留学というと学生が行うもの、もしくは若手の社会人が行うものというイメージがあるかもしれません。しかし、実際のところ留学には年齢は関係ありません。
ただ、年齢によって留学するのに向いているタイミングというものはあります。
そこで、今回は年代別でおすすめの留学のタイミングについて紹介します。留学をしたい学生や留学を諦められない中堅社会人の方などはぜひ参考にしてみてください。
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留学といってもその形態はさまざまです。そこでまずはさまざまなタイプの留学について紹介し、それぞれの特徴や留学期間の目安などについて紹介します。
留学に興味はるものの、どれが自分に向いているのかわからないという人は参考にしてみてください。
語学留学はその名の通り語学を学ぶことを目的とした留学であり、留学を希望する人の中でも人気の留学形態の1つです。留学中は語学学校に通って語学を学びつつ、それ以外の時間は自由に使うことができます。
滞在中は友達と遊んでもいいですし、勉強に取り組んでも、観光をしても構いません。
語学留学は学生から社会人など幅広い年代の人が取り組んでいます。留学期間に関しては特に決められたものはありませんが、数週間の短期のものから1年以上のものまでさまざまなので、希望に応じた選択が可能です。
なお、語学学校は英語力別でクラスが分けられるため英語がまったく話せなくても入学することは可能です。ただ、何もわからないと一番簡単なクラスの授業にもついていけなくなるので最低限は勉強したほうがいいでしょう。
語学留学のメリットは何と言っても語学の勉強ができる点にあります。しっかりと学べば仕事や勉強で生かせるレベルにすることも不可能ではありません。
一方で、デメリットとしては必ずしも英語力が伸びるわけではないので、取り組み方によって時間とお金を無駄にしてしまう可能性があるという点が挙げられます。
留学するタイミングに関しては、学生であれば超休暇中に数週間滞在することができます。また、社会人でも有給休暇と夏季休暇などを組み合わせることで1週間強の短期留学は可能です。
大学・大学院留学は現地の大学・大学院に通って授業を受け学位を取得することを目指します。日本の大学と協定を結んでいる場合などは交換留学という形で一定期間を現地の大学で過ごすこともあります。
現地の大学で現地の学生と一緒に授業を受けることになるため、難しさはありますが、そこで学位を取得できればその後のキャリア形成にも生かすことができます。
交換留学を行うのは現役の大学生ですが、社会人であっても大学院進学のために会社を辞めて留学するというケースもあります。
留学の期間は交換留学であれば学校によって決められた期間、そうではない場合は基本的には学校を卒業(修了)するまでとなります。
英語力は授業を受けることになるため、読み書きや会話ができることはもちろん、レポートや論文、プレゼン資料などが作成できるレベルになければいけません。
大学・大学院留学のメリットとしては学位取得が挙げられます。海外での経験をもとにその後の就職活動などに生かしていくのです。
一方で海外の大学は学費が高いケースもあるので、費用がかなりかかる可能性があり、その点はデメリットとなります。ただ、学費無料の国も中にはあるのでうまくいけば費用を抑えることもできます。
留学するタイミングは大学のカレンダーに合わせることになります。日本だと新学年は4月からスタートしますが、海外は9月スタートです。また、そこに間に合うように受験の準備も進めていかなければいけません。
専門留学とは、ある特定の分野を学ぶための留学です。分野には例えばアートや映画、ダンス、ファッションなどがあります。
学生もいれば社会人もいますが、個人的な感覚としては社会人の方がより自分のスキルを磨くために留学しているケースが多いように思います。
留学中は学校やコースに通うことになるため、留学期間はコースの日程によって変わってくるため事前に確認しておくようにしましょう。
英語力に関しては授業を受けることになるため、それについていけるだけのレベルが必要になります。あくまでも目安ですが、TOEFL iBTで45以上は必要になるでしょう。また、アート系のコースを受講する場合はポートフォリオの提出を求められることもあります。
専門留学のメリットは自分が学びたい分野についてより深く学ぶことができる点にあります。その後のキャリアをその分野で築いていくことも不可能ではありません。
一方で、留学中の学びが日本では評価されないこともあることに加え、留学期間中は職歴に空白期間を作ることになる点はデメリットだと言えます。
ワーキングホリデーは、日本が協定を結んだ国に1年〜2年間滞在することができる制度です。「ワーキング」という言葉が付いているように現地では働くことが可能なほか、語学学校にも通うことができます。
通常の留学では学校に通いながら働くことはできないため、仕事も勉強も取り組むことができる点はワーキングホリデーの大きな特長と言えます。
ただし、ワーキングホリデーには年齢制限があり、多くの国は30歳以下が対象となっています。また中にはそれよりも若い年齢で制限している国もあります。ちなみに年齢を考えるとワーキングホリデーを利用して留学するのは、主に社会人です。
