最終更新日:2024/09/30
海外を訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はモントリオールの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり押さえておきましょう。
なお、モントリオールの観光情報については下のページでまとめているので、おすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
モントリオール観光といったらここ!現地で楽しめるおすすめスポットやイベント・グルメまとめ
[目次]
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モントリオールの治安はとてもよく、日本と同じように生活ができます。ただモントリオールにも避けた方がいいエリアというのはあります。
またモントリオールは英語話者とフランス語話者の暮らすバイリンガル都市のため、言語に関するトラブルにも注意が必要です。
それでは実際に近年のモントリオールの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪件数をお伝えいたします。
凶悪犯罪:殺人、性犯罪、強盗、暴行・傷害
窃盗犯罪:侵入盗、非侵入盗、乗り物盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較はできませんが、一つ現地の治安イメージを持つ参考として捉えていただければと思います。
その上で、2023年にモントリオールで発生した犯罪件数は下の通りです(※1、2)。
2023年、モントリオールでは凶悪犯罪、窃盗犯罪ともに発生数が増加しました。過去10年間の犯罪発生率を見ると、やや増加傾向にあった犯罪発生率が、コロナ禍に入った2020年に低下し、2022年以降は発生率がコロナ以前の数値にやや戻りつつあることが伺えます。
また、2023年の犯罪発生率を日本、カナダの平均値と比べると下の通りです(※3、4)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
モントリオール市 | 1,269.4件 | 2,342.9件 |
カナダ平均 | 804.0件 | 1,951.4件 |
日本平均 | 51.5件 | 326.5件 |
※10万人あたりの犯罪発生件数
モントリオールの犯罪率は日本平均と比べるとかなり犯罪率が高くなります。ただし、観光地として有名なモントリオールでは、人口に含まれない旅行者が多く、犯罪率は高くなりやすい傾向にあります。
モントリオールへ渡航する際には、実際に起こっている犯罪に巻き込まれる可能性を想定して生活を送る必要があります。ここでは、近年モントリオールで発生している犯罪をいくつかご紹介するので、実際にどのような犯罪が現地で発生しているかのイメージを持っていただければと思います。
モントリオールの地下鉄では、強盗や性的暴力などの犯罪が急増しています。地下鉄ではBerri-UQAM駅、Bonaventure駅、Lionel-Groulx駅、バス路線ではBeaubien通り、St-Laurant通り、Jean-Talon東通りは特に治安が悪化しています。 (※5)
危険なエリアや人通りの少ない通りは極力避け、深夜の外出などはできるだけ控えるよう、在モントリオール日本国総領事館が注意喚起しています。
2023年11月中旬、午後10時過ぎにPanama駅近辺にて帰宅中の法人が男性5人組に脅され金品を奪われる事案が発生しました。 (※6)
発生場所周辺は暗く人通りが少ないエリアでした。できるだけ夜間の独り歩きは避け、毎日同じルートを歩かないなどの対策を取るよう、在モントリオール日本国総領事館は注意を促しています。
ここではモントリオールで実際に発生している犯罪、トラブルについて紹介します。対策を練るにもまずはどんなトラブルが実際に起こっているかを知る必要があります。
モントリオールは他のカナダの都市に比べても治安のいい街ですが、観光客を狙ったスリは少なくありません。特に観光客の多いスポットやダウンタウンなどで多いです。
またモントリオールには観光に便利な地下鉄がありますが、混雑する地下鉄の出入り口で待機し盗みを働くグループもいるので要注意です。
日本人はお金を持っていると認識している人が多いため、日本人は恐喝や強盗のターゲットになりやすい傾向があります。特に1人で人通りの少ないエリアを歩いている日本人は格好の的になってしまいます。
カナダでは現金を使わないキャッシュレス化がすすんでいます。モントリオールも例外ではありませんのでクレジットカードなど使わざるをえないこともあるでしょう。
そんな時はクレジットカードの情報を読み取られるスキミングに気を付けなければなりません。スキミングでは、犯人が本人の気づいていないところでクレジットカード情報が入手し、不正にカード支払いを行われます。
滞在期間に関わらず、モントリオールに滞在する場合は空き巣にも気を付けなければなりません。ピッキングで鍵をこじ開けたりバールのような道具を使って無理やり家屋に侵入したりと手口は様々ですが、実際に被害に遭った日本人も珍しくありません。
モントリオールの公用語は英語ではなくフランス語です。そのため英語しか話せない人がフランス語を使った詐欺の被害に遭う場合もあります。
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、モントリオールに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
スリやひったくりの被害に遭わないためには事前の準備が非常に大切です。ポケットに貴重品を入れないのはもちろんのこと、ショルダーバッグの紐を短くタイトにしたり、財布にチェーンを装着して体に括り付けるのも対策としては有効でしょう。
プロのスリは警官に変装したり、あえてバックパッカーのように装ってみたりとあらゆる手口で近寄ってくるので、他人に対する警戒は常に解かないようにしておくことが大切です。
海外に滞在する場合、当たり前のことではあるのですが人通りの少なく治安が悪そうなエリアにはなるべく行かないようにしましょう。
目的地に行く際どうしても人目の少ないエリアを通らなければならない場合でも、なるべく大きな通りを進むようにした方が恐喝などの被害に比較的遭いにくいです。
