ボストン観光といったらここ！現地で楽しめるおすすめスポットやイベント・グルメまとめ

ボストンでは押さえておきたい観光スポットがたくさんあります。美術館めぐりやマーケットでのショッピング、イベントやおいしいグルメなど、楽しみ方は人それぞれです。

今回はそんなボストンでも特におすすめの観光スポットやイベント、グルメなどをを厳選してご紹介したいと思います。

本記事は2024年7月時点での情報に基づいて作成しております。公開から期間が経つ場合には、為替変動などにより紹介項目にかかる金額が変わる恐れがありますのでご注意ください。なお、記事内ではアメリカドルをUSDと表記、為替レートには2024年7月22日時点での情報を参照し、1USD＝159円で計算しています。

世界トップクラスの大学が集まる湾岸都市「ボストン」

ボストンはマサチューセッツ州の州都で、アメリカの誇る湾岸都市です。ニューヨークからは飛行機で1時間、バスで4時間半ほどの位置にあります。

独立戦争にまつわる史跡フリーダムトレイルや、赤レンガの外観が美しいビーコン・ヒルなど、ボストンは散策が楽しい観光スポットばかりです。
中世ヨーロッパの街並みや高層ビル、歴史的建造物などエリアによって風景が異なるのも特徴です。

貴重な作品を所蔵する美術館が多く、美術館めぐりを楽しみたい人にもぴったり。誰もが知る名作ぞろいのボストン美術館や、庭園の美しいイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館など、見逃せない美術館ばかりです。

一方で郊外のケンブリッジには、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など、アメリカでもトップクラスの大学が集まっています。現地のキャンパスライフを肌で感じるなら、実際に大学内を散策してみましょう。

アメリカの誇る美の殿堂「ボストン美術館」

ボストン美術館は、アメリカ建国100周年を記念してオープンした美術館です。全米第4位の規模を持っており、とても巨大ですべて周るには半日かかってしまうような見応えのある博物館です。

エジプト美術から現代美術まで年代は幅広く、所蔵品数は45万点以上ともいわれています。

アメリカン・ウィングでアメリカンアートを鑑賞しよう

ボストン美術館の所蔵品の中でも、最も充実しているのは
アメリカンアートです。19世紀のアメリカを代表するウィンスロー・ホーマーの『濃霧注意報』や、女流画家のメアリー・カサットによる『小室にて』など良作ぞろいです。

また、2011年にはアメリカンアートを展示するための建物として、新たにアメリカン・ウィングが開設されました。地下に展示されている古代アメリカやアメリカ先住民の美術から、3階に展示されている20世紀美術まで、各階を順に鑑賞していけばアメリカ美術史を俯瞰することができます。

ゴッホが描いた夫婦の肖像画は必見！

アメリカのアートだけではなく、ヨーロッパのアートも豊富に展示されています。中には、誰もが耳にしたことのあるような有名画家の作品も。

例えば
ゴッホ作の『郵便配達人ジョゼフ・ルーラン』と『子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人』は、生前のゴッホの面倒を見ていた夫婦をそれぞれ描いた作品です。

表情やたたずまいなど、夫婦の肖像画を細かい部分まで見比べて、理解を深めることができます。鮮やかな色彩にも注目です。

印象派の巨匠・モネの作品に癒されよう

ボストン美術館では、印象派の画家が描いた作品も見逃せません。特に、モネのコレクション数はフランスを除けば世界で最も豊富です。

『ルーアン大聖堂（太陽の効果）』と『ルーアン大聖堂（正面・夜明け）』は、同じ建物をそれぞれ異なる時間帯に描き、風景の移り変わりを美しく表現しています。他にも『睡蓮』や『ラ・ジャポネーズ』など、展示されているのは人々を魅了する作品ばかりです。

ここでしか鑑賞できない作品ばかりの「イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館」

アートが好きならイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館も外せません。イタリア・ルネッサンス美術やスペイン美術をはじめ、ヨーロッパの作品を中心に世界各国の作品を展示しています。

しかしフェルメール作『合奏』やレンブラント作『ガリラヤの海』をはじめとする13作品は、1990年に盗難に遭い失われたままです。かつて作品のあった場所には、絵のない額縁がかけられています。

美術館の名前は、創設者でアートコレクターのイザベラ・スチュワート・ガードナーが由来です。彼女は遺言で、自分の決めた美術品の配置を永遠に変えてはならないと記しました。

