「休学留学に興味があるけれどどんな感じなんだろう……」
「就活に不利になりそう」
とお悩みではありませんか?
休学はどうしても半年や1年といった長期で学校を休むため、卒業や就職活動の遅れが気になるもの。また休学して留学したことで、就活に不利になるのではと考える人もいるかと思います。
休学留学はたしかにデメリットもありますが、目的を持って計画し、現地で知識やスキル、経験を手に入れると就活に悪影響はありません。
自分の言葉で留学した理由を説明できれば、面接官も納得してくれます。
とはいえ、具体的にどのようなメリットとデメリットがあるのかは、分かりにくいですよね。
そこでこの記事では、
を紹介します。
この記事を通して、休学や帰国後の就活に対する不安を少しでも和らげていきましょう!
[目次]
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最初に休学留学の概要や休学留学でできること、期間の目安を説明します。
休学留学とは在籍している大学を休学し、その期間に海外の学校で勉強する留学方法です。大学を休むため就職活動や卒業は遅れますが、自由な期間を得られます。
休学留学は休学して留学する方法すべてを指すため、その中に私費の語学留学や大学留学などが含まれています。
自分の目的に合わせた留学を計画できる点が最大の魅力です。
休学留学では、次のような経験ができます。
就職活動に役立つ経験や、将来につながる知識やスキルの習得が可能です。
休学中に選べる留学方法は、主に次の3つです。
留学先や留学期間なども、自分の希望に合ったスタイルを選べます。
留学期間は目的によってさまざまですが、多くの人は半年~1年間で考えます。
というのも、あまりにも短期間すぎると語学力は身に付きません。だいたい3ヶ月以上の時間は必要です。
また休学は短くても半期(半年)からとなり、休学期間を最大限に活用するためにも留学期間は半年以上がおすすめです。
休学留学とよく一緒に比較されるのが、認定留学と交換留学です。それぞれの違いを解説しますね。
認定留学は日本の大学に在籍しながら海外大学に留学し、取得した単位を日本の大学に移行できる留学方法です。
条件はありますが認定とある通り、留学先で取得した単位が帰国後に認められます。また基本的に休学扱いにはならないため、卒業条件を満たしていれば留学しながら4年で卒業することも可能です。
また留学先は、自分が日本で通っている大学の提携先以外でも問題ありません。その分手続きは自分で進めないといけないものの、留学先は自由に選べます。
ただし留学中、日本の大学に学費を納める必要がある上に、留学先は大学に限られます。
上記のことから、休学留学との違いは次の通りです。
注意点として、単位の認定はプログラムや条件によって変わります。
例えば、日本で在籍中の大学と提携している大学に留学したとしましょう。その際にすべての単位が認められるとは限らず、指定の授業のみなど条件が課されていることがあります。
条件を知らずにむやみに授業を取っても、留学が終わる頃に認定されないとなると努力が水の泡です。認定条件はしっかりと確認しておいてください。
その他詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
留学先で単位が取れる?!単位認定留学の特徴やメリットとデメリットを経験者が徹底解説
交換留学とは、日本で通っている大学と提携する海外大学に留学する方法です。期間は半年ほどで単位も認められるため、留学しても4年で卒業できます。
認定留学とは次の部分が異なります。
交換留学は日本で在籍している大学の代表者として留学するもの。英語力や成績に条件があり、人数も限られています。
ただし日本の大学に授業料を支払っていれば、海外大学の授業料を支払う必要はありません。
休学留学との違いは、次の通りです。
休学留学は卒業が遅れたり私費留学となったりデメリットもありますが、留学方法や学校の自由度はもっとも高いです。
次は休学留学のメリットとして、
の3つを紹介しますね。
先ほどもお伝えした通り、休学留学という枠組みであれば留学方法は自由に選べます。大学留学をすることが多いかもしれませんが、語学留学やワーキングホリデーも可能です。
大学留学は専門知識を英語で学ぶため、高い英語力と専門分野への関心が求められます。
英語初心者にとってはハードルが高く、英語力を伸ばすには数ヶ月〜半年の時間が必要で、大学で学ぶのに加えて英語学習の時間も確保しなければなりません。
