「アメリカに留学するけれど、今使っている携帯って現地でも使えるのかな……」
と感じている方は多いのではないでしょうか。
アメリカでも、日本の携帯電話は基本的に利用できます。
ただし海外で利用できる携帯電話を持っている場合でも、現地でインターネットに接続する環境を整えることは欠かせません。現在の契約会社や留学期間によって最適な方法が異なるため、事前の準備が必要です。
そこで今回は、アメリカ留学で携帯電話を使用する方法やおすすめのSIMカードなどを紹介します。
まずはアメリカで携帯を使用する方法から見ていきましょう。
なお、アメリカ留学の準備についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な準備を進めたい方はチェックしてみてください。
アメリカ留学前の準備の流れ
※この記事は1USD=109円で計算しています。
[目次]
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現地で携帯電話を使う方法として、
の5つを紹介します。ちなみにこれらの方法は、スマホでもガラケーでも問題ありません。インターネットやアプリを通した通話などが利用できます。
アメリカでは学校や学生寮、ホームステイ先、ショッピングモール、カフェなどさまざまな場所にフリーWi-Fiが用意されています。ほとんど無料のため、料金がかかりません。
料金の目安:無料
アメリカなど海外では、プリペイド式のSIMカードを利用している人が多いです。
SIMカードとは、スマホに差し込まれているICチップのこと。カードごとに利用日数と容量が決められているため、留学期間や携帯の使用量に合うプランを購入します。
基本的にはSIMカードでインターネットやLINE、Skype、SMSなどが利用できます。アメリカの電波を使用するため、Wi-Fiを探す必要もありません。
アメリカで有名なSIMカードは、主に以下の4つです。
料金の目安:30日プランで35USD(約3,815円)
docomoなど大手キャリアの携帯を利用している人は「国際ローミング」を活用できます。
アメリカには、日本のソフトバンクなどの電波が飛んでいません。そのため現地では、アメリカの回線を借りて接続する「国際ローミング」を行う必要があります。
国際ローミングの料金は、以下の通りです。
※料金は1日あたりです。またデータ通信量などによって異なります。
ソフトバンクの「アメリカ放題」など、特定の国での使い放題プランもあります。
提供会社:ソフトバンク、docomo、KDDI
料金の目安:1カ月あたり平均1,980円
日本でモバイルWi-Fiをレンタルすることもできます。
事前に通信環境を用意できるため、アメリカ到着直後からネットが利用できます。また日本語で手続きできるため、手間もかかりません。
提供会社:イモトのWi-Fi、グローバルWi-Fiなど
料金の目安:1カ月あたり約2万円〜
アメリカで携帯を契約する方法もありまますが、留学生がスマホを契約することは難しいです。
なぜなら留学生は就労不可で、料金を支払い続ける保証ができないからです。また携帯の契約には社会保障番号が必要ですが、留学生には発行されていません。
ガラケーやプリペイド携帯なら本体価格も安く、社会保障番号なども特に必要ありません。
特に「ハナセル」などのサービスを使うことで、事前に日本語で手続きを進めることが可能です。
スマホはWi-Fiがある場所用に、ガラケーは連絡用にと2台持ちをする人が多いです。
料金の目安:48USD(約5,232円)〜
ここまでアメリカで携帯電話を使う方法を紹介しました。しかし携帯電話によっては、海外で利用できないこともあります。
そこで次は自分の携帯がアメリカで利用できるのか、確認するポイントを紹介します。
一部の携帯電話はアメリカで使用できない、もしくは使用方法が限られます。
詳しく解説しますね。
日本では、ソフトバンクやdocomoなど大手キャリアと契約している人が多いのではないでしょうか。
大手キャリアは基本的に、その会社が用意した回線を利用することになります。なぜなら大手キャリアごとに、独自の通信網を利用しているためです。
