「ワーキングホリデーのビザってどうやって申請すれば良いんだろう?」
「なにか条件ってあるのかな……」
と、お悩みではありませんか?
ワーキングホリデーで渡航するには、専用のビザが必要です。自分で申請もできますが、ワーキングホリデーならではの条件や必要書類がある上に、国ごとに微妙に異なるのがややこしいところ。
そこでこの記事では、ワーキングホリデーの制度からビザ取得条件、申請方法、注意点などをお伝えします。
この記事を参考に、スムーズにビザを申請できるよう予習しておきましょう。
[目次]
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まずワーキングホリデーについて調べている人に向けて、制度の概要を軽く紹介します。
ワーキングホリデーは、外務省において以下のように定義されています。
ワーキング・ホリデー制度とは、二つの国・地域間の取り決め等に基づき、各々の国・地域が、相手国・地域の青少年に対して自国・地域の文化や一般的な生活様式を理解する機会を提供するため、自国・地域において一定期間の休暇を過ごす活動とその間の滞在費を補うための就労を相互に認める制度です。
簡単に言うと、海外で長い期間自由に観光したり働いたりできる制度です。
基本的に18〜30歳の年齢制限がありますが、これはワーキングホリデーが若者を対象とした制度であるためです。ワーキングホリデーを通じて若い人たちが海外で異文化に触れ、視野を広げることで「将来世界的に貢献できる人材になってほしい」という希望が込められています。
日本人が受け入れてもらうだけでなく、日本も海外からのワーキングホリデーを受け入れています。このように国と国で相互に若者を行き来させ、交流や相互理解を深めることがワーキングホリデーの大きな目的です。
日本でワーキングホリデー制度ができたのは1980年、オーストラリアとの協定が最初です。
以降協定を結ぶ国は増え、2024年11月時点では30の国と地域の間で導入されています(※1)。
最近では2024年に、ルクセンブルクが追加されました。一部の国は発給数に上限があったり抽選制だったりしますが、国が変われば2カ国以上にワーキングホリデーで渡航することも可能です。
ワーキングホリデービザは魅力的な制度ですが、いくつかの要件や条件があります。
渡航先の国によって求められるものが異なることもありますが、まずはどの国でも共通の基本条件について確認しておきましょう。
ワーキングホリデーを利用できる条件は、次の通りに定められています。
・相手国・地域に居住する相手国・地域の国民・住民であること
・一定期間相手国・地域において主として休暇を過ごす意図を有すること
・査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること
・子又は被扶養者を同伴しないこと
・有効な旅券と帰りの切符(または切符を購入するための資金)を所持すること
・滞在の当初の期間に生計を維持するために必要な資金を所持すること
・健康であること
・以前にワーキング・ホリデー査証を発給されたことがないこと
ただし年齢について、韓国及びアイルランドとの間では18歳以上25歳以下、アイスランドとの間では18歳以上26歳以下の方が申請可能というイレギュラーもありますので注意しましょう。
ワーキングホリデービザの滞在期間は基本的に1年間ですが、一部の国では条件を満たせば2年目、3年目の滞在も許可されます。
国はオーストラリアで、そのセカンドビザ、サードビザの条件は次の通りです。
ビザの種類 | 条件 | 例 |
---|---|---|
セカンドビザ | ファーストビザで指定の職種の仕事を3カ月経験すること | ・カフェやレストラン、ホテルスタッフ ・オーストラリア地方における植物と動物の栽培(果物のピッキングなど)、漁業と真珠採取、樹木の栽培と伐採など |
サードビザ | セカンドビザで指定の職種の仕事を6カ月経験すること | ・指定職種はセカンドビザと同じ |
1年目に選ぶ仕事に指定があるので、2年以上滞在したい人はこの条件を意識しておきましょう。
ワーキングホリデービザは申請した全員に発給される訳ではありません。次の国では発給数に制限があります(※1)。
発給は抽選の国もあれば先着順の国もあり、渡航先によってバラバラです。人気国のなかであればオーストラリアとニュージーランドが無制限のため、確実にワーキングホリデーをしたい人はこの2カ国がおすすめです。
