2007年からワーキングホリデービザの発給が開始されたアイルランド。
近年、過ごしやすい気候と治安の良さで人気が上昇していますが、「アイルランドへのワーキングホリデーを検討しているけど、情報が少なくていくらかかるのか予想できない……」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、アイルランドでのワーキングホリデーにかかる費用の詳細や仕事で稼げる金額、節約方法など最新情報をまとめました。現在アイルランドへのワーキングホリデーを検討している人は、ぜひ記事を最後までご覧ください。
アイルランドでのワーホリの詳細はこちら
アイルランドでワーキングホリデーをしたい人必読!基本情報から体験談まで一挙解説
※記事内ではユーロをEURと表記します。為替レートは2024年10月22日時点での情報を参照し、1EUR=163円で計算しています。
[目次]
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ここでは、アイルランドのワーキングホリデーでかかる費用を、6カ月と1年の滞在費、初期費用、生活費の4パターンで紹介します。
必要な費用 | 金額 |
---|---|
渡航や保険、語学学校などにかかる総額(6カ月) | 316.1万円 |
渡航や保険、語学学校などにかかる総額(1年) | 576.1万円 |
初期費用(出発時に必要な額) | 33.9万円 |
1カ月の生活費 | 14.2万円 |
アイルランドで合計6カ月間滞在して、学校に3カ月通った場合の費用の目安は316.1万円です。具体的な内訳は以下の通りです。
3カ月の学費 | 75.1万円 |
---|---|
渡航費 | 33.9万円 |
滞在費 | 121.5万円 |
生活費 | 85.6万円 |
学校へ通う期間は3カ月であり、日常会話など基本的な英語力を身につけることができるでしょう。すでに基礎的な英語力がある人は、学校在籍中に仕事を探し始めるのがおすすめです。
アイルランドで合計1年間、学校に6カ月通った場合の費用の目安は576.1万円です。具体的な内訳は以下の通りです。
6カ月の学費 | 116.2万円 |
---|---|
渡航費 | 45.9万円 |
滞在費 | 243万円 |
生活費 | 171万円 |
学校へ6カ月間通い、応用的な英語力を身につけた状態で仕事を探すことができます。
出発時に必要な初期費用の目安は33.9万円です。具体的には、以下が挙げられます。
航空券購入費 | 17万円 |
---|---|
海外旅行保険加入費 | 12万円(3カ月の場合) |
ビザ関連費 | 4.9万円 |
アイルランドでは、ワーキングホリデービザ申請時に海外旅行保険加入が必須です。
1カ月の生活費の目安は14.2万円です。具体的な内訳は以下の通りです。
食費 | 4.4万円 |
---|---|
通信費 | 0.3万円 |
交通費 | 1.5万円 |
娯楽費 | 6万円 |
雑費 | 2万円 |
生活費では、特に食費と娯楽費が大きな割合を占めます。食費については自炊、娯楽費は語学学校の観光企画の利用によって費用を節約できることがあります。
予算に限りのある人は、最初は娯楽費を抑えめに設定し、仕事で安定した収入が得られるようになってから徐々に活動範囲を広げていくことをおすすめします。
photo by: Clare O'Beara / Shutterstock.com
アイルランドのワーキングホリデーでは就ける仕事の種類に制限はありませんが、1週間に39時間までしか働けません。ここでは、アイルランドのワーホリで稼げる金額について詳しく解説していきます。
アイルランドの最低賃金(※1)は以下のように決められています。
年齢層 | 最低時給 | 最低賃金の割合 |
---|---|---|
20歳以上 | 12.7EUR(2,070円) | 1 |
19歳 | 11.43EUR(1,863円) | 0.9 |
18歳 | 10.16EUR(1,656円) | 0.8 |
18歳未満 | 8.89EUR(1,449円) | 0.7 |
年齢層 | 最低時給 | 最低賃金の割合 |
---|---|---|
20歳以上 | 13.5EUR(2,201円) | 1 |
19歳 | 12.15EUR(1,980円) | 0.9 |
18歳 | 10.8EUR(1,760円) | 0.8 |
18歳未満 | 9.45EUR(1,540円) | 0.7 |
20歳以上の最低時給は2,000円を超えます。物価が高いアイルランドですが、最低賃金もその分高めに設定されています。
ワーキングホリデーの人が見つけやすい仕事としては、主に以下が挙げられます。
・レストランやカフェのスタッフ
・ホテルの受付やハウスキーパー
・ベビーシッター
求人数は首都のダブリンがもっとも多く、人口が少ない街ほど減少する傾向にあります。
生活スタイルや仕事にもよりますが、アイルランドで稼げる金額は半年で約200万円です。最低時給が2,000円を超えるため、まとまった時間働くことができれば、効率的にお金を貯められるでしょう。
