「留学から帰国後ってみんな何をしているんだろう」
「何かしなければいけないことってあるのかな……」
と悩んでいませんか?
留学に憧れを持っている人、充実した留学に向けてリサーチしている人は多いかと思いますが、留学を終えた後どうするのか、事前に考えている人はどれくらいいるのでしょうか。
帰国後は保険の手続きや家探しなどやることがありますが、多くの人は就職・転職活動にもっとも不安を感じています。
実際に帰国後の行動が就活の成功を左右することもあり、留学前からしっかりと考えていた方が内定も得やすいです。
そこで今回は、留学から帰国後にやるべきこと、就職・転職活動をスムーズに進めるコツ、留学経験者が就く職業などを紹介します。
今回の記事を参考にしながら帰国後の生活のイメージをつかみ、留学に対する不安を軽減していきましょう。
[目次]
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最初に留学した人が帰国してすることとして、
の4つを紹介します。
長期留学の場合、健康保険や年金など日本の行政のサービスを一時的に停止することができます。海外転出届を出すことでストップできますが、日本に帰った後は元に戻さなければなりません。
主に役所で以下3つの手続きをする必要があります。
社会人で働いていた会社に戻る場合、健康保険と年金は会社で手続きします。
また休学して留学した学生は、復学手続きをしましょう。復学のタイミングがずれると、休学費用が発生したり復学が遅れたりすることがあります。
帰国したらまず手続きから着手してください。
社会人の場合は帰国してから転職活動をする人もいるかと思いますが、すぐに内定が決まるとは限りません。生活費が必要、または再就職まで日本の生活に慣れたい場合はアルバイトをする人もいます。
日雇いや派遣であればすぐに決まりやすく、長期のアルバイトでも数週間あれば見つかります。
帰国してからすぐ一人暮らしをする場合、家も探す必要があります。帰国が2〜4月など入学・就職シーズンの前後だと良い物件がすぐに埋まるため、早めに手配しましょう。
ただし賃貸のアパートに住むには、収入の証明が必要です。無職では審査になかなか通らないため、基本的には次で紹介する就職・転職活動を先に始めることをおすすめします。
留学のために仕事を辞めた社会人、就職活動を控えている大学3〜4年生は帰国後にまず就職・転職活動をします。
就職・転職活動では学生時代に頑張ったこと、困難を乗り越えた経験などを聞かれるのが一般的です。ESや面接において、留学経験を使って自己PRを考えることもでき、早めに行動した方が記憶が新鮮な内にエピソードが作れます。
行動は早い方が、その分内定が出るのも早くなります。留学経験者は語学力など留学したからこそ得られるスキルもあるため、語学力が衰えない内に就活を始めましょう。
留学後の就職について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
留学後の就職って大変?これから留学したい社会人必見の経験談3選
帰国後は留学前の生活に戻ることが多いですが、留学を経験したことで帰国後に新たな悩みが生まれることもあるようです。
そこで次は、帰国後によくある悩みとして、
の4つを紹介します。
語学留学は語学の勉強を目的として海外に滞在するため、帰国後の英語力の伸びを期待するのが普通です。
また企業の採用担当者も留学したから英語を話せるといったイメージを持っていることもあり、高い英語力を期待されがちです。
しかしただ海外で勉強したからと言って、必ず英語力が身に付く訳ではありません。英語は勉強するからこそ伸びるスキルであり、現地で予習・復習をする、積極的に会話するなどしなければ伸びないのが現実です。
留学中に遊びを優先したために英語力が伸びておらず、留学した意味がないと感じることもあります。
特に就職活動では英語力がアピール材料になるため、英語力が伸びていないと焦りの気持ちが生まれます。
まず留学してしっかりと英語力を身に付けておけば、語学力について心配することはありません。そのためにも現地では次のことを意識してみてください。
英語力がどうしても高められなかった場合、就職活動では英語以外のスキルをアピールしましょう。
留学で得られるものは語学だけではありません。異文化への理解や行動力など、内面の成長もあり、就活のアピール材料にもなり得ます。
留学の意味について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
留学する意味ってあるの?留学するメリット・デメリットを解説!
