留学する意味ってあるの?留学するメリット・デメリットを解説!

  • 2018/03/30

「海外留学って意味ないのかな」
「留学のメリットって何だろう……」

と悩んでいませんか?

留学経験者の話やネットを見ると「現地で遊んでしまった」「期間が短くて英語力が伸びなかった」などデメリットを聞くことがあり、留学をためらう理由となりやすいです。

その一方で英語力の伸びや就職活動での自己PR、視野や交友関係の広がりなどメリットを感じている方も多く、経験者は留学して良かったと話します。

留学に意味があったと感じる人は、しっかりと目的を設定していました。留学の目的・目標を事前に定めておけば、周りから意味がないと言われることが減り、自分自身も後悔することがありません。

そこで今回は留学の代表的な意味やメリット、意味がないケース、意味ある留学にする対策などを紹介します。

今回の記事を参考にしながら、留学への不安を軽減していきましょう。

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そもそも留学の意味とは?

留学の意味を辞書で引くと、次のことが書かれています。

【留学】
よその土地、特に外国へ行って、ある程度長い期間勉強すること。

【出典】スーパー大辞林3.0

留学のそもそもの意味は海外で一定の間勉強することです。

一般的なイメージは海外の語学学校や大学などの教育機関で語学や専門分野の勉強に励み、現地で生活することです。

勉強方法もいくつかあり、主に語学学校で学ぶ語学留学、大学などで学ぶ交換留学・正規留学などが挙げられます。

ただし留学は必ずしも学校へ通う訳ではありません。ワーキングホリデーや海外ボランティア、ホームステイなど海外で暮らしながら学びを得る活動や制度も含まれます。

留学は意味があるのか?経験者の声を紹介

留学に意味があるのかどうか、実際に海外に渡航した経験者の声を見てみましょう。

留学が役立っていると回答した人が55.4%

日本学生支援機構(JASSO)の「海外留学経験者の追跡調査」によると、留学が役立っていると回答した人は55.4%でした(※1)。半分ほどの人が満足しているようですね。

内訳は次の通りです。

  • ・非常に役立っている:16.1%
  • ・役立っている:39.3%
  • ・どちらともいえない:22.0%
  • ・あまり役に立っていない:13.6%
  • ・まったく役に立っていない:9.0%

また留学経験が帰国後の進路選択や就職活動に役立ったと感じる人も61.6%と、高い結果となりました。

役立たないと感じる理由は帰国後の生活や職業

留学に対して満足している人が大半ですが、次の理由から役立たないと感じている人もいます(※2)

  • ・留学経験を活かせない職業に就いた
  • ・役立てる機会や需要がない
  • ・語学を忘れた
  • ・語学力が十分身に付かなかった
  • ・就職活動に役立たなかった

主に帰国してからの生活で留学経験を活かせないと、留学は役立たないと感じるようです。

その他には「現地の生活に適応できなかった」「目的の学位や資格を取得できなかった」など、現地生活に関する回答もありました。

留学は行動次第で意味があるものになる!代表的な留学の意味やメリット

先ほど経験者が感じる留学の意味を紹介しましたが、留学には一般的にいわれている意味やメリットがあります。

その内容として、

  • ・語学力アップ・専門スキルの習得
  • ・自分への自信の取得
  • ・自分に自信が持てるようになる挑戦の場
  • ・海外生活への適応やイメージの把握
  • ・将来を考える時間

を紹介します。

語学力アップ・専門スキルの習得

海外留学の目的は英語力アップ、海外学位の取得または専門スキルの習得が一般的です。

最近は国内でも数多くの英語学習サービスが提供され、英語力アップの手段は留学だけではないのは事実です。

しかし海外の語学学校は勉強中心の生活になるため、英語学習だけに集中できる環境です。さらに学校以外でネイティブと会話する機会もたくさんあり、日本にいるときよりも英語を話す場面がたくさんあります。

英語を使う機会が圧倒的に多い場所に身を置ける分、英語力を短期間でも高めやすいのが留学です。

また大学留学の場合は海外大学で進んでいる分野もあり、日本で学べないことを学べるだけでも価値が高いです。

自分への自信の取得

留学は海外という知らない場所で生活するため、未知との遭遇の連続となります。また英語学習や友達とのコミュニケーション、プレゼンテーションなど日々挑戦することがたくさんあり、その中でうまくいかないこともあります。

しかし自分と向き合って困難を乗り越えることで、自信が付きます。挑戦の機会は日本でもありますが、海外の方が新しいことに数多く出会う分、自信を付けるチャンスも多いです。

