こんにちは!Ayakaです。私は現在、キャリアチェンジを目指す1年間のビジネス留学中です。9月末にグリフィス大学のビジネススクールを修了し、現在はオーストラリア・ブリスベンにある自転車普及促進のための非営利組織、バイシクル・クイーンズランドでインターンシップをしています。
今回のテーマは「オーストラリアのクリスマス」。南半球でクリスマスシーズンを迎えるのは私自身も人生初なのですべてが新鮮です。
「ホワイトクリスマス」とは真反対の南半球の、太陽がさんさんと輝く元気いっぱいなクリスマスの様子をレポートします!
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日本でクリスマスと言うと、冬の寒空に輝くイルミネーション、街に流れるクリスマスソング、恋人たちの一大イベント・・というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ですが、南半球に位置するオーストラリアは日本とは季節が逆転するので、12月は冬ではなく夏。なので真夏のクリスマスとなり、日本とは気候も祝い方も大きく異なります。
ということで、日本とは異なるオーストラリアでのクリスマスの様子をいくつかご紹介します!
まず大きく言えることが、お正月よりもクリスマスに重点が置かれているということです。オージー(オーストラリア人)にとって、クリスマスは一年で最も大切な祝日。11月頃から繁華街やショッピングセンターはクリスマス商戦モードとなり、家族や友人にプレゼントを選ぶ買い物客でにぎわいはじめます。
小中学校は12月1~2週目を目途に一年で一番長い「夏休み」に突入。オフィスも12月中旬~22日頃に年末年始休暇に入り、年明けは、1月2日~3日には営業再開します。日本で言う「三が日」の感覚はありません。
個人的に面白かったのは、10月の日本とオーストラリアの違い。日本では近年、すっかりハロウィンが定着しましたが、オーストラアではハロウィンどころか、テレビでは早くもクリスマスの準備をとうたっていました。それだけ、オージーにとってクリスマスは一年の中で一番高揚するイベントなのかもしれませんね。
オーストラリアでは、クリスマスは家族でゆったりと過ごすのが主流。私のインターン先のオフィスでも、年配の先輩スタッフが「クリスマスは、娘夫婦が孫を連れて遊びに来るんだ」と楽しみにしていました。
日本の年末の帰省や、お正月の親戚の集いのようなものですね。お正月に親戚一同が集まると、日本ではお年玉をあげるのが慣習ですが、オーストラリアではクリスマスプレゼント。それも子供に孫に・・と大人数分を用意するので一苦労です。中には「20人以上分用意するから、一年前から各シーズンのセールを狙って買いためているわ!」というオージーも。
料理は、家庭で七面鳥の丸焼きやロースト・チキン、ハムを食べるという人が多いそう。エビや生牡蠣など、シーフード料理を食べることが多いのも、真夏のオーストラリアのクリスマスならではかもしれません。
ケーキは日本ではブッシュドノエルやショートケーキを食べることが多いイメージですが、オーストラリアのクリスマススイーツはジンジャーブレッドクッキーや、ドライフルーツがたっぷり入ったイギリスの伝統的な焼き菓子のクリスマスプディングが一般的です。
日本にいた頃は、コンビニエンスストアやスーパーの「クリスマスケーキ予約受付中」の広告が独特だなんて思いもしなかったのですが、今思うとあれも日本ならではの光景なのかもしれません。
真夏で日も長いので、日中は友達や家族と、ビーチや公園でたっぷりと過ごせるのも南半球のクリスマスならでは。私の通っているロードバイクのクラブでも、レースサーキットのある公園で、クリスマスレースがあったのですが、自転車以外にも子供たちの障害物走あり、バーベキューありと、まるで「真夏の運動会」のようでした!
