こんにちは、カナダに留学していたKanakoです。
英語を学習する際に英検を意識する人は多いのではないでしょうか。
英検2級のレベルはどのくらいなのか、どのような方法で勉強するといいのかなど具体的にご紹介して行きます。
これから英検受験を考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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まずは、英検についてご紹介して行きます。
英検は、年3回開催されています。時期は、例年6月、10月、1月です。
受験申し込みは受験日の約2ヶ月前〜1ヶ月前までインターネットや書店で手続きができますよ。
試験時間としては、筆記テストが85分、リスニングテストが25分の計110分間のテストになっています。
また、筆記テストではリーディングだけではなく、ライティングのテストがあるというのも英検の特徴です。
無事一次試験(筆記とリスニング)を突破すると、二次試験が約1ヶ月後に行われます。
二次試験では、スピーキングのテストが行われ、約7分間の面接形式のテストとなります。
英検は最近、統計的なスコアの算出方法を導入したため、少し採点方法が変わりました。
およそではありますが、各技能6割程度できると合格となることが多いようです。
合格率としては、例年約25%となっていて、しっかりと勉強しないとなかなか合格は難しそうですね。
私も英検3級からスタートしましたが、英検2級を合格するにはかなり苦労をしました。
英検準2級から2級の間には大きな壁があるようにも思えました。
英検2級合格に必要な単語レベルは、高校卒業程度とされていて約5,100語が目安にされています。
この5,100語というのは、高校生の英語の教科書に出てくる英語のレベルで、日常会話で使うという単語よりも社会生活に必要になるような単語が多いです。
合格のための勉強時間は、自身の今のレベルがどの程度なのかということにもよりますが、最低でも35〜40時間は必要でしょう。
特に、語彙がまだ足らないなどの場合は、これ以上に勉強時間が必須になりそうです。
私自身、英検2級と準2級の両方を受験してみて、思ったことは語彙の量が異なるということです。
英検準2級では、そこまで難しい言葉は使われず、ちょっとした言い回しや日常会話がメインとなっていました。
一方で、英検2級の語彙は一気に難しくなったように感じます。
英検2級は書き言葉などちょっとかしこまった言葉遣いが多い印象です。
また、長文の長さも大きく異なります。英検準2級ではページの2/3程度ですが、英検2級では1ページ程度になります。
テーマも2級になると日常的な物ではなく、専門分野のテーマとなること多いです。
一概にTOEIC何点とは言えませんが、文部科学省が発表している「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」によるとTOEIC L&Rで550~785点が英検2級に相当するとされています。
しかし、両方のテストを受験した私からすると、英検とTOEICで求められていることは少し異なるように思います。
もちろんどちらも英語力は必要ですが、TOEICで良い点数を出すためには、短時間で素早く情報処理をするという力も必要不可欠であるように感じます。
ですので、TOEICの点数に関しては受験する際の1つの目安程度にするといいでしょう。
英検2級のリスニングは、放送が1回でそのあとに4つの選択肢の中から適切なものを選択するというものです。
問題数は全部で30問あり、会話文、物語文、説明文の3種類の文タイプで出題がされます。
リスニングで流れる文のシチュエーションは、学校やオフィスなどの日常的な場所から、テクノロジーや医療の専門的分野まで幅広く出題されるようになっています。
リスニング問題の形式としては、問いのパッセージのあとに質問文が流れ、その選択肢が本題用紙に印刷されています。その印刷された選択肢の中から正しいものを選ぶ形となります。
選択肢をみると大体どのようなパッセージが流れるのかということができると思いますので、このあとどのような文が流れるのかなと想像しながら、リスニングを受験するといいでしょう。
また、スピードもそれなりに速いので聞き逃してしまわないよう集中しなくてはなりません。
リーディングセクションでは、短文の語句空所補充、長文の語句空所補充、長文の内容一致選択の3パターンの問題が出題されます。全部で計38問です。
はじめの短文の語句空所補充問題では、2行程度の文の空所に適した単語などを当てはめるという問題です。
英語自体はそこまで難解ではなく、高校レベルまでの単語や文法がしっかりとできていれば特に問題なく解けるはずです。
次の長文の語句空所補充では、先ほどの文が長くなったような感じのものです。
