ニュージーランドのワーキングホリデーでかかる費用とその内訳を詳しく紹介

ニュージーランド ワーキングホリデー 費用

photo by:Adam Constanza / Shutterstock.com

自然豊かなニュージーランドは、年間を通して温暖で過ごしやすい気候に加え、英語圏であることからもワーキングホリデー先として人気のある国です。南半球に位置し、日本と季節が逆ですが、夏場に30度を超えることは少なく、快適に過ごせます。

ただし、物価は日本と比較すると高めです。ワーキングホリデー先の候補として気になっているものの、家賃や光熱費、食費など、現地では1カ月あたりいくらあれば生活できるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ニュージーランドのワーキングホリデーでかかる費用や、現地で稼げる金額の目安などをまとめました。現在ニュージーランドへのワーキングホリデーを検討している人は、ぜひ記事を読み進めてみてください。

ニュージーランドでのワーホリの詳細はこちらからご確認ください。
ワーキングホリデーはニュージーランドで!費用やおすすめの仕事をまるっと解説
※記事内では ニュージーランドドルをNZDと表記します。為替レートは2024年10月22日時点での情報を参照し、1NZD=91円で計算しています。 

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ニュージーランドワーキングホリデーの総費用シミュレーション

ニュージーランド ワーキングホリデー 総費用

ここでは、ニュージーランドのワーキングホリデーに必要な金額を、6カ月と1年の滞在費、初期費用、生活費の4パターンで紹介していきます。

必要な費用
渡航や保険、語学学校などにかかる総額:6カ月 263.7万円
渡航や保険、語学学校などにかかる総額:1年 503.8万円
初期費用(出発時に必要な額) 20.5万円
1カ月の生活費 13.8万円

滞在期間

6カ月

ニュージーランドで合計6カ月間、学校に3カ月通った場合の費用の目安は263.7万円です。具体的な内訳は以下の通りです。

3カ月の学費:62.3万円
渡航費:25.3万円
滞在費:92.9万円
生活費:83.2万円

半年間あれば、ワーキングホリデービザで短期の仕事が可能です。学校で基礎的な英語を身につけながら仕事を探し、費用を軽減することができるでしょう。

1年間

ニュージーランドで合計1年間、学校に6カ月通った場合の費用の目安は503.8万円です。具体的な内訳は以下の通りです。

6カ月の学費:114.2万円
渡航費:37.3万円
滞在費:185.7万円
生活費:166.6万円

6カ月間学校に通うことで、英語の応用的な勉強まで進められるでしょう。また、比較的長期間の仕事を経験できるため、現地の生活や文化を深く理解しながら、より実践的な英語力を身につけられます。

出発時に必要な初期費用

出発時に必要な初期費用の目安は20.5万円です。具体的な内訳には、以下が挙げられます。

航空券購入費:13万円
海外旅行保険加入費:7万円(3カ月の場合)
ビザ関連費:0.5万円

ここに、ホームステイのデポジットや現地空港からの移動費などが追加されます。

航空券購入費は往復、海外旅行保険加入費は3カ月間の費用です。ただし、航空会社や保険会社によって変動することがあります。

1カ月の生活費

1カ月の生活費の目安は13.8万円です。具体的な内訳は、以下の通りです。

食費:4.2万円
通信費:0.4万円
交通費:1.2万円
娯楽費:6万円
雑費:2万円

大きな割合を占める食費や娯楽費は、生活スタイルによって変動します。外食や観光が多くなると費用がかさむので、予算にあった過ごし方を心がけてみてください。

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ニュージーランドのワーキングホリデーで稼げる額

ニュージーランド ワーキングホリデー 稼げる額

ニュージーランドのワーキングホリデービザは就労期間には制限がありません。また、仕事を複数掛け持ちすることも可能です。ここでは、ニュージーランドのワーホリで稼げる金額の目安を紹介します。