この遺言から、所蔵品が他の美術館に貸し出される機会はほとんどないため、ぜひ現地に足を運んで鑑賞しましょう。

花の咲き誇る豪華な内観を写真に！

創設者のイザベラは、中世イタリアの大豪邸をテーマに美術館を建てました。そのため、美術館とはとても思えないような豪華な内観が特長です。

特に美しいと有名なのが中庭部分です。あちこちに花が咲き誇り、息をのむような美しい風景です。ヨーロッパから輸入した装飾品も多く、季節の花々との調和がとれています。

美術館の3階から見下ろすと、左右対称にデザインされた中庭を見渡すことができます。

アメリカ最古の伝統ある大学「ハーバード大学」

世界的に有名なハーバード大学は、ボストンからすぐ近いケンブリッジにあります。1636年に創立されたアメリカ最古の大学です。

大学は高い教育水準を持ち、多くの優秀な人材を各界に輩出していることで知られています。

敷地内は学生でなくても無料で入ることができ、観光スポットとしても人気です。レトロな建物で写真を撮ったり、芝生で読書をしたりして散策を楽しむことができます。

特に大学の食堂は、映画『ハリー・ポッター』の食堂のモデルになったとも言われており、ファンは必見です。

また、歴史あるハーバード大学の名物といえるのが、ハーバード像です。像の左足に触れると幸運が訪れるというジンクスがあるので、訪れた際にはぜひ触れてみてください。

ハーバード大学オリジナルグッズをお土産にしよう

大学構内にある学生生協のクープでは、ハーバード大学のロゴ入りのシャツやパーカーなどの購入ができます。大学を訪れた記念や、お土産におすすめです。

世界トップクラスの理系大学「マサチューセッツ工科大学」

世界トップクラスの理系大学、マサチューセッツ工科大学の本部もボストン近郊に本部があります。1865年に設置され、ノーベル賞受賞者も多数輩出した由緒ある大学です。

こちらも大学内は無料で散策でき、大学生気分を味わえます。

大学構内の学生生協「MIT COOP」では、お土産にぴったりなオリジナルグッズを販売しています。中には、理系大学らしい数学や理科の要素がテーマとなったものもあり、訪れた記念になりますよ。

「MIT美術館」で最新技術に触れよう

MIT美術館は、マサチューセッツ工科大学キャンパス内にある施設です。学生でなくても入館可能で、展示をとおして世界最先端の研究に触れることができます。

展示内容は化学や技術をはじめ、写真や美術を最新技術で解明するユニークな展示まで、知的好奇心をかき立てるものばかりです。1861年創立から続く、マサチューセッツ工科大学の歴史をたどる展示は大学内の施設ならではです。

また、館内では最新技術を身近に感じられるようなイベントを開催しています。子ども向けのイベントが多いですが、中には大人を対象としたものもあるため興味があればチェックしておきましょう。

ショッピングもグルメも楽しめる「クインシーマーケット」

「クインシーマーケット」はボストンの中心部にあるマーケットです。3棟の建物にはレストランやお土産ショップなどが並んでいます。

中央の建物のみをクインシーマーケットといい、両側の建物はそれぞれノースマーケット、サウスマーケットといいます。

クインシーマーケットは、1階がファストフードのコーナー、2階がレストランのコーナーになっていてグルメを楽しむにはうってつけです。お店の種類が多く、目移りしてしまうことでしょう。

1824年から2年かけて建てられた外観はニューイングランド伝統の御影石造りで、内壁は赤煉瓦造りになっていて歴史的を感じられます。ボストンの中心部にあり、気軽に立ち寄りやすい立地です。

ノース＆サウスマーケットでショッピングを楽しもう

一方のノース＆サウスマーケットでは、雑貨やアパレル、インテリアなどさまざまなお店が軒を連ね、ショッピングを楽しむことができます。マーケット前の広場にはワゴンショップが立ち並び、大道芸人のパフォーマンスも行われることから、賑やかな場所になっています。

季節の花々が咲き誇る「パブリック・ガーデン」

パブリック・ガーデンは1837年に誕生した、アメリカ最古の植物園のひとつ。ボストン・コモンに隣接し、春から夏にかけて様々な花が咲き乱れる市民のいこいの場です。

ボストンを代表するメイフラワーをはじめ、チューリップや桜など季節を代表する花に彩られ、季節の変化を感じることができます。緑に囲まれ、旅の疲れを癒すにはうってつけの場所です。

スワンボートでのんびりと過ごす

植物園内は歩いて散策するだけでなく、池でスワンボートに乗ることもできます。1877年より地元の人々に愛されているアクティビティです。

ボートに乗って、のんびりと季節の花々を眺める時間は格別です。

街歩きの楽しい高級住宅街「ビーコン・ヒル」

ビーコン・ヒルはボストンの高級住宅街で、長い坂道に沿って趣きのある煉瓦造りの家々が立ち並んでいます。ヨーロッパを彷彿とさせるような石畳の道路は、ただ歩いているだけでも街並みの美しさに目を奪われます。