海外生活への適応やイメージの把握

海外留学は、日本以外でも暮らせる環境があることを身をもって知る機会にもなります。

生活する場所は日本だけとは限りません。特に最近は、インターネットの発達やリモートワークの導入によって場所を問わず働けるようにもなりました。その結果、これから海外で生活することを考えている人もいるかと思います。

留学の中でもワーキングホリデーは現地で働けるため、その国で収入を得て生活する暮らしを体感できます。

自分は本当に海外でも生活できるのか、身を持って考える良い機会となるでしょう。

将来を考える時間

留学を考える理由に、将来をじっくり考えたいという人もいます。

留学は知らない土地で一定期間を過ごすため、リフレッシュをする、新たな生活スタイルを知る機会となります。

海外のリゾート地で過ごしながら自分の本当にやりたいことを考える、真剣に英語を学んで今後のキャリアを考えるなど、留学によって次のステップが決まることもあるのです。

学生時代に留学した人が社会人になってから感じる留学の意味やメリット

留学の意味やメリット、身に付いたものは帰国後すぐに感じられる訳ではありません。

特に専門スキルを学生生活で活用する機会が少なく、学生は日本に帰ってすぐに実感できるとはいえないのも事実です。

実際に私も留学の意味は、仕事の中で実感することが多いと感じます。

そこで次は、社会人になってから感じる留学の意味やメリットを紹介します。

チャレンジ精神

留学では新しいことにたくさん出会い、毎日が挑戦の連続です。例えばクラスメイトに話しかける、海外の電車に乗って観光スポットに行く、ボランティアに参加するなど、新しいことにチャレンジする機会がたくさんあります。

仕事も同じで、新しいプロジェクトに参加する、慣れない業務で試行錯誤するなど、チャンレジ精神が求められることがあります。

過去に一度でも挑戦したことがあると、仕事でも手を挙げるハードルが下がり、挑戦の機会を得ることが可能です。

その結果仕事を通して身に付くスキルも増え、キャリア形成に役立ちます。

異文化理解

留学では授業や他の留学生と交流する中で、文化や習慣の違いを実感することがあります。例えば日本人は察するコミュニケーションが好まれますが、海外の人はハッキリと意思表示するのが一般的です。

最初は自分と違うタイプの人に驚きますが、もともとの文化や習慣が違うだけ。その習慣や理由を日々目の当たりにする中で、異文化への理解も深まります。

仕事でも人によってやり方が違うことがありますが、前職の経験や性格など理由はさまざま。留学で異文化を目の当たりにした経験があると、イライラすることなく、相手がやりやすい方法を理解して尊重することができます。

その方が社内の関係が良くなって働きやすい環境を作ることができ、仕事も円滑に進むはずです。

コミュニケーション力の向上

留学では、世界各国に友だちを作ることができます。しかし国が変わればコミュニケーションの取り方、距離感などもそれぞれ異なります。

その違いを理解する必要がある留学で、異文化を理解した上で人と関わることができると、相手を尊重した心地よいコミュニケーションをする能力が身に付きます。

新卒の就職活動でもコミュニケーション能力は重視されるため、身に付けて損はありません。

働き始めてからもコミュニケーション能力があると人の協力を得やすく、仕事もスムーズに進めることが可能です。

留学に意味があるのかと悩む理由・事例

悩む人が多い通り、留学に意味がないと言う人がいるのも事実です。

しかし留学に意味がないと感じるのは、パターンが決まっています。代表的な7つを紹介しますね。

観光や遊びメインの生活で終わった

勉強を目的に海外に行ったものの、観光ばかりの生活で終わった場合、留学に意味がないと感じやすいです。

特に1ヶ月以内の短期留学は注意が必要です。短い時間の中で勉強も観光も楽しむのは難しく、意志を持って勉強に取り組まなければなりません。

しかしビーチや観光スポットなど誘惑の多い環境では、勉強を後回しにして遊んでしまう方もいます。留学の目的である勉強ができず、英語力なども伸びないことから意味ないと感じるようです。

多額の費用をかけたが、特に成果を得られなかった

留学は短期間でも数十万円の費用が必要であり、決して安いものではありません。

せっかくお金をかけて留学したのに、英語力が伸びなかった、学位・資格を取得できなかったなど、成果を得られないこともあります。

本来の目的を達成できないと、お金をかけた意味がなかったと留学を後悔しやすいです。

現地で日本語ばかり話し、アルバイトも日本語でしていた

ワーキングホリデーでは現地でアルバイトをすることが可能です。ネイティブがよく来る飲食店もあれば、観光客の集まるホテルなどさまざまな働き口があり、英語を使うチャンスに溢れています。

