最終更新日:2024/09/30
サンフランシスコを訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はサンフランシスコの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり押さえておきましょう。
なお、サンフランシスコ留学について、費用やおすすめの都市、語学学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
サンフランシスコ留学
[目次]
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サンフランシスコは、アメリカ国内の大都市の中でも、犯罪件数は多めです。ただ一部の地域は治安がよく、一部が非常に悪いといったように、地域ごとに犯罪発生件数が異なるのが特徴です。
繁華街や中心地は治安が悪化しますので、観光エリアには気をつけましょう。
また、サンフランシスコの東側に位置するオークランド市は犯罪が多発する地域として有名なエリアです。訪れる際は十分注してください。
それでは実際に近年のサンフランシスコの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪件数をお伝えいたします。
凶悪犯罪:殺人、性犯罪、強盗、放火、暴行・傷害
窃盗犯罪:侵入盗、非侵入盗、乗り物盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較はできませんが、一つ現地の治安イメージを持つ参考として捉えていただければと思います。
その上で、2023年にサンフランシスコで発生した犯罪件数は下の通りです(※1、2、3)。
2023年、サンフランシスコでは窃盗犯罪は減少したものの、凶悪犯罪の発生件数は上昇しています。。2020年は新型コロナウイルスの蔓延に伴うロックダウンなどが影響して発生率が低下していたため、2021年はコロナ以前の基準に戻っています。
また、2022年の犯罪発生率を日本、アメリカの平均値と比べると下の通りです(※4、5)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
サンフランシスコ | 692.9件 | 6,051.2件 |
アメリカ平均 | 380.6件 | 1,954.4件 |
日本平均 | 51.5件 | 326.5件 |
※10万人あたりの犯罪発生件数
サンフランシスコの犯罪率は日本平均と比べるとかなり犯罪率が高くなります。ただし、観光地として有名なサンフランシスコでは、人口に含まれない旅行者が多く、犯罪率は高くなりやすい傾向にあります。
サンフランシスコへ渡航する際には、実際に起こっている犯罪に巻き込まれる可能性を想定して生活を送る必要があります。ここでは、近年サンフランシスコで発生している犯罪をいくつかご紹介するので、実際にどのような犯罪が現地で発生しているかのイメージを持っていただければと思います。
2024年5月中旬頃より、銀行員や警察官を装い、金銭を騙し取る詐欺被害が複数発生しています。犯罪には実在する警察署と同じ電話番号が使用されていたり、被害を受けた法人の氏名やパスポート情報などが把握されていたりと信用されるための巧妙な手口が使われており、在サンフランシスコ日本国総領事館は、警察が電話で逮捕を口実とした罰金の請求がされることはないと注意喚起を促しています。(※6)
銀行口座の凍結や逮捕を示唆するなどの疑わしい電話を受けた際は、すぐに家族や警察に相談するよう注意喚起を行なっています。
ここではサンフランシスコで実際に発生している犯罪、トラブルについて紹介します。対策を練るにもまずはどんなトラブルが実際に起こっているかを知る必要があります。
日本人観光客が遭いやすいトラブルと言えば「スリ」です。日本人は席を立つときに鞄を置きっぱなしにしたり、鞄の口を開けっぱなしにしている人も多いため、スリのターゲットになりやすいのです。
サンフランシスコはいたるところにホームレスがいます。彼らの中には夜になると人を襲ったりする人もいるため、近付かないようにするのが賢明です。
日本人観光客は見た目で分かりやすいため、金品を奪うため跡をつけてくるというケースも少なくありません。
サンフランシスコは他の大都市と比べると、坂が多く道幅が狭い街です。さらに1つの区画が小さいので交差点が多くなり、交通事故が発生しやすいです。
インフラ整備も充実しているとは言えず、場所によって横断歩道の線が消えかかっていたり、信号機が見えにくい、あるいは壊れているといったことも少なくありません。
サンフランシスコはアメリカの中でも治安がいいことで知られていますが、街全体が安全という訳ではありません。特に夜道は危険。日本にいる感覚でフラフラ出歩いていたせいで、襲われて金品を取られたり、暴行や麻薬のトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高くなります。
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、サンフランシスコに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
サンフランシスコで移動するときには、バッグの開け口がなるべく外から見えないようにして持つようにしましょう。レストランやお店では、バッグを椅子の上などに無造作に置いておかないことが大切です。
また、持ち歩くバッグの種類もなるべく目立たないものを使用することをおすすめします。派手なバックはスリ師の目に止まりやすくなってしまいます。
