドアや仕切りが短く、下に大きな隙間が開いていることが多いです。

プライベート空間が確保されている日本のトイレと比べると、オープンすぎて驚きます。誰かが覗くわけではないですが、隙間が気になってあまり落ち着きません。

海外に行くと、トイレの快適さはやはり日本が一番だと感じますね。

飲食店はテーブルごとに担当が決まっている

北米では、レストランやパブに行くと、テーブルごとに担当のウェイターが付くのが一般的。日本と違って、他のスタッフに声をかけても対応してもらえないので、最初は戸惑うこともあります。

その代わり、担当のウェイターはチップをたくさんもらうために頑張って接客してくれますよ。

また、日本のように「すいませーん!」と大きな声でスタッフを呼ぶのは、非常識と思われることもあるため注意しましょう。

ちなみに食べ残しは、ほとんどの場合テイクアウト用のコンテナをもらって持って帰ります。日本と北米では、飲食店のシステムだけでも大きな違いがありますよ。
アメリカと日本の文化の違い!特徴から注意点まで、渡航前に知っておきたい情報まとめ

ヨーロッパ(イギリス・フランス・ドイツなど)

続いて、ヨーロッパでよくあるカルチャーショックとして、

・トイレが有料
・スリ被害が日常茶飯事

の2つを紹介します。

トイレが有料

日本人にとって、トイレの利用にお金を払うなんて信じられないですよね。

ヨーロッパは、駅やショッピングモールに有料のトイレが多いです。料金は、50セント〜1ユーロ程度。

支払い方は入り口にお金を受け取る係のスタッフが立っているか、コインを入れると開くゲートが設置されています。

またスターバックスなどのカフェのトイレは、無料で利用できても入室にパスコード(スタッフに聞くorレシートに記載)が必要なことが多いです。

スリ被害が日常茶飯事

ヨーロッパは本当にスリが多いので、日本と同じ感覚でいると痛い目に遭いやすいです。

私も、フランスで電車でカバンに手を入れられてスリに遭いそうになった経験や、カフェで気づいたら財布からお金を抜こうとされていた経験があります。

お金だけでなく、スマホを盗られる被害も多いです。

外出先で常に気を張っているのは気疲れしますが、こればかりは気をつけるしかありません。

オーストラリア

ここでは、オーストラリアでよくあるカルチャーショックとして、

・裸足で外を歩く人が多い
・環境問題に対する意識が高い

の2つを紹介しますね。

裸足で外を歩く人が多い

オーストラリアではなぜか、裸足で外を歩く人が多いです。

特に夏になると、ビーチだけでなく町中やスーパーでも靴を履かずに歩く人が増えます。地面は熱いうえに、道にゴミやガラスが落ちていることもあるので、危ない気がしますが……

日本人にとっては異様な光景でびっくりしますよね。

環境問題に対する意識が高い

オーストラリアは、日本と比べて環境問題に対する意識が高いのが特徴です。

オーストラリアでは光熱費が非常に高く、干ばつが進んだ影響で水道代も高騰しています。実生活に影響が及んでいることもあり、環境保護に積極的なオーストラリア人が多いです。

ホームステイをすると、シャワーの使用は5分以内の時間制限があったり、電気の制限のルールがあったりする家庭も多いため、覚えておきましょう。

フィリピン

最後に、フィリピンでよくあるカルチャーショックとして、

・トイレに紙を流せない
・シャワーのお湯が出ない

の2つを紹介します。

トイレに紙を流せない

フィリピンでは、トイレにトイレットペーパーを流す行為はNGです。フィリピンのトイレは排水管が細くて詰まりやすいことと、下水の処理環境が整っていないことが理由です。

使用済みのトイレットペーパーは、横に設置されたボックスに捨てます。

そもそも、トイレットペーパーが置かれていないか有料のトイレも多いです。フィリピンでは、常にトイレットペーパーを持ち歩く必要があります。
あなたはどこまで耐えられる?フィリピン語学学校のトイレ特集!

