ウェリントン観光といったらここ！現地で楽しめるおすすめ観光スポットやイベント、グルメを紹介

ニュージーランドの首都ウェリントンには、外せない観光スポットがあちこちにあります。訪れる前に、見どころをおさえておくのがおすすめです。

今回はそんなウェリントンでも特におすすめの観光スポットやイベント、グルメなどを厳選してご紹介したいと思います。

※記事内ではニュージーランド・ドルをNZDと表記し、為替レートには2023年9月11日時点での情報を参照し、1NZD＝88円で計算しています

北島と南島をつなぐニュージーランドの首都「ウェリントン」

ウェリントンはニュージーランドの北島と南島をつなぐ位置にある街です。国会議事堂やニュージーランド国立図書館など国の重要施設に加え、企業のオフィスや金融機関が集まり、首都としての役割を担っています。

一方で博物館や教会などの観光スポットはコンパクトに集まっています。スケジュールが限られている場合も、見どころをしぼって観光しやすいのが魅力です。

郊外には自然あふれる街も多いので、日帰り旅行を計画するのも良いでしょう。

「国会議事堂」は観光スポットとしても人気

国会議事堂は、ニュージーランドの政治の中心地であるウェリントンを象徴するような観光スポットです。特徴的な外観からビーハイブ（蜂の巣）とも呼ばれています。

2022年2月には市民によるデモが起こり、敷地内の占拠と建物の一部が破壊されたものの、同年6月に修復作業が完了しました。建物の外観や建物の前の芝生などは自由に見学可能です。

また、国会議事堂の中には公開ギャラリーがあり、観光客も議会の様子を見ることができます。屋内の見学は、無料のガイドツアーへの参加が必要となっています。

スケジュールにあわせて参加したいガイドツアー

国会議事堂を見学できるガイドツアーは参加無料です。ツアーの内容によって開始時間や所要時間が異なるため、観光スケジュールにあわせて参加しましょう。

所要時間約45分の子ども向けツアーや、よりマニアックな部分まで踏み込む約90分のツアーまで、さまざまなツアーが用意されています。どのツアーも参加人数の上限があるため、事前予約がおすすめです。

アートに興味があるなら「アート＆オブジェツアー」

所要時間約90分のアート＆オブジェツアーは、国会議事堂内に飾られている絵画や彫刻など、アート作品に焦点をあてた内容です。アートや美術館めぐりが好きな人にはたまらない内容となっています。

ツアーを担当するのは、作品を管理・展示している学芸員スタッフです。作品にまつわるエピソードや歴史はもちろん、スタッフによる推理や管理方法など専門性の高い内容も聞きながら見学できます。

美しい内装と貴重なアート作品を、たっぷりと満喫できる時間です。

先住民族や地元の歴史を知る「ニュージーランド国立博物館」

ニュージーランド国立博物館、通称デ・パパ・トンガレワは、1988年に開館した博物館です。デ・パパ・トンガレワという通称には、ニュージーランドの先住民マオリ族の言葉で「この土地の宝のある場所」という意味があります。展示品は約2万5,000点で、6つのフロアに分かれています。

ニュージーランドの歴史や自然環境についての展示が充実しており、貴重なものばかりです。

マオリ族のガイドとめぐる試食付きツアー！

館内では有料のガイド付きツアーも行われています。

さまざまな種類のツアーがありますが、特にユニークなのが、マオリ体験キナキツアーです。約90分かけて、展示をとおしてニュージーランドにおけるマオリ族の歴史を学びます。

ガイドを担当するのはマオリ族のスタッフ。ツアーの後には、マオリ族の伝統的な食べ物の試食やスタッフへの質問タイムがあり、充実した内容です。

参加料金は大人68.25NZD（6,006円）となっています。

混雑を避けるならトワイライトツアーがおすすめ

入場無料のニュージーランド国立博物館は、混雑しやすい時間帯もあります。日中の混雑を避け、落ち着いて見学するならトワイライトツアーに参加するのがおすすめです。

入場の締め切られた17時から開催されるツアーで、人の少ない時間帯に見学できます。スケジュールが限られていて、朝や昼間に入場できそうにないときにも重宝するはずです。

所要時間は約45分、参加料金は大人22NZD（1,936円〜）となっています。

景色の素晴らしい小高い山「ヴィクトリア山」

ヴィクトリア山は標高196mの小高い山です。

山頂からはウェリントン市街やウェリントン湾のパノラマを楽しむことができます。映画「ロード・オブ・ザ・リング」第1作のロケ地にも選ばれました。

遊歩道を歩いてアクセス！

ウェリントン中心部から山頂へは遊歩道が整備されています。海に面したオリエンタル・パレードと、住宅の立ち並ぶマジョリバンクス・ストリートをスタート地点とする2種類の遊歩道があり、滞在先や観光スケジュールにあわせてスタート地点を選ぶことができます。

ハイキング気分でアクセスでき、リフレッシュにもぴったりです。ウェリントンの街並みや豊かな緑を眺めながら歩いてみましょう。

地元のかわいい教会「オールド・セント・ポール教会」

オールド・セント・ポール教会は、1866年に建てられた木造の教会です。外観は質素な印象ですが、内部はとても美しく、天井のアーチとステンドグラスは見逃せません。

また、イベントやコンサートが開催されることもあります。結婚式や葬儀などの際は臨時閉館となり、観光客の見学はできないため注意しましょう。

地震の被害から復活！

2016年に起こったカイコウラ地震の際、ウェリントンの街も大きな被害を受けました。建物の一部が損傷したオールド・セント・ポール教会も、補強工事と修復のため約1年閉鎖することに。

工事を終えた2020年7月には再オープンを迎え、地震からの復興のシンボルともなっています。有料のガイド付きツアーに参加すると、地震があった際のエピソードや復興についての解説も聞けますよ。