時間はかけられるものの、その分就活や卒業も遅れるため、語学留学を選んだ方が時間を有効活用できます。
自由度が高いゆえに自分のレベルに合わせて考えやすいのも休学留学の魅力です。
長期留学は時間がたくさんあるものの、大学留学は授業や課題に追われてハードな日々です。専門分野を学びたい人にとっては良いものの、1年の長期でもあっという間に終わります。
対して語学留学やワーキングホリデーは、まだ留学中の生活に余白があります。日本の学業やバイトに追われる日々から離れる上にのんびり過ごすことで、自分のやりたいことが見えてくるかもしれません。
就職活動を控えた時期は、いろいろと悩むもの。休学留学を将来について考える時間として活用することも可能です。
休学留学に限らず、交換留学以外の方法は基本的に自分で手続きを進めます。一見大変に感じますが、英語で複雑な手続きをやり遂げることで自信が生まれることもあります。
留学したら英語でのやり取りや書類提出は多くの場面で必要です。留学前にやり切ることでウォーミングアップにもなるかもしれません。
また自分で手続きをやり遂げた自信によって、留学中も積極的に行動できるなど好循環が生まれます。
次は、休学留学のデメリットとして、
の4つをお伝えします。
休学留学では大学を半年から1年ほど休学するため、休んでいる間単位は取得できません。さらに大学は4年在籍していることが卒業条件となることもあり、休んだ期間をどこかで取り戻す必要があります。
また就職活動も卒業目安時期に合わせて動く必要があり、その分遅れます。
同期と比べて卒業や就職が遅れるため、不安を感じるかもしれません。しかし留学を通じて、それ以上の経験や知識を得るため、留学する方がメリットが大きいと考える人は多いです。
休学中の学費の支払い義務は大学によって異なるため、一概に費用がかかるとは言えません。
一部の大学では、次のパターン別に費用が発生します。
自分の通っている大学によって留学にかかる費用も変わるため、事前にチェックしておきましょう。
先ほども紹介したように、休学留学で選べる多くの留学方法は、自分で手続きを進めなければなりません。ビザなど英語で複雑な手続きが多いため、面倒に感じるものです。
しかし何度かお伝えしたように、複雑な手続きをやり切ることで自信も生まれます。面倒ではありますが、方法を調べたり早めに準備したりして乗り切りましょう。
単位が認められるのは、認定留学や交換留学に限られます。休学留学として語学留学やワーキングホリデーを選んだ場合、単位は認められません。
また大学留学などをしても条件を満たさないと単位が認められないため、必ず単位を取得できるとは限らないのです。
事前に留学方法を吟味、または条件をしっかり確認しておきましょう。
休学には留学費用の他にいくらか費用が発生します。特に大学によって休学費用が数万円程度のところもあれば授業料を通常通り支払うなど、必要なお金が異なります。
そこでここでは、大学に支払う休学費用と学費や生活費、渡航費など留学に必要な費用に分けてお伝えしますね。
休学費用は大学によって、授業料または追加の休学費用を支払います。参考までに、主要な私立大学を1年休学する場合の費用をまとめました。
【青山学院大学】(※1)
・入学した年度に休学する者:授業料年額の1/2相当額、在籍基本料(年間分)
・入学した年度以外に休学する者:在籍基本料(年間分)
【慶應義塾大学】(※2)
・入学1年目:留学による休学は免除されない、全額負担
・入学2年目以降:各学期において授業料・施設設備費・実験実習費の全額を減免。ただし在籍基本料および代理徴収費用は負担
※ただし2009年度以降の入学生に限ります。
【明治大学】(※3)
・休学在籍料が半期につき8万円
基本的には休学在籍料といった名前で休学費用が設定されているか、授業料の一部を支払うのが一般的です。
休学在籍料だけであれば5〜10万円ほどに収まりますが、授業料の負担も必要であれば数十万円の費用が発生すると考えておきましょう。
留学に必要な費用は、留学方法や国、学校で異なります。
今回はアメリカで語学留学を1年した場合で考えましょう。あくまで目安ですが、およそ334万円〜の費用が必要です。
主な費用は学費で、アメリカなど先進国は物価が高い分、留学費用も高くなります。学費だけでおよそ240万円と、莫大な費用がかかります。
安くしたい場合は、留学先をフィリピンなど物価の安い国にするのがおすすめです。1年の語学留学でも学費が210万円ほどな上に、学費に食費・滞在費が含まれているため、総合的な留学費用は安くなります。
