「留学中って携帯そのまま使えるのかな」
「LINEなどデータを残して使いたいな……」
とお悩みではありませんか?
海外でも現在の携帯やスマホを利用することは可能です。主に日本の携帯キャリアのプラン、レンタルWi-Fi、現地のフリーWi-Fi、現地SIMカード、携帯端末の購入といった5つの方法があります。
もっともおすすめなのは現地SIMカードの利用ですが、自分のスマホがSIMフリーかSIMロック解除できるかなど、状況によって使用方法が異なります。
そこで今回は留学先で携帯を使う方法、日本で使っている携帯の手続き、キャリアごとのプラン、おすすめの利用方法、現地SIMカードの購入方法、よくある疑問などをまとめました。これから海外に行く方は参考にしてみてください。
なお、留学前にすべき準備は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
留学準備をスムーズに進めるための11つのステップとは?
この記事は2022年4月時点の情報を元に作成されています。公開から期間が経つ場合、記事内で紹介するプランなどは料金が変わる恐れがあるので、料金の参照は別途最新の情報をご確認ください。
[目次]
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海外留学でも携帯やスマホは必要です。その理由を見ていきましょう。
留学中では、具体的に次のような場面で携帯・スマホが必要となります。
特に長期留学となるといろいろな申請が必要で、手続きに電話番号を求められることもあります。
このように携帯やスマホは留学中も、さまざまな場面で使用するのです。
国を超えてネット回線を使ったり電話をかけたりすると、料金は高くなります。特に契約中のプランに海外での使用が想定されていないと、契約の範囲外ゆえに差額が請求され、高額請求につながるのです。
海外で携帯を使うのを怖く感じるかもしれませんが、事前にしっかり準備しておくことで高額請求は避けられます。
次から詳しく解説しますね。
海外で携帯やスマホを使用する方法を決めるために、まずは自分のスマホがどのような状態なのか調べましょう。
確認ポイントとして、
の3つを紹介しますね。
最初に現在使用しているスマホがSIMロックかSIMフリーのどちらかを確認しましょう。契約会社へ問い合わせれば分かります。
それぞれの意味は、次の通りです。
そもそも携帯やスマホには、私たちの契約情報が記録されているSIMカードが入れられています。
SIMカードによって契約プランに加えて料金の支払い証明が反映されるため、電話やメール、アプリなどが使用できるのです。
しかし大手の携帯会社であるau、docomo、ソフトバンクは、端末に他社のSIMカードを差し込めないSIMロックをかけています。
大手携帯会社はプランの契約と合わせてその会社が販売するスマホを購入してもらうことが多いため、購入スマホと契約会社をそろえるためにSIMロックをかけているのです。
もともとはお客さんが他社に乗り換えしないための対策でしたが、2021年10月に一定の条件を満たせばSIMロック解除ができるようになりました(※1)。
また一部スマホはスマホを購入した会社とSIMカードの契約会社が異なるとうまく作動しないといわれていましたが、基本的に不具合は起きません。
現在はほとんどのスマホがSIMフリーにできると考えておきましょう。
SIMロックまたはSIMフリーを確認してSIMロックだった場合、ロックを解除できるか調べてみましょう。
総務省のSIMロック禁止の通達以前でも、2015年5月ごろから発売されている機種には、各キャリアで約180日経過していればSIMロック解除の手続きが認められています。
各キャリアのサイトにSIMロック解除対応機種の一覧が掲載されているため、確認してみましょう。
携帯会社には、主に次の2種類があります。
先ほど紹介したように、大手キャリアはSIMロックがかけられている可能性もあります。事前にSIMカードの状態を確認してください。
格安SIMの場合は自由にSIMカードを入れ替えられるため、問題ありません。
留学先で携帯電話を使う方法は主に以下の4つあり、先ほど確認した携帯やスマホの契約状態によって選べるものが変わります。
ひとつずつ解説しますね。
日本の携帯会社と契約しているスマホを持参する方法です。現地で携帯会社と契約、またはSIMカードの購入は必要なく、スマホを持って行くだけで使用できます。
使い方として、次の2パターンあります。
国際ローミングとは、利用中の端末をそのまま海外で利用できる携帯会社のサービスで、最初から備わっているものです。