しかし英語力が不十分だと、日本食レストランなど日本人ばかりの場所でアルバイトをすることもあり、英語を話す機会がなかったと話す人もいます。

日本と変わらない環境だったことから、海外に行った意味がないと感じるようです。

留学経験者が増え、英語だけでは就活のアピール材料になりにくい

近年は留学する人が増え、その経験を就活の自己PRのエピソードに活用することもあるかと思います。

しかし留学する人が増えた分「留学しました」と言うだけでは印象に残りにくいです。さらにTOEICスコアなどは日本でも伸ばせると考える人もおり、英語力だけでは就活のアピール材料になるとは言い難い状況です。

留学経験者が増えた背景も相まって、英語以外のアピール材料が求められています。

オンライン上で学べるサービスが増えた

英語を学べるオンライン英会話、オンライン上で学位を取得できる海外大学・大学院が増え、日本でも留学体験ができるようになりました。特にコロナをきっかけにオンライン化が進み、現地に行く価値を感じにくい状況でもあります。

渡航に費用もかかることから、わざわざ現地に行く必要がないのではと考える人が増えたことも、意味がないと言われる理由のひとつです。

目的なく留学し、なんとなく過ごしていた

留学に意味がない、何も成果が残らなかったと言う人は目的なく留学している人が多いです。

留学は英語を話せるようになりたい、海外の学位を取得したいと目的を持っている人がほとんどであり、留学はあくまで手段です。そこから目的達成に近付けるように計画を立て、留学中に成果を残そうと行動します。

しかし中には留学がゴールとなっている人もおり、現地で何をすべきか分からなくなることもあります。その結果現地でなんとなく過ごし、何も成果が残らないまま終わると意味がなかったと感じるようです。

周りやネット上の意見に影響を受けている

この記事を読んでいる人の中には、周りに「留学なんて意味ないよ」と言われた人もいるのではないでしょうか。

確かにここまで紹介した事例は、意味がないと言われる留学です。しかし勉強して英語力を身に付ける、希望の仕事に必要なスキルを勉強するなど、目的達成のために行動し、夢を叶えた人もいます。

そのような人は自分の目的を達成したことで、留学して良かったと感じる傾向があります。しかし留学が終わるまで、その意味やメリットは実感しにくいです。

つまり留学していない状態では、意味は体感しにくく、悩んでいるときは周りの意見に左右されやすいです。本当は留学に対して前向きなのに、自分がネガティブな意見に影響を受けている可能性もあります。

この気持ちは留学の成功事例を知ったり、具体的なプランニングをしたりすることで解消されるでしょう。

留学の意味は自分の目的・行動・心構えによって大きく変わる

ここまでをまとめると、留学の意味は留学の目的や行動、心構えによって大きく変わります。

そこでここでは、留学に意味があると感じるためのポイントを解説します。

留学に意味がないと感じるのは目的がなかったから

先ほども紹介したように、留学に意味がないと感じるいちばんの理由は目的を考えていなかったことにあります。

留学しようと思ったとき、英語力を身に付けたい、海外大学で勉強したいなど目指す姿があったはずです。それが留学の目的であり、多くの人は目的を達成できるように留学を計画し、現地でも勉強に励みます。

しかし「就活に役立ちそうだから留学しよう」「留学ってカッコいい」などぼんやりとした理由の場合、留学を通して何かを学びたいというよりは、留学することが目的となっています。

就活に英語力が役立ちそうだから留学するなら問題ありませんが、ただ留学が役立ちそうという気持ちは目的になりません。留学がゴールになっているため、現地で何をすべきか分からず、何も行動できずに留学が終わります。

目的がないと目に見える成果が残らないことから、結果として留学は意味がないと言われてしまうのです。

就活では留学の理由や成果を話せるようにしておこう

留学を就職活動などで人に話すとき、留学の理由と成果を話せるようにしておきましょう。

目的がない留学では成果も残りにくいとお伝えしましたが、就活では特に「どんなスキルが身に付いたか」が注目されます。

留学の目的は英語を学びたいなど、勉強であることが多いです。

例えば語学留学なら英語、大学留学なら専攻の知識など、勉強した成果を分かりやすい資格やスキルで説明できると、本当にちゃんと勉強していたと感じてもらえます。

またなぜ留学したのか、理由を伝えることも重要です。理由を話せないと「遊びたくて海外に行ったのかな」と勘違いされてしまうこともあります。

目的にも通じますが、留学を考えた当初は何か目指す姿があったはず。そのために海外で勉強しようと思ったと説明できれば、計画的に留学したことが分かります。

休学などでブランクが発生していても、留学した理由と成果をしっかり説明し、仕事でどのように役立つか説明できれば納得してもらえます。

【留学前】「留学に意味がある」と言えるようになるために必要な対策

意味のある留学にするには、事前準備から計画を立ててしっかり考えることが重要です。

そこで意味のある留学にするために必要な対策として、

  • ・留学の目的を整理する
  • ・留学方法や期間を考える
  • ・将来の進路や就きたい仕事を考える
  • ・希望の仕事に必要なスキルを洗い出す
  • ・本当にいま留学すべきか整理する