ワーキングホリデービザは国によって条件や発給数が微妙に異なります。そこで代表国の取得条件をまとめました。
国 | 発給数 | 申請方法 | 申請料金 | 滞在可能期間 | 就学できる期間 | 就労できる期間 | 延長可否 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
オーストラリア | 無制限 | オーストラリア大使館サイトからオンラインで申請可能 | 650AUD(約6万3,391円) | 12カ月 | 最長4カ月 | 同一雇用主の元では最長6カ月 | 条件を満たせば2年または3年も可能 |
ニュージーランド | 無制限 | ニュージーランド移民局のホームページからオンラインで申請可能 | 無料(別途、観光税の35NZD(約3,102円)を支払) | 12カ月 | 最長6カ月 | 最大12カ月 | 条件を満たせば3カ月延長可能 |
イギリス | 6,000 | イギリス政府のサイトからオンラインで申請可能 | 申請費用298GBP(約5万6,683円)+2年分の国民健康保険サービス940GBP(約17万8,799円) | 最長24カ月 | 制限なし | 制限なし | 延長不可 |
カナダ | 6,500 | カナダ政府の学生ビザ申請ページからオンラインで申請可能 | 346CAD(約3万6,977円) | 最長12カ月 | 最長6カ月 | 最長12カ月 | 延長不可 |
アイルランド | 800 | アイルランド大使館のサイトから書類をダウンロードし、メールで抽選に応募 | ビザ申請料金1万6,200円+外国人登録費用300EUR(約4万7,543円) | 最長12カ月 | 制限なし | 週に最大39時間まで可能 | 延長不可 |
働くのに英語力は必要ですが、条件を満たせば1〜3年は海外で生活でき、現地で働けるのはワーキングホリデービザならではの魅力です。
ビザの申請手続きが大変そう、またはどの国にしようか悩む方は、留学エージェントへの相談もおすすめです。スクールウィズでもLINEから受け付けているので、お気軽にご相談くださいね。
各国の条件はこちらにもまとめました。
【2024年版】オーストラリア留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説
【2024年版】カナダ留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説
【2024年版】ニュージーランド留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説
【2024年版】イギリス留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説
【2024年版】アイルランド留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説
ここでは、ワーキングホリデーのビザ取得の流れを説明します。
ビザは国によって申請方法が異なりますが、大きな流れや準備するものなどはほとんど同じ。今回は日本からのワーホリの利用がもっとも多いオーストラリアを例にします。
申請の流れは次の通りです。
準備 | 詳細 | |
---|---|---|
ステップ1 | パスポートと顔写真を用意する | ビザ申請には必ずパスポートが必要。できれば1年以上の有効期限があると良い |
ステップ2 | 支払い方法の準備をする | クレジットカードやデビットカード、またはPayPalなどのアカウントを準備 |
ステップ3 | 申請に使うパソコン、メールアドレスを用意する | アカウント登録に必要 |
ステップ4 | 健康診断を受ける | ビザ申請時の入力内容によっては申請後に健康診断の結果を求められることもある |
ステップ5 | イミアカウントを設定する | オーストラリアは移民局のアカウントが申請に必要 |
ステップ6 | オンラインでビザを申請する | 申請時にワーキングホリデービザを選び、必要情報を入力 |
健康診断については「eMedical」というWebシステムを利用できます。これを使えば健康診断の結果を紙の書類ではなくネット上で処理することが可能。紙に比べて、提出や確認にかかる時間を短縮できます。
申請は、近年どの国もオンラインから受け付けていることが多いです。基本的には各国の駐日外国公館や移民局のサイトから直接申請しますが、手続き代行サービスも利用できます。