ビーチの貸別荘や、キャンピングカーを借りてキャンプをする家族も多いのですが、このあたりは日本の夏休みと同じ感覚かもしれませんね。
中には、年末年始休暇を利用して、海外旅行に行くオージーも。私たちが「暑いクリスマスは新鮮!」と思うように、彼らも「寒いクリスマス」に憧れがあるようで、「東京のイルミネーションを観に行くの!」「ニセコでスキーを楽しむんだ!」と現地の友人たちがうきうきと話してくれました。
ブリスベンのクリスマスは市民が「ブリスマス」と呼ぶくらい、クリスマスに向けて毎日のように街でさまざまなクリスマスのイベントが開催されます。
街のシンボルであるキングジョージスクエアでは、11月下旬に20mのツリーの点灯式がありました。今年のツリーは「南半球最大のLEDとソーラーパワーで点灯するエコツリー」だそう。
点灯式を友人と観に行ったところ、広場から通りまで溢れ出る人の多さに圧倒されました!野外特設ステージ上のブリスベン市長やサンタクロースたちと一緒に全員で点灯をカウントダウン。一気にクリスマス気分が盛り上がりました!ツリーの目の前にあるシティホールのプロジェクションマッピングも華やかで、クリスマスまで毎晩、市民や観光客を楽しませてくれます。
市や市民団体主催の無料のクリスマスイベントも11月下旬から毎日のようにあり、野外シネマ、ジンジャーブレッドクッキーの子供向けデコレーション教室、公園の庭園ライトアップ、クリスマスキャロルショー、ハンドクラフトのマーケット、打ち上げ花火など、その数は150を超えます。
私も市の特設ウェブサイトで気になるイベントをチェックして、公園の野外シネマで『ラブアクチュアリー』を観てきたり、イルミネーションの装飾が盛んな住宅街を散策したりと連日、プチイベントを満喫しました。
ブリスベン市内の南側、サウスバンクの公園にある無料プールでは、クリスマス企画のビーチサイドシネマが開催。『インスタ映え』すると、今年日本で流行した『ナイトプール』も、ブリスベンでは御覧のようなファミリーイベントに。夏休み中の子供たちは夜更かしができるのでテンションも高めです。
お祭りモードはクリスマス当日にピークを迎えるかと思いきや、実はそうではありません。12月25日は祝日のため、ほとんどのお店が休業するのでクリスマス当日は街はひっそりとしたものになります。
25日はアルコール類の販売が法律で禁止されています。なので、クリスマス前日までに買い込んでおく人が多いのだとか。
ちなみにクリスマスの翌日、12月26日は「ボクシングデー」と呼ばれ、クリスマス商戦に出ていた商品も一気に値下げになります。開店前からお店の前に行列ができる様子は、さながら日本の初売りですね!
日本では12月になると忘年会ラッシュですが、オーストラリアでもクリスマスパーティーラッシュになります。大きな会社はパブやホテルのファンクションを貸し切り、華やかなパーティーに。
私のインターン先のバイシクル・クイーンズランドでは、皆で投票の結果、日本食の鉄板焼きのお店でランチ会になりました。職員は私以外、全員オージーなので、皆、シェフの華麗なヘラさばきに“Wow! Teppanyaki~!” と興奮気味。
シーフードとオージービーフの鉄板焼きを楽しんだ後は、持ち寄ったプレゼントをくじで選ぶゲーム「シークレットサンタ」を楽しみました。自転車柄の靴下、クッキーの詰め合わせ、宝くじ、バラエティ豊かなプレゼントを皆で交換。私はおかきや小銭入れなど、日本グッズの詰め合わせにしました。
プレゼント交換なんて、子供の頃、町内のクリスマス会でやって以来だったので新鮮でした・・!
ブリスベンでクリスマスを迎えて感じるのは、「クリスマスは皆のものである」ということ。街のあちこちで開催される無料のイベント、プレゼントを探す買い物客であふれるショッピングモール、ビーチや公園で過ごす友達や家族とのひと時・・。
子供から大人まで、皆がのびのびと過ごす中で、身近な仲間に感謝の意を、大好きな家族やパートナーに愛情を伝えよう、そんな雰囲気を肌で感じます。真夏の太陽と青空の下のオーストラリアのクリスマスには、おおらかなオージーらしさが出ていました。
皆さんも、笑顔あふれる楽しいクリスマスを!
Merry Christmas and Happy New Year!
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