の5つを紹介します。

留学の目的を整理する

何度もお伝えしているように、留学したいと思ったときの「英語を話せるようになる」「海外就職のためにビジネス英語を身に付けたい」といった最初の気持ちがそのまま目的になります。

留学後の姿を明確にイメージし、何のために留学するのかを整理しておきましょう。

目的を決めておけば、留学中に何をすべきか、現地での行動も決まります。

こちらで実際の留学生の目的をいくつか紹介しているため、参考にしてみてください。

どうしてみんな留学するの?留学経験者の留学理由や目的とは

目的達成にベストな留学方法と期間、国を考える

留学といっても海外の大学へ通って専門領域を学ぶ大学留学、語学習得を目的とした語学留学など種類がたくさんあります。

目的によって適切な留学方法や期間、国は異なるため、プランニングではこの3つをじっくり考えましょう。

例えば、英語を話せるようになるために語学留学を選ぶ場合、現在の英語力によって留学期間が変化します。

英語力を身に付けるには最低でも3ヶ月はかかるため、現在ほとんど英語が話せない場合、3〜6ヶ月ほど留学する必要があります。またグループレッスンの欧米より、マンツーマンレッスンで細かく指導してもらえるフィリピンがおすすめです。

対してすでに英語を話せて、ワンランク上のビジネス英語を身に付けたい場合、1〜3ヶ月で十分かもしれません。基礎を学ぶ時間が必要ないため、その分留学期間は短くなります。

またビジネス英語専門コースのある語学学校など、選ぶ学校・コースも変わります。

このように自分が目指すレベルにどんな方法や期間、国が適切か、しっかり考えてみてください。

留学方法について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
留学するにはどんな方法がある?7つの留学方法別に考えるべきこと、準備を解説します!

将来の進路や就きたい仕事を考えておく

将来の進路や就きたい仕事は、留学の目的にも通じます。

例えば海外のホテルで働きたい場合、英語力に加えてホスピタリティなども身に付ける必要があります。そのために語学留学で英語を学んでから現地ホテルでインターンシップをするなど、留学の計画も立てやすいです。

まだまだ先のことに感じるかもしれませんが、ゴールから必要なことを逆算して実践すると、就活の面接でも自己PRなど話しやすく、評価してもらえます。

希望の仕事に必要なスキルを洗い出す

希望の仕事が定まったら、仕事に必要なスキルを考えてみましょう。そのスキルがそのまま留学中に勉強すべきことになります。

また留学する人が増えたことで、英語力をアピールしても価値を感じてもらいにくいです。

英語に加えてもうひとつ別のスキルも学んでおくと、他の就活生との差別化につながります。

本当にいま留学すべきか整理する

ここまでを整理しても迷いが残る場合、本当にいま海外留学すべきなのか、再度考えてみましょう。

いま留学すべきか迷う理由は、例えば次のようなものです。

  • ・就活が遅れてしまう
  • ・お金が足りない
  • ・本当に留学がうまくいくのか不安が残る

上記の理由によって考えるべきことは変わります。就活が遅れるけれど社会人になってから留学する方が再就職が大変など、いま留学しなかった場合と比べて考えると決めやすいです。

【留学中】留学に意味があるのか不安な人におすすめの対策

続いては、留学中に必要な対策として、

  • ・英語テストのスコアを高める
  • ・インターンシップで実践経験を積む
  • ・英語以外の将来に必要な資格を取得する

の3つを紹介します。

英語テストのスコアを高める

留学では英語力を高めて、テストのスコアで英語力の伸びを示せるようにしておきましょう。

多くの人は留学は語学を勉強するというイメージがあり、英語力の高さを期待しています。特に英語テストの数字で示せると、主観ではなく客観的に判断できることから信ぴょう性も増します。

スコアを伸ばすには数ヶ月〜半年の時間が必要であり、時間をかけてじっくり取り組むと英語力も高くなります。結果として就活などで評価されやすくなります。

おすすめはTOEIC。その理由とは?