au、docomo、SoftBankの海外用プランは後ほど詳しく紹介しますね。
日本でポケットWi-Fiをレンタルする方法もあります。
携帯会社と契約する手間がかからず、端末も郵送または空港での受け渡しができます。
利用サービスやプランによっては割高になりますが、1日あたり900円前後、1ヶ月で2〜3万円ほどで使用することが可能です(※2)。
またポケットWi-Fiであれば、複数端末から通信データを利用することもできます。友人との留学、スマホとパソコン両方使う場合などにおすすめです。
海外でも場所によってはフリーWi-Fiが利用できます。例えば空港やショッピングモール、飲食店、カフェ、学校などはWi-Fiがあり、利用に料金はかかりません。
携帯のモバイルデータ通信をオフにしてフリーWi-Fiを利用すれば、留学中の通信料は0円です。
ただし次の点には注意してください。
フリーWi-Fiは利用するときにメールアドレスの入力などを求められますが、1回の入力につき30分〜1時間の制限があります。
また誰でも利用できるWi-Fiのため、パスワードがありません。通信が暗号化されないため、利用内容が誰でも閲覧できる可能性もあり、安全とは言い難いもの。
長期的な利用はおすすめできませんが、到着してSIMカードを購入するまで、1日だけなど場合によっては便利です。
日本から持参したスマホに、現地で買ったSIMカードを入れて利用する方法です。スマホがSIMフリーの状態であれば利用できます。
現地のSIMカードは800〜1,500円ほどと、料金が安いです。少しでも通信費を抑えたい方は、現地のSIMカードを使いましょう。
現地の携帯会社で端末ごと購入・契約する方法で、1〜2年といった長期留学におすすめです。
生活環境によっては公共や学校、家庭でのWi-Fiが充実しており、日本で契約したプランのデータ通信量が必要ないこともあります。
その場合は留学先ではSMSや通話のみ利用できる安い携帯端末など、実際の利用用途に合わせた低価格のプランを利用するのがお得です。
大学留学など長く滞在する場合にはおすすめです。
ここまで留学先で携帯を使用する方法を解説しましたが、方法によっては日本で使用中の携帯やプランに手続きが必要なこともあります。
そこで対応として、
の3つを紹介します。
留学先のWi-FiやポケットWi-Fiなど別の回線を使ってネットを使用する場合、データローミング(モバイルデータ通信)はオフに設定しましょう。
設定を変えておくと現地でパケット通信をしないように設定されるため、高額請求の心配がありません。
例えばiPhoneでは、設定画面にあるモバイルデータ通信をタップ、または機内モードにするとオフになります。
ただし契約プランは変わらないため、留学中も基本料金は請求されます。大手キャリアの場合、使っていないのに毎月の5,000〜1万円の利用料はかかると考えておきましょう。
各携帯会社には契約の休止制度が設けられています。
休止制度とは長期で海外へ渡航する場合などに、電話番号やメールアドレスを保管しつつ、支払いを一定期間だけ低額に変更または停止できる制度です。
休止では電話番号やメールアドレス、データはそのまま残り、Wi-Fiの下であれば携帯を使用できます。
日本に帰国してから手続きをすれば、これまで通り携帯を使うことも可能です。
何年も海外に滞在する場合は解約も考えましょう。
解約はその名の通り、携帯会社との契約を辞める方法です。端末代の支払いが完了していれば、留学中は基本料金がかからない上に、SIMフリースマホであれば端末自体はそのまま利用し続けられます。
ただし渡航日より早く解約してしまうと、到着してからSIMカードや現地用端末を購入するまで携帯は使用できません。渡航日が延期となれば、それまでフリーWi-Fiのみで携帯を使うことになり不便です。
加えて解約と同時に、電話番号やキャリアのメールアドレスも利用できなくなります。Gmailのようなフリーアドレスを用意しておくなど、別の連絡手段は確保しておきましょう。
代表的な大手キャリアごとに海外利用に適しているプランをまとめました。
auでは海外で使える世界データ定額プランと海外ダブル定額プランを用意しています。
世界データ定額では海外150以上の国・地域において、現在au、UQ mobile、povoで契約しているスマホをそのまま利用できます(※3)。
au、UQ mobile、povoでそれぞれ条件がありますが、日本で加入しているデータ定額と同じ容量の通信ができるサービスです。