名物「ケーブルカー」で景色を堪能

1902年からウェリントンで運行しているケーブルカーは、ニュージーランドで唯一今も創業を続けているケーブルカーです。ウェリントンの市街地からケルバーンヒルの山頂までの移動手段として使用されています。

車窓からはウェリントン市街地とラムトン湾が一望できます。景色を楽しみながら移動してみましょう。

山頂までの道のりの途中には、長さ100mのトンネルが2つあり、LEDライトの点滅によるトンネルライトショーを見ることができます。こちらも必見です。

また、ケーブルカーの終着点である山頂には、さまざまな施設があります。

「ケーブルカー博物館」に寄り道

ケーブルカーの風情ある走行やかわいらしい車体が気に入ったら、ケーブルカー博物館にも訪れておきましょう。ケーブルカーの終点、山頂に設置されています。

展示をとおして、ウェリントンにおけるケーブルカーの歴史もたどることができます。ケーブルカーの運行が始まった当初から1970年代まで活躍したケーブルの巻き上げ機構や、1950〜1970年代に使用されたレトロな赤い車両など、貴重なものばかりです。

ニュージーランド最大級！「カーター天文台」

ケルバーンヒルの山頂にあるカーター天文台はニュージーランドで最大級かつ最古の天文台です。その名前は、多額の私財を寄付したイギリス系移民のチャールズ・ルーキング・カーターに由来しています。

また、スペース・プレイスという施設も併設され、星や宇宙を身近に感じられるような展示や体験を提供しています。ロマンチックなプラネタリウム・ショーや宇宙船の中を再現した展示など、工夫を凝らしたイベントや展示が豊富です。

晴れた日の日没後には、歴史あるカーター望遠鏡を覗いて星空観察も可能です。宇宙の世界に浸ってみましょう。

野生生物との出会い「ジーランディア」

ジーランディアはウェリントン市内にありながら、自然豊かな環境保護区です。完全に柵で囲まれた都市環境保護区は、世界で初めてとなっています。

絶滅の危機にある在来種の鳥や爬虫類が、野生の環境下で暮らしています。その中には,
ニュージーランドの国鳥であるキーウィ―も。

保護区内の植物も貴重なものばかり。豊かな緑に囲まれ、のんびりと散策しながら、野生生物との出会いを楽しんでみましょう。

ウェリントンで外せないイベントは？

ウェリントンでは、どの季節でもにぎやかなイベントが開催されています。観光だけでなく、興味のあるイベントに参加してみるのも良いでしょう。

ここからは、ウェリントンを訪れたら外せないイベントを紹介していきます。

「ウェリントン・ジャズ・フェスティバル」の熱狂

ウェリントン・ジャズ・フェスティバルは、ひときわ盛り上がる音楽イベントです。人気アーティストやグラミー賞アーティストの公演や、ジャズ界に功績を残したアーティストを追悼する公演など、毎年さまざまなプログラムが組まれています。

中にはチケットがすぐに売り切れる公演もあるため、早めの予約がマスト。音楽を楽しみながら、おいしいグルメも満喫できるのが嬉しいポイントです。

気軽に楽しめる！「クラシック・オン・キューバ」

ウェリントンではクラシックがテーマのイベントも開催されています。

クラシック・オン・キューバは、キューバ・ストリートを舞台に開催される、現代クラシックの音楽イベントです。個性的なアーティストも多く参加し、ステージを盛り上げます。

期間中はさまざまな公演が行われますが、深夜に行われるセッションのプログラムでは、クラシック音楽にダンスやヒップホップを融合させたユニークなパフォーマンスを楽しむことができます。ここでしか聴けない音楽を楽しんでみましょう。

ウェリントンで味わうべきグルメは？

その土地ならではのおいしいグルメを味わうのも、観光の醍醐味です。ここからは、ウェリントンを訪れたら外せないグルメについて紹介していきます。

世界有数のカフェ文化を体験

ウェリントンはカフェ文化も有名な街です。

1950年代にミルクバーが流行したのち、カフェも続々とオープンし、人々の大切な文化として根付いた歴史があります。今では地元の人の憩いの場や、オフィスワーカーの仕事場所として、人々の生活に欠かせない存在です。

コーヒーの淹れ方や豆の産地、ラテアートやペストリーなどお店によってこだわりポイントがあるのも魅力のひとつ。滞在中の行きつけを見つけるのも楽しいですよ。

地ビールもおすすめ！

お酒が好きなら地ビールを楽しむのも良いでしょう。ウェリントンの街にはあちこちにクラフトビールの醸造所があり、個性的な味わいを堪能できます。

クラフトビールは地元のスーパーやお土産店、レストランやバーなどさまざまな場所で取り扱いがあります。特に、お店のタップで直接注がれる生ビールは現地でないと味わえない体験です。

醸造過程の見学や試飲を楽しむなら、醸造所めぐりツアーに参加するのがおすすめです。醸造所を効率よく訪れることができ、忘れられない時間となることでしょう。

ウェリントン観光のアドバイス

ニュージーランドの首都ウェリントンは、見どころやアクティビティがコンパクトにまとまっている街です。中心部から郊外まで、お気に入りの場所を探してみましょう。

またウェリントンは、先住民マオリ族に関する観光スポットが多い街です。今までマオリ族の歴史や文化を知らなかった人も、良い機会だととらえて学びながら観光してみましょう。

まとめ

見どころいっぱいのウェリントンでは、ニュージーランドの文化や歴史を学んだり、自然を満喫することができます。

ニュージーランド唯一のケーブルカーやヴィクトリア山から、美しい景色を眺めるのも良いでしょう。ぜひあなたの目的にあった観光を楽しんでください。

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