英語テストはTOEFLやIELTSなどさまざまなテストがありますが、日本での就職を目指す場合はTOEICを勉強してください。

理由は次の3つです。

  • ・日本企業は就職・昇進でTOEICスコアを評価基準にしている
  • ・IELTSやTOEFLは主に海外大学への進学に活用される
  • ・英語初心者の場合、TOEIC学習を通して英語の基礎を身に付けられる

日本企業の就職や昇進ではTOEICスコアを基準としているため、留学の成果として英語力をアピールしたい場合にはTOEICスコアが必要となります。

加えて、TOEFLやIELTSは主に海外大学の入試に使われ、大学留学などでは大いに活用できます。その分スピーキング重視、かつ受検したことがある人も少ないため、日本人はスコアが伸びるまでに時間がかかる傾向です。

何よりもTOEIC学習を通して英語の基礎も身に付けられるため、英語初心者はテスト対策と同時に英語力アップが叶えられます。

ただし留学したらTOEICスコアが自動的に上がるわけではない

注意点として、留学したからといってスコアが自動的に伸びる訳ではありません。

TOEICのスコアアップにはTOEICの問題形式に慣れ、出題傾向を把握して対策を打つことが必須です。留学中には、英語の基礎を学んだ後にTOEICのテスト対策をすることも求められます。

また反対に、TOEICはリーディングやリスニングが中心のため、勉強したからといってスピーキングができるようになる訳でもありません。

英語力を総合的にアピールするには、留学中の勉強とTOEIC対策の両方を頑張りましょう。

インターンシップで実践経験を積む

英語や専門分野を勉強したら、その知識をアウトプットして活用しましょう。

おすすめは現地の企業で実践経験を積めるインターンシップです。

特に海外企業は即戦力が求められる分、インターンシップでも社員と同じ仕事量・裁量権で働けることがあり、自分がその仕事に向いているのかを確かめられます。

英語以外の将来に必要な資格を取得する

冒頭で留学する人が増えて、英語力のアピールだけでは就活で印象に残りにくいとお伝えしました。そのため留学中、次のような英語以外のスキルや資格を取得しておくのもおすすめです。

  • ・MBA
  • ・デザイン
  • ・プログラミング
  • ・ヨガインストラクター
  • ・ネイリスト
  • ・マッサージ師

希望の仕事が決まっていたら、関連する資格取得も考えてみてください。

海外で取得できる資格について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。

【留学で取得したい資格5選】学生や社会人におすすめの資格を厳選してご紹介

留学をおすすめする人とおすすめしない人

ここまでを踏まえて、留学をおすすめする人とおすすめしない人をまとめました。

おすすめする人

次のような人には留学をおすすめします。

  • ・留学で学びたいことがある人
  • ・将来の目標や目指す仕事がある人
  • ・新しいことにチャレンジしたい人

何度もお伝えしたように、もっとも重要なのは「なぜ留学したいのか」という理由です。留学したい理由によって現地での行動も変わる上に、帰国後の就職活動などにも影響を及ぼします。

目的達成のために留学を計画できれば、現地でも目的意識を持って行動できます。その結果、就職活動や仕事で留学経験を活かすことができ、評価もされるでしょう。

おすすめしない人

次のような人には留学をおすすめできません。

  • ・留学に漠然とした憧れがある人
  • ・旅行のように自由な時間を楽しみたい人
  • ・帰国後のプランがイメージできない人

なんとなくの憧れから留学すると、何も成果を残せない可能性が高いです。帰国後のプランをイメージできていないと留学中に何をすべきか分からず、ただ現地生活を楽しむだけで留学が終わります。

また留学はあくまで勉強などが目的であり、旅行とは違います。自由時間を持ちすぎると観光や遊びで終わることもあるため、自由な時間を求める人は旅行の方がおすすめです。

いま目的が思い浮かばない人は、先ほど紹介した流れを参考にしながら、いま一度整理してみてください。

まとめ

今回は、留学は意味がないのかというテーマについて解説しました。

留学を意味あるものにするには目的をしっかりと考えておくのが重要です。

目的によって選ぶべき留学方法や国、期間などが変わる上に、目的に合う留学プランを考えた方が成果も残りやすいです。

どんな留学が合っているかは人それぞれ。悩んだ場合は留学カウンセラーに相談するのも一つの手段です。

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    この記事を書いた人

    モリキアユミ

    1992年生まれ、京都府出身のフリーライター。大学卒業時に就職を蹴って、24カ国・50都市の世界一周を実行し、旅の途中からそのままライターへ。現在はタイと日本を行ったり来たりしています。オーストラリア留学とセブ島留学の経験あり。

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