シャワーのお湯が出ない

フィリピンでは、シャワーのお湯が出ない家もたくさん存在します。冷水のシャワーを浴びることになりますが、フィリピンは年中暑いため、それほど問題はないようです。

また、シャワーの水圧が弱いことも少なくありません。

日本のお風呂文化や設備とはかなり差があるのが現実です。
フィリピンと日本の文化の違い!特徴から注意点まで、渡航前に知っておきたい情報まとめ

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海外の人から見た日本や日本人へのカルチャーショック

カルチャーショック

日本人目線で海外の文化を見ると、驚くことが多いですよね。とはいえ、外国人から日本の文化を見たときも驚くことはあり、カルチャーショックを受けるのはお互いさまです。

ここでは、海外から見た日本のカルチャーショックの例として、

・接客が丁寧
・電車やバスが時間通りに来る
・食事に手が込んでいる
・労働時間が長すぎる

の4つを紹介します。

例1.接客が丁寧

外国人が日本に来ると、接客の丁寧さに驚く人が多いです。

海外のスーパーやショッピングモールでは、無表情で接客する人や、お客さんを待たせていながらスタッフ同士で談笑していることも少なくありません。

普段からそのような対応を受けている人にとっては、日本人スタッフの笑顔や腰の低さ、きめ細かいサービスに驚くことは納得ですよね。

私もワーホリからの帰国後、店員さんの「大変お待たせしました」「恐れ入ります」などの丁寧な言葉遣いや対応に、逆カルチャーショックを受けたことを覚えています。

例2.電車やバスが時間通りに来る

日本では電車やバスが時間通りに来るのが当たり前で、2〜3分遅延しただけで謝罪の車内アナウンスが入るのが普通ですよね。

ところが海外では、時刻表は「あってないようなもの」です。20〜30分の遅延は日常的に起こります。

日本の電車の正確性は、多くの外国人に驚きを与えます。

例3.食事に手が込んでいる

日本では、寿司や天ぷらなどの和食はもちろん、各国の料理をアレンジした幅広いジャンルのグルメが充実しています。調理に手が込んでいながら、値段は安いです。

「安いのに全部美味しい!」といい意味でのショックを受ける外国人は多いですよ。

例4.労働時間が長すぎる

日本に対して好印象なカルチャーショックを紹介しましたが、反対にネガティブなカルチャーショックも存在します。

外国人にとって、「日本人は働きすぎ」「それなのに生産性が低い」と感じることもあるようです。過労気味の人が多く「通勤中の満員電車に乗る人の顔を見てショックを受けた」という声を聞いたこともあります。

海外では、多くの国で1年に1ヶ月分のまとまったバカンスが取得可能です。会社員でも短期留学したり、別荘でゆっくり過ごしたりする人によく出会います。

「人生のための仕事」と考えている外国人は、日本人が「仕事のための人生」を生きているように見えて衝撃を受けるようです。

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カルチャーショックへの対処法

カルチャーショック

カルチャーショックは事前に対処法を知っておけば、リアルな場面でも落ち着いて対応できます。

留学先でカルチャーショックに悩まないために、次の3つを心得ておきましょう。

・カルチャーショックは誰もが経験すると考える
・留学先の文化を調べておく
・悩んだときは一人で悩まず、周りの人に相談する

対処法1.カルチャーショックは誰もが経験すると考える

カルチャーショックは誰もが経験するものです。

慣れない環境に戸惑ったり、相手との関係に摩擦が生じたりすることもあります。違う文化や考え方を持つ人と一緒に生活するうえで仕方ないことです。

カルチャーショックに悩んだときは、新しい価値観を知って視野が広がったとポジティブに捉えてみましょう。不安や否定的な感情を軽減できるはずですよ。

対処法2.留学先の文化を調べておく

あらかじめ留学先の文化について調べておくのもおすすめです。

日本と留学する国では、どのような違いがあるのか知っておくことで、心の準備ができます。

急に今までの常識とかけ離れた習慣や考え方に直面して、大きなショックを受けることを避けられますよ。

対処法3.悩んだときは一人で悩まず、周りの人に相談する

もし留学先でカルチャーショックに悩んだときは、一人で抱え込まずに、周りの友だちや学校のカウンセラーに相談してみましょう。

自分が悩んでいる文化の違いは、周りの日本人も同様に気にしているもの。誰かと気持ちを共有することで少し楽になるはずです。

日本人のカウンセラーや留学の先輩なら、同じ悩みをすでに乗り越えている可能性も高いです。きっと的確なアドバイスがもらえますよ。

まとめ

本記事では、留学先でよくあるカルチャーショックの例を紹介しました。

日本人にとっての代表的なカルチャーショックは次の通りです。

・家に土足であがる
・挨拶でハグやキスをする
・チップを渡す習慣がある
・鼻水をすするのではなくかむ
・ホームレスが多い
・政治について意見を求められることが多い
・年中行事の祝い方・盛り上がり方が日本と違う

北米・ヨーロッパ・オーストラリア・フィリピンといった国や地域によっても、異なる文化があります。

初めての海外は、いろいろと戸惑うことが多いです。しかしそれは、異なる文化や価値観を持つ人と関わるため、ある意味仕方ないこと。その分、多くの経験や学びを得られるのが留学の醍醐味です。

これから留学する人はカルチャーショックにも落ち着いて対応できるよう、気になる国の文化をより詳しく調べてみてはいかがでしょうか。

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    広告代理店での企画営業を退職後、カナダ留学・ワーホリ、フランスワーホリを経験。15カ国・40都市の渡航経験があります。現在は、田舎で野菜を育てながら、半農半フリーランスのWebライターとして活動中です。

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