「ワーキングホリデーがしたいけれど、年齢制限あるよね……」
「30代はもう無理なのかな」
とお悩みではありませんか?
ワーキングホリデーは原則18〜30歳までの年齢制限があり、ビザの申請時点で31歳になっている場合は制度を利用できません。
しかし留学方法にこだわらなければ、31歳以上でも留学できる方法はあります。ビザによっては現地で就労することも可能です。
そこで今回はワーキングホリデーの年齢制限や30代でも留学する方法を解説します。この記事を読みながら、30代でも留学して就労経験を積める方法を一緒に探していきましょう。
なお、ワーキングホリデーでできることや費用、後悔しないためのポイントなどは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ワーキングホリデー
※2024年12月現在の情報です。ビザの条件や取得方法などは常に変更される可能性があります。最新情報は各国大使館や外務省公式サイトを必ずご確認ください。
[目次]
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ワーキングホリデーには基本的に、18〜30歳の年齢制限があります。年齢制限を設けていない国はなく、上限にバラツキはあるものの原則18歳以上でないとワーキングホリデーは利用できません。
ただしこの年齢はビザを申請するときの年齢です。ワーキングホリデー生活がスタートする頃には31歳になる人も、滞在中に31歳を迎える人も、ビザの申請時に30歳であれば申請自体は可能です。
つまり31歳の誕生日までにビザを申請すれば、30代でもワーキングホリデーはできます。年齢制限はあくまでビザ申請時点のものと覚えておきましょう。
国によっては異なる年齢制限を設けている場合がある点はご注意ください。
申込時の年齢 | 30歳 | 申請可能 |
---|---|---|
31歳 | 申請不可 | |
渡航時点の年齢 | 31歳 | 申込時に30歳以下でビザが発給されていれば渡航可能 |
ワーキングホリデーは基本的に18〜30歳が対象ですが、国によっては年齢制限が異なります。
そこで次は、国ごとの年齢制限を紹介します。
18〜30歳を申請可能な年齢としている国は、次の通りです。
国・地域名 | 年間発給枠 | 最大滞在期間 |
---|---|---|
オーストラリア | なし | 3年間 |
ニュージーランド | なし | 2年間 |
カナダ | 6,500 | 1年間 |
イギリス | 6,000 | 2年間 |
アイルランド | 800 | 1年間 |
韓国 | 10,000 | 1年間 |
フランス | 1,800 | 1年間 |
ドイツ | なし | 1年間 |
デンマーク | なし | 1年間 |
台湾 | 10,000 | 360日 |
香港 | 1,500 | 1年間 |
ノルウェー | なし | 1年間 |
ポルトガル | なし | 1年間 |
ポーランド | 500 | 1年間 |
スロバキア | 400 | 1年間 |
オーストリア | 200 | 1年間 |
ハンガリー | 200 | 発給から1年間 |
スペイン | 500 | 1年間 |
アルゼンチン | 200 | 1年間 |
チリ | 200 | 2年間 |
チェコ | 400 | 発給から1年間 |
リトアニア | 100 | 1年間 |
スウェーデン | なし | 1年間 |
エストニア | なし | 1年間 |
オランダ | 200 | 1年間 |
ウルグアイ | 100 | 1年間 |
フィンランド | なし | 発給から1年間 |
ラトビア | 100 | 1年間 |
ルクセンブルク | 100 | 1年間 |
ワーキングホリデーできる国の内、下記の国では年齢の上限が異なります。
国・地域名 | 年間発給枠 | 最大滞在期間 |
---|---|---|
アイスランド | 30 | 1年間 |
※2024年12月現在の情報です。ビザの条件や取得方法などは常に変更される可能性があります。最新情報は各国大使館や外務省公式サイトを必ずご確認ください。
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もし30歳を目前にワーキングホリデーを考えているなら、年齢オーバーで失敗しないためにも計画的に行動する必要があります。具体的には、下記の点を意識しながらプランを立てていきましょう。
上記の表で示されている通り、ワーキングホリデーができる国はいろいろとあります。英語を学びたいということであれば英語圏の国が第一候補に挙がるでしょう。
エストニアやデンマークなど、英語圏でなくても英語が広く話されている国もあるのでそういった国も検討してみてもいいかもしれません。一方、言語習得以外にも目的がある場合にはそれに合わせて国選びをするのもいいでしょう。
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ビザ申請の要件は国によって異なります。健康診断の結果が必要だったり、資金証明が求められたりと、必要書類の準備に時間がかかることもあるので早めの動き出しがポイントです。また、提出書類は英文や現地言語への翻訳が求められることがほとんどですので、そのプロセスにかかる時間も考慮する必要があります。