留学期間は基本的には協定によって定められた期間になりますが、ワーキングホリデー終了後に現地で学生ビザに切り替えることができるケースもあるので、国によっては長期滞在することも可能です。
英語力に関しては仕事ができるレベルである必要がありますが、仕事の中には日系企業や日本食レストランなど日本語を使いながら働けるものもあります。
ワーキングホリデーのメリットは現地で働き、勉強に取り組み、そして遊ぶことができる点にあります。できないことがほかの留学形態に比べて少ないのです。
一方で必ずしも仕事が見つかるとは限らないため、思い通りの生活を送れない可能性もゼロではありません。
日本でも行われているように、現地の企業や団体に所属して働くのがインターンシップです。日本からインターンシップのプログラムに応募すると実際に働くことができます。
インターンシップということで主に留学するのが学生になります。学生が海外インターンの経験を生かして就職活動に取り組むといったケースもあるようです。なおインターンシップの期間は応募するプログラムやビザによって異なります。
また、英語力に関しては仕事をすることになるため、高いレベルが必要になるので注意が必要です。
海外インターンのメリットとしては実際に企業や団体で働くことになるため、英語でのコミュニケーションや国際的なビジネス経験を積むこともできる点にあります。一方で、経験が必ずしも日本の就職活動で評価されるわけではないため、その点には注意しなければいけません。
ボランティアは、その名の通り現地の団体などに所属してボランティアを行うことです。
この形態の留学を行うのであれば、ボランティアが体験できるプログラムを組み込んだ留学を提供している会社があるため、そこに応募することになります。
現地でできるボランティアは幼児施設、福祉施設、ショップ、農場、一般企業、日本語教師のサポートなど多岐にわたります。
ボランティア留学は短期間で行われているものもあるため、学生はもちろん社会人の方でも参加することができます。英語力に関してはビジネスレベルとまではいかなくても、最低限コミュニケーションが取れるレベルは必要でしょう。
ボランティア留学は国にもよりますが、うまくいけば通常の留学よりも費用を抑えることが可能です。
また、ボランティアの現場ではコミュニケーションを取る回数が必然的に多くなるため語学力の向上も期待できます。そして、ボランティア経験を就職活動の際にアピールすることもできるでしょう。
一方でボランティアということで基本的には無給です。そのため、ある程度の費用を用意しておかなければいけません。
続いては大学生を想定して学年別に留学するタイミングについて紹介します。
そもそも大学生が留学する場合、大きく分けると、大学を休学したり、交換留学制度を利用したりして行う長期留学と、春休みや夏休みなどの長期休暇を利用する短期留学の2つがあります。
大学1年生の場合、時間がたくさんあるということが大きな特徴となります。そのため、長期留学をすることが可能です。休学することもできますが、大学のプログラムなどを利用して2年次以降で交換留学を行うのも1つの選択肢になります。
このタイミングで留学することのメリットは、早いうちから海外を経験することができる点にあります。そのため、留学を終えたあと、今度は大学院留学を目指すといった選択をすることも可能です。
一方で、1年次からの休学に抵抗を感じる人にとっては早期の長期留学はデメリットになります。そういった場合は短期留学を検討してみてもいいでしょう。
2年生の場合も、長期留学を検討することはまだまだ可能です。また交換留学や短期留学も選択肢として考えられます。
このタイミングでの留学であれば、仮に1年間留学をしたとしても、就職活動のタイミングには間に合います。また、1年間で友人関係ができ、大学生活にも慣れてきているため、仮に休学したとしても復学がしやすいのも大きなメリットだと言えます。
大学によっては3年生が交換留学の中心というケースもあるでしょう。一方で、長期留学をするとなると、就職活動にも影響する可能性があるため、注意が必要です。
どうしても海外で学びたいことがあるのであれば長期留学も選択肢として考えられますが、日本で就職したい企業がある、海外にはちょっと行ってみたい程度というのであれば短期留学をしたほうがいいでしょう。
もしくは、大学院留学を狙って準備を進めるということも可能です。
4年生の場合、自分の進路を考えたうえで留学をするのかどうかを判断することになります。
例えば就職活動が終わり単位もほぼ取り終えている状態で、海外に行ってみたいということであれば短期留学を選択したほうがいいでしょう。
一方で、大学院進学をしたいと考えているのであれば、自分のゼミや研究室の先生に相談し、留学に向けた準備を進めていくことになります。ただ、入試のタイミングによっては大学を卒業してからの留学になる可能性もあります。
大学4年生は時間がかなり自由に使える点は大きなメリットですが、学生としての残り時間が少ないこともあって、長期留学を選択するのが1年生に比べてむずかしくなります。
大学生は比較的時間を自由に使うことができるため、留学がしやすい時期でもあります。そんな大学生の間に留学することのメリットは早いうちから海外に触れることができる点にあります。