学校選びや滞在方法によって節約することは可能なため、工夫してみましょう。
各国の留学費用について、こちらをご覧ください。
1年のアメリカ留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
1年のフィリピン留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
ここまで簡単に休学留学について紹介しましたが、正直イメージはまだまだ湧きにくいですよね。
そこでここでは先輩の体験談をもとに、実際に大学を休学して留学した理由をを紹介します。
まず最初に紹介するのは大学4年次に休学し、アイルランドへ留学したモモさんです。
もともと望まない大学へ通っていたモモさん。後悔の念に苛まれながら送る大学生活も3年になり、就活を迎えます。
当時やりたい仕事はなく、就活を進めて良いかという引っ掛かりに加えて、大学生活と同じように社会人になっても後悔し続ける日々を送るのではないかと不安を感じていました。
悩んでいたときにふと頭によぎったのが、高校生の頃から頭の片隅にあった留学。いろいろと悩みますが、結果として大学4年生の後期を休学して留学されています。
モモさんの当時の心境がこちらです。
留学をリアルな選択肢として考え始めたものの、私はそのときすでに大学3年でした。次に頭に浮かんできたのが大学生にとって重たい「就活」でした。
留学に必要なお金やその他もろもろの準備を考えると、どうしても3年生のうちに出発することはできそうにはありません。休学をして留学に行けたとしても、4年生以降。
当時通っていた大学も、留学を積極的に押している学校ではなかったので、休学をして留学に行く人は周りには全くいませんでした。むしろみんな公務員試験や迫る就活に向けて準備を進めている真っ最中。そのような状況でしたので、
「留学を思いつくのが遅すぎたのか」
「休学して留学しても就職するのが遅れるだけ」
「やっぱり諦めようか」と何度も悩みました。ですが「やっぱり後悔だけは絶対したくない!」と悩んだ末に、最終的に自分の答えが出ました。
その後も自分なりに選択肢をいろいろと模索しました。アイルランドだけではなく、国・方法に問わず留学経験があったり、現在留学している人のブログを読んだり、自分よりも年上の人の話を聞いたり。
そのような中で「人より進路が遅れることは決して悪いことではないんだ!」ということに気が付き、また自分を納得させて、大学4年の後期から休学を決意しました。そしてアイルランドに留学をすることにしたのです。
次は、大学院を休学してアメリカのコミュニティカレッジへ留学したKotaroさんです。
高校生の頃からNBAを通じてアメリカへの憧れを持っていたKotaroさんは、理学療法士を目指して大学・大学院へ進学します。
アメリカへの留学を本格的に考え出したのは、大学院1年生のときです。トレーナー活動やクリニックでの勤務を通して、自分の処置が明確な根拠をもとに実施できているのか疑問を感じたのがきっかけでした。
実際に留学しようと具体的に考えたのは、大学院1年目の時。アメフト部でのトレーナー活動や、クリニックでの理学療法士としての勤務を通じて、自分自身が選手や患者さんに対して行っていることは本当に根拠があるのか?ということをずっと考えていました。
やや専門的に説明すると、エビデンスに基づいた医療(Evidence Based Medicine: EBM) ができていないなと感じていたのです。
EBMとは、研究によって得られたデータなどを基に、「どのような治療をどのくらい行うと症状がどれだけ改善するか」を把握し、個々のクライアントの価値観、医療従事者の経験、環境などに合わせて適切な医療をおこなうための行動指針の一つです。
例えばあなたが腰痛で困っていてクリニックを受診したとします。医師や理学療法士に対して「あとどれくらいで痛みは改善しますか?」と聞いた際に、「やってみないと分からない」や根拠もないのに「ストレスが原因です」などと言われたらあまりよい気持ちはしないと思います。そして自分はどうかと言われた時に自信が持てなかったのです。
もちろん、○週間で治りますと断言することは難しいですが、できる限り再現性があって根拠のある介入方法がベースになることが重要と考えています。どこかそれらを学べる環境はないかと探しているうちに、アメリカの大学院を見つけました。Doctor of Physical Therapy program (DPT program)というアメリカの理学療法士を養成する大学院博士課程です。