知らないうちに危険な地域に迷い込まないためには、危険なエリアを事前に調べておきましょう。サンフランシスコに限らず、海外旅行の際は危険エリアの確認を習慣にしておき、いざというときさっと見返せるようにしておくことが大切です。
大都市サンフランシスコでは、街の中心地は多くの人通りがあり、比較的安全ですが、少し路地に入ると一気に人通りが少なくなる場合があります。
そういった人通りが少ない場所では犯罪も発生しやすいので、トラブルに巻き込まれないためにもなるべく人通りが少ないところには近づかないようにしましょう。
交通事故に巻き込まれないようにするためには、自分の目で信号をチェックすることが大切です。何も考えず人の流れに乗っていると、車にぶつかってしまうかもしれません。
自己責任社会のアメリカでは、歩行者に非があれば事故の責任はすべて歩行者が背負うことになります。日本のように自動車側が何割か持ってくれるということはないので特に注意しましょう。
サンフランシスコでは、日が沈んだら出歩かないようにするのが安全です。ホームレスが多いサンフランシスコでは夜になると治安が悪化し、それだけトラブルのリスクが高くなってしまいます。
また、交通機関も夜になると乗車する人の雰囲気が変わるためなるべく利用を避けましょう。
サンフランシスコでトラブルに巻き込まれた場合は、警察、あるいは救急車を呼びましょう。アメリカでは「911」を呼べば、オペレーターが警察や消防、救急といった必要な部門に連絡を取ってくれます。
また、パスポートを紛失してしまった場合は、日本国総領事館に連絡を取りましょう。詳しい対処法などを教えてくれます。
在サンフランシスコ日本国総領事館情報
窓口受付時間 | 月~金曜 10:00-12:00、13:00-16:00 |
---|---|
電話番号 | (415)780-6000 |
住所 | 275 Battery Street, Suite 2100, San Francisco, CA 94111 |
犯罪に巻き込まれないようにする方法は在サンフランシスコ日本国総領事館がまとめている「安全の手引き」にて、詳しく紹介しているので、渡航前には必ず確認するようにしましょう。
在サンフランシスコ日本国総領事館「安全の手引き」
なお、最新のサンフランシスコの犯罪発生状況を確認したい方は、サンフランシスコ市が公開している犯罪マップをご確認ください。
CRIME MAPPING
サンフランシスコの中には、特に犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアがあります。ここでは3カ所紹介します。
テンダーロインはサンフランシスコで最も危険なエリアの一つです。強盗や窃盗、傷害や薬物犯罪、銃器所持違反、売春などが行われているため、トラブルに巻き込まれないためにも絶対に近付かないようにしましょう。
また、このエリアは観光客が多いUnion Square(ユニオンスクエア)から数ブロックしか離れていません。ショッピングのつもりがうっかり迷い込んでしまった、ということがないよう気を付けなければなりません。
SOMAと呼ばれることもあるこのエリア。普段はとても静かなエリアなのですが、銃撃事件が時折起こることから、車での移動が推奨されています。
以前に比べると治安は改善されていますが、南に行くほど治安は悪くなるため近付かない方がいいでしょう。ホームレスも多く、昼間であっても注意する必要があります。
高級住宅地や高級ショッピング街などが立ち並び、一見すると治安はよさそうに見えるウエスタン・アディションですが、南部は治安が悪くなります。
近くには日本人が多く訪れるJapan Townも近くにあるため、観光が済んだら興味本位で歩き回らずタクシーなどでまっすぐ帰るのが安全です。
いかがでしたでしょうか。
サンフランシスコでは、スリや交通事故などのトラブルが実際に発生しています。こういったトラブルに巻き込まれないためには貴重品の取り扱いに注意するや危険な場所には近づかないなどの対策とる必要があります。
また、サンフランシスコの中でも特に治安面で注意が必要なエリアはテンダーロインとサウス・オブ・マーケットです。
これからサンフランシスコを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
なお、留学先としてサンフランシスコを検討している場合には、留学カウンセラーが無料で留学相談に乗っています。
おすすめの語学学校、費用イメージや各種手続きなど、一人ではなかなか検討が進まない留学準備を気軽に進めるなら、ぜひご利用ください。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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※1...San Francisco Police Department「Crime Dashboard」(参照日:2024-9-15)
※2...Census Bureau Data(参照日:2024-9-15)
※3、4...FBI「Federal Bureau of Investigation Crime Data Explorer」(参照日:2024-9-15)
※5...警察庁「統計」(参照日:2024-9-15)
※6...外務省 海外安全ホームページ「【注意喚起】銀行職員や警察官等を装った電話詐欺(特殊詐欺)」(参照日:2024-9-15)
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