ニュージーランドの最低賃金

ニュージーランド 最低賃金

ニュージーランドの最低賃金(※1)は、以下のように決められています。

1時間あたり 1日8時間 週40時間 2週間80時間
Adult 23.15NZD(2,106円) 185.20NZD(16,853円) 926NZD (84,266円) 1,856NZD(168,896円)
Starting-out 18.52NZD(1,685円) 148.16NZD(13,483円) 740.80NZD(67,412円) 1,481.60NZD(134,826円)
Training 18.52NZD(1,685円) 148.16NZD(13,483円) 740.80NZD(67,412円) 1,481.60NZD(134,826円)

東京都の最低時給「1,163円」(※2)と比較しても高いことが分かります。

TrainingやStarting-outからAdultになるためには、所定の労働時間の勤務や研修プログラムを受ける必要があります。

ワーキングホリデーの人が就きやすい仕事は、主に以下が挙げられます。

・日本食店のウェイターやキッチンスタッフ
・カフェの店員
・ツアーガイド
・ホテルのスタッフやハウスキーパー
・フルーツピッキング
・野菜やワイン工場

オークランドやクライストチャーチなどの主要都市以外でも、多くの仕事があります。現地ではワーキングホリデーでさまざまな国から来ている人がいるので、仕事に関する情報交換をしてみることをおすすめします。

現地で稼げるのは半年で約150万円

ニュージーランド 現地で稼げる額

ニュージーランドで半年間、週80時間の仕事をした場合には約150万円稼げるでしょう。物価が高いニュージーランドですが、仕事を見つけられれば十分にゆとりのある生活を送ることが可能です。

仕事の探し方は、主に以下の方法が挙げられます。

・インターネット求人サイトで探す
・新聞やフリーペーパーで探す
・友人・知り合いに紹介してもらう
・お店に直接頼みに行く

仕事を探す際は、まず複数の求人への応募をおすすめします。詳しい探し方は以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ニュージーランドの仕事の種類や探し方、条件などの記事はこちら
ニュージーランドで仕事を得るには?仕事の種類や探し方、条件など徹底解説

ニュージーランドワーキングホリデー費用の内訳

ここでは、ニュージーランドワーキングホリデー費用の具体的な内訳を紹介していきます。なお、「語学学校費用」については半年間、「保険料」「家賃・滞在費」「食費」「通信費」「交通費」「娯楽費」「雑費」については1カ月分を目安とします。

航空券 13万円
保険料 1.4万円
ビザ申請料 0.5万円
パスポート申請費用 1.6万円
語学学校費用 114.2万円
家賃・滞在費 14.3万円
食費 4.2万円
通信費 0.4万円
交通費 1.2万円
娯楽費 6万円

航空券

航空券は約13万円を想定しています。ニュージーランドへは、ニュージーランド航空が唯一の直行便(オークランドー成田・羽田・関西国際空港)を運行しています。

費用はLCCや乗り換え便の利用で節約が可能です。また、観光のローシーズンとなる6〜7月は安く、1〜2月は高くなる傾向があります。可能であれば、時期を調整して渡航するといいでしょう。

保険料

1カ月の保険料は1.4万円ほどです。ニュージーランドでは、移民法によって外国から留学する人の保険加入が義務化されています。学校に入学する際には、保険証書を提示する必要があることを覚えておきましょう。

ニュージーランドを含む海外の国では、医療費が高額になることがあります。また、留学中にスリや盗難などの被害に遭う人もいます。保険はこうしたトラブルの補償をしてくれる重要なものですので、加入前には条件や補償金額を確認して申し込みするようにしましょう。

ビザ申請料

ニュージーランドのワーキングホリデービザの申請は、100NZD(9,100円)(2024年10月1日から増額)(※3)です。

ワーキングホリデービザの申請は通常1カ月ほどで完了しますが、混雑する時期は3カ月程度かかることがあります。時間に余裕を持っての申込みをおすすめします。

パスポート申請費用

パスポートの申請費用は有効期間によって異なります。具体的な費用(※4)は以下の通りです。

5年間有効:11,000円
10年間有効:16,000円

一般的に、パスポートは申請から受け取りまで10日程度かかります。

ニュージーランドでは、滞在予定期間に加えて3カ月以上の有効期限が必要です。すでにパスポートを持っている人は、十分な有効期限があるか確認するようにしてください。

語学学校費用

半年間、語学学校に通う費用の目安は114.2万円です。ただし、この費用はあくまで目安であり、学校や専攻するコースによって学費が高くなる傾向があるので注意してください。