【出典】Kotaroさん「元体育会系大学院生が、休学しスポーツ医療大国アメリカにトビタツまで【理学療法士の米国留学連載 Vol.1】」
大学生のSamanthaさんは、バレエを学びにカナダ・トロントへ留学しました。最初は短期留学をしていましたが、そこからさらに1年の長期留学をされています。
Samanthaさんは大学に入学した当初は留学へ興味がなかったものの、通っていた大学に留学生や帰国子女が多く在籍していたことで、次第に留学を意識します。
その内本当に留学を考え始めたとき、ネットサーフィン中にバレエ学校の広告を目にしました。
ちょうど夏に3週間のプログラムが開催されることを知り、学校に問い合わせます。
そうして短期留学をきっかけに長期留学にも興味を持ち、最終的に大学を休学されました。
私は小学生の頃からバレエを習い始め、生活の中には常にバレエがありました。「もしバレエで留学することができたら、毎日をより一層バレエに費やすことができ、とても素晴らしい経験になるのではないか」そうと考えました。
掲載されている情報を見ると、その学校では夏に約3週間のプログラムに参加する生徒を募集してるとのこと。私はとりあえず、学校に問い合わせをしてみました。
その時は、留学に「行ってみたいな」という軽い気持ちだったのですが、学校の方からも連絡を度々いただき、留学に前向きになっていきました。
その後両親にも相談し、学校との手続きを進めるうちに、あっという間に3週間の短期留学が決まっていきました。出発するその時まで、自分が本当に留学に行くのか、と信じられない思いでした。こんなにすぐ留学へ行くことが決まるとは、まったく思っていなかったからです。
【出典】Samanthaさん「大学を休学してバレエ留学へ!ハードルが高いと思っていた留学に行けた理由【バレエ留学#1】」
休学留学を決断しきれない理由として、タイミングによっては就職活動が遅れるのではないか、帰国後の就職活動で不利になるのではないかという不安を挙げる方もいるかと思います。
そこでここでは成功例と失敗例に分け、どんな留学体験が就職活動を成功・失敗させるのか、詳しく紹介します。
まずは留学経験を活かした就活の成功例と失敗例を見てみましょう。
Aさんは大学3年生のときに、カナダへ1年間留学をしました。
Aさんの留学の目的は英語の習得といろいろな経験を得ることでした。
英語は事前に自己学習を進めたおかげで、TOEICの試験で700点近いスコアを獲得します。当時を振り返ってAさんは「英語を勉強しておいたことで、現地で最初からいろいろなことにチャレンジできた」と話します。
さらにAさんは現地でのインターンにも参加したところ、カナダの人たちの働き方にとても感銘を受けたそうです。カナダは移民国家であるためか、日本人であるAさんが在籍していても違和感なく自然に働けたのです。
その経験からAさんはカナダでの就職を希望するようになりましたが、大学や両親と相談して、就職の方向性を修正します。結果として、インターンに参加したカナダ企業の日本法人で働くことになりました。
このように留学前からできるだけ英語力を伸ばしたことで現地でさらなるチャレンジができ、就職活動や進路選択に良い影響を与えています。
Bさんは大学2年生のときに、休学してオーストリアに1年留学しました。
留学の目的をたずねると「大学生活が思ったよりもつまらなかったので、もっと刺激を受けて成長したくて」とのこと。
Bさんは勢いで留学を決めたため、準備もかなり慌てながら進めることになりました。
さらに肝心の英語力に関しては中学英語レベル。現地で語学力を上げるつもりでしたが、事前のインプットがないゆえに基礎から始めることになり、語学習得にかなりの時間を費やしました。
とはいえ留学生活は楽しく、現地の友人と一緒に飲み歩いたり有名な観光地を巡ったり、良い思い出を作れたようです。
問題は日本に帰ってきてからでした。
Bさんは留学経験を活かして就職活動を始めようと考えますが、準備の段階で「しっかりとアピールできるものがない」と気付きます。
Bさんの英語力は上がっていたものの、語学検定などは受けていません。履歴書にスコアなどで客観的に証明できる資格がない、不利な状況でした。
加えて、現地での思い出は遊びまわっていたことばかりで、就職につながるエピソードは見当たりません。
そんなことからBさんは就職活動をあきらめ、1年留年して入念な就活準備をすることになったのです。
