「ワーキングホリデーと留学って、何が違うんだろう……」
と感じている方は、多いのではないでしょうか?
ワーキングホリデーと留学は、「ビザの種類」が異なります。ビザが違うために、ワーキングホリデーでは現地でアルバイトができるものの、留学では働くことが許可されていません。
ビザの違いを知っておくことで、自分が海外でやりたいことにあわせて渡航スタイルを選択できます。これにより「英語力アップ」や「海外生活の体験」など、目的も達成しやすいです。
とはいえ、具体的な違いは、なかなかわかりにくいですよね。
そこで今回は、
などを紹介します。
「いきなり渡航スタイルを決めるのは難しい…」と感じるかもしれませんが、概要をつかむだけなら簡単です。
まずはワーキングホリデーと留学の違いについて、ざっくりと理解しましょう!
なお、ワーキングホリデーでできることや費用、後悔しないためのポイントなどは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ワーキングホリデーガイド
[目次]
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まず、ワーキングホリデーと留学の定義を確認しておきましょう。
ワーキングホリデーとは、協定を結ぶ国へ渡航して、「観光」「就学」「就労」ができるもの。一方で留学とは、海外の学校に通って勉強することです。
これらを踏まえた上で、
・ワーキングホリデー
・留学
それぞれのビザについて、解説します。
ワーキングホリデービザは、日本とワーキングホリデーの協定を結んでいる国のみで発行が可能です。そのため、世界中のすべての国に渡航できるわけではありません。
詳細は以下の通りです。
・ビザ:ワーキングホリデービザ
・期間:1〜2年間
・年齢制限:18〜30歳以下(※一部国では対象年齢が異なる)
・対象の国:協定を結んでいる29の国・地域(2023年8月時点)
・ポイント:現地で働くことができる
1つの国に対して、一度しかこのビザは取得できません。
しかし最大で2年間、現地で自分の好きなことをして暮らすことが可能です。現地でできることが幅広く、「海外生活」をしっかりと体験できます。
ワーキングホリデーとは?日本の協定国から費用、ビザ情報までまるっとご紹介!
留学の目的は、現地で勉強することです。この場合は「学生ビザ」と「観光ビザ」を利用します。ワーキングホリデーとは異なり、渡航できる国に制限がないことが特徴となっています。
・ビザ:学生ビザ、観光ビザ
・期間:国によって異なる
・年齢制限:なし
・対象の国:なし
・ポイント:勉強が目的のため、一部国を除き働くことはできない
同じ国でも2回、3回と、複数回に渡って留学することも可能です。
2つのビザの大きな違いは、「現地で働くことができるかどうか」です。
国にもよりますが、留学のビザで働くことはできません。学生の就労は禁止されており、国によっては有給のインターンも禁止です。国によって働けたとしても、週に20時間ほどの短時間です。
ワーキングホリデーは、観光や休暇の意味合いが強い制度ですが、現地で働くことが可能です。内容はアルバイト、もしくは有給のインターン。ビザがもともと就労を許可しているもののため、別のビザを取る必要もありません。
どちらも勉強はできますが、仕事ができるのは「ワーキングホリデー」のみです。
続いては、ワーキングホリデーと留学の共通点として、
・観光と就学ができる
・ホームステイができる
の2つを紹介します。
「英語が勉強したい」という目的であれば、どちらのビザも利用可能です。他の新たなビザを申請する必要はなく、語学学校に申し込むことで入学できます。
また休日も自由のため、周辺の観光や他の国への旅行も可能に。どちらのビザでも、観光と勉強は可能です。
留学でもワーキングホリデーでも、ホームステイは可能です。ワーキングホリデーは語学学校に通う場合のみですが、学校で申し込んで手配してもらいます。
ホームステイをすることで、
・現地に知り合いができる
・現地の生活をのぞくことができる
などが体験できます。
人によっては、帰国してから何年もホストファミリーと付き合いがあるという人も。現地の家庭や、生活環境を知りたい人にはおすすめです。
ここからはワーキングホリデーと留学、それぞれの制度だからこそできることを紹介します。
まずはワーキングホリデーでできることとして、
の3つを紹介します。
ワーキングホリデーでは就労が許可されているため、アルバイトが可能です。
例えば、
などです。
国にもよりますが、時給は1,500〜3,000円ほど。特にオーストラリアやニュージーランドは時給が高いため、貯金をして帰国する人も少なくありません。
大変な仕事もありますが、ワーキングホリデーだからこそ「海外で働く」という体験が可能に。自分が海外就職に向いているのかもわかります。
国にもよりますが、留学の学生ビザや観光ビザでは、有給のインターンはできません。ワーキングホリデーでは、無休でも有給でもインターンが可能なため、内容を気にせず応募できます。
またインターンは帰国後の就職活動で、「実務経験」として見てもらうことも可能です。社会人のワーキングホリデーでは、滞在中にインターンをして、新たなスキルをゲットする人も。帰国したあと、スキルを活かして就職活動を有利に進めるケースも少なくありません。
ワーキングホリデーであれば、時間や報酬の制限を気にすることなく、インターンができます。
ワーキングホリデーでは、就学から就労まで体験できるとお伝えしました。これらのすべて体験することで、「海外での生活」が実現します。
留学生やアルバイトなど、立場によって見える国の一面も異なります。
例えば、
・語学学校は楽しいけれど、働くと給料が安くて長時間労働になりがち
・時給は高いから稼げるけれど、講師のやる気がないため英語力はアップしない
などです。
極端な例ですが、生活してみて初めてその国のことを理解できます。この体験は、ワーキングホリデーだからこそできることです。
続いては留学だからこそできることとして、
の3つを紹介します。