また、ニュージーランドでは一般的に語学学校に1週間単位で通うことができますが、最長の期間は6カ月までと定められています。

オークランドやウェリントン、クライストチャーチには多くの語学学校があり、さまざまな選択肢が存在します。学校選びに迷っている人は、ぜひスクールウィズの留学カウンセラーにご相談ください。

家賃・滞在費

1カ月の家賃、滞在費の目安は14.3万円です。この費用には、家賃を始め光熱費や共益費が含まれます。

滞在方法については、主に以下の方法があります。

・ホームステイ
・シェアハウス、ルームシェア
・アパート
・ホテル、ホステル

ホームステイは他と比較して割高である一方で、食事や光熱費を含んでいることが多いです。結果的に、アパートを借りるよりも安く済むこともあります。

ワーキングホリデーで語学学校に入学する場合、提携先のホームステイに1カ月前後滞在し、その後はシェアハウスやアパートを探すのが一般的です。

食費

1カ月の食費の目安は4.2万円です。オークランドやクライストチャーチの物価は高い一方で、地方都市では費用を抑えられる傾向にあります。

ニュージーランドは、野菜や果物は比較的安いですが、肉類や魚介類は高めの価格に設定されています。また、外食はどこのお店でも10NZD以上の費用がかかるため、日本より高いと感じる人も多いでしょう。

通信費

1カ月の通信費の目安は0.4万円です。ニュージーランドの通信費は、主に携帯電話代とWi-Fi代の2つです。

携帯電話の通信会社は「One NZ(旧Vodafone)」「Spark」「2 Degrees」などがあり、データをチャージ(20NZD程度〜)しながらの利用が一般的です。Wi-Fi代は通常ホームステイやシェアハウスの費用に含まれていることが多いので、その場合は追加の支払いは不要です。

交通費

1カ月の交通費は、住んでいる場所や学校の距離によっても異なりますが、目安は1.2万円です。

ニュージーランドでは、新型コロナの発生を機に交通費の支払いに現金が使えなくなり、基本的にAT HOPカードが必要となりました。AT HOPカードはチャージして利用するタイプの交通ICカードで、1日あたり20NZDのデイリーキャップ(上限)や、空いている時間帯は10%オフになるなどの特典があります。

オークランドでは、乗車エリアによって金額が変わるゾーン制を採用しています。

娯楽費

友人との観光やアクティビティ、バーやクラブでの娯楽費の目安は1カ月で6万円です。ただし、現地での過ごし方によって大幅に変わるので、もっと少なくすることは可能です。

費用を抑えながら観光やアクティビティを楽しみたい人は、語学学校によるイベントへの参加がおすすめです。語学学校では、週末に周辺観光地への小旅行を企画することがあり、個人で手配するよりも安く観光できる場合が多いです。

雑費

洗面用具や歯ブラシ、ティッシュやシャンプーなど生活必需品など、雑費の目安は1カ月2万円です。ニュージーランドでは日用品の価格は日本と比べてやや高めですが、大型スーパーマーケットでまとめ買いや、友人とシェアすることでコストを抑えられます。

ニュージーランドには「The Warehouse」や「Reduced to Clear」などのディスカウントショップがあります。費用を節約したい人は、ぜひこうした店舗を利用してみてください。

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ニュージーランドワーキングホリデーで費用を抑えるコツ

ニュージーランド ワーキングホリデー 費用を抑える

語学学校に通っていて仕事への準備をしている時期は、なるべく生活の費用を抑えたいと考えている人も多いことでしょう。ここでは、費用を抑えるためのコツを3つ紹介します。