長くなったことによって、長文読解力や内容理解力は必要になりますが、レベルとしてはそこまで変わりません。
どの問題もそこまで難しい質問ではありませんが、しっかりと長文の方を理解していないと切れない選択肢などもあり、それ相応の長文読解力が必要でしょう。
このセクションでは、単語、文法、長文読解の3つのレベルが試されるようなセクションで、日々の積み重ねが存分に発揮される場所ではないでしょうか。
続いてライティングセクションについてご紹介します。
ライティングセクションは、2016年から新設されたもので、短いエッセイを書くような形の問題です。
英作文なので、問題文はなくトピックが与えられます。
それに付随してヒントとなるようなポイントも問題用紙に記載されています。問題数は1題です。
トピックがあり、ポイントとしてそのヒントとなりそうなものが記載されています。
トピックに対して自分自身の意見とその理由2つをしっかりと書けるようにしておけばそこまで難しい問題ではないでしょう。
しかし、あまりにもトピックからずれたことを書いてしまうと0点となってしまうこともあるので、その点では要注意です。
語彙数は80〜100語と指定されています。日頃から時事問題に関心を持ち、それに対する自分なりの意見を持っておくようにすればスラスラと書けるはずです。
英作文のレベルとしては高校卒業程度の英語力で十分でしょう。
最後にご紹介するのはスピーキングのセクションについてです。
スピーキングテストは1次試験では課されず、1次試験合格後に受験可能な2次試験でのテストになります。
このスピーキングテストは、対人で行い、面接のようなスタイルが取られます。
面接官は日本人、もしくはネイティブスピーカーです。
ネイティブスピーカーといっても綺麗で訛りが少ない面接官だけではなく、訛りが強い面接官もいるので、訛りが強いと驚かないように理解しておきましょう。
面接時間は1人7分程度で、Hi, how are you doing? などの日常会話から始まります。
その後、問題カードを手渡され、そこに書いてある60語程度のパッセージの音読と、絵を見てどのような状態かを説明するなどの試験が行われます。
準2級までのスピーキングテストとは異なり、その場で判断して自分の意見を述べることが英検2級では多くなります。
また、面接官からの質問で用いられている単語も話し言葉というよりは少しランクアップしたビジネスの場面で使われるような言葉が多くなります。
そのため、質問自体の意味はそこまで難しくありませんが、その単語がわからず理解できないということもあります。
もし、わからなかったら、わからないとはっきり述べ、もう一度言ってももらうなどしましょう。
もちろんちゃんと答えられる方がいいのですが、スピーキングはあくまでもコミュニケーションなので、あまり「正しく答えなきゃ」と意識しすぎなくてもいいでしょう。
それでは、英検2級レベルのための勉強法をご紹介して行きます。
まず、必要なことはとにかく語彙力を上げることです。
私自身、何度も英検を受験してきましたが、1番肝となるのはどれだけの語彙量があるかだと思いました。
特に、肝心な単語がわからないとその文が何を言いたいのかということを理解することができません。
しかも、そんな単語が1文の中に1単語ならまだいいのですが、複数単語あった時点で理解が難しくなってしまいます。
そのため、英検で語彙力というのは合格の鍵となるでしょう。
逆に語彙力が上がれば、多少の文法がわからなくても大まかな文脈は理解できてしまいます。
勉強法としては、とにかく英単語に触れることを多くするということです。
わからない単語に出会った際に、その単語を調べ、その類義語や対義語など1つの単語により多くの単語を紐づけて勉強することがおすすめです。
この勉強方なら単語1つ1つを単独のものとしてではなく、関連付けて覚えることができるので、効率も良く、忘れづらいです。
英検単語アプリで語彙力アップ!本当におすすめできるアプリ9選【2019年最新版】
次に英検合格に必要なのは読解力です。その中でも長文読解のために文脈を拾う練習をすることがおすすめです。
一言一句読むのではなく、さらっと文章をスキミングして筆者の意図を理解するという読み方です。
英検で時間があまりにも足らないということはあまり聞きませんが、じっくりと一言一句英文を読んでいる時間もありません。
そこで、英語をスキミングする力を習得するといいでしょう。
勉強方としては、英長文を読む際に、じっくりと読むのではなく、サラリと英文をみて序論、本文、結論に分け、文の構造を把握することが大切です。
これにより、どこが重要なのかということが自然とわかるようになります。
その後、主文に注目しながら、読み流すことでだいたいの内容を理解できます。
