ロンドン大学バークベック・カレッジは、ロンドン唯一の夜間大学です。200以上の学部・大学院の授業が夜間に行われています。「キャリアにブランクを作らずに学びの機会を得られる学校」として、多くの社会人学生が通っています。
私は駐在員としてフルタイムで働きながら、週に2回、バークベック・カレッジでInternational Marketingの修士課程を学んでいます。2学期も無事授業が終わり、テストを控え勉強をはじめました。
夜間大学は社会人学生が多いこともあり、出席や議論への貢献度(参加点)などは考慮してもらえますが、逆にテストやレポートで結果を出せなければ追試や落第になる可能性もあります。
またEU圏外の人は滞在資格の関係で、英国内でフルタイムの仕事に就ける人が少なく、一般的に言語面でのハードルも高いです。ですので、ほとんどの留学生は学業中心の生活をしています。フルタイムの仕事をしている学生はほぼイギリス人や在英歴の長いヨーロッパの人です。
そんな中で「フルタイムの仕事を持つアジア人」の私は大学院ではかなり少数派ですが、今のところなんとか上位2〜3割のあいだに入るくらいの成績をとれています。
連載7回目の今回はそんな大学院生活と駐在員としての仕事の両立について、
・仕事のスケジュール
・毎週の課題の量について
・大学院と仕事を両立するための工夫
・自分に合った勉強の実践方法
についてご紹介していきます。
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授業後の帰り道。夜のUCLキャンパス
イギリスはサマータイム時は8時間、冬時間は9時間日本より遅れています。私の場合仕事は9時始業〜6時終業ですが、冬時間では定時に出社すると日本の終業後になってしまいます。
現在は駐在員としてロンドンに赴任していているので、日本にある本社とのやりとりは毎日あります。時差の都合上日本と入れ違いになるのを避けるために、私は少し早めに出社しています。また社員は大体18時ピッタリか、遅くとも18時半には全員帰宅することが多いです(緊急事態やイベント前などは別ですが)。
大学の最寄駅「Euston」
は、様々な方面への電車の路線が通っているので、帰宅ラッシュの時間は特に混雑します。
大学院の授業は18時からなので、上司の許可をとって授業がある日は、普段早く出社しているぶん早めに会社を出るようにしています。とはいえ退社間際にバタバタしてしまって時間通りにつけないことのほうが多いです。
出席は授業中〜授業終了後15分までの間に学生証(ICカード)をタップするか、読み取り機がない場合は日本の大学と同じように授業中にまわってくる名簿にサインする方式なので、多少遅れてしまっても授業に出ている限りは欠席扱いにはなりません。
大学院の授業は2部で構成されており、それぞれに課題があります。
(1) Lecture
教科書やスライドを使った授業
【課題内容】
教科書の各章の予習・復習
(2) Seminar
学術誌の記事、研究論文、ケーススタディに基づいたディスカッション
【課題内容】
指定された資料を読んでディスカッションの準備
LectureとSeminarは授業の前半・後半で90分ずつの配分になっており、後半のSeminarは1クラスを2つに分けた少人数制だったり、授業の延長のように同じ教室・メンバーで行われることもあります。
教科書(2冊)が1章約20ページ、セミナー用の資料(両方合わせて20〜30ページくらい)が2つ、その他の参考図書や資料があるので、全部完璧に読み込んで授業に臨もうとするとフルタイムの学生でもかなりの勉強量になってしまうのではないかと思います。
各週の授業の説明。今取っている授業のModule Outline(シラバス)より
大学院に通い始めて半年。勉強のことだけ考えれば、学生ビザで留学して朝から晩までしっかり勉強するのが一番よいかもしれませんが、キャリアや経済的な理由から同じように仕事との両立を考えている方もいるでしょう。
ここでは仕事と大学院の両立の工夫について、私が工夫していることをご紹介していきます。
