最終更新日:2024/09/30
海外を訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はホノルルの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり押さえておきましょう。
なお、ホノルル留学について、費用やおすすめの都市、語学学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ホノルル留学
[目次]
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ホノルルの治安は安定していますが、空港や繁華街といった人の出入りが多いエリアはスリや引ったくりが発生する場合があります。日本語が通じる機会が多いため、つい気を許しがちですが、ビーチやダウンタウン周辺などは注意が必要です。
また、夜間はどうしてもトラブルの確率が上がるので、1人で外を出歩くのはやめましょう。
それでは実際に近年のホノルルの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪件数をお伝えいたします。
凶悪犯罪:殺人、性犯罪、強盗、放火、暴行・傷害
窃盗犯罪:侵入盗、非侵入盗、乗り物盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較はできませんが、一つ現地の治安イメージを持つ参考として捉えていただければと思います。
その上で、2023年にホノルルで発生した犯罪件数は下の通りです(※1、2、3)。
2023年、ホノルルでは凶悪犯罪、窃盗犯罪ともに前年から発生数は減少しました。2022年以降は2年連続で減少しました。
また、2022年の犯罪発生率を日本、アメリカの平均値と比べると下の通りです(※4、5)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
ホノルル | 235.6件 | 2,422.3件 |
アメリカ平均 | 380.6件 | 1,954.4件 |
日本平均 | 51.5件 | 326.5件 |
※10万人あたりの犯罪発生件数
ホノルルの犯罪率は日本平均と比べるとかなり犯罪率が高くなります。ただし、観光地として有名なホノルルでは、人口に含まれない旅行者が多く、犯罪率は高くなりやすい傾向にあるのでご注意ください。
ホノルルへ渡航する際には、実際に起こっている犯罪に巻き込まれる可能性を想定して生活を送る必要があります。ここでは、近年ホノルルで発生している犯罪をいくつかご紹介するので、実際にどのような犯罪が現地で発生しているかのイメージを持っていただければと思います。
2024年6月頃、邦人旅行6名が午前1時30分ごろにワイキキビーチ付近を歩いていたところ、近寄ってきた男にバッグを奪われる路上強盗事案が発生しました。 (※6)
安全のために夜間の外出はなるべく控えるよう、在ホノルル日本国総領事館は注意喚起を行なっています。
2024年5月中旬頃より、銀行員や警察官、実在する株式会社などを装い、金銭を騙し取る詐欺被害がアメリカ国内で複数発生しています。犯罪には実在する警察署と同じ電話番号が使用されていたり、被害を受けた法人の氏名やパスポート情報などが把握されていたりと信用されるための巧妙な手口が使われており、在アメリカ合衆国日本国大使館は、警察が電話で逮捕を口実とした罰金の請求がされることはないと注意喚起を促しています。(※7)
銀行口座の凍結や逮捕を示唆するなどの疑わしい電話を受けた際は、すぐに家族や警察に相談するよう注意喚起を行なっています。
ここではホノルルで実際に発生している犯罪、トラブルについて紹介します。対策を練るにもまずはどんなトラブルが起こるのかを知る必要があります。
置き引きのトラブルは、海外旅行ではよくあるものですが、治安のいいホノルルでも起こりえます。具体的には、空港の中やホテルの中などが置き引きのトラブルに遭いやすい場所になります。
犯人は無防備な旅行客を狙っていますので、適切な荷物の管理を行なっていないとすぐに被害に遭ってしまうといっても過言ではないでしょう。
ホノルルではレンタカーを借りることができます。ホノルルの中を自由に移動することができるようになるので、レンタカーは非常に便利ですが、トラブルのきっかけになるということも忘れてはなりません。
たとえレンタカーに鍵をかけていたとしても、犯人はガラスを割って中にある貴重品を取り出そうとしてきます。
特にショッピングセンターや観光名所で起こりやすいトラブルの一つです。バッグの中に入っている貴重品が狙割れる対象です。高級ブランドバッグなどを身に着けていると比較的に狙われやすくなってしまいます。
ホノルルは治安がいいとはいえ、傷害事件が起こる可能性は十分にあります。実際に殺人事件が起こっているという事実もあるので、被害に遭う可能性は否定できません。
ショッピングセンターや観光名所ではこういった事件は起こりにくいですが、人気の少ない場所で起こりやすいです。
ほとんど被害に遭うのは女性になります。単純に脅迫されて性的暴行を受けることもありますが、強いお酒を飲ませて泥酔したところを狙うような人もいるので注意が必要です。
単純に性的暴行といっても様々な巧妙な手口を使ってくる犯人もいますし、中には日本語を話して親近感を持たせてくるような犯人もいます。
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、ホノルルに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
置き引きの被害に遭う大きな理由として挙げられるのは、荷物に対する警戒心が薄れているからというものです。
ホノルルでは、たとえ治安がいい地域でも絶対に荷物を地面においてはなりません。必ず手に持っておくことが置き引き被害に遭わないための方法です。
レンタカーは鍵をかければ荷物を置く場所としても使えると考えている方は多いでしょうが、実はそれは大きな間違いです。ホノルルで起きる車上荒らしは、鍵がかかっているレンタカーであっても中に貴重品があれば容赦なく襲ってきます。
そのため、車上荒らしの被害に遭わないようにするためには、車の中に荷物を置かないことが重要です。余計な荷物はホテルに置いてくるなどといった工夫をして、持ち運ぶ荷物は最小限にとどめましょう。
所持品をいくつかに分けて持つことでひったくりに遭った際の被害を軽減することができます。例えば、一つのバックに財布、ポーチに携帯を入れるようにするといいでしょう。
