英検3級二次試験：流れと合格のポイント、対策方法を徹底解説！

英検3級に合格するうえで欠かせないのが二次試験の面接。面接では態度・スピーキング力・発音などの項目で採点されるため、合格には十分な準備が必要です。

しかし、二次試験の流れや適切な対策方法を知らないと、どのように準備・対策すればよいか分かりませんよね。

この記事では、英検3級の二次試験の流れから合格のポイント、効果的な対策方法までを詳しく解説します。

なお、全般的な英検3級対策は下の記事でまとまっているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください。
英検3級のレベルとは？試験内容から合格に必要な語彙数・勉強法まとめ

英検3級二次試験の概要

英検3級の二次試験は、主に面接とリスニング・スピーキングの能力を評価するための試験です。

試験時間はおよそ5～10分で構成され、試験問題はカードに記載されているパッセージを読んでそれに関する問題に答えたり、イラストを見て問題に答えたり、受験者自身のことを問われたりします。

英検3級の二次試験で出される問題

試験の概要だけではイメージがつきにくいですよね。

英検は公式サイトにサンプル問題を公開しているので、どんな問題が出題されるか知りたい方は英検サイトのページをご確認ください。

面接の流れ

試験問題を実際に見て、レベル感や答え方を確認しました。次は、面接の全体の流れを表で紹介します。

表を頭に入れて当日は焦らず受験するようにしましょう。

流れ	設問数	内容
入室		受付手続きを行ったら控え室で待機します。担当者から渡される「面接カード」に氏名や個人番号などを記入します。面接室のドアをノックし、指示があれば入室します。
・面接カードを渡す ・着席 ・指名、受験級の確認 ・挨拶		控え室で記入した「面接カード」を、面接委員に手渡します。
問題カードの受け取り		パッセージとイラストが印刷された「問題カード」を受け取ります。受け取るときは“Thank you.”と一言言って受け取ります。
パッセージの黙読（20秒）		「問題カード」のパッセージを20秒で黙読します。黙読開始の指示があったら、“All right.”と返事をして黙読を開始します。
パッセージの音読	1	30語程度のパッセージを音読する
パッセージについての質問	1	パッセージの内容について答える
イラストについての質問	2	イラスト中の人物の行動・物の状況を描写する
問題カードを裏返す		No. 3の質問が終わったら、面接委員から“Please turn the card over.”と指示があります。指示に従って、ゆっくりとカードを裏返して机の上に置きましょう。
受験者自身の意見などを問う質問	2	日常の身近な出来事について質問に答える No. 4およびNo. 5では、受験者に対して自身の意見を尋ねる質問がされます。
問題カードを面接官に返す		試験が終了すると、“This is the end of the test. May I have your card back, please？”などと言われるので、“Here you are.”と返事をして「問題カード」を渡します。
退室		面接官から“You may go now.”と告げられたら、“Thank you. Goodbye.”などと挨拶して退室します。

いかがでしたか？各場面で面接官から英語で質問されることがありますが冷静に答えるようにしましょう。

英検3級二次試験の合格点と評価のポイント

英検3級二次試験の合格点のボーダーラインは33点中19点と言われています。これは全体の約60％に相当します。

全問題の配点は以下の通りです。

カード音読	5点
質問	25点（5点×5問）
態度	3点
合計	33点

高得点を取るポイントは主に次の3つです。

＜ポイント1＞
元気な返答で、態度（Attitude）の3点満点を目指しましょう。笑顔や元気な応対、声の大きさなどで3点を獲得できる確率が大きく上がります。

英語力に不安がある方でも満点を狙えるポイントなので日頃の練習から態度面にも気を配りましょう。

＜ポイント2＞
音読の際の要点は、はっきりと読みましょう。

パッセージの音読は流暢に読む必要はありません。むしろ、ゆっくりとはっきりとした声で相手に聞き取りやすく音読しましょう。

途中で分からない単語が出てきても、絶対に読み飛ばさず、予測してでも、自分の思う通りにはっきりと読んでください。声が小さい・早口になると減点の対象になる可能性があります。

＜ポイント3＞
難しく答えようとせず、簡単でシンプルな答えを心掛けましょう。

面接の流れでお伝えした通り、5つの質問のうち最後の2問は受験者自身に関する質問です。難しい文法や単語を使おうとせずシンプルに答えられば点数に結びつきます。

以下はシンプルで良い回答の例です。

二次試験で不合格になってしまう理由

不合格の理由を知っていればその点に気を付けて受験することができます。今回は減点につながる3つのポイントを紹介します。

（1） 話さない（沈黙してしまう）
面接で沈黙してしまう主な原因は、緊張や自信不足です。緊張感が高まり、質問に対して適切な答えを思いつかない場合、つい口ごもってしまうことがあります。

また、事前の準備不足や模擬面接の経験が不足していると、本番で上手く対応できない可能性があります。自信がつくぐらいの練習量を設けることが重要です。

（2） 聞き取りづらい（声が小さい、もごもご話してしまう）
声の大きさや発音の聞き取りやすさが不足していると、面接官が受験者の発言を正確に聞き取りにくくなり減点に繋がります。日頃の練習から本番を想定して録画や録音しながら学習するといいでしょう。

