ロンドンの名物とも言えるのが赤いバスです。ロンドンを訪れたら一度は利用したいこのバスですが、名物としてだけではなく、移動手段としても非常に便利なのをご存知でしょうか?
歩くには少し遠い、でも地下鉄の駅は近くにない、タクシーを使うのはお金がもったいない、といった際にバスは大いに活躍してくれます。
今回は、そんなロンドンのバスを初めて使う人、初めてロンドンに行くという人に対してバスの基本情報から乗り方、料金などについて解説していきます。
この記事を読めば、ロンドンのバスにも1人で乗ることができるようになるはずです。
[目次]
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まずはロンドンのバスがどのようなものなのか確認していきましょう。
ロンドン観光の名物となっているバスですが、このバスはロンドン市民が日常生活で使用するバスです。
運営しているのはTRANSPORT FOR LONDON(ロンドン交通局、通称TFL)と呼ばれる組織です。このTFLでは、バスのほかに、地下鉄、列車、路面電車、水上バスなどの運営も行います。
TFLのホームページを確認するとロンドン市内には675路線があり、9,000台以上のバスが市内を走っています。世界各国でバスは走っていますが、これほどたくさんのバスを1つの組織が運営していることは珍しく、世界でも最大規模のバスネットワークであると言えます。
一方でこれだけ多くの路線があることもあって、1枚にまとめられた路線図というものは存在しないようです。TFLのホームページでは利用するバスの番号やエリアを検索すると該当するバスの路線図を確認することができます。
また、ロンドンバスのアプリもさまざまなものがあるので、そこから路線図を確認することができます。
ロンドンのバスは市民に広く使われています。家の最寄のバス停から駅まで移動したり、買い物に行く際に利用したりと、使用頻度は決して少なくはありません。
特に路線の数は多く、それに伴い数多くのバス停が存在するため、地下鉄での移動だと手間がかかってしまうような場所でも、バスなら簡単に行けるといったケースは少なくありません。
また、料金については後述しますが、地下鉄を使うよりも安いのでお金の節約にもなります。
上手に使うことで、より効率よくロンドン観光をすることができるようになるのがロンドンのバスなのです。
ロンドンのバスには他の都市のバスに比べいくつかの特徴もあります。
日本のバスでは現金での支払い、PASMOなどの交通系電子マネーでの支払いができますが、ロンドンのバスでは現金は使用できません。
支払いができるのはオイスターカード、トラベルカードのみとなります。この2つのカードについては後ほど詳しく解説します。いずれにしても、現金では乗車できないので注意してください。
ロンドンのバスといえば赤い車体が有名です。先ほども紹介しているように、バスを運行する会社が違ったとしても赤い車体であることは共通しています。
街中のいたるところで赤いバスを見かけるため、それを見ただけでロンドンに来たんだ、ということを実感できるはずです。
実際にバスを利用するとなると、気になるのが料金です。先ほど地下鉄を利用するよりも安いとお伝えしましたが、どのくらい安いのでしょうか?
バスの運賃はオイスターカードというICカードを使った場合、一律で1.5ポンド(約218円)となります。
ちなみに、地下鉄の場合、初乗り運賃のうち最も安いものでも2.4ポンド(348円)となっています。1回の乗車だと130円の違いですが、旅行中にいろんなところへ移動することを考えるとバスを上手に使って節約したいところです。
ちなみに、バスからバスへ乗り換えを行う場合もあるかと思います。その場合、最初のバスに乗ってから1時間以内での乗り換えであれば1回だけ無料で乗り換えることができます。それ以降は再び1.5ポンドがかかりますが、利用者にとってはありがたいサービスです。
現金での支払いはできないロンドンのバスですが、乗車にあたってはチケットを提示、もしくは機械にICカードをタッチする必要があります。どのような種類のチケットやカードがあるのでしょうか。確認していきましょう。
オイスターカードはバスを始めとして地下鉄の乗車などにも利用できる交通ICカードです。日本でいうSuicaやPASMO、ICOCAなどをイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。
このオイスターカードは観光客であっても購入することができます。購入には5ポンドのデポジットが必要ですが、カードを返却すれば返してもらえるので実質無料で作ることが可能です。
カードの使い方としてはあらかじめお金をチャージして利用するプリペイドのほか、1週間、1ヶ月、1年のトラベルカードとして購入する場合の計4種類があります。
トラベルカードはこの後説明しますが、移動区間を指定した定期券のようなものだと思ってください。ただし、チャージ式のオイスターカードを利用する場合は、1回の乗車で1.5ポンドかかります。
日本のバスだとICカードの残金が足りなければ現金で支払うことができますが、ロンドンのバスは現金に対応していません。しかし、万が一乗車時にオイスターカード内の残金が1.5ポンドを下回っていたとしても1回だけはバスに乗車することができます。
この場合、その後駅でチャージするとバスに乗車した時に不足した金額を自動的に差し引いてくれます。
もしもの時の救済措置はありますが、できるだけバスを利用する前にチャージの残高を確認しておくようにしましょう。
また、オイスターカードには利用上限額というものが決まっています。バスの場合、1日4.5ポンドが上限となっていて、それ以上利用したとしてもお金が引かれることはありません。
つまり4回目の乗車(1回の乗車は1.5ポンド)からは実質無料で乗車することができるというわけです。
バスに乗車する際には非接触型のコンタクトレス・カードを利用することもできます。厳密にいうとオイスターカードもコンタクトレス・カードの一種ですが、これ以外にもクレジットカードやデポジットカードでの支払いが可能です。