この力を養うには、特訓が必要かもしれませんが、この方法は英検以外でもとても役立つのでおすすめです。
習得すると時間が足らなくてなかなか終わらないとされるTOEICなど高得点が狙えるようになります。
最後にご紹介する勉強法は、過去問での実践です。
やはり、どれだけ勉強をしても最後に実践問題で力試しを行わなければ、本番で実力を十分に発揮することではできません。
そのため、ある程度勉強をしたら、過去問などを利用して実践することがおすすめです。
過去問で実践した後は、しっかりとどのような問題を間違えているのかという見直しをすることも大切です。
文法問題であれば、単語がわからず間違えているのか、文法が理解できていないのかなどなぜ間違えたのか把握し、対策をする必要があります。
これにより、再度同じような間違えを犯すという対策をすることができます。
英検の公式HPには過去1年分の過去問が公開されているので、この後ご紹介する参考書と合わせて使用してみるといいでしょう。
ここからは英検対策におすすめな教材をご紹介します。自分の苦手に合わせてぴったりの教材で対策してみてくださいね。
まずご紹介するのが、「英検2級出る順パス単」です。
単語は英検に特化した教材を利用しなくても勉強することは可能ですが、効率よく単語を覚えたい場合は、英検に特化した単語専用に対策教材のこちらがおすすめです。
この教材の勉強方法としては、まず覚えている単語とまだ覚えていない単語を分け、まだ覚えていない単語を1つずつ覚えていくという方法です。
英検では単語がかなり肝になってくることが多いのでしっかりと対策しておくと合格に近くでしょう。
いくら単語を勉強しても実際の出題形式に慣れていないとなかなか本番で実力を発揮できません。
そこで、おすすめなのが過去問題集です。その中でも全6回分が1冊にまとまっている「2019年度版 英検 2級 過去6回全問題集」がおすすめです。
リスニング問題もスマホで音声が聞けるようになっていて便利です。リスニングに慣れるためにこの教材を隙間時間に聞くのもいいかもしれません。
また、解き終わった後は解きっぱなしにせず、わからなかった単語の見直しやどのような間違えが多いのかなどを明確にするため、見直しや解き直しを行うとより効果的にこの教材を使いこなすことができますよ。
過去問は英検の公式HPにも過去3回分が掲載されているので、そちらでの実践練習するものおすすめです。
最後にご紹介するおすすめの教材は、「英検2級をひとつひとつわかりやすく。」です。
教材のタイトル通り、英検の1つ1つをわかりやすく解説してくれる教材となっています。
英検2級をこれから始めて受験するという方は、手始めにこちらの教材をやってみるといいでしょう。
実践形式というよりは、文法なども単元ごとに分かれていて、助動詞なら助動詞をしっかりと解説するというスタイルです。
これにより、より実践形式の問題を解く段階になった時にどのようなことに注意する必要があるのか明確になります。
ここからは、おすすめのアプリをご紹介して行きます。アプリ学習なら手軽に隙間時間にできておすすめですよ。
まずご紹介するおすすめアプリは、英検®問題集です。英検対策と言ったらこれといった感じのおすすめアプリです。
英検に必要な単語、文法、リスニングなど様々なことを学ぶことができます。
また、実力モードで自分の力試しをすることもできるので、より実践に近い形で学習することもできますよ。
通勤や通学のスキマ時間に学習したいという方に特におすすめのアプリです。
英検®問題集
Gakko Net Inc.無料posted withアプリーチ
最後にご紹介するおすすめアプリは、TED(テッド)です。内容としては、テクノロジーや化学などの専門分野のプレゼン動画を英語で視聴することができます。
このアプリは、英検とは直接的に関係はありませんが、英語を学ぶという面ではおすすめのアプリです。
特に、英検2級では、テクノロジーや化学など普段は触れないような分野の問題も出題されるため、英語で専門分野についてのプレゼンを聞くのはとても大切ですよ。電車の中などちょっとした時間での学習にぴったりです。
TED
TED Conferences LLC無料posted withアプリーチ
本記事では、英検2級のレベルについてご紹介しました。
具体的な4技能のレベルや対策など、英検2級合格には知っておくべきことが盛りだくさんです。
英検2級ともなるとしっかりと勉強をする必要があるかと思うので、受験を決めたら早めから対策をしておくといいですよ。
コツを掴めれば文法や長文読解もスラスラとできるようになるはずなので、根気よく勉強するのが合格への近道かもしれません。
この記事を参考に英検対策をしっかりとして、合格への第一歩を踏み出してみてください。
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