使い方はアプリをインストールして渡航国や滞在日時、利用コースを登録するだけ。その後現地でデータローミングはオン、機内モードとWi-Fiをオフにしておけばプランが利用できます。
事前に予約した期間が過ぎればプランの適用は自動で終了するため、高額請求が起こることはありません。
海外ダブル定額は世界データ定額と比べて1日のデータ使用容量が大きく、対応している国も圧倒的に多いです(※4)。
海外ダブル定額はpovo1.0では利用できませんが、auまたはUQ mobileを契約中であれば利用可能。中でもスマホをたくさん使いたい人に向いています。
プラン | 料金 | 容量 |
---|---|---|
世界データ定額 | 事前予約あり 490円/24時間(早割対象外の地域では690円/24時間) 事前予約なし 980円/24時間 |
日本で契約しているデータ定額と同量 |
海外ダブル定額 | 24.4MBまで1日1,980円 24.4MB以上はどれだけ使っても1日2,980円 |
2,980円の場合は無制限 |
docomoでは、パケットパック海外オプションと海外パケ・ホーダイの2つが用意されています。
パケットパック海外オプションは、日本で契約しているプラン分だけデータ量が使用できる定額サービスです(※5)。
最短で1時間からプランを選べる上に、1時間200円と安いです。また移動中など使いたいタイミングだけ使うことが可能です。
もう1つの海外パケ・ホーダイは、データ量を無制限で使えるプランです(※6)。
通信量増加による速度制限はなく、デザリングも利用できます。
プラン | 料金 | 容量 |
---|---|---|
パケットパック海外オプション | 1時間 200円 24時間 980円 3日間 2,480円 5日間 3,980円 7日間 5,280円 |
日本で契約しているデータ定額と同量 |
海外パケ・ホーダイ | 24.4MBまで 1,980円/1日 24.4MB以上 2,980円/1日 |
無制限 |
ソフトバンクは、留学先がアメリカの場合とアメリカ以外の場合で利用プランが異なります。
アメリカ留学する人向けのアメリカ放題は、アメリカ本土とハワイのみ利用できるプランです(※7)。
アメリカ国内または日本宛の通話やSMS、データ通信に限られますが、iPhoneやAndroid、iPad、Wi-Fiルーターなどソフトバンクの全機種が無料で使用できます。
アメリカやハワイ留学以外の場合は、海外パケットし放題を利用しましょう。データローミングをオンにすれば速度制限なし、容量も無制限で通話やネットを使用できます。
プラン | 料金 | 容量 |
---|---|---|
アメリカ放題 | 無料 | 無制限 |
パケット定額サービス | 25MBまで 1,980円/1日 25MB以上 2,980円/1日 |
無制限 |
ここまでさまざまな使用方法を紹介しましたが、もっともおすすめなのは現地SIMカードを契約することです。
その理由を解説しますね。
大手携帯キャリアを契約している場合、休止や解約せずに渡航することはできます。機内モードにしておけば高額請求は避けられる上に、電話場号やメールアドレスが消えることもありません。
しかし大手キャリアはそもそもの料金が高い傾向です。3日渡航するだけでも5,000〜1万円ほどの費用がかかり、少々もったいない気もします。
レンタルWi-Fiも同じで、通信が安定する分費用は高いです。
携帯キャリアのプランは一定の費用がかかることから、費用に余裕がある場合のみにおすすめです。
現地の携帯会社が販売するSIMカードは月800〜1,500円ほどで利用できます。
また現地の携帯会社が用意した回線をその国で使用するため、通信速度に問題はありません。料金が安い上に通信も安定しており、日本と変わりなく携帯を使用できます。
自分のスマホをSIMロック解除さえしていれば、もっともコスパよく携帯を利用できる方法です。
長期留学の場合は、現地の携帯会社で端末を購入するのもおすすめです。
特に留学先でできた友達と同じキャリアを利用していると、通話し放題プランを使えるなど、連絡が取りやすいことがあります。
端末代などはかかりますが、半年以上の留学では現地携帯の手配も考えてみてください。
続いては、海外留学中にSIMカードや携帯端末を購入できる場所、設定方法を紹介します。
基本的には携帯電話もSIMカードも、留学先の空港や携帯キャリアの店舗で購入できます。
スマホは選択肢としてiPhoneとAndroidがありますが、世界的にはAndroidが多い上に安価で手に入れられます。
プリペイドSIMカードは空港で購入して設定するのがおすすめです。空港で購入しておけば、街までマップを見たり乗り換えを検索したりでき、迷うことがありません。