先ほどのエピソードをもとに、休学留学が就活で不利になるのか考えましょう。
まず結論からお伝えすると、休学留学そのものは就活で不利になりません。Aさんのエピソードが良い例で、休学留学をしても就活で内定を得ている人はいます。
確かに半年から1年の休学をすると一般的なタイミングでの就職・卒業はできない上に、面接官に自分の願望を優先する人という印象は与えるかもしれません。
しかし次のパターンの場合、就活で不利になるどころか、留学が良い影響を与える可能性もあります。
さらに語学力やチャレンジ精神、計画力、危機管理能力などを習得すれば、企業が求める人材になることも可能です。
実際に経済産業省が定めている社会人基礎力となる「前に踏み出す力」「考え抜く力」などは、留学を通して身に付く力の一部といえます(※4)。
基本的に休学留学をしたこと自体が就活で不利になる可能性は低いです。
休学留学は就活で不利にならないとお伝えしたものの、体験談のBさんは就活のために留年していましたよね。
人にもよりますが、留学経験をうまく活用できずに休学留学にマイナスイメージを持たれ、内定が出ないことはあります。
就活に有利に働かないのはなんとなく留学して何もせずに終わった場合です。
留学は目的があり、その目的を達成する手段として海外で勉強します。そのため全員何か得るものがあるはずですが、Bさんの場合は明確なスキルがありませんでした。
他人からは留学中に遊んでいただけのように見える上に、目的を持って行動できない人だと思われます。仕事でも目的を持って成果を出すことは難しいと判断され、採用につながりにくいのです。
先ほど休学留学が就活に良い影響を与えるとは限らないとお伝えしましたが、しっかりと準備や行動をすれば問題ありません。
そこで就活に失敗しないために、まず留学準備や留学中のポイントとして、
の5つを紹介します。
休学留学をするのにおすすめの学年は大学2年生または大学3年生の1年間です。もちろん4年生でも遅くはありませんが、就職を考えるともう少し早い時期がおすすめです。
休学留学のタイミングには、次の2種類があります。
おすすめは前期休学です。前期に休学するプランであれば、帰国と同時に就職活動を始められる、帰国してから学年がずれてもやり直しやすいといったメリットがあります。
休学時期によって帰国後の就職活動のスケジュールも変わるため、じっくり吟味しましょう。
留学を考えたときには何か達成したい目的があり、その目的を叶える手段として留学を選ぶかと思います。特に大学生の場合、将来の職業選択のために留学を考えた人もいるのではないでしょうか。
目的によって留学方法は変わります。例えば、海外で発達している学問を学んで研究者になりたいのであれば、大学留学をすべきですよね。
反対に日本のホテルで働くために英語力を磨いて実務経験を積みたいのであれば、語学留学+インターンシップが適切です。
このように目的から逆算して留学方法を選べば、仕事に必要なスキルを習得できます。就活で留学中の経験談を話すときにも説得力が生まれ、採用につながりやすいです。
留学を通して何か特定のスキルを身に付けておきましょう。
喜ばしいことですが、近年は留学する人が増えたことで「海外で勉強した」という事実だけでは他の就活生と差別化しにくいです。
また留学は目的ではなく手段のため、留学で何を学んだかがもっとも重要です。成果として話せるように、留学中は勉強に力を入れましょう。
英語力であればTOEICなど、数字でスキルを数値化できるとさらに分かりやすいです。
希望の職業があれば、インターンシップで体験してみましょう。
理由は次の3つです。
海外のインターンシップは日本のインターンシップと比べると、社員と同じ業務内容や裁量権で働けることが多いです。
そもそも実務経験を積んでいる就活生は少ないこともあり、ESや面接においてアピール材料となります。
「インターンシップができるほど英語力がない」「大学留学で勉強したいこともない……」という場合は、とにかく英語力を高めておきましょう。
先ほど留学経験者が増えたことで差別化は難しいとお伝えしましたが、それでも英語を話せる人は多い訳ではありません。
またTOEICなど客観的なスコアで証明できないケースもあり、英語力があると言えるだけでも十分なアピール材料です。
おすすめは一般英語をひと通り習得した後、TOEICのスコアアップに全力を尽くすこと。日本企業は英語力の判断にTOEICを使用するため、TOEICスコアが高いことも重要です。
英語初心者の場合は半年以上の時間はかかりますが、取り組む価値はあります。