海外に行ったときに日本が恋しくなるホームシックですが、帰国後に感じることもあります。
特に留学生活が楽しかった、充実していた人が感じやすく、留学先に戻りたい、日本の生活が合わないと落ち込みがちです。
具体的な症状は、例えば次の4つ。
原因は留学中の刺激的な生活と、日本の日常生活の差が大きすぎることです。
楽しかった毎日が日本では感じられないと分かっている、しかし日本の生活が辛い状態に耐えられず、帰国後の日常生活や就職活動を頑張れないといった憂うつな気分が続きます。
対処法はまず、逆ホームシックは誰でもなると考えることです。
留学はこれまでの生活と180度変わり、刺激にあふれる毎日です。そのような環境を楽しいと感じ、帰国したときに日本の生活がつまらないと感じるのは自分だけではありません。
落差を感じれば感じるほど留学生活が充実していた証拠でもあるため、前向きに捉えましょう。
他にも次のような対処法がおすすめです。
ポイントは忙しくすることです。目の前にやることがあれば悩む暇がなくなり、落ち込む気持ちもそれほど感じません。
その他の対処法について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
【帰国後に寂しい】もしかして留学逆ホームシック?原因や対処法を解説します
帰国後に日本で仲良くしていた家族や友達、恋人と話が合わなくなったという声も聞きます。
話が合わなくなる理由は、主に2つです。
留学経験者はついつい「アメリカでは〇〇だった」「海外ではこれが普通」「日本ってこういうところがダメだよね」と話してしまう傾向がありますが、周囲の人に良い印象を与えません。
海外に行っていたこと、日本との違いを感じたことは事実ですが、上から目線で物事を語り、海外かぶれのような言動によって嫌がられるだけの可能性が高いです。
ただし自分自身の価値観がアップデートされ、周囲の人の考え方が古いゆえに話が合わなくなることもあります。
海外の多国籍な環境では、国ごとに文化や習慣が違うために刺激・影響を受けやすく、自分の考え方が柔軟に変わりやすいです。
自分の考え方が変わった場合は良いことのため、あまり落ち込む必要はありません。
自分が海外かぶれのようになっている場合は、態度や言動を変えてみましょう。帰国後は日本のダメなところが目につきやすいですが、トイレの清潔さ、接客の丁寧さなどは日本の方が良いと感じるはずです。
日本の良いところを見つけたといった視点で話すと、周囲の人も聞きやすいでしょう。
海外の食事は日本と異なる上に、ハイカロリーなメニューが多いです。
留学中の食生活の変化で太る人は多く、これまで着ていた服が入らない、顔が丸くなって写真を撮りたくないなど、帰国後の生活をなかなか楽しめません。
せっかく楽しい気持ちで帰国したのに落ち込んでしまい、久しぶりに日本の友達と会うことをためらう人もいます。
留学で太らないようにするには、留学中の食事から気を付ける必要があります。
何十kgも太らないためには、主に次のことを意識してみましょう。
特に日本食はカロリーが低いため、インスタントのお味噌汁などを持って行って定期的に食べるのも良さそうです。
体型キープについては、以下の記事を参考にしてみてください。
留学で激太り!?留学前に知っておきたい体型をキープするための対策法
ここまで帰国後の代表的な悩みを紹介しましたが、もっとも悩むのは就職・転職活動です。
まず社会人の場合、退職して留学すると再就職を目指しますが、例え数ヶ月でも留学していた期間はブランクと捉えられます。
留学をブランクと考える企業の選考では書類審査から通らないなど、内定を得るまで苦労しがちです。
その他にも留学経験をうまくアピールできない、英語力などスキルが身に付いていないためアピールできるものがないなど、留学経験を活かしにくい人もいます。
留学中の行動が就活の結果を左右するといっても過言ではなく、目標を持って行動していないと再就職がうまく進まない可能性が高いです。
さらにはどんな仕事に就けば良いのか分からないなど、仕事に関する悩みは尽きません。
自分だけで解決しにくい問題でもあることから、悩みを抱えやすいテーマですね。
多くの人が帰国後の就職・転職活動に悩みますが、その不安や悩みを解消するのにおすすめなのが留学経験者の就職先を知ることです。
先輩の話や体験談からどんな職業に就けるのか知ることで、自分の進路もハッキリとし、留学中にやるべきことが明らかになることもあります。
そして留学から帰国した後の職探しでは、次のどちらかの道を歩みます。
ひとつずつ解説しますね。
留学で得たスキルを使う仕事として、2パターン見てみましょう。
留学で身に付く代表的なスキル英語力を活かして働くのはイメージしやすいですよね。
職業としては、例えば次の5つです。
海外とのやり取り、英語を使ったコミュニケーションが求められる仕事です。
大学や専門学校に留学した場合、その知識を活かして専門職に就くこともあります。
例えば次のような職業です。