アイルランドで仕事を探す方法としては「Jobs.ie」「IRISH JOBS.IE」「Linked In」などの求人サイト、店頭での求人広告、友人からの紹介、新聞・フリーペーパーなどがあります。ワーキングホリデーの仕事探しでは、なるべく多くの応募をすることが仕事に就くための鍵です。気になる求人があれば、どんどん応募してみましょう。
仕事の探し方については、以下の記事でも詳しく解説しています。アイルランドで仕事に就けるか心配に感じている人は、ぜひ合わせて確認してみてください。
アイルランドで仕事の種類や探し方、条件などはこちら
アイルランドで仕事を得るには?仕事の種類や探し方、条件など徹底解説
ここではアイルランドワーキングホリデーでかかる費用の内訳をそれぞれ解説します。
なお、「語学学校費用」は半年間、「保険料」「家賃・滞在費」「食費」「通信費」「交通費」「娯楽費」「雑費」は1カ月分の費用の目安です。また、滞在方法はホームステイで計算をしています。
航空券 | 17万円 |
---|---|
保険料 | 1.5万円 |
ビザ申請料 | 1.6万円 |
パスポート申請費用 | 1.6万円 |
語学学校費用 | 116.2万円 |
家賃・滞在費 | 18.7万円 |
食費 | 4.4万円 |
通信費 | 0.3万円 |
交通費 | 1.5万円 |
娯楽費 | 6万円 |
雑費 | 2万円 |
日本からアイルランドへの往復の航空券の費用は約17万円です。直行便はなく、日本からの渡航の際は、UAEのドバイやトルコのイスタンブールなどで乗り換えすることになります。
航空券は、利用する航空会社や渡航時期によって大きく変動します。費用を節約したい人は複数の航空会社を比較して、5〜6月もしくは10月に渡航するのがおすすめです。
1カ月の保険料の目安は1.5万円ほどです。アイルランドでは、ワーキングホリデービザ申請時には保険の加入が義務付けられています。
海外では盗難や予想しない事故に遭ったり、病気にかかることがあります。保険はそうしたトラブルの被害や医療費を補償してくれる重要なものです。
アイルランドのワーキングホリデービザの申請料は一律16,200円(※2)です。年2回行われる抽選に当選し、申請許可が下りた方にのみ支払いの案内がされます。
アイルランドのワーキングホリデービザは、申請から発給まで1〜2カ月ほどかかります。
パスポートは「5年間有効」と「10年間有効」の2種類があります。それぞれの申請費用(※3)は以下の通りです。
5年間有効:11,000円
10年間有効:16,000円
パスポートは申請から受け取りまで10日程度かかるので、余裕を持って申請するようにしましょう。
また、アイルランド入国時には、滞在期間にプラスして6カ月以上の残存期間が必要です。有効期限が迫っている人は、パスポートを更新するようにしてください。
半年間語学学校に通った場合の費用は、約116.2万円です。この費用には学費や入学金、教科書代などが含まれます。
語学学校の費用は専攻するコースや授業のコマ数、学校によっても大きく変動します。アイルランドにはそれぞれ特色を持った語学学校が多くあるので、学校選びに迷った人は、ぜひスクールウィズのLINE無料相談を利用してみてください。
1カ月の家賃・滞在費は、およそ18.7万円です。この費用はホームステイを利用した場合を想定しています。
アイルランドでは、ホームステイ以外には以下の滞在方法が存在します。
・シェアハウス、ルームシェア
・アパート
・ホテル、ホステル
ワーキングホリデーで語学学校に通う際は、最初の1カ月前後ホームステイを利用し、その後自分で部屋を探して移動することが一般的です。
1カ月の食費の目安は4.4万円です。アイルランドは野菜やフルーツ、乳製品、お米やパンなどは日本より安いことが多いです。
しかし、外食の場合は事情が異なります。フィッシュ&チップス、ハンバーガーなどの軽食であっても12EUR(約1,956円)以上することも少なくありません。比較的価格が安くてリーズナブルなマクドナルドのセットメニューでも10EUR(約1,630円)ほどします。食費を節約したい人は、自炊が必須といえるでしょう。
1カ月の通信費は0.3万円を想定しておくといいでしょう。
アイルランドの携帯電話会社には「Vodafone」「eir」「Three」の3社があります。データ無制限プランの契約、もしくはプリペイド式でチャージしながらの利用が一般的です。
また、Wi-Fiは空港や語学学校、街中のカフェ、レストランなどで無料で提供されています。
1カ月の交通費の目安は、約1.5万円です。
アイルランドで語学学校に通う際は、バスや電車の利用が一般的です。バスと電車いずれも乗車ゾーンによって運賃が決まる仕組みで、リープカードという電子カードで支払いすると、現金よりお得に乗ることができます。
リープカードは、チャージしながら利用する交通ICカードです。空港や駅、コンビニで販売されていて、デポジットとして5EUR(約815円)を支払うことで入手できます。
1カ月の娯楽費の目安は6万円です。娯楽費は主に観光やアクティビティ、パブでの飲食などが挙げられます。
語学学校の企画やツアーに参加すると、仲間と一緒に安価で楽しめるでしょう。また、現地の無料イベントやホームパーティーなどを通じて、出費を抑えながら充実した経験を得ることができます。
1カ月の雑費の目安は2万円です。雑費は主に洗面用具、シャンプー、洗剤などの日用品や医薬品、文具類が挙げられます。