また、英語圏の国に留学すれば英語が話せることの重要性を理解できるはずです。
一方で、長期留学をするとなるとサークルやバイトなど、いかにも大学生といった楽しみを謳歌するのがむずかしくなります。また、費用がかかるため、両親に費用を工面してもらう、奨学金を利用するなど、お金の面で苦労することがある点はデメリットになります。
一概に断言することはできませんが、就職を考えているならば、3年生までに留学するのがベストタイミングだといえます。
ただし、できるだけ早く海外に行きたい、大学院から海外に行きたい、といった場合は必ずしも3年生がベストタイミングにはなりません。
時期ごとのおすすめ留学スタイルなど大学生の留学情報はこちら
続いては高校生が留学する場合についてです。
高校生が留学するのであれば、基本的には海外の高校に長期留学で通うか、大学生同様長期休暇を利用しての短期留学をするかのどちらかになります。
現地の高校に通うのであればそれなりの語学力が求められることになりますが、短期留学などで語学学校に通う場合は、それほどレベルは関係ありません。
高校生の段階で留学をする、というと珍しい人というイメージがあるかもしれません。高校生が留学する一番のメリットはとにかく早い段階で海外を経験できるという点にあります。
旅行とは違い、親元を離れて現地で生活していかなければいけない環境は決して快適なものではないかもしれません。
しかし、10代のうちにそういった大変な経験を積めることは大きく成長することができますし、その後のキャリア形成にも大きな影響を与えてくれます。
一方で、留学を終えた後は日本の大学への進学を希望しているのであれば、留学期間中に日本の学校の授業が受けられない(=受験に向けた勉強ができない)ことは大きなデメリットになります。場合によっては留年を選択することになる可能性もあります。
高校生であれば夏休みを利用して語学を学ぶ短期留学がメジャーな留学形態になります。また、高校留学を希望する人も決して少なくはありません。
高校生が留学する場合、高校1年、2年の夏休みは短期留学にぴったりの時期だと言えます。また長期留学をするにしても高校1年や2年が理想的なタイミングだと言えます。
3年生になると受験勉強を控えているため、留学のハードルも高くなります。また、3年であれば大学から留学することを目指して、高校在学中は準備期間にすることも可能です。
最後に社会人が留学する場合です。
社会人が留学するとなると、夏季休暇などを利用した短期の語学留学や会社を退職して・もしくは会社の許可をもらっていく長期留学、さらには若手であればワーキングホリデーなどの選択肢があります。
社会人が留学することのメリットは社会経験を積んだ上で留学できる>点にあります。資金的にも少し余裕があるほか、留学の目的も仕事がらみのものであることもあるなど、仕事での経験を留学に生かすことができます。
一方で、留学するとなると会社を退職することになる可能性もあるため、社会人としてのキャリアに空白が生まれることになります。
では、年代別にみてみるとどういった違いがあるのでしょうか。確認してみましょう。
20代の場合、働き始めて「思っていたのと違う」と感じる「本当にやりたいことがある」といったときに留学をしようと考えます。自分の夢や目標を達成するために留学をするので長期留学をする人もいるでしょう。
また、中には会社を辞めて大学院留学をし、学位を取得したうえで別の会社に入るというケースもあります。
30代になると社会人としての経験もそれなりに積んでいるため、キャリアアップを目指して留学をするケースが考えられます。例えば大学院留学をするとしても、会社の許可をもらって退職することなく大学院へ進学することができます。
学位を取得した後は復職し、元の会社で仕事に取り組んでいくことになります。
40代以上の場合もキャリアアップのために留学をするケースもありますが、キャリアチェンジを目的とした留学をする人もいます。
また、40代以上となると家族がいる中での留学になるケースもあるため、長期留学をするには家族の理解が必要になります。
社会人の場合、留学するのであれば若いうちにするに越たことはありません。ただ、社会人経験を積み、業務の分野に関する深い見識を得たからこその視点や問題意識を持てることもあるので、一概に若くなければいけないというわけでもありません。
ただ、年齢が高くなるとより明確な目的を持って留学することが 求められるでしょう。
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ここまで、留学のタイミングについて紹介してきましたが、極論をいうと留学のタイミングは年齢や時期に関係なく、行きたいと思ったときがベストタイミングです。
ただし、留学する目的や帰国後のプランはしっかりと考えておくべきで、特に社会人の場合は、留学前の段階で留学を終えた後のキャリアプランもある程度考えておくといいでしょう。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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