こんにちは、ねづ(@nzakr)です。
ゴールデンウィークに行ってきたシェムリアップ(カンボジア)
海外に行くと必ず飲むものがあります。そう、ビールです。
先月のゴールデンウィークに中国、タイ、カンボジアにいってきたのですが、もれなくご当地ビールを飲んできました。タイはシンハーやチャーン、カンボジアはアンコールビールが有名ですね。
日本でも海外産のビールを飲むことはありますよね。
オランダのハイネケン、メキシコのコロナ、アイルランドのギネス、ベルギーのヒューガルデン、アメリカのバドワイザーなど。
こういった海外ビールは、各地のバーやオクトーバーフェストでよく見かけます。
ですが、『東南アジアのビール』はなかなか置いてないんです。
そんな東南アジアのビールですが、一般的に味が薄いと言われております。
ただ、味が薄いながらも味の好みはそれぞれだし、微妙に違うはず。
これは一回飲み比べしてみたい。
というわけで
『東南アジアのビールを飲み比べランキング』
を実施してみたいと思います!
常夏の東南アジアで飲むキンキンに冷えたビールは果たしてどれが一番美味いのか?
検証しちゃいます!
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東南アジアに該当する国はASEAN(東南アジア諸国連合)に所属している国とします。
具体的には、インドネシア、フィリピン、ベトナム、ラオス、カンボジア、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、タイ、ミャンマーの10ヶ国です。
この10ヶ国のビールを対象とします。
しかし、マレーシアとブルネイはイスラム圏でご当地ビールらしきものがないため、対象となるのは8ヶ国(8ビール)となります。
というわけで、
8種類のご当地ビールを集めてみました!
左から順番に、
となります。
欧米の人気ビールと違い、店頭販売しているお店はそこまで多くありません。
海外ビール専門の酒屋さんやアジアンレストランなどで入手することになります。
といいつつも、購入前は酒屋に行けば簡単に手に入ると思っていたので、あまり下調べせずに買い物にでかけたんですよね。おかげで普通に丸一日かかりました。東京23区内をほぼ1周するハメに...。
まずは旅行好きが集まるバー『Journey&Journey』へ。
こちらでタイ、インドネシア、シンガポール、ベトナム、フィリピンの5種類を購入。
ラオス、カンボジア、ミャンマーのビールは置いてないとのこと。
この3ヶ国のビールを入手するために、別の場所へ。
ちなみに、店長さんに企画の趣旨を説明したら、
『味が薄いし、違いとかわからないと思うけど大丈夫?』
と心配されました。大丈夫かこの企画。
ラオスのビアラオは、この日に代々木公園で開催されていたラオスフェスティバルで購入。
東南アジアの中でもラオスってマイナーだと思うんですが、かなり混雑していたのが意外。意外に人気あるのかラオス。ただ、飲食店の3分の1くらいはタイ料理でした。ラオスじゃないのかよ。
ちなみに、ビアラオの正規代理店である寮都産業に聞いたところ、日本国内での卸先は基本的にレストランのみらしい。
続いてミャンマービール。
こちらは高田馬場にあるミャンマー料理レストラン『ノングインレイ』にて購入しました。
高田馬場にはなぜかミャンマー料理のお店が多いので、食べたくなったら高田馬場に行きましょう。
そして、一番さがしまわったカンボジアのプノンペンビール。
飯田橋にあるカンボジア料理店『バイヨン』で購入。
カンボジアといえばアンコールワットをモチーフにしたアンコールビールが一番人気なのですが、バイヨンのカンボジア人の店長さんの話によると、カンボジア国内でも生産が追いついていないらしく、日本出荷分がないので入手は不可とのことでした。
たしかに、カンボジア国内ってめっちゃビール安いのでかなり消費されてそう。1杯0.5ドル(55円くらい)。
ちなみに、カンボジア料理店は東京都内に3店舗しかなく、飯田橋のブイヨン、代々木にアンコールワット、町田にアンコールトムの3つのみらしい。
なんとか8ヶ国すべてのビールが集まったので、さっそくテイスティングへ。
オフィスの会議室にてさっそくテイスティングを実施。
みんな10ヶ国以上は海外渡航している猛者達なので、こだわりも強いはず。
企画といいつつも、仕事終わりにオフィスで(経費で)飲むビールとは最高である。
ファーストテイスティング...。
テイスティングが終わったら、ビールごとにコメントを書いていきます。
ビールの味の感想を実際の文字に起こすことは思ったよりけっこう難しくて、ボキャブラリーの少なさを痛感。ほんとしょうもないコメントしかでてこない。グルメレポーターとかすごいわ。
がんがん飲む。
東南アジアビールは味が薄いとはいえアルコールなので、後半はいい感じにほろ酔い。
一通りのビールを飲み終え、全ビールのコメントが出揃いました。
一部意味不明なコメントもありますが...。
飲み終えた後は、感想を議論しながらランキングを付けていきます。
人によって好みはかなりバラバラなので、けっこう議論が白熱。
無事に30分ほどの議論を終えて、1〜8位までの順位が決定。
さっそく発表いたしましょう!
審査員コメント
・フルーティーの飲みやすくスッキリ
・安定、万人受けする
・タイガーっぽい力強さもある
堂々1位に輝いたのはシンガポール産のタイガービール!