大学や大学院への留学は、学生ビザが必要です。そのため海外で専門分野を学ぶことは、留学でしかできません。
例えば、
などです。
このような語学以外の専門分野を学びたい場合、学生ビザで留学する必要があります。
留学では働くことができないため、語学の勉強に集中できることも特徴です。
またワーキングホリデーで渡航して、最初の2〜3カ月間は語学学校に通ったものの、「そのあと英語力はアップしなかった」と言う人は少なくありません。
ワーキングホリデーで語学が上達しにくい理由は、
などです。
また英語圏で生活するだけでは、英語は上達しません。学習を続けて英語を使い続けることで、ようやくスキルアップできるからです。
留学はアルバイトができないため、勉強に集中するのみ。1年間続けて勉強することで、大幅な英語力アップが期待できます。
留学には渡航する国の制限がないとお伝えしました。学生ビザや観光ビザが許可されることで、ほとんどの国に渡航できます。
そのため途上国や、物価の安い国への留学が実現します。
例えば、
などです。
学生ビザだからこそ、途上国での生活を体験できるのです。このように渡航スタイルによって、できることが異なります。
ワーキングホリデーと留学では、費用も大きく異なります。
ここでは、
の3つ、それぞれの費用を解説します。
※どれも1年間の費用で計算しています。
3カ月間は語学学校に通って、あとはアルバイトをする場合を紹介します。
・航空券:10〜15万円
・授業料:0〜50万円
・家賃:50万円(1カ月4〜6万円)
・生活費:120〜144万円
・海外旅行保険:25万円
【合計】200万円〜
語学留学の場合、以下の通りです。
・航空券:10〜15万円
・授業料:50〜200万円
・家賃:50万円(1カ月4〜6万円)
・生活費:120〜144万円
・海外旅行保険:25万円
【合計】250万円〜
大学や大学院への留学は、以下の通りです。
・航空券:10〜15万円
・授業料:50〜300万円
・家賃:50万円(1カ月4〜6万円)
・生活費:120〜144万円
・海外旅行保険:25万円
【合計】250万円〜
このように費用も大きく異なるため、あらかじめ調べておきましょう。
ワーキングホリデーと留学では、必要な英語力も異なります。
ここでは、
の3つにわけて紹介します。
ワーキングホリデーでは、TOEIC600点ほどの英語力があると安心です。
ワーキングホリデーでアルバイトするならば、現地のネイティブのお客さんを相手にすることも少なくありません。そのため注文や頼まれたことを理解して、やり遂げるくらいの英語力が必要です。
TOEIC600点は、「日常会話ができて、仕事の内容も理解できる」くらいのレベル。そのためまずはこのスコアを目指して、相手の言いたいことを理解できるくらいの英語力を身につけましょう。
語学留学は、TOEIC400点ほどの英語力が必要です。これは中学英語レベルであり、日常英会話を理解できる英語力です。
正直に言うと、語学留学は英語がまったくできなくても入学は可能です。そのため「ほとんど英語がわからない」という留学生も少なくありません。
しかし授業はすべて英語のため、日常会話は理解できなければ、レッスンも理解できませんよね。せっかく留学に来たのに、現地で単語を覚えたり、文法を復習したりすることは、時間がもったいないです。
そのため基礎である、「中学英語レベル」は身につけておくようにしましょう。留学後のレッスンや英語学習がスムーズです。
大学や大学院への留学も、TOEIC600点は必要です。余裕があればTOEIC700〜800点ほど、また自分が学ぶ専門分野の用語も勉強しておきましょう。
大学や大学院の授業もすべて英語です。さらには専門用語も多いため、日常英会話やビジネス英会話だけではカバーできません。
そのためTOEIC600〜800点レベルの英語力と、専門用語を身につけておく必要があります。
ここまでワーキングホリデーと留学の違いを、さまざまな角度から解説しました。最後に、それぞれの渡航スタイルをおすすめする人の特徴をお伝えします。
ワーキングホリデーは、以下の人におすすめです。
自由度が高いため、海外で挑戦したいことがたくさんある人には挑戦しやすい環境が整っています。
留学は、以下の人におすすめです。
また年齢制限がないため、英語を学び直したい社会人にもぴったりの制度です。
ここまでワーキングホリデーと留学の違いを解説しました。目的によって選ぶべきスタイルは異なりますが、どちらも「中学英語レベルの英語力」は欠かせません。
しかし、「英語がほとんどわからない……」という人もいるかと思います。また「ワーキングホリデーで働きたい…」と感じるものの、英語力が足りないから諦めるのも、なんだか悔しいですよね。
その場合は、まず語学学校に通うことをおすすめします。英語力ゼロから学んだ留学生は多く、英語学習に集中できる環境も整っています。
現地で生活しながら勉強することで、インプットとアウトプットが同時に可能に。数カ月でTOEICスコアが300点近くアップする人も、少なくありません。
スクールウィズでは、1週間の短期留学から申し込みを受け付けています。フィリピンなど、留学費用が比較的安い国への留学も可能。都市や学校も、数ある中からあなたにあった場所を見つけることができます。
今回は、ワーキングホリデーと留学の違いを解説しました。
おさらいすると、これらは「ビザの種類」が異なります。
そのため、ワーキングホリデーでは、
が可能に。一方で留学では、
が実現します。
もしも語学に不安がある場合は、短期の語学留学からスタートすることをおすすめします。
語学留学を具体的に検討する場合には、ぜひスクールウィズのLINE相談をご利用ください。費用イメージやおすすめの国や都市、語学学校の提案、お見積りや申込みといった手続きなど、検討状況に合わせて留学カウンセラーが無料で相談に乗っているので、検討が前に進みます。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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