また、リュックのように両肩で背負うものであれば、ひったくりにとられてしまう可能性を減らせるのでおすすめです。
傷害事件に遭わないためには、人気のない場所に行かないのが一番です。
特に夜は危険に合う可能性が高まりますので、絶対に人気のない場所に行ってはいけません。裏道に入るなどといった行為も危険ですのでやめましょう。
旅行先の人と仲良くなるのは旅行の醍醐味でもありますが、性的暴行を避けるためには知らない人について行かないことが一番です。
親切な人だからといって簡単に信じこむのは危険です。常に疑いの気持ちをもっておくことで被害に遭う可能性を下げることができます。
ホノルルでトラブルに遭ってしまったら、まずは警察に連絡するようにしましょう。ホノルルの一部地域では「KOBAN」と呼ばれて親しまれている日本の交番のような警察署がありますので、近くにそういった場所がある場合は行ってください。
しかし、場合によっては近くに警察署がない場合があります。その際は「911」に電話をするようにしてください。公衆電話を使用する際は日本と同じく無料でかけることができます。
電話がつながったら、急に要件を話すのではなく日本人のオペレーターにつないでもらうようにすると良いでしょう。「ジャパニーズオペレータープリーズ」といえば日本人に代わってもらえるので覚えておいてください。代わってもらったら要件を話し、指示に従うようにしてください。
救急車を呼ぶ場合も、警察と同じ「911」になります。この時も日本語が話せるオペレーターに代わってもらうようにお願いするといいでしょう。ちなみにホノルルは日本と違って、救急車を呼ぶとお金がかかります。医療費も高額なので注意してください。
パスポートを盗まれるなど、何らかの形で紛失してしまった場合は警察に連絡し、ポリスリポートを発行してもらった後、日本領事館に連絡する必要があります。ここでほとんどの場合は帰国のための渡航書を発行してもらうことになります。
発行には本人確認できるもの、ポリスリポート、帰国の際の便が確認できるものが必要です。そのほかに手数料もかかります。本人確認できるものまで盗まれてしまった場合は、日本からFAXで書類を送ってもらう必要がありますので注意してください。日本領事館の情報はこちらです。
在ホノルル日本国領事館情報
電話受付時間 | 8:00-11:30、13:00-15:30 土日は休業 |
---|---|
電話番号 | 808-543-3111 |
住所 | 1742 Nuuanu Ave, Honolulu, HI 96817 アメリカ合衆国 |
犯罪に巻き込まれないようにする方法は在ホノルル日本国総領事館がまとめている「安全の手引き」にて、詳しく紹介しているので、渡航前には必ず確認するようにしましょう。
在ホノルル総領事館「安全の手引き」
なお、最新のホノルルの犯罪発生状況を確認したい方は、犯罪マップをご確認ください。
CRIME MAPPING
ホノルルの中には、特に犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアがあります。ここでは3カ所紹介します。
この場所は昼間は治安が良く、ホノルルの観光スポットとしてはもちろん、ランニングやウォーキングといったスポーツをする場所としても人気です。しかし、早朝や日没後はドラッグ使用者がうろつく危険な場所となってしまいます。
中には奇声を上げており、正気を失ってしまっているドラッグ使用者もいるので、何をされるかわかりません。また、多数のホームレスが眠る場所としても知られています。ホームレスがお金を持っていそうな観光客を見ると、襲ってくる可能性は十分に考えられます。
明るい日中は危険な場所ではないですが、早朝と日没後は近づかないようにしてください。
チャイナタウンはおいしいレストランがあったり、人でにぎわうショップがあったりと活気のある場所です。しかし、ホームレス問題やドラッグ使用者問題だけでなく、マフィアの抗争問題があります。そういった問題に巻き込まれないためにも、夜間に近寄らないようにしましょう。
マフィアの抗争に巻き込まれるとけがをしたり、最悪死亡したりする可能性もあります。また、日中であっても裏道には危険が潜んでいますので、絶対に立ち入らないようにしてください。
この辺りには多数のホームレスが生活をしています。一概にすべてのホームレスが危険というわけではなく、中には観光客に危害を加えないホームレスもいます。しかし、観光客に危害を加えるホームレスがいることもまた事実です。
思わぬトラブルに巻き込まれないためにもテントを張っている場所には近づかないようにしましょう。ちなみに、奇声を上げたり奇妙な行動をするホームレスもいますので、そういった人には絶対に近づかないように気を付けてください。
いかがでしたでしょうか。
ホノルルでは、置き引きや車上荒らしなどのトラブルが実際に発生しています。こういったトラブルに巻き込まれないためには貴重品は肌身離さず持っておくやレンタカーの中に荷物を置かないなどの対策とる必要があります。
また、ホノルルの中でも特に治安面で注意が必要なエリアはアラワイ運河とチャイナタウンです。
これからホノルルを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
なお、留学先としてホノルルを検討している場合には、留学カウンセラーが無料で留学相談に乗っています。
おすすめの語学学校、費用イメージや各種手続きなど、一人ではなかなか検討が進まない留学準備を気軽に進めるなら、ぜひご利用ください。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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※1...Honolulu Police Department「Annual Report」(参照日:2024-9-15)
※2...Census Bureau Data(参照日:2024-9-15)
※3、4...FBI「Federal Bureau of Investigation Crime Data Explorer」(参照日:2024-9-15)
※5...警察庁「統計」(参照日:2024-9-15)
※6...外務省 海外安全ホームページ「【注意喚起】旅行者の路上強盗事件の発生等」(参照日:2024-9-15)
※7...外務省 海外安全ホームページ「注意喚起 : 銀行職員や警察官等を装った電話詐欺(特殊詐欺)」(参照日:2024-9-15)
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