フルーティさがあって飲みやすい味わいが好印象。ビール独特の苦味も残っており、万人受けするであろうビール。タイガーっぽい力強さの意味は理解に苦しむが、すごく飲みやすいビールなのでオススメ。
その美味さゆえか、他の東南アジアビールに比べて日本で入手しやすく、スーパー併設の酒屋にも売ってることがある。
審査員コメント
・ほんのりフルーティ
・東南アジア独特の薄さ
第2位はベトナムの333。333と書いてバーバーバーと読む。
ほのかにフルーティの感じがありスッキリする味で、万人受けする美味しさ。しかし、タイガービールのほうが味がしっかりしていた印象があり、おしくも2位となった。
333は数あるベトナムビールの中でもとりわけ有名。日本のベトナム料理レストランに置いていることも多い。
審査員コメント
・日本のビールに近い気がする
・ビールの苦味が強めで、渋い
第3位はサンミゲルピルセン(フィリピン)。
フィリピンの主要ビール会社であるサンミゲル社が生産販売しているビール。
東南アジアビールの中では渋みが強く、苦め。日本のビールに近いような印象。安定感のある美味しさでビール好きには間違いないが、ビールが苦手な女性やお酒が弱い人なら飲みにくいかもという点で3位という順位に。
審査員コメント
・後味が独特な感じ
・タイっぽい
・タイガーに似てる
第4位はシンハー(タイ)。
タイを代表するビールのブランドで、王室公認のビールらしい。タイ語では『ビアシン』と言う。
こちらも非常に飲みやすいビールだった。飲み終えた後味に独特の苦味が残る。一方で、味全体的に味は薄めでタイガービールの下位互換のような印象があり、4位という結果に。
審査員コメント
・濃ゆい
・黒ビールっぽい
・アンコールワットの力強さがある
第5位はプノンペンビール(カンボジア)
プノンペンとはカンボジアの首都。先述通り、日本人に一番親しみがあるアンコールビールは日本では入手不可の状況なので、プノンペンビールがエントリー。
かなり濃い味で、黒ビールや強めのホッピーに近い印象。他のビールに比べて、ちょっと濃すぎるかも。東南アジアでは氷を入れてビールを飲むこと多いのだが、まさに氷が欲しくなるビール。
ちなみに、アンコールワットはシェムリアップという地域にあり、プノンペンではないので、アンコールワットの力強さは地域的な観点では関係ない。
審査員コメント
・普通
・印象が弱い
・わかりにくい
第6位はバリハイ(インドネシア)
インドネシアのビールで一番主要なのはビンタンだが、入手できなかったため、バリハイがエントリー。
第6位と低い順位だが、決して美味しくないわけじゃない。わりと普通のビールだが、よくある東南アジアビールの味の薄さのせいで、印象に残らなかった。東南アジアの典型的なスタンダート薄味ビールっぽい。
審査員コメント
・ノンアルっぽい
・かなり薄い
・あの夏の日のメコン川がよみがえる
第7位はビアラオ(ラオス)
ビアラオは日本では入手が困難なビールの一つ。そもそもラオス自体マイナーなので仕方ない。
味は東南アジアビールの中でもさらに薄めで、ノンアルコールに近い味わい。ビール独特の苦味も感じなかった。
「あの夏の日のメコン川」というコメントについては、ラオス滞在時にメコン川を眺めながら飲んだビールが本当に美味しかったという意味らしい。
審査員コメント
・味がない
・薄いとかいう問題じゃない
・原価安そう
残念ながら最下位はミャンマービール(ミャンマー)。
最下位は満場一致でミャンマービールだった。味が薄いというレベルではなく、「このビール、水で割ってるだろ」と文句を言いたくなる薄さ。日本にある安い居酒屋で提供される1杯100円の薄いビールよりも全然薄かった。
ちなみに、レストランでこの350ml缶を購入したのだが、値段は600円だった。高い...。
さて、ここまで1〜8位の順位が出揃いました。
まとめると、
1位 タイガービール(シンガポール)
2位 333(ベトナム)
3位 サンミゲルピルセン(フィリピン)
4位 シンハー(タイ)
5位 プノンペンビール(カンボジア)
6位 バリハイ(インドネシア)
7位 ビアラオ(ラオス)
8位 ミャンマービール(ミャンマー)
という結果です。
もちろん人それぞれ好みがあるので、これが正しいわけではないです。僕らでもけっこう好みは分かれました。
(ただし、ミャンマービールの最下位は満場一致)
特に
「現地で飲んだ時はもっと美味しかったんだけどなー」
という現地補正の意見は多数。
実際、東南アジアは常夏ですごく暑いので、現地で飲むビールが美味しく感じるのは間違いないと思います。しかも安いから財布を気にせず飲めるし。
あと、飲む順番もけっこう影響した気がします。後半になるといい感じに酔っ払ってくるので、味とかよくわからなくなって来るんですよね。6位のバリハイは個人的にはもっと上位なんだけど、最初の方にのんだため、印象が薄くなってしまった感があります。
ちなみに、輸出用のビールはエクスポートビールとして別で生産されるのが一般的なので、味がちょっと違うという可能性もあります。
結論
ご当地ビールはその場所で飲むのがベスト!
思ったより盛り上がったし楽しかったので、
次回はヨーロッパ版、南米版など、大陸ごとでやってみたいと思います。
ちなみに今回紹介した333はネットでも購入可能です。ぜひ東南アジアの味を楽しんでみてください。
Amazon.com「333(バーバーバー) 瓶 [ ベトナム 355ml×24本 ]」
また他の国のビールが気になる方は下の記事を参考にしてみてください。
アメリカでビールを飲むならこれ!定番から人気急上昇中のものまで15選をご紹介!
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