（3） 日本語で答えてしまう
面接では英語コミュニケーション能力が問われますが、緊張や思考の遅れから、本来なら英語で答えるべき質問に日本語で回答してしまうことがあります。

英語表現の練習が不足している場合に発生しやすいです。わからなくても何かしらの英語で答えましょう。

英検3級二次試験で知っておくべきフレーズ

二次試験では各場面で面接官が発言するフレーズが大体決まっています。つまり、フレーズを事前に知っておくことで、試験当日も焦らずに受験できるはずです。

以下の場面に合わせたフレーズをご紹介します。

・入室〜問題カードの受け取り
・黙読〜音読
・パッセージ・イラストに関する質問
・受験者自身の意見などを問う質問
・退室

入室〜問題カードの受け取り

入室したら、面接官から名前を聞かれることがほとんどです。名前を聞いた後は簡単な世間話をする場合もあります。

黙読〜音読

黙読・音読の場面では20秒間の黙読に対するフレーズと音読を促すフレーズがあります。

パッセージ・イラストに関する質問

パッセージとイラストに関する質問は、よく"What〜”"Why〜”"How 〜”など疑問詞を用いた質問がされます。それぞれの疑問詞に対して、パッセージ内で注目すべきポイントがあります。

受験者自身の意見などを問う質問

No.4、5の質問ではカードの裏返しを促します。ここでは、は”What～”系の質問がよく問われますです。

退室

退室時のやりとりはカードを返す、お疲れさまでしたなどのセリフがあります。

わからない・聞き取れないときのフレーズ

最後に面接官の質問が聞き取れなかったりよく理解できない時に使えるフレーズです。焦らずに、紹介するフレーズで聞き返すようにしてください。

咄嗟にI don't know.（わかりません。）と言ってしまわないように注意してください。

一次試験の準備中から二次試験当日までの勉強法

一次試験の合否から二次試験まで2週間しかないことを考えると、一次試験の準備中から二次試験のことも考えて準備をする必要があります。

ここでは一次試験の準備中〜二次試験の当日までどのように二次試験対策をするべきか紹介します。

一次の合否から二次試験までは約2週間

一次試験の合否通知が届いてからの約2週間という短期間では、二次試験のためのスピーキング力を飛躍的に上げることは比較的難しいでしょう。

そのため、一次試験の準備中から、英検3級で頻出の単語は音と合わせて学習する事をおすすめします。

声に出さない練習では、本番でいざスピーキングしようとしても、言葉が上手く出てこない場合が多いからです。

一次試験合格〜二次試験1週間前

二次試験1週間前になったら、面接の流れと各場面で役に立つフレーズを確認しましょう。

フレーズを学習する場合も頭の中でイメージするだけでなく「実際に声に出す」ことを忘れないようにしてください。自分の声を録音して聞きなおしてみる練習も効果的です。

二次試験1週間前〜当日

1週間前から当日に向けては、仕上げとして面接の流れに沿って声に出し練習するようにしましょう。

アティチュードがポイントとなるため、声のトーンや表情を確認するために録音したり鏡を見ながら練習したりすることをおすすめします。過去問題に関しては一回と言わず何度も繰り返し解くことも重要です。

英検3級二次試験対策におすすめの教材

二次試験の流れや役立つフレーズを把握でき安心できた人も多いでしょう。では、最後に二次試験を突破するうえで必要なおすすめの教材を紹介します。

今回は教材とアプリを1つずつ取り上げます。

英検3級 二次試験・面接対策 予想問題集

1つ目は英検3級 二次試験・面接対策 予想問題集です。この問題集のおすすめポイントは、7日での二次試験対策を完結できることです。

一次試験合格後からわずか7日間しか準備時間がないデメリットを解決してくれます。また、面接室内の様子や試験会場に到着してから会場を出るまでの一連の流れを、スマートフォン・PCまたはDVDで体験できます。

英検®トレーニング – リスニング

2つ目は英検®トレーニング – リスニングです。これは模擬面接をアプリ内で体感できることと、発音・リスニングスキル向上のためのトレーニングも豊富に用意されているのが魅力です。

自分の発音を即時採点してくれる機能があるため、正確な発音や聞き取り力を養えるメリットがあります。アプリはいつでも利用可能なので、空いた時間を有効に使いながら継続的な学習ができます。

まとめ

英検3級の二次試験において合格するためには、十分な流れの理解と準備が必要です。面接で聞かれやすい内容や合格の鍵となるポイントを把握し、それに基づいた効果的な対策を実施することが成功の鍵となります。

この記事が合格への自信を築く手助けになることを願っています。

あなたはどのステップにいる？語学留学実現までの流れ

語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう！留学準備では大まかに5つのステップがあります。

1. ステップ1：目星をつける
2. ステップ2：相談する
3. ステップ3：申し込む
4. ステップ4：渡航準備
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