夜の街灯がつくと、中世にタイムスリップしたかのような雰囲気になります。

ビーコン・ヒルという名前は、かつて丘の頂上で航海上の目印となるかがり火が炊かれていたことから。現在はその場所に、マサチューセッツ州会議事堂が建っています。

住宅街の中にはカフェやアンティークショップがあり、散策にぴったり。どれもセンスが良いお店ばかりなので、探検がてらお気に入りのお店を探してみてはいかがでしょうか。

奴隷解放運動の歴史を知ろう

ビーコン・ヒルは南北戦争以前、奴隷解放運動が活発だった地域です。当時から丘の南側は高級住宅街でしたが、北側には奴隷制を逃れた黒人有力者が集まっていました。

奴隷解放運動の高まりとともに、人種による住み分けはなくなっていきました。このような歴史を知ってから歩くと、見える風景も変わるかもしれません。

新鮮な食材を安く手に入れるなら「ヘイマーケット」

ヘイマーケットは、ブラックストーン通りで金・土になると開催されるマーケットです。300年以上の歴史を持ち、長い間市民の胃袋を支えてきました。

このマーケットの特徴はとにかく安いことです。10ドルも出せば、抱えきれないほどの野菜とフルーツを買うことができます。

安さの理由は、元々はスーパーに売る予定のものが売れ残ってしまった時にマーケットに出品するとのこと。さまざまなお店をハシゴして、安くて新鮮な食材を手に入れましょう。

ヘイマーケットの楽しみ方・注意点は？

ヘイマーケットのマナーでは、お金を払う前に商品に触れてはいけません。日本で買い物する感覚で、お金を払う前に商品を持ってしまうと怒られる可能性があるのでご注意ください。

マーケット横にはレストランが出店していたり、イスとテーブルが用意してあったりするので買ったものをすぐその場で食べられます。他の観光地よりも現地の人達の生活を感じられる場所になっています。

独立戦争の歴史をたどる「フリーダムトレイル」

フリーダムトレイルとは、ボストンのダウンタウンを中心に独立戦争にまつわる史跡を16ヶ所つないだ赤いラインです。ボストンコモンから始まり、ダウンタウンやケンブリッジ、チャールズタウンに点在する史跡を巡る約4キロの遊歩道になっています。

ルート上に引かれた赤いラインを辿って行けば、迷うことなく史跡を巡ることができます。アメリカの歴史を学ぶことができるので、観光地としてとても人気がある場所になっています。

16ヶ所すべて訪れる時間がなければ、数カ所に絞って観光しましょう。ここからは、出発点と終点となる2ヶ所の史跡を紹介します。

「ボストンコモン」からフリーダムトレイル散策をスタート

ボストンコモンは、フリーダムトレイルの起点となる観光スポットです。全米で最も古い公園としても知られています。

独立戦争の際には、レキシントン・コンコードの戦いでイギリス兵のキャンプ地となりました。

広さはなんと約50エーカー（約0.2平方キロメートル）にもなり、現在は市民の憩いの場として親しまれています。週末には大規模なイベントが開かれることもありますよ。

激戦の舞台となった「バンカーヒル記念塔」が終点

バンカーヒル記念塔は、フリーダムトレイルの終点にあたります。独立戦争のさなか、1775年に起こったバンカーヒルの戦いを記念して、1842年に建てられました。

モニュメントの前には、戦いに従軍した軍人ウィリアム・プレスコットの像が置かれています。

モニュメントには展示館が隣接され、当時の戦いを再現したジオラマのほか、この戦いで命を落とした将軍ジョセフ・ウォーレンの像も展示されています。

モニュメントの高さは約67m（221フィート）で、モニュメント内部の階段を294段のぼると、頂上は展望台です。四方にある窓からはボストンの街を一望でき、眺めの良い場所です。

魔女の街として有名な「セーラム」

ボストンから少し足をのばして観光するなら、近郊にあるセーラムの街がおすすめです。セーラムでは1692年、村人200人ほどが告発され魔女裁判にかけられ、うち19人が処刑された事件が有名です。