留学前に考えても決まらなかった、興味を持てることが見つからないときは、とにかく英語学習に励んでみてください。
続いては、就活中のアピールのコツとして、
の3つを紹介します。
就活においてよく聞かれるのが「なぜ留学したのか?」です。
留学をしたいと思った理由は目的であり、達成できれば就活におけるアピール材料となります。
また理由をしっかり話せないと、なんとなく留学したと思われかねません。言語化して伝えられると、じっくり考えた上で休学を選んだことが分かるため、ネガティブなイメージを持たれるリスクは減ります。
何度もお伝えした通り、留学中に明確なスキルを取得する、または海外でしかできない経験をすると、就活のアピール材料となります。
また現地で取得したスキルまたは経験があると、留学に行った意味があったと裏付けることも可能です。それが日本では得られないものであれば、さらに説得力は増します。
また海外だからこそ得られたスキル・経験があると、他の就活生との差別化も期待できます。
帰国してから留学中の出来事を整理し、自分は留学で何を得たのか言語化してみましょう。
留学は海外で初めてのことにチャレンジする日々のため、留学前後で性格や考え方、スキルなど変化する人もいます。その変化はほとんど前向きなものであり、成長をアピールすることもできます。
何よりも仕事は毎日初めての連続。例えば初めての体験を目の前にすると以前はチャレンジしないことを選んでいたが、留学先で何事も挑戦するようにしたら行動力が身に付いた、メンタルが強くなったなど、経験を通して変化したことを伝えられると良いでしょう。
自分がどんな性格でどのような長所・短所があったか、留学でどのように変化したか、自己分析してみるのもおすすめです。
ここまで休学留学と就活の関係性について解説しましたが、不安な場合は語学留学を計画しましょう。理由を詳しく解説しますね。
留学を通して仕事につながるスキル、専門知識が身に付けられるとベストではありますが、大学留学やインターンシップには一定の英語力が必要です。
英語初心者は語学を習得するだけで半年以上の時間を使う可能性もあり、そこから大学入学の手続きをするとなると、2年を超える休学になってしまいます。
英語力は留学経験者が増えたいま、あまり目立つスキルではないと感じるかもしれませんが、留学したからといって全員が英語を話せる訳ではありません。まだまだ差別化できるスキルであり、身に付ける価値はあります。
また語学留学は語学学校が丁寧にサポートしてくれるため、英語力に自信のない方でも安心して留学できます。
効率よく語学習得できるため、初めて海外に行く方でも安心して語学習得に打ち込めるはずです。
TOEIC200点以下の基礎レベルからスタートしても、努力次第では600〜900点ほどの英語力を身に付けることも夢ではありません。
留学で身に付く英語力は、基礎となる英語力によってかなり変わります。
一般的には「TOEIC450点の人が600点まで伸ばすのに450時間の学習が必要」と言われており、学習を始める段階でどの程度の英語力があるのかが、その後の伸びに大きな影響を及ぼします。
留学中に身につく英語力は、留学期間によって異なります。そこでここでは3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月に分けて解説しますね。
3ヶ月は、留学期間としてはやや短いものの、英語に集中すればスコアアップは可能です。TOEICであれば1日3時間ほどの勉強を目安に、3ヶ月で100点のスコアアップが期待できます。
ただし英語初心者の場合は毎日10時間近く勉強するか、留学前に日常会話レベルを習得しておくなど、努力も必要なことは頭に入れておきましょう。
6ヶ月の語学留学は、英語力を身に付ける上で十分な期間ではあります。
まず半年も海外に滞在すると英語環境であることに違和感を感じることが少なくなり、英語の見聞きに慣れます。それだけでも英語力が向上しやすい状態であり、毎日勉強していると英語が上達している実感が湧くはずです。
出発前にTOEIC200~300点くらいの人も、6ヶ月ほどしっかり海外で勉強すれば600~700点を狙うことは可能です。
ハイレベルな語学資格または外資企業での就職などを狙いたい人は、1年の留学を考えましょう。
半年までの学習で基礎語学力が身に付いているはずのため、そこからさらにスコアアップを目指せば、TOEICの高いスコアを取得した状態で帰国することが可能です。