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申請から実際にビザが発給されるのにも時間がかかります。すでに渡航日が決まっている場合や、なるべく早く行きたい場合にはビザが下りたらすぐに動けるように準備しておきましょう。荷物をまとめたり現地での滞在先を手配したりといったことはもちろん、海外転出届の提出など日本国内での公的手続きもあります。
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ここまでを読むと30代になるとワーキングホリデーはできないように見えますが、20代だからといって必ずワーキングホリデーできる訳でもありません。
そこで続いては、ワーキングホリデービザの注意点として、
の5つを解説します。
ワーキングホリデープログラムに参加できるのは1カ国につき1回のみです。
オーストラリアやニュージーランドなど、セカンドビザを発給している国はありますが、取得には一定の条件があります。セカンドビザの発給がない国については、規定の期間を過ぎたらワーキングホリデービザでの滞在を続けることはできません。
基本的にはどの国も条件を満たせばビザを利用できますが、中には抽選式を採用している国もあります。
つまり、20代でも抽選に外れればビザは下りず、ワーキングホリデーに行くことはできません。応募は何度でもできますが、31歳を目前に落選すると次に応募するチャンスがなくなってしまいます。
ビザは申請してすぐに発行される訳ではありません。国によっては半年以上かかり、なかなか出発できないこともあります。
この場合、待っている間に31歳の誕生日を迎えてしまうとワーキングホリデーはできるものの、オーストラリアのセカンドビザなどは申請できなくなります。
また帰国するときには32〜33歳。年齢を重ねると帰国後の転職活動などはシビアに見られるため、何か特定のスキルや経験がないと再就職が難しくなりかねません。
セカンドビザや帰国後の転職活動を考えて、希望の渡航時期から1年前には申請の準備を進めておきましょう。ビザ発行が遅れても早めに申請しておけば安心です。
ワーキングホリデービザは、発行されてから入国まで有効期限があります。多くは1年としており、それまでに入国しなければビザは無効となります。
例えば2024年1月1日に取得したとして、同年の12月31日に渡航するのであれば期限内なので問題ありません。しかし、2025年1月1日に渡航となるとビザの期限が切れてしまっているため渡航はできません。
申請する前から入国日を決めて、計画的に準備を進める必要があります。また、有効期限は国によって条件が異なりますので、詳しくはビザ取得の際に確認しましょう。
国によっては、年齢以外にもクリアしなければならない要件があることもあります。例えば収入証明の提出を求められたり、健康診断が必要になったりということがあるのです。まだ30歳未満だからと安心せず、申請国の要件を必ずチェックするようにしましょう。
ここまでを読んで「31歳になっているからワーキングホリデーはもうできない」「もしかして留学すら難しいのかな」と諦めかけていませんか?
31歳になるとワーキングホリデーは難しくなるものの、留学自体ができなくなる訳ではありません。学生ビザで留学できる方法や国を選べば、30代でも留学は可能です。
場合によっては学生ビザで就労が認められている方法・国もあるため、海外で働くといった希望も叶えられます。
そこで次は、31歳を超えても留学できる方法を紹介します。
30代でも留学できる代表的な方法として、語学留学と大学留学を見ていきましょう。それぞれ就労が許可されている国も紹介しますね。
国によって特定の条件をクリアした場合のみ就労可能となっているケースがありますが、語学留学で就労できる可能性がある国は、次の6つです(※1〜6)。
国 | 就労可能な時間 |
---|---|
オーストラリア | 2週間に48時間まで |
ニュージーランド | 週に20時間まで |
アイルランド | 週に20時間まで (ホリデー期間は週に40時間まで) |
マルタ | 週に15時間まで |
フランス | 年間で964時間まで |
台湾 | 週に20時間まで |
時間制限はあるものの、日本の大学生のように学校に通いながらアルバイトをすることは可能です。
上記の条件は学生ビザを取得した際のものですので、大学留学でも条件を満たす限りアルバイトは可能です。また、夏休みや冬休みなど、大学の長期休みの間は就労時間に上限なく働くことができます。
上記でご紹介した国以外にも大学生の場合にはアルバイトができる国もあります。例えばアメリカはF-1ビザやM-1ビザで留学している留学生のアルバイトを許可しています。業務内容は図書館の受付や食堂での配膳、掃除などです。
週に20時間まで、そして通っている大学内でのアルバイトに限られますが、よく知っている学内のアルバイトの方が安心かもしれません。
また条件を満たせば学外での就労も可能なため、英語力が高く、いろいろなことにチャレンジしたい人は学外でのアルバイトもおすすめです。
語学留学と大学留学は学業がメインの留学のため、そもそもアルバイトに時間を割けないことも多々あります。
勉強より就労を体験してみたい場合、就労が許可されている留学方法を選ぶのがおすすめです。