この歴史にあやかり、現在は魔女の街として人気を集めています。ホラー小説や映画ファンなら心惹かれることでしょう。

街のあちこちに、魔女や悪魔をモチーフにしたディスプレイが置かれています。写真撮影や散策も楽しめるような街並みです。

仮装して「セーラム・ホーンテッド・ハプニングス」へ！

セーラム・ホーンテッド・ハプニングスは、セーラムの街がひときわにぎわうイベントです。毎年10月、ハロウィンに合わせて1ヶ月もの間開催されます。

この時期にセーラムを訪れるなら、魔女や悪魔の仮装をして参加してみましょう。期間中は街のあちこちで、パレードやパーティー、ライブなどの楽しいイベントが開催されます。

ボストンで楽しめるイベントは？

ボストンの街では、年間とおして楽しいイベントが開催されています。ここからは、ボストンを訪れたら楽しみたいイベントを紹介します。

「フェンウェイ・パーク」でボストン・レッドソックスの試合を観戦！

フェンウェイ・パークでは、本場のメジャーリーグの試合を鑑賞できます。フェンウェイ・パークはメジャーリーグのプロ野球チーム、ボストン・レッドソックスの本拠地です。

1912年開園の歴史を持ち、メジャーリーグ最古のスタジアムです。目の前で繰り広げられる豪快なプレーは、観客も盛り上がらずにはいられません。

スタジアムで最も有名なのが、後方にそびえたつ壁、高さ約11mものグリーンモンスターです。1934年、ホームランの数を抑えるためにレフト側のみに設置されました。

これまでホームラン級の打球をいくつも阻んできた歴史があり、今やスタジアムの名物となっています。

歴史ある「ボストンマラソン」を観戦しよう

1897年から開催されているボストンマラソンは、世界で最も歴史あるマラソン大会のひとつです。規模も世界最大級で、世界中からランナーが参加しています。

なお、ランナーとして参加するには資格タイムの基準をクリアする必要がありますが、マラソンを走らずとも大会を観戦することは可能です。

ランナーのルートはボストン郊外をスタートし、人々でにぎわう市街地へと向かって走っていくのが特徴。事前にルートを確認し、観戦できそうなポイントを確認しておきましょう。

ボストンでシーフードを味わおう！

海に近いボストンを訪れたら、新鮮な魚介類を使ったシーフード料理は外せません。ここからは、ボストンで味わえるシーフード料理を紹介します。

魚介類がごろごろ入った「クラムチャウダー」

クラムチャウダーはボストン発祥ともいわれている料理です。ボストンに漂着したフランス人漁師が広めたとされ、名前はフランス語で大鍋という意味のchaudièreが語源となっています。

具材はもちろん、ボストンの海で水揚げされた魚介類です。たっぷりの魚介類と、じゃがいもやたまねぎなどの野菜類がごろごろと入っています。

今やボストンの名物グルメとして知られ、高級レストランから気軽に立ち寄ることができる屋台まで、さまざまなお店で取り扱っています。

「ロブスター」を豪快に味わおう

ボストンの街ではおいしいロブスターも味わうことができます。プリプリで歯ごたえがあり、旨みたっぷりの身に豪快にかぶりつくのがボストン流。

分厚い殻と大きな爪は見た目のインパクトも強烈です。

殻をむいたロブスターに豪快にかぶりつくのも良いですが、気軽に食べたいならロブスターロールもおすすめ。ホットドッグのようにパンにロブスターのむき身を挟み、ボリューミーなグルメです。テイクアウトもしやすいのが嬉しいポイントです。

ボストン観光を楽しむためのアドバイス

大都市・ボストンを訪れる際、治安が気になる人も多いのではないでしょうか。

ボストンの治安は、アメリカの大都市の中では比較的良いほうです。世界トップクラスの大学が集まり、学生も多く暮らしています。

しかし観光客を狙った犯罪に遭わないよう、注意が必要です。

観光客を狙った犯罪で特に起こりやすいのは、置き引きやひったくりなど。人の集まる空港や駅、マーケットやデパートなどで発生しやすい犯罪です。

貴重品の入った手荷物から注意をそらさないように気をつけましょう。

なお、ボストン観光には公共交通機関を使うのが便利です。特にボストン中心部の移動には地下鉄がおすすめ。

地下鉄の駅から徒歩圏内にある観光スポットが多いうえ、渋滞に巻き込まれることなくスムーズに移動できます。地下鉄や駅の構内でも置き引きやひったくりが起こりやすいため、荷物の多いときはタクシーを利用するのが無難です。

ボストン観光まとめ

ボストンで楽しみたい観光スポットやイベント、グルメについてご紹介しました。

ボストンの街は魅力的な観光スポットばかり。観光スポットめぐりとともに、ショッピングやイベント、グルメを楽しむのにもうってつけです。

一度では観光しきれず、また訪れたいと思ってしまうことでしょう。見どころをしっかりとおさえて、ボストンの観光をお楽しみください。

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