TOEICスコアで言うと、海外出張や海外駐在に必要とされる730~860点も十分に狙えます。
英語力を伸ばすといっても、留学先選びも重要です。
そこで最後に、休学留学におすすめの国として、
の5つを紹介します。
留学先として、最近人気が急上昇しているのがフィリピンです。留学先のイメージがないかもしれませんが、英語を公用語として使用しているため、多くのフィリピン人が英語を話せます。
日本から距離的にも近い上に物価も安いため、留学のハードルが低いのが魅力です。欧米と比べると3分の1ほどの費用で留学できることもあり、予算が限られている大学生には特におすすめです。
またフィリピン語学留学の大きな魅力は、マンツーマンレッスン。留学生1人ひとりに専属の先生が付いてくれるため、自分のペースで学習を進めることができます。
フィリピン留学の詳細はこちら
マルタはイタリアのシチリア島の下にある国で、欧米人のリゾート先として人気です。
マルタもイギリスに占領され独立するまで英語を話していた過去から、英語も公用語として使われています。物価が安いこともあり、近年注目の留学先です。
マルタは欧米からの留学生が多く、グループレッスンゆえに交流もしやすいです。授業や休み時間を通して国際交流も体験できるでしょう。
またマルタは街並みが世界遺産になっていることから、観光スポットも多数あります。長い留学期間でも息抜きをしつつ、英語学習に励めます。
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語学を学ぶ上で、本場のアメリカは留学先としておすすめです。
世界各国から仕事や学業のために人々が集まり、その多様なバックグラウンドから「人種のるつぼ」とも呼ばれています。
また西海岸から東海岸まで各エリアの中だけでも時差や気候の差があり、滞在先だけでも豊富な選択肢があるのも魅力です。
特に大学の数は多く、世界各国から優秀な留学生が集まることからも、大学留学におすすめの留学先です。
国土の広さや人種の多さなど、世界最大級のスケールを味わいながら留学生活を楽しめます。
アメリカ留学の詳細はこちら
カナダはキレイな英語が身に付くとして留学生に人気の国です。
もともとイギリスの植民地だったカナダは、アメリカの影響も受けつつ、バランスの良い英語が使われるようになりました。
他の国に比べると聞き取りやすくてクリアといわれるため、初めて海外留学をする人、きれいな英語を学びたい人にはおすすめです。
アメリカに比べて物価も安く、留学費用を少し抑えることも可能です。大自然に恵まれた環境ゆえに語学学習に集中でき、英語力アップも期待できます。
カナダ留学の詳細はこちら
オーストラリアはさまざまな留学方法を利用できますが、特にワーキングホリデーで人気の国です。
物価はそれほど安くありませんが、その分時給が高く、アルバイトの求人もたくさんあります。働きながら勉強するのにおすすめです。
さらに多文化主義で世界中から移民を多く受け入れており、日本への関心が強い親日家もいます。日本人留学生に対しても寛容でフレンドリーに接してくれるため、安心して過ごせるでしょう。
オーストラリア留学の詳細はこちら
今回は休学留学についてお伝えしました。
休学留学は、自分の目的に合わせた留学を計画できることが最大の魅力です。
確かに卒業や就職活動は遅れるかもしれませんが、しっかりと目的を持って留学すれば就活で不利になることはありません。
不安な場合は、次のことを意識してみましょう。
しっかりと準備をして現地でも計画を立てて行動することで、就職にも良い影響があるはずです。
その他先輩の体験談なども参考にしながら、後悔のない選択をしてください。
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留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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※1...青山学院大学「卒業延期・休学・復学、退学・再入学」(参照日:2022-04-22)
※2...慶應義塾大学「休学・留学・退学(SFC総環)」(参照日:2022-04-22)
※3...明治大学「休学制度改正について(お知らせ)」(参照日:2022-04-22)
※4...経済産業省「社会人基礎力」(参照日:2022-04-22)
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