自分でSIMカードを設定する場合、流れは次の通りです。
基本的には説明書の指示に従って設定しましょう。
入れ替えには取り出しピンが必要で、SIMカードは小さくて失くしやすいです。
100均のチャック付き収納パックなどを用意し、日本で使用しているSIMカードを保管しておくことをおすすめします。
機種によって異なりますが、実際にフィリピンでポケットWi-Fiを購入・設定する方法を紹介しています。どのよう流れになるか、気になる方は参考にしてみてください。
フィリピンでのポケットWiFiの購入・設定・チャージ方法まとめ
大前提として、スマホがSIMロック解除されていることは必須です。加えて、購入の注意点として、
を解説します。
SIMカードには次の2種類があります。
短期留学ではプリペイドSIM、長期留学なら月額SIMがおすすめです。
SIMカードのサイズには次の3種類があり、自分のスマホによって買うべき種類が異なります。
不安な場合は店舗で現在使用しているSIMカードを見せて判断してもらいましょう。
留学先ごとのおすすめSIMカードについては、こちらの記事をご覧ください。
アメリカ留学中、携帯電話はどうする?現地での使用方法やおすすめのSIMカードなどすべて解説します
カナダ留学中は携帯電話はどうする?現地でのプリペイド携帯やwifiレンタル情報まとめ
【徹底比較】オーストラリア留学中は携帯電話はどうする?安く使う方法を伝授します!
最後に海外でスマホを使うときの疑問にお答えします。
すでに日本で使用していたスマホにLINEをダウンロードしているなら、現地で購入したSIMカードに差し替えても引き続きLINEを使用できます。
しかし現地端末でLINEをダウンロードして使う場合、LINEは基本的に1つの機種(電話番号)で1アカウントしか使えないため、アカウント引き継ぎまたは2つのアカウントの使い分けが必要です。
また例外として中国はネットの利用に規制があり、LINEなど中国以外のアプリは利用できません。中国留学では現地の連絡アプリ「WeChat(微信)」などを利用しましょう。
アプリによっては現地のApple StoreやPlayStoreからしかダウンロードできない場合があります。
どうしても必要な場合は、以下の方法でダウンロードしましょう。
iPhone | (1)すでにあるApple IDの国を変更 (2)現地の国の新しいApple IDを作成 |
Android | (1)現地の国の新しいGoogleアカウントを作成 |
充電器はそのまま使えることが多いです。一般的に入力AC100V〜240Vに対応しており、どの国でも変圧器なしでそのまま利用できます。
ただしコンセントの形が日本と異なる国では、変換プラグが必要です。日本のコンセントはAタイプのため、Aタイプ以外の国では変換プラグを用意しておきましょう。
今回は、海外で携帯やスマホを使用する方法について解説しました。
海外で携帯・スマホを利用するには、次の5つの方法があります。
ただし現在利用中のスマホがSIMフリーか、SIMロック解除できるかなど、状況によって使用方法が変わります。まずは自分の携帯・スマホのSIMの状態を確認してみてください。
今回の記事を参考にしながら、留学中も問題なくスマホを利用できるように準備を進めていきましょう。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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留学に対するご質問から、留学プランづくり、事前の英語学習、留学中のサポートまで対応しておりますので、ご相談お待ちしております。
※1...総務省「スイッチング円滑化タスクフォース報告書」(参照日:2022-04-12)
※2...イモトのWi-Fi「イモトのWiFi アメリカでのご利用料金」(参照日:2022-04-12)
※3...au「世界データ定額」(参照日:2022-04-12)
※4...au「海外ダブル定額」(参照日:2022-04-12)
※5...docomo「パケットパック海外プラン」(参照日:2022-04-12)
※6...docomo「海外パケ・ホーダイ」(参照日:2022-04-12)
※7...ソフトバンク「アメリカ放題」(参照日:2022-04-12)
※8...ソフトバンク「パケット定額サービス」(参照日:2022-04-12)
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