大手キャリアで契約したスマホには独自の通信網を守るために、ロックのかけられたSIMカード(ICチップ)が差し込まれています。この解除制限を「SIMロック」といいます。
大手キャリアのスマホは利用方法が「Wi-Fi」や「国際ローミング」に限られます。
大手キャリアでスマホを契約した場合、毎月の携帯料金と一緒に分割で本体代を支払うことが多いかと思います。
支払いが残っている場合、先ほど紹介したSIMロックの解除や解約ができません。SIMカードを使いたい場合には、本体代をまとめて支払いましょう。
2015年5月より前に発売されたスマホは、海外でSIMカードを差し込むことができません。なぜなら大手キャリアと同じように、SIMロックの解除に対応していないからです。
海外でも使用はできますが、現地での利用手段はWi-Fiなどに限られます。
iPhone6sより前のiPhoneも、SIMロックが解除できない設定がされています。そのため海外で、SIMカードを差し込むことができません。
SIMロックを解除できるiPhoneは、例えば以下です。
iPhone6sより後に販売されたものは、SIMロックを解除できます。
一部の格安スマホやAndroidは、日本で使うことのみを想定して作られています。そのためアメリカの周波数に対応しておらず、SIMカードを買っても利用できないことがあります。
自由にアメリカで携帯電話を利用したい場合は「SIMフリーのスマホ」がおすすめです。
SIMフリーのスマホとは、Apple Storeや家電量販店から直接購入したiPhoneやAndroidのことです。SIMフリーのスマホは個別に携帯会社と契約するため、SIMロックがかけられていません。
利用制限が少ないため、海外では使いやすいです。
このように一部のスマホは海外での利用が難しいため、解約を悩む人も多いのではないでしょうか。そこで次は、携帯電話の契約を継続するかどうかを決める、判断基準を紹介します。
続いては継続と解約を決めるポイントとして、
の5つを紹介します。
現在日本で利用している携帯電話会社が「ソフトバンクなど大手キャリア」か「Y!mobileなど格安SIM会社」によって、解約するかどうかは変わります。
大手キャリアを利用している人が現地で無料Wi-Fiを使う場合、日本での通信費や通話料は特にかかりませんよね。使用していないものに毎月5,000〜9,000円を払うことになり、ムダだと感じる人も多いです。
一方で格安SIMを利用している場合、現地ではアメリカのSIMカードやWi-Fiを使うことになります。基本料金が低価格なことから、留学中でも携帯料金は月額300〜1,000円程度で済み、契約を継続しやすいです。
大手キャリアの利用者は解約、格安SIMの利用者は継続がおすすめです。
大手キャリアを利用している場合、国際ローミングでそのまま携帯を使用できるとお伝えしました。そのため国際ローミングを利用したい場合には、契約の継続が必要です。
大手キャリアと契約しているスマホは、SIMロックがかけられているとお伝えしました。そのままでは、アメリカでSIMカードを利用できません。
SIMカードを利用したい場合、大手キャリアの契約は解除するのがおすすめです。格安SIMの場合はSIMカードを入れ替えるだけのため、特に解約は必要ありません。
留学期間によっても解約するかどうかが決まります。
留学期間が長いほど、日本で携帯を使うことはありませんよね。使用していないものにお金を払うことになるため、解約する方がお得です。
特に大手キャリアは毎月5,000円以上の料金がかかるため、1年の留学では6万円ほど支払うこともめずらしくはありません。
目安として大手キャリアは3カ月以上、格安SIMは10カ月以上の留学のときに解約をおすすめします。
携帯電話を解約すると、電話番号も利用できなくなることが多いです。インターネットはWi-Fiを通して利用できても、電話がないと困るという人も多いのではないでしょうか。
電話番号を残したい場合には、継続がおすすめです。
実際に私も、7カ月間の世界一周に出たときは電話番号を残したかったため、格安SIMを契約したまま旅に出ました。維持費は基本料金の毎月700円ほど。7カ月でも2,100円だったため、特に負担を感じることはなかったです。
ここまで継続と解約を決めるポイントを解説しました。