アイルランドでは「Lidl」「Aldi」の激安スーパーや「Penneys/PRIMARK」などの大手チェーン店を利用することで、比較的安価に日用品を購入できます。
ここでは、アイルランドのワーキングホリデーで費用を抑えるためのコツを3つ紹介します。
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一般的に大都市での生活費用は高く、人口が少ない田舎の街では抑えられる傾向にあります。アイルランドの首都であるダブリンと第二の町であるコークの、1年間の留学費用の違いは以下の通りです。
ダブリン:687.9万円
コーク:605.8万円
上記の通り、コークの方が費用は抑えられます。しかし、仕事の求人数はダブリンの方が圧倒的に多いため、就職のしやすさと生活費のバランスを考慮する必要があります。
西海岸に位置する学生の街ゴールウェイは、コークと同程度の生活費で、観光業を中心にワーキングホリデーでの仕事を見つけやすい特徴があります。ぜひ滞在する街の候補に入れてみてください。
ゴールウェイの語学学校一覧選び方の記事はこちら
ゴールウェイの語学学校一覧選び方や留学前の英語学習など最適なプランを提案し、総合的なサポートを提供しています。
ホームステイやシェアハウスを選ぶことで、生活費を抑えられます。
ホームステイは、食事や光熱費が含まれている場合が多く、現地の文化を学びながら生活できます。アパートよりも割高ですが、食費や光熱費などを加味すると結果的に費用を抑えられることが多いです。
シェアハウスは家賃や光熱費を折半できる、リーズナブルな滞在方法として人気があります。共用の設備を使用して家賃を抑えられるだけでなく、家具や電化製品の初期費用も節約できます。さらに入居者同士で情報交換をして、現地での仕事探しのヒントを得られることも大きなメリットです。
記事でも紹介してきた通り、アイルランドでの外食は費用がかさむため、できるだけ自炊をおすすめします。野菜やフルーツ、乳製品などの食材は比較的安いので、まとめて購入して料理することで食費を抑えられます。
また、シェアハウスでは、ハウスメイトと食材をシェアしたり、料理を持ち寄って交流を深めたりすることもできます。自炊は単なる節約だけでなく、お互いの食文化を学び合える貴重な機会にもなるでしょう。
ワーキングホリデーで一番最初の壁となるのが英語力です。雇い主と十分なコミュニケーションが取れないと、希望する仕事が見つからなかったり、家賃交渉や契約内容の確認など、さまざまな場面で不利な状況に陥る可能性があります。
そのため、渡航前には、日常生活で必要となる基本的な単語や会話のフレーズを、無理なく喋れる程度の英語力を身につけておくことが重要です。基礎的な英語力があれば、現地の語学学校の期間を短縮できるので、時間と費用の節約にもつながります。
現状の英語に自信が持てない人は、アイルランド渡航前にフィリピンでの短期間の語学留学もおすすめです。フィリピンでは比較的安価でマンツーマンレッスンが受けられます。フィリピンでの短期留学を通じて基礎的な英語力を身につけ、アイルランドでの生活により自信を持って臨むことができるでしょう。
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アイルランドは、ワーキングホリデービザの人数制限のため留学経験者が少ないため、インターネット上にある情報が限られています。また、近年は円安とインフレが進んでおり、実際とかけ離れた費用が、更新されずに書かれたままになっていることも。
そこでおすすめなのが、“留学のプロ”への相談です。最新の情報はもちろん、効率よくワーキングホリデーの準備を進めるポイントやコツを教えてもらえるでしょう。留学エージェントのスクールウィズは、問い合わせ7万人以上の実績があり、経験豊富な留学カウンセラーが滞在先選びから学校の情報までをトータルでサポートします。
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アイルランドは、日本と比較すると物価がやや高めです。そのためワーキングホリデーの際には、ホームステイやシェアハウスを選び、外食は極力避けて自炊を中心とした生活によって費用を抑えられるでしょう。
また、自身の英語力の向上が結果的に費用を抑えられることにもつながります。英語が上達することで選べる仕事の選択肢が広がり、経済的なメリットが期待できます。ぜひアイルランドに行く前から学習を進めて、有意義なワーキングホリデーを送れるようにしましょう。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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※1...Citizens Information「Minimum wage」(参照日:2024-10-23)
※2...在日アイルランド大使館「アイルランド-日本 ワーキング・ホリデープログラム申請のご案内」(参照日:2024-10-28)
※3…外務省「パスポート(旅券)発給申請の手数料」(参照日:2024-10-28)
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