ただしサービスや企業によっては何十万円と高額な代行料金を求められることも珍しくありません。一方留学エージェントであれば、サポートの範囲内として無料または少額で代行してくれるところもあります。
できるだけ費用を抑えたい、でも自己手配によるトラブルで受理が遅れたら不安という方は留学エージェントに代行してもらうことも考えてみてください。
スクールウィズでもビザ申請など代行サポートを行っています。ビザの申請に限らず、語学学校の入学手続きなども依頼可能なため、不安な方はお気軽にご相談ください。
最後に、ワーキングホリデーのビザ取得までに注意したいポイントについてまとめました。
ビザ取得は時間がかかるため、トラブルなく進められるよう確認しておきましょう。
ビザ申請は早ければ数日〜1週間で受理・発給される国もあります。特にオンラインで申請できるようになり、以前に比べると渡航の数カ月前でも間に合うことが多々ありました。
しかし人気の国、申請が多い時期、申請タイミングなどが重なると、時間がかかることもあります。
例として、一部の国の所要時間を見ると次の通りです。
国名 | 発給にかかる目安期間 |
---|---|
カナダ | 約3カ月 |
ニュージーランド | 約2カ月 |
EU諸国 | 約2カ月 |
混雑時はもっと時間がかかる場合もあるため、最低でも3カ月前から申請の準備をしておきましょう。
ビザを予定していた期間内に取得できなかった人の状況を確認すると、おおむね次のような状況が当てはまります。
このように連絡の確認・対応漏れがほとんど。移民局からの連絡はメールで届くので、メールの確認はこまめに行いましょう。
また連絡が来るのがあまりに遅いようであれば、自分から連絡するようにしてください。
ビザ申請を自分で進めようとすると、申請方法の理解や準備だけでも時間がかかりります。加えて、慣れない手続きでミスをしてしまうこともあるかもしれません。
そういった状況を避けるために、ビザ申請の代行サービスを利用する方法もあります。
ただし、代行サービスを利用するには10,000円~25,000円の費用が必要です。自分で申請すれば申請料はかかりませんので、「ワーホリにかけるお金はできるだけ節約したい」という方は代行サービスを利用せず、自分で申請しましょう。
申請にかかる時間やリスクと代行費用を考慮して、より自分に合った申請方法を判断してください。
そのほか、ワーキングホリデーや留学の違いやビザについてはこちらにまとめました。ワーキングホリデーを迷っている方はこちらも参考にしてみてください。
ワーキングホリデーと留学の違いって何?ビザや費用など徹底比較!
先ほど申請代行サービスも利用できるとお伝えしましたが、どうしても一定の料金はかかります。
しかし自分で申請するのも大変なもの。また申請内容などを間違えて受理が遅れてしまったら、渡航タイミングに間に合わない可能性もあります。
そもそも国数も多くて、自分で渡航先を決めるのも大変です。
「申請のミスは避けたい」「でも費用は抑えたい」「国に悩んでいる」という人は、留学エージェントに相談するのがおすすめです。
スクールウィズではワーキングホリデービザの渡航先の相談を受け付けています。加えて、語学学校の相談に乗ることも可能であり、留学経験のあるカウンセラーがおすすめのプランをご提案します。
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相談はLINEから。アンケートにご回答後、担当カウンセラーよりご連絡いたします。
少しでも悩むことがあれば、お気軽にご相談くださいね。
ワーキングホリデーは現地で就学や就労ができる自由度の高い制度。特に海外で働ける点で人気を得ています。
しかしビザの申請方法や書類が複雑で、国ごとに微妙に異なるのがややこしいところ。留学エージェントなどに相談する方がスムーズに申請できます。
スクールウィズでも相談を受付中です。少しでも気になることがあれば、お気軽にLINEからご相談くださいね。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
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※1...外務省「ワーキング・ホリデー制度」(参照日:2024-11-29)
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