とはいえ、携帯を解約する方法は、なかなかわからないものです。そこで次は、携帯電話の契約状況を変更する方法を紹介します。
契約状況を変更する手続きは、以下の通りです。
【大手キャリアから格安SIMに移行する場合】
1. 利用しているキャリアに電話をかけて「MNP予約番号」を入手する
2. MNP予約番号を新しく契約するキャリアの手続きで伝える
3. 新しいキャリアの手続きが完了したら、元のキャリアの解約も完了する
【大手キャリアの解約だけ行う場合】
1. 携帯会社の店舗で解約したいことを伝える
2. MNP予約番号を聞かれた場合「必要ない」と伝える
3. 解約金を支払うと手続きが完了する
大手キャリアを解約するとき、基本的にどのパターンでも解約金を支払うことになるかと思います。
解約金は1万円ほど必要です。ただし同じキャリアを10年以上使用していると、解約金が3,000円まで下がることも少なくありません。解約の前に、問い合わせてみてください。
ソフトバンクなど大手キャリアでは「一時休止」や「電話番号保管」のプランも利用できます。
これは解約ではなく、一時的に携帯電話を利用できなくするもの。毎月300〜500円は必要ですが、電話番号やキャリアのメールアドレスはそのまま残すことができます。
帰国後も同じ電話番号やメールアドレスを使いたい人は、休止がおすすめです。
ここまで契約状況を変更する方法について、お伝えしました。現地での携帯の使い方を決めた後は、アメリカで利用する携帯電話の会社を決める必要があります。
次でおすすめの会社を紹介しますね。
アメリカ留学で使用できる会社やSIMカードとして、
の3つを紹介します。
アメリカの携帯電話を、日本の会社「ハナセル」を通して購入できます。
日本の会社が提供しているため、英語での手続きは必要ありません。また本体はガラケーを選ぶことで、低価格で通信手段を用意できます。
・日本語で手続きができる
・費用が安い
・解約はいつでも無料
【1カ月】
・本体:39〜199USD(約4,251〜2万1,691円)
・SIMカード:9USD(約981円)〜
ハナセル公式ホームページ
AT&TのSIMカードは対応範囲が広く、通信も安定していると好評です。
・1GBからプランを用意している
・余った容量は翌月に繰り越しできる
【1カ月】
1GBで35USD(約3,815円)〜
AT&T公式ホームページ
T-mobaileはアメリカの携帯業界で大手の企業です。
通話とテキスト、3Gのデータ通信の場合は使い放題。プランによって4G/LTEも選択できます。
・店舗数が多いため、相談しやすい
・日本のAndroidでも利用できることが多い
【1カ月】
「通話と3Gのデータ通信が使い放題+4G/LTEが1GB分」75USD(約8,175円)〜。
また4GBなら45USD(約4,905円)、10GBなら50USD(約5,450円)など少ない容量なら安い。
ここまでアメリカ留学におすすめの携帯会社を紹介しました。最後に、アメリカで携帯を使用するときの注意点をお伝えしますね。
SIMカードやWi-Fiを利用することで、留学中の通信費用をおさえることができるとお伝えしました。
しかしほとんどの方法でも、スマホを「機内モードにしてモバイルデータ通信をオフにする」ことが欠かせません。なぜならモバイルデータ通信がオンになっていると、知らない間に国際ローミングが適用されてしまう可能性があるからです。
結果として知らない間に、高額な料金がかかってしまうことが少なくありません。
モバイルデータ通信をオフに、機内モードにすることで、自動的に国際ローミングになることを防ぎます。
スマホの「設定画面」から変更できますので、確かめてみてください。
今回はアメリカ留学における、携帯電話の利用について解説しました。
アメリカでは、以下の方法で携帯を使用できます。
また使用方法を決めるためには、以下のポイントを確認することも欠かせません。
そしてアメリカでおすすめの携帯会社として、以下の3つを紹介しました。
事前に現地で携帯を利用する方法を決めておくことで、スムーズに留学生活をスタートできます。
今回の記事を参考に、アメリカ留学を楽しんでくださいね!
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