「ワーホリから帰ってきて、どのように就職したらいいんだろう……」
と思っている方は多いのではないでしょうか。
ワーホリでの経験をしっかりと活かし、自分の希望する仕事に就くためにはいくつかのポイントがあります。ポイントを押さえておけば、就職をスムーズかつ有利に進めることが可能です。
とはいえ、具体的にどのようなポイントに気を付ければよいのかは、わかりにくいですよね。
そこでこの記事では、
の順にお伝えします。
ワーホリ後の就職はハードルが高そうに感じますが、押さえるべきポイントはそれほど多くありません。
まずはこの記事で、ワーホリから帰ってくるまでに必要なことについて知りましょう!
なお、ワーキングホリデーについて、費用やおすすめの都市、学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
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[目次]
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ここでは、ワーホリから帰国後のやることリストを、
の3つ分けて解説しますね。
1つ目のステップが、就職活動です。
ワーキングホリデー経験者が就職活動を進めるには、まず「ジョブボード」の利用をおすすめします。ジョブボードとは求人・求職サイトのことで、登録することでワーホリ経験者が有利になるような企業から採用してもらう確率も高まります。
実際にワーホリ経験者を優遇している事例としては、
・英語保育園
・マクドナルドなどの外資系企業
などがあります。
またジョブボードでは外国語を用いたコミュニケーションが可能な人材を募集しているため、
などの人たちが利用するケースも少なくありません。
また求人の多いシーズンに関しては職種によって異なりますが、基本的に
・2~3月
・8~9月
には求人件数が増える傾向です。
ワーキングホリデー帰国後にスムーズな就活を行うには、このタイミングに合わせて渡航するとよいでしょう。
また求人件数の増える時期をもとに考えると、ワーキングホリデーに出発するオススメの時期は「1月と7月」です。この時期に出発することで、ちょう求人が増え始める頃に帰国します。
求人の増加にあわせて動き出すことができ、スムーズな就活が可能です。
2つ目のステップが、英語力の証明です。
ワーキングホリデーの経験を就職時に活かすうえで、もっともポイントとなるのが「英語力を証明できること」と言っても過言ではありません。客観的に英語力を証明できることで、企業側も採用する際に評価しやすくなるためです。
英語力を証明できる資格は「英検」「TOEIC」「TOEFL iBT」「IELTS」の4つ。それぞれ特徴は以下の通りです。
・英検:日本で多くの学生が受験している英語資格。5級から1級までの7つの級があり、合格点以上の点数が取れた場合に資格が得られる。テスト内容は、筆記試験と面接。
・TOEIC:年間120万人以上が受講する、英語によるコミュニケーション能力を評価するための資格。試験内容はビジネスに関連するものが多く、リスニング100問とリーディング100問で構成されている。
・TOEFL iBT:特にアメリカの大学入学に活用されている英語資格。試験内容はアカデミックなものが多く、大学の留学などの審査基準にも使われる。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングすべてのテストがある。
・IELTS:世界でもっともメジャーな英語資格。イギリスなどの欧州への移住では、IELTSが英語力の判断基準として採用されている。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングすべてのテストがある。
就職を希望する職種や企業がどの英語資格を優遇しているか、あらかじめチェックしておきましょう。
3つ目のステップが、役所での手続きです。
帰国後に就職活動が始まると忙しくなり、必要な手続きが遅れてしまうことも少なくありません。そこでここでは、ついつい忘れがちな役所での手続きとして、
についてお伝えします。
転入届は、出国前に外していた住民票の籍を再度入れ直す手続きです。
恐らく多くの人がワーキングホリデーに行く前に、住民票を抜く手続きを取っているのではないでしょうか。住民票を抜いておくことで、
を支払う必要がなくなるからです。
しかし再び日本で生活する場合、帰国後に改めて住民票を入れ直す手続きが欠かせません。
転入届は、原則帰国日から2週間以内に手続きを終わらせる必要があります。
転入届と同様に、健康保険や国民年金に関しても再加入の手続きが必要です。
健康保険や年金は、転入届で市役所を訪れた際にあわせて対応してもらうことが可能です。年金課を訪れ、再加入する旨の書類を記入するだけです。
働いている企業の健康保険に加入する場合は、一度企業側に確認しましょう。
住民票や健康保険などの手続きに必要なものは、以下の5つです。
・印鑑
・年金手帳
・健康保険証
・身分証明証(運転免許証、パスポートなど)
・マイナンバーカード
年金手帳に関しては、年金の基礎番号を控えていれば原本は不要なこともありますが、念のため持参することをおすすめします。
ここまでワーホリから帰国後にやるべきことを紹介しました。
続いては、その中でも就職活動に焦点を当てて詳しく解説します。