コンタクトレス機能がついたカードにはアンテナのようなマークが付いているので、そのマークがあればバスの支払いに使えます。
トラベルカードとは、地下鉄やバスが乗り放題になるタイプのチケットです。地下鉄も乗り放題になるということもあって、購入時には利用する区間を任意で選ぶことになります。
トラベルカードには期限があり、1日券か7日券を購入することができるほか、先ほどのオイスターカードにトラベルカードの機能を持たせるのであれば1ヶ月や1年などの長期間のものも購入できます。
旅行で数日間滞在するのであればトラベルカードを購入することをおすすめします。
決められた区間内であれば地下鉄が乗り放題、バスにいたっては区間に関係なく乗り放題となるため、移動をたくさんする人はもちろん、バスに乗ってロンドン市内をぶらぶらするといったことも可能になるので旅行をより楽しむことができるはずです。
ロンドンのバスは世界的にも有名ですが、その種類はさまざまです。
ロンドンのバスというと2階建てのダブルデッカーをイメージする人も多いのではないでしょうか?このダブルデッカーバスはロンドン市内を普通に走っているので、少し街中を歩けばすぐに見かけるはずです。
ほかのバスを利用するのと同じように乗車することができ、車内に階段があるので2階に上がることができます。席が空いていれば2回の先頭の座席に座ることも不可能ではありません。
日本でも見かける1階建てのシングルデッカーは先ほどのダブルデッカー同様ロンドン市内をたくさん走行しています。車内の構造は基本的に日本のバスと同じです。
バスの種類という点に関していうと、ロンドンにはナイトバスと呼ばれる深夜走行のバスがあります。ロンドンのバスには各路線に番号が振られていますが、この番号の前に「N」という字がついていたらナイトバスです。
ナイトバスに関しては昼間と同じ番号の路線であっても、ルートが異なる場合があるので、事前に必ずルートを確認するようにしましょう。また、停留所で待っていたとしても乗車する意思を示さなければバスは止まってくれません。
タクシーを止めるときのように手を上げて合図するようにしましょう。
ここからはバスの乗り方について紹介します。日本のバスと共通している部分もありますが、若干異なる部分もあるので確認しておきましょう。
バスを利用する際は事前に自分がどの番号の路線を使うのかを確認しておきましょう。
バス停のポールにそのバス停に止まる路線の番号が書かれているので、自分が乗りたい番号があればそこで待っておけば大丈夫です。
バス停の形に関しては日本のバス停とあまり違いはありません。ポールが立っていて、ポールの上部にロンドン交通局のマークが記載されているので、探すのはそれほど難しくないはずです。
バス停に着くことができたらあとはバス待つだけです。ロンドンのバス停にはあと何分でバスが到着するのかを示した電光掲示板があるので、それを確認し焦らずに待ちましょう。
乗りたいバスが来たら乗車するのですが、ここでも注意が必要です。先ほどナイトバスのところで、乗車の合図をしなければいけないと紹介しましたが、ナイトバスでなくても合図が必要になる場合があります。
合図に関しては路線によって異なるので、合図がわからない場合はできるだけ自分が乗ることをバスの運転手にアピールすることを意識して合図を送ってみて下さい。
バスに乗車する際は前方から乗車するのがルールです。バスに乗って機械にオイスターカードやコンタクトレス・カードをタッチすれば乗車は完了です。目的地に到着するのを待ちましょう。
目的地が近づいてきたら降車の準備をしましょう。降車の際は車内にあるボタンを押すことで次のバス停で止まってくれます。
もし誰もボタンを押さなければそのバス停は素通りされてしまうので、どのバス停で降りるのか事前に確認しておくようにしましょう。
なお、バス停の名前に関しては各バス停を通過するごとに次のバス停をアナウンスしてくれます。基本的には日本と同じと考えておいて問題ありません。
目的地に無事到着したらバスの後方のドアから降りるのがルールです。なお降車時には特にカードをタッチする必要はありません。
最後にロンドンのバスで覚えておきたいポイントについて紹介します。
ロンドンのバスは渋滞などにより動かなくなってしまうと、急に運行を停止してしまうことがあります。これは乗客がいる状態でも起こる可能性があるので注意が必要です。
私もなんの前触れもなく、「このバスは運行しないので降りてください」と言われてよく分からない場所で降ろされてしまったことがあります。
ただ、ロンドンは非常に多くのバスが走っているので、周辺を少し歩くだけで別のバス停が見つかったので、知っている場所まで走っている路線に乗り換えることができました。
上記のように急にバスを降ろされることもあるので、路線図などが乗っているアプリを1つダウンロードしておくと非常に便利です。
アプリ自体はさまざまなものがありますが中でもおすすめなのが「Citymapper」です。
Citymapperはバスの運行情報や移動にかかる費用、地下鉄マップなど移動に移動時に必要なさまざまな情報を得ることができます。また、自宅を登録することができるので、家へ帰る際のルートをすぐに検索することも可能です。
ロンドンの地下鉄ではストライキがよく起こり、運休となることがあります。そういった場合でも代わりにどのような移動方法があるのか推奨してくれるなど持っていて損をすることはありません。
Citymapper
今回はロンドンのバスに関してその基本情報から乗降車の仕方、料金やカードなどについて解説してきました。ロンドンを初めて訪れる人にとってはやや難しさを感じるかもしれないロンドンのバスですが、移動手段としても非常に便利です。
また、ダブルデッカーの2階の先頭に座るだけでも十分観光を楽しむことができます。ぜひロンドンを訪れるのであれば真っ赤なバスに乗ってみてください。
また街中であってもある程度距離のある移動には、バスより地下鉄の利用がおすすめです。詳しい利用の仕方は下で紹介しているので、移動の選択肢をいくつか持っておくためにあわせて読んでみてはいかがでしょうか。
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