また専門知識を持っているとスキルがない状態よりは海外就職が実現しやすく、そのまま現地で就職することも可能です。
特定の職業ではなく、外資系企業や日本企業の海外支社など、英語力が求められる会社を選ぶ人もいます。
特に外資系企業は業務で英語を使うのはもちろん、社員が多国籍で社内のコミュニケーションに英語を使うところもあり、英語力は必須です。
日本では楽天など一部企業が社内の公用語を英語にしています。このように日本企業でも普段から英語を使う会社では、英語力を活かすことも可能です。
もう1つのパターンは留学前から目指していた職業に就くものです。
例えば保育士やカウンセラー、デザイナーなど、職業ありきで日本で通う大学や留学先を選んだ人もいるかと思います。
その場合は留学したから英語を使う仕事を探すというよりは、帰国後にもともと目指していた職業を目指して就活を始めることが多いです。
留学したからといって無理に国際的な仕事に就く義務はありません。以前から憧れの職業がある場合は、帰国後にその仕事を目指すのもひとつの道です。
帰国後の職業選択はさまざまだとお伝えしましたが、どんな仕事を目指すにしても転職の成功にはコツがあります。
そこで帰国後の職探しを成功させるコツを留学前、留学中、留学後に分けて紹介します。
まず留学前のポイントとして、
を見ていきましょう。
実際に留学しようと思ったのには理由があり、その理由が目的になります。留学はあくまで目的を達成する手段であり、目的達成のために考えて行動できる方が留学で得られるスキル・経験も増えます。
仕事も同じで、特定のゴールから逆算して計画を立て、日々の業務に落とし込むことが求められます。このような経験と成功体験を持っている人の方が、入社後に会社に貢献してくれそうと感じるはずです。
そのため採用において、企業は応募者がどのような目的で留学し、目的を達成するためにどのような行動を取ったかを確認します。
ゴールから逆算して考えられる人物であることをアピールするためにも、目的・目標をしっかり整理しておきましょう。
例えば語学力を身に付けて海外で働くという目的の場合、考えるべきことは次のようになります。
あくまで例ですが、目的・目標を持つことによって留学中に取るべき行動が明らかになり、何をすれば良いのか迷うことがありません。
留学は目的を達成するための手段と伝えましたが、目的を達成するために英語力が必要なため、現地で英語力を高めようと留学する人もいますよね。
目的のために行動した証拠としてスキルを提示できると、現地でしっかり勉強したことが伝わります。
特に未経験の仕事に就きたい場合は、スキルなしより何か少しでもスキルがあった方が印象は良くなります。
事前に勉強する内容を決めて、留学でどれくらいのレベルまで高めたいのか、事前に計画しておきましょう。
続いては留学中のポイントとして、
を紹介します。
英語が話せる人は意外と多いため、ただ話せるだけで企業に採用してもらうことは難しいです。
また語学力アップのみを目指して留学した場合、想像していたより語学力が伸びないとなると「留学は失敗だった」と感じてしまい、帰国後の気分の落ち込みにつながりかねません。
思うような結果が出なかったときのために、語学以外の経験にも目を向けてみましょう。
例えばたくさんの友達を作ること、その友達と出かけること、観光地を巡ることなど、日本ではできない経験も留学の醍醐味です。
さらにはその経験を通して、自分だけの気付きを感じたり強みが見つかったりすることもあります。
もちろん語学力を伸ばすことは大切ですが、英語だけに執着しないのもおすすめです。
姿勢やマインドになりますが、何事も諦めずに挑戦することも重要です。
社会人の方は実感しているかもしれませんが、仕事に困難はつきものですよね。それでも乗り越える必要はある上に、困難に立ち向かうことで成長することもあります。
一度でも困難を乗り越える経験をしていると、仕事で難しいことに直面しても乗り越えようと頑張れます。
留学は計画を立てたものの滞るなど、スムーズに進まないものです。計画通りに進まない状況でどうすれば上手くいくか?自分の確認不足だった点はないか?など、自分と向き合うことで変わることもあります。
環境や周囲のせいにして諦めずに行動する方が、帰国後の自分がさらに素敵に変化しているはずです。
留学で得た成果はずっと続く訳ではありません。語学力は特に、帰国後も学び続けることが必要です。
そこで次は、帰国後に留学の成果を維持し続けるポイントとして、
の2つを紹介します。
英語力は使わないと衰えます。しかし帰国後は日本語で十分生活できるため、スピーキングなど意識して使う場面を作ることが必要です。
英語を話す練習として、次のような方法がおすすめです。
忙しい人はオンライン英会話を利用してみましょう。
SkypeやZoomなどビデオ通話を使って外国人講師と30分ほど話す場があり、時事ネタやフリートークなど希望のテーマで英語を練習できます。