「ワーキングホリデーに行くと、就職に不利になるって本当ですか?」しばしばこのような質問をされます。
実際のところ、ワーキングホリデーに行って帰ってくるだけでは、その後の就職に活かすことは難しいです。そこでここでは就職活動に備えて、ワーホリ後の就職状況と企業から見たワーホリの印象についてお伝えします。
私の知り合いでワーホリに行った人が6名ほどいたため、帰国後にどのような進路を取ったのか調査してみました。加えて知り合いに頼み、ワーホリ経験者13名の就職状況を確認しています。
合計13名の就職状況は以下の通りです。
・英語を活かせる職場へ就職:2名
・以前働いていた職場へ再就職:3名
・新たな国へワーホリ中:3名
・次の渡航に向けて短期バイト中:4名
・結婚:1名
英語を活かした新しい職場への就職が決まった人は13名中2名と、思ったよりも少ない結果でした。
その2名も聞いてみると、ワーホリ後の就職を目的としてかなり高い意識を持って勉強していることがわかります。それだけ、帰国後の就職は簡単ではないと言えます。
ワーキングホリデーは基本的に「休暇」を目的としたビザであることから、企業からすると「ただ遊びに行っただけ」と思われてしまうケースがあります。
特に企業の採用担当者は「キャリア」という観点でワーホリを見たときに、そこにメリットを見出すことが難しいようです。
たしかに「ワーホリの経験や英語力を仕事に活かそうと努力していた人」と、ただ「フラフラ~っと現地で遊んでいた人」とを見分けることは難しいですよね。客観的に評価できるものが無いと、採用にはつながりにくいです。
ここまでワーホリから帰国後の就職状況をお伝えしました。
ワーホリから就職することは難しいように感じますが、業界によっては採用されやすいこともあります。次で詳しくお伝えしますね。
ここではワーホリ帰国後に就職しやすい業界として、
・ホテルなどの接客業
・外資系企業
の2つをご紹介します。
1つ目の就職しやすい業界が、ホテルなど接客業です。
2020年の東京オリンピックに向けて、政府は「外国人観光客数を4,000万人に引き上げること」を目標としています。実際に2018年の外国人観光客が3,000万人を突破したことから、今後もますます外国人観光客が増えていくことは間違いありません。
このような背景から日本ではホテルのニーズが高まり、さまざまな企業が宿泊事業に進出しています。実際に都心のホテルなどでは、外国人に対応できるスタッフを数多く募集しており、英語が話せるワーホリ経験者は採用される可能性が高いです。
ワーホリ帰国後に就職しやすく、かつ雇用条件も良いのが外資系企業です。
2020年の東京オリンピックに向けて外国人観光客が急増しており、それに伴って日本展開を検討する外資系企業も少なくありません。
実際に経済産業省が発表した「外資系企業動向調査」によると、38.0%の外資系企業が売上高の増加にともなって増員を予定するなど、採用意欲が高まっています。
ワーホリ経験者は「英語ができる」「外国人のお客さまの接客に慣れやすい」ことから、就職活動が有利に進めることが期待できます。
参考:経済産業省「外資系企業動向調査(2017年調査)の概況」
ワーホリ経験者によっても、就職状況はさまざまです。
そこでここからは、ワーホリ帰国後の就職事例を「成功事例」と「失敗事例」に分けてお伝えしますね。
オーストラリアへワーホリに行っていたAさんは、帰国後に外資系企業に勤めることを目標としていました。ワーホリに行く前からTOEIC試験を1度受験し、自分の英語レベルを確認してから英語学習を開始しています。
ワーホリでは最初の3カ月間は語学学校に通い、特に日本で伸ばせなかったスピーキングとリスニングに力を入れることにします。努力の甲斐もあり、ワーホリ後半に受けたTOIEC試験では750点を獲得しました。
そして英語学習がある程度まで進んだ段階で、Aさんはいくつかの転職サイトに登録。時間をかけて、自分が希望する就職先とのマッチングを図ります。
就職先が決まるまでには約3カ月かかりましたが、TOEICの資格など明確に英語力の高さを示せるものがあったため、希望する就職先から内定を得ることができました。
カナダへワーホリに行っていたBさんも、帰国後に外資系企業に勤めることを目標としていました。
しかし「せっかくのワーホリだからやりたいことを全部楽しみたい」と意気込んだBさんは、現地での観光や仕事などいろいろなものに時間をかけ過ぎて、英語学習が中途半端なものになってしまいます。
Bさん本人としてはさまざまな経験が得られて満足しており、この経験を企業側が高く評価してくれると思っていました。しかしながら帰国後の面接での「ワーホリで何ができるようになりましたか?」「会社に役立つスキルは得られましたか?」との問いに、うまく答えられません。
就職がうまくいかなかったBさんは自分の適性を見つめ直し、必要なスキルを学べる日本の専門学校に通うことに決めました。
結局のところ、企業が求めているのは「具体的な成果」「仕事に役立つスキル」です。それにしっかりと答えることができるかが、就職の合否を分けると言ってよいでしょう。
そして仕事に役立つスキルとして、英語力をアピールすることも可能です。その結果として、就職活動で有利に働くことも少なくありません。
そこで次は、ワーホリで得られる英語力や就職活動について詳しくお伝えします。