ニュージーランドでのワーホリの詳細はこちら
ワーキングホリデーはニュージーランドで!費用やおすすめの仕事をまるっと解説

ホームステイやシェアハウスを選ぶ

ニュージーランド ホームステイ シェアハウス

ホームステイは食費や光熱費が含まれている場合が多く、現地の文化を肌で感じながら、生活費を抑えて生活できます。アパートと比較すると割高に見えますが、生活の費用合計で考えると節約になるはずです。

シェアハウスは、個室を借りながらキッチンやリビング、バスルームなどの共用スペースを他の入居者と共有するタイプで、リーズナブルな費用で生活できます。すでに必要な家具や電化製品が備え付けられている物件が多く、初期費用を抑えられる点もメリットといえるでしょう。

ホームステイやシェアハウスでの生活は、英語力の向上にも役立つでしょう。ホストファミリーや他の入居者とコミュニケーションを楽しみながら生活することで、より実践的な英語力を身につけられるはずです。

自炊をする

ニュージーランド 自炊

ニュージーランドでは、マクドナルドのビックマックのセットが14.6NZD(約1,328円)、フードコートでは20NZD(約1,820円)前後と、日本と比べて外食が割高です。そのため、食費を抑えるためには自炊が必須となります。

外食の費用は高いニュージーランドですが、野菜や乳製品は日本と同等もしくは若干安く購入できます。また大型スーパーマーケットでは、セール品や大容量パックがあるので、友人とシェアすることでお得に購入が可能です。

また、シェアハウスの場合は、他の入居者と食材や調理器具を共有でき、初期費用が節約できるでしょう。

渡航前から英語力を十分にアップさせる

ニュージーランド 英語力

ワーキングホリデーで仕事を見つけるために、雇い主と日常会話は問題なくこなせる程度まで英語力を向上させておくことが重要です。英語力が不十分な状態で渡航すると、希望する仕事に就けない、賃金の低い仕事しか選択肢がないなど、さまざまな不利益が生じる可能性があります。

もし、英語力に不安がある場合は、ニュージーランド渡航前にフィリピンで短期間の英語学習を行う「2カ国留学」も効果的です。フィリピンは比較的費用が安くマンツーマンレッスンが中心のため、短期間で基礎力を築くことができます。

また、渡航前から英語の勉強習慣を確立しておくことで、現地での学習もよりスムーズに進められるでしょう。オンライン英会話や学習アプリ、英語のニュースサイトなどのリソースを活用し、リスニングとスピーキングの練習を行うことをおすすめします。

2カ国留学について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
2カ国留学?フィリピン留学からの欧米留学で、効率的に英語力を身につける留学スタイルをご紹介

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まとめ

ニュージーランドのワーキングホリデーでは、自炊やシェアハウスの利用などによって大幅に費用を抑えられます。特に、食費と住居費は留学費用の大きな部分を占めるため、予算にあった方法を選ぶことが重要です。

また、ワーキングホリデーで希望する仕事に就くためには、渡航前から英語力を高めておくことが不可欠です。十分な英語力があれば、より条件の良い仕事が選択でき、現地での生活も充実したものになります。

ワーキングホリデーで培われる語学力と国際経験は、帰国後のキャリア形成においても大きな強みとなるでしょう。入念な事前準備と情報収集を行い、ぜひ充実したニュージーランド生活を実現しましょう。

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    【参考文献一覧】

    ※1...Employment New Zealand 「Minimum wage rates and types」(参照日:2024-10-23)

    ※2...東京労働局「東京都最低賃金」(参照日:2024-10-1)

    ※3…Immigration New Zealand「New Zealand visas」(参照日:2024-10-28)

    ※4…外務省「パスポート(旅券)発給申請の手数料」(参照日:2024-10-28)

    この留学ブログを書いた人

    スクールウィズ ニュージーランド編集部

    スクールウィズ ニュージーランド編集部

    ニュージーランドで実際に滞在経験のあるライター、今も生活をしているライターによる編集チームです。ニュージーランドでの留学を考えている皆さんに役立つ情報をお届けします。

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