月5,000円前後で毎日レッスンを受けられるため、英会話学校に比べて費用が安いです。また自宅で受講できるため、働きながらでもスキマ時間をうまく使えば続けやすいです。
留学から帰ったらホッと一息つきたいところですが、社会人の転職活動は時間に余裕がありません。帰国から期間が空けば空くほどブランク期間も長くなり、就活に不利になります。
帰国後できるだけ早く次の目標に向けて活動を始めることが、社会人のキャリアアップ・キャリアチェンジには重要です。
帰国したらまず履歴書を作成したり転職エージェントに相談したり、できることから始めてみてください。
先ほど帰国後すぐに転職活動を始めるのがおすすめとお伝えしましたが、実は留学中からできる就活準備もあります。
むしろ社会人の転職活動はスピードが重要なため、できることは帰国前から始めておくのが安心です。
その理由は次の3つ。
例えば、英語に関する資格・テストは就活に有効ですが、受験してから結果が分かるまである程度時間がかかります。さらに良いスコアを得る、合格を目指すには、長い勉強時間も必要です。
資格やテストスコアがあっても仕事に使えるレベルでなければ、アピールしたところで採用につながりません。
リスニングもスピーキングも、リーディングもライティングも留学を通して成長しているはず。帰国後に向けて早めに勉強を始めておきましょう。
最後に、留学中におすすめの就活準備として、
の3つを紹介します。
TOEICは、新卒採用時にスコアを聞かれることがある上に、入社後も昇進の条件に定められているなど、英語力を判断する指標として使われています。
企業によって求めるスコアは異なりますが、新卒ではだいたい500点台〜600点、転職では700点以上が求められる傾向です。
TOEICの公式サイトでは、730点レベルが「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」とされています(※1)。
ビジネスでも英語を活用できるレベルと考えられますが、反対に最低限730点ほどのレベルでなければ仕事で英語を使うのは難しいでしょう。
語学学校によってはTOEIC対策に集中的に取り組むコースもあります。
英語力の基礎が身に付いている人は最初からTOEIC対策コースに留学し、帰国後の転職活動を見据えた計画を立てるのもおすすめです。
英語初心者の場合は、初心者または一般英語のコースに留学し、ある程度レベルアップしてからTOEICコースに通うことも可能です。
自分の英語力と相談しながら、留学中に英語テストの勉強もできないか考えてみてください。
転職活動は1年を通して実施されているため、留学中でもネット上で希望業界や企業について調べられます。留学中から就職活動の情報収集を進め、ネット上で応募できる企業にはエントリーしていきましょう。
業界や企業のことを知っているだけでも、帰国後の面接準備など進めやすくなります。
早く再就職を決めたい場合は何社も同時進行で受けることになりますが、帰国後はアルバイトをしながら履歴書を作るなど、意外と時間がありません。
できることは先に済ませておくと、時間に余裕を持ちながら転職活動に取り組めます。
学歴など、履歴書に書く内容はある程度決まっていますよね。履歴書の雛形、エントリーシートでよく聞かれる質問の回答など、何度も使うものは先に準備しておきましょう。
特に最近はネット上で履歴書を送ることもあるため、Wordファイルで留学中から作成しておくのがおすすめです。
帰国後すぐに面接を受けられるまで準備を進めておくと、スムーズに転職活動を始められます。
その他留学から帰国後の転職活動の進め方、留学経験の活かし方などは、こちらの記事を参考にしてみてください。
留学後の転職活動ってどう?成功のコツや体験談、採用されやすい業界を解説
留学経験、就活にどう活かす?体験談やポイント、自己PRの例文など紹介します
今回は、留学から帰国後にするべきことを紹介しました。
帰国後は保険の手続きなどすることがたくさんありますが、多くの人が悩むのが就職・転職活動です。特に社会人の転職は難しいこともあり、留学前からしっかり計画を立てることが必要です。
日本に戻ると「留学が終わった」と悲しい感覚に陥るかもしれませんが、留学の経験を活かすという意味では帰国後こそが本番です。
何のための留学だったのかと後悔しないためにも、留学前や留学中から目標を立てて、帰国後も語学学習に取り組むなど努力を怠らないようにしましょう。
今回の記事を参考にしながら、今後のキャリアにつながる留学経験にしてくださいね。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
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※1...国際ビジネスコミュニケーション協会「国際ビジネスコミュニケーション協会」(参照日:2022-05-19)
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