「ワーキングホリデーに行けば英語力が伸びる」と思っている人は多いかと思います。しかし実際のところは「思ったよりも英語が上達しなかった」という人が少なくありません。
ここでは、ワーホリで英語を効率よく伸ばすために、
について解説します。
一般的に、TOEIC450点の人が600点まで伸ばすまで「450時間の学習」が必要と言われています。
450時間と言えば1日5時間の学習で90日、つまり約3カ月です。もちろん人によって学習のスピードはさまざまですが、1つの目安として参考にしてみてください。
大切なのは「現時点の英語力がどの程度なのか」を知っておくことです。そうすることで、
・ワーホリまでにどの程度の学習をしなければいけないのか
・ワーホリ中にどの程度の学習時間を確保しなければいけないのか
がわかり、目標とする英語力も把握しやすくなります。
語学学校に通う場合は、以下のように英語力に合わせてクラスが分かれます。自分が目標とするクラスを決めて、あらかじめ学習を進めておきましょう。
日本で事前に英語学習を進めたうえで、ワーホリ中にさらに英語力を上げるためのポイントを3つにまとめました。
1つずつ解説しますね。
1つ目の方法が、目標とする英語力を決めておくことです。
そもそもワーホリするにあたって「何のためにワーキングホリデーに行くのか」「語学を習得してどうしたいのか」といった点をはっきりさせておくべきです。
目的や目標によって現地で取る行動の優先順位が大きく変わり、得られる結果も当然それに見合ったものになるからです。
目標とする英語力に関しては、
・どの資格試験を受けるか
・何点を目指すか
を決めて考えてみましょう。
2つ目の方法が、英語に触れる機会をできる限り増やすことです。
英語学習のスピードを速めるには「英語を話さなければならない環境」に身を置くことが1番です。
具体的には、以下のポイントを押さえてください。
3つ目の方法が、習ったことをその日のうちに復習することです。
心理学に関する調査によると、人はひと晩寝ると74%のことを忘れてしまうそうです。学んだことを忘れないためには、習ったことをその日のうちに復習することが重要です。
常にメモを持って忘れないうちに英単語などを書き留め、夜寝る前に復習できるようにしましょう。
ここまで英語力アップに関するポイントを解説しました。続いては、就職を有利にするためのポイントをお伝えします。
ワーホリ帰国後の就職を有利にするために必要なことは、
の3つです。1つずつ説明しますね。
ワーキングホリデーの経験を活かすうえで、わかりやすいアピールポイントになるのが「語学検定」です。
英語力を測る指標は先ほど
の4つだとお伝えしました。
それぞれの語学検定で、どの程度の点数を取れば就職に役立つかはケースバイケースですが、1つの目安になるのが「国際部門基準レベル」に該当するスコアです。
これは一部上場の企業が入社後に国際部門へ配属されたり、海外出張・海外赴任したりする際の判断基準として使われます。
語学試験ごとに国際部門基準レベルをまとめましたので、参考にしてみてください。
【語学試験ごとの国際部門基準レベル】
・英検: 準1級~1級
・TOEIC:820~870
・TOEFL iBT:79~93
・IELTS:6.5
ワーキングホリデーを通じて「専門スキル」や「資格」などを得ることで、就職活動を有利に進めることも可能です。
一般的にワーキングホリデー中に得られるスキルとして有名なものは、
などです。
もちろん資格のみでは難しく、実務経験と英語力も求められます。現地でオフィスワークに就きたいのであれば、最低でもTOEIC600点以上の英語力は必要でしょう。
また就職活動するうえでは、実務に近い経験が得られるインターシップもおすすめです。
インターンシップを経験する際は、できるだけ就職志望の業種と同じかそれに近いところを希望しましょう。将来就きたい職業で実務を積むことで評価されやすくなり、現地の企業での就職が得られる可能性もあります。
ワーキングホリデー中は語学学習や現地での仕事、観光などに忙しく過ごしているため、なかなか就職活動の時間を作れない人が多いです。
忙しい人は、就職エージェントの活用も検討してみてください。専門の担当者に相談できるるため、安心して就職活動を進めることができます。
相談内容は例えば、
などです。
「自分ひとりでは自信が無い」「時間がなくて就活できない」人は利用を検討してみてください。
帰国後の就職活動でおすすめのサービスは、
Career With(https://careerwith.me/)
JAC Recruitment(http://www.jac-recruitment.jp/)
マイナビエージェント(https://mynavi-agent.jp/)
の3つです。
気になる方は、登録だけでもしてみてくださいね。
ここまで、ワーホリを帰国後までに必要なことや、就職活動から役所での手続きについて解説しました。
おさらいすると、ワーホリから帰国後にやるべきことは以下の3つです。
特に就職活動は難航する人が多く、時間がかかる人も少なくありません。
有利に進めるためには、以下のポイントが大切です。
今回お伝えしたポイントを押さえておくことで、よりスムーズに就職活動を進めることが可能です。
ワーキングホリデーで得た貴重な経験を就職に十分活かせるよう、今から準備を進めていきましょう!
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