教科書を一字一句読んで授業に臨むのは私にはできないので、授業1〜2日前にアップロードされる授業のスライドと、教科書の各章の最後にあるまとめのチャプターだけ読み、内容は事前に把握しておくようにしています。
何がトピックか頭に入れておけば、あとで授業中に解説があるのでなんとかなっています。セミナーリーディングはディスカッションのベースになるので、これはなるべくしっかり読むようにしています。
他にも授業で習うようなアカデミックな理論は、日本語でもなにかしらネットで解説があるので、手っ取り早く理解するのに活用しています。せっかく留学しているんだから英語で理解しないと意味がない…という言い分ももちろんあると思いますが、私は限られた勉強時間でできるだけ理解を深めていい成績を取ることが最優先です。
またこちらの大学は授業中に発言がしやすい雰囲気があり、先生も頻繁に学生に対して質問をしたり、生徒も授業の中断を気にすることなく発言できます(たまに話が長い人は悪目立ちしていますが……)。
結局平日は仕事で疲れていて勉強できない日も多いので、そういう日があっても自分を責めないようにしています。テストやレポートの期限が迫っているとかでない限りは、無理して睡眠時間を削ったりしないようにしています。
その代わり休日の予定は土日どちらか(テスト前は両方!)を勉強に捧げるのが習慣ですが、ネイルサロンや映画など何かしら楽しいことをしたり、ジムで運動したり、友達とごはんを食べに行ったり、気分転換は必ずするようにしています。
ロンドンでの週末の気分転換についてはこちらの記事も参考にしてみてください ↓↓
試験の前日やレポートの提出前などどうにもならないことが予想されるときは、有休を使って勉強することもあります。
普段から予習・復習を完璧にしていれば有休を使ってまで勉強する必要もないかもしれませんが、私はテスト直前にしっかり対策できている状態にしているほうが安心なので、社会人学生にとっては必要な犠牲かなと思っています。その分旅行は他の駐在員より行けなくなるので残念ではありますが……。
それぞれ自分に合った勉強法があるかと思いますが、私は昔から「ひたすら書き出す」ことが自分にとって一番頭に入りやすい勉強法でした。
そのため、これまでの授業スライドやノート、教科書をもとにテスト範囲の要点をまとめ直して大まかに頭に入れ、自分のノートを見返しながら、覚えたい内容をすべて書き出せるようになるまで何度も練習する(テスト間近になると時間も測る)という方法をとっています。
大学のアカデミックスキル養成講座でも「勉強法は個人に合った方法で」としながらも、いくつかオススメの方法を紹介してくれていますので、最後に共有させていただきます。
授業のトピックに関する理論・提唱者・実例などを連想して、マインドマップに可視化する勉強法です。マインドマップに落とし込もうとすると、どうしても全体的な見栄え?が気になってしまうので、私は箇条書きを繰り返すほうが楽です。
マインドマップの作り方についてー大学の学力養成講座より
同じ授業を取っている友達と集まって、各章についての理解を確認し合ったり、過去問に対するそれぞれの答えを見せ合って見直す学習法です。人に説明したり、質問を受けることで確かに自分の頭だけで処理する以上の情報に触れられますよね。
書くのは手が疲れる人もいるので、一度テスト範囲をまとめたらひたすら声に出して読んで覚える人もいます(図書館とかでは勉強できませんが……)。私の姉がこのタイプで、テスト期間中はよくケンカになりました。
勉強そのものは大変な時もありますが、大学院生になったことで仕事を介して関わる以上の学びやたくさんの人との出会いがあり、また仕事以外にイギリスで叶えたい目標があることは精神的にも支えになっています。
日々の勉強や試験対策についてなにかしら工夫することはできても、「努力しないで済む方法」は結局ありません。
自分に合った方法で効率よく理解し、限られた時間でできるだけ良い成果を出せるようにこれからもがんばりたいと思います。
過去の連載記事一覧はこちら↓↓
# ロンドンOLの大学院生活
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