カードの情報を読み取る「スキマー」という機械は素人だと見た目には分からないことがほとんどです。したがってスキミング対策は簡単ではありません。
しかし店員にカードを預けない、暗証番号を入力するときに画面を手で隠す、盗難保険に加入しておくといった対策である程度リスクを軽減することはできます。
空き巣の対策をするにはセキュリティ対策がしっかりしている住居を選ぶことが大切です。居住者以外入れないエントランスがあるか、ドアがオートロックか、防犯カメラはあるかなどをチェックしておきましょう。
住む部屋を決める場合、時間を掛けてでも調べるべき要素と言えます。
モントリオールはフランス語圏とはいえ英語が話せれば基本的に大丈夫です。しかし現地の人の心証をよくするためにも挨拶くらいのフランス語は覚えて行った方がいいでしょう。
心証が良ければトラブルが起こった際、地元の人が助けてくれる可能性もあります。
どんなに注意を払っていても、場合によってはトラブルに巻き込まれる可能性もあります。そういった場合はしかるべき機関に連絡をしましょう。
緊急の場合は「911」に電話しましょう。モントリオールでは、「911」は警察だけでなく救急車、消防を呼ぶ共通の番号となっています。一点注意としては、救急車が有料であることです。
パスポートを紛失したなどのトラブルは日本国総領事館に連絡を取りましょう。領事館に事情を説明すると関係当局と連絡を取ってくれたり助言をしてくれることもあります。
また治安に関する情報も提供しているので、犯罪に巻き込まれた場合にも領事館は助けになってくれると言えるでしょう。
在モントリオール日本国総領事館情報
受付時間 | 9:00-12:00、13:30-16:30※査証関連の対応時間は異なる |
---|---|
電話番号 | (+1)514-866-3429 |
住所 | 1 Place Ville Marie 3333, Montreal, QC H3B 3N2 Canada |
犯罪に巻き込まれないようにする方法は在モントリオール日本国総領事館がまとめている「安全の手引き」にて、詳しく紹介しているので、渡航前には必ず確認するようにしましょう。
在モントリオール日本国総領事館「安全の手引き」
なお、最新のモントリオールの犯罪発生状況を確認したい方は、モントリオール警察の公開している犯罪マップをご確認ください。
CBC Radio Canada「Crime in Montreal」
モントリオールの中には、特に犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアがあります。ここでは3カ所紹介します。
モントリオールのダウンタウンは地元の人から観光客まで集まる人気エリアです。しかし人が多い分、観光客を狙ったスリや置き引き犯が紛れ込んでいます。
上記の通り日本人は狙われやすいのでダウンタウンを歩く際は常に貴重品に意識を向けておきましょう。また夜間は人通りも少なくなり、より危険性が増します。ドラッグの売買など危険な場面に遭遇してしまう可能性もありますので絶対に一人で夜に出歩くのは控えましょう。
複数人でもできるだけ夜は宿泊場所で過ごした方が安全です。
モントリオールはカナダの中でも比較的安全な街ではあるのですが、地下鉄のSt. Laurent駅~Berri UQAM駅にかけてのエリアは要注意です。
モントリオールは比較的東側のエリアにおいて治安が良くないエリアが多く、夜間の人通りもかなり少なくなってしまいます。そのためスリ目的で街中を徘徊したり警戒心の薄そうなターゲットを探している物騒な人も増えます
。仮に集団で歩いていたとしてもプロは構わず狙ってくるのでダウンタウンと同様こちらでもやはり警戒は解かず、常に人目のある所を移動するようにしたいです。できればこのエリアは地下鉄を使うといいでしょう。
モントリオール・ノートルダム聖堂など観光スポットが多いモントリオールですが、街中にはホームレスや物乞いがおり、特に観光スポット周辺には多くいます。
物乞いが必ずしも危険ということではありませんが、対応が分からないとトラブルに発展する可能性もあるので慎重に行動した方がいいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
モントリオールでは、恐喝や言語トラブルなどのトラブルが実際に発生しています。こういったトラブルに巻き込まれないためには人のいないエリアには行かないや簡単なフランス語を覚えておくなどの対策とる必要があります。
また、モントリオールの中でも特に治安面で注意が必要なエリアはダウンタウンとSt. Laurent駅~Berri UQAM駅周辺のエリアです。
これからモントリオールを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
なお、留学先としてモントリオールを検討している場合には、留学カウンセラーが無料で留学相談に乗っています。
おすすめの語学学校、費用イメージや各種手続きなど、一人ではなかなか検討が進まない留学準備を気軽に進めるなら、ぜひご利用ください。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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※1...SPVM「Annual Activity Reports - Montréal」(参照日:2024-9-15)
※2...Institut de la statistique du Québec「Le Québec chiffres en main 2024」(参照日:2024-9-15)
※3...Statistique Canada「Police-reported crime for selected offences, Canada, 2022 and 2023 」(参照日:2024-9-15)
※4...警察庁「統計」(参照日:2024-9-15)
※5...外務省 海外安全ホームページ「モントリオール地下鉄網等の治安状況」(参照日:2024-9-15)
※6...外務省 海外安全ホームページ「日本人被害の路上強盗の発生」(参照日:2024-9-15)
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