代表的な留学方法として、インターンシップとCo-op留学を紹介します。
インターンシップとは企業に一定期間入り、実際にそこで働く社員と同じように業務に従事できる制度です。日本でも大学生などを対象に実施されており、学生が就活に向けて職業を選んだり、就労経験を積んだりする機会としてよく利用されています。
インターンシップはもともと海外発祥なこともあり、海外でも多くの企業が現地の学生や留学生を受け入れています。
有給インターンシップを選べば、ワーキングホリデーのアルバイトのように給料が支払われます。金額は企業によって異なりますが、海外で働く経験は十分にできるでしょう。
またワーキングホリデーのアルバイトに比べると営業や事務、マーケティングなどオフィスワークが中心のため、お金を稼ぐというよりは実務経験を積む機会がたくさんあります。
留学先としては欧米圏であればアメリカ、アジア圏であればフィリピンやマレーシアなどが人気です。
社会人や30代以上を受け入れていることもあるため、海外での就労経験を積みたい人にはおすすめです。
Co-op留学とはカナダの専門学校で提供されており、在学中に英語学習、専門知識の習得、インターンシップまで経験できるプログラムです。
学校で学んだ知識を使って就労経験が積める上に、英語に自信がない人でも英語力を習得してからインターンシップに挑戦でき、安心して取り組めます。
渡航先はカナダに限られますが、ビジネス系の知識やWeb系、観光・ホスピタリティ系など専門知識はさまざまです。
異業種からの転職を目指している人は学校で学んだ上で実務経験が積めるため、帰国後の転職活動にも役立つかもしれません。
専門知識や英語もしっかりと学びたい、カナダでのワーキングホリデーを考えている人はCo-op留学も検討してみてください。
ワーキングホリデーに関する要件は国によって異なり、また定期的に見直されるので常に最新の情報をチェックする必要があります。もし不安や疑問があるなら、留学エージェントに相談するのも良いでしょう。最新の情報と多数の留学生をサポートしてきた経験から、ご自身に合った提案をしてもらえるはずです。
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最後に、ワーキングホリデーの年齢制限に関してよくある質問とその回答をご紹介します。
ここまで対象国のほとんどがワーキングホリデーの年齢制限を18〜30歳としていると紹介しましたが、オーストラリアはワーキングホリデーの年齢制限を35歳まで引き上げる可能性が浮上しています。
しかし、対象となるのはカナダ、アイルランド、フランス国籍の人のみで、現時点で日本人は対象外です。そのため、仮に制度が変更になっても日本人の年齢上限は引き続き30歳までとなります。
「申請時に30歳以下」が上限です。渡航時や滞在中に31歳になっても問題ありません。
セカンドビザが取れるのはオーストラリアやニュージーランドなど、一部の国に限られています。また、取得には一定の条件を満たす必要があります。一方、ワーキングホリデービザから学生ビザ、就労ビザへの切り替えは可能であることがほとんどです。
ただし、学生ビザの取得には学校からの入学許可が、就労ビザの取得にはスポンサーが必要です。そのため、ビザの切り替えを考えている場合にはビザの要件を確認し、早めに動き出すことをおすすめします。
今回はワーキングホリデーの年齢制限について解説しました。
まとめると、ワーキングホリデーは一般的に18〜30歳の年齢制限があり、申請時点で31歳を超えていると制度を利用できません。ただし30代でも留学できない訳ではなく、たとえば、「語学留学」や「大学留学」で留学することが可能です。
また国によっては学生ビザでの就労が許可されているため、留学しながら海外で働く経験も実現できます。年齢制限があるからと諦めずに、30代でも留学できる方法を探しましょう。
今回の記事を読んでまだワーキングホリデーに間に合う30歳の方、または年齢制限は超えたけれど他の留学方法にチャレンジしてみたい方は、具体的な留学方法や渡航先を考えてみるのがおすすめです。
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※1...Australian Government「Student visa」(参照日:2024-12-05)
※2...NEW ZEALAND IMMIGRATION「Working on a student visa」(参照日:2024-12-05)
※3...University College Cork「Working in Ireland」(参照日:2024-12-05)
※4...University of Malta「Working in Malta」(参照日:2024-12-05)
※5...REPUBLIQUE FRANCAISE「WORKING WHILE STUDYING IN FRANCE」(参照日:2024-12-05)
※6...Office of International Affairs, National Taiwan University「